名言名句(104)
「凩(こがらし)が公園の樹々を激しく揺すっている。しきりに動く
欅(けやき)の木立を見ていると、動くことは生きること、同意語
(しのにむ)に想えてくる」『木津川 照夫』
木枯らしの吹きすさぶ季節がやってくると、何の理由も
ないのに、心のどこかに冷たく寂しい想いが湧いてきます。
その寂しい情感のたゆたいの寄って来るところは、人の心
がいつも密かに追い求めようとする向日性の気持ちがそう
させるのでしょうか。この季節、公園に佇んでいると、
木枯らしのために、枝も折れんばかりに樹木が激しくざわ
めいている光景に行き合うことがあります。その中でも、
人の神経を震わせるような欅の木立ー。その細い枝の一本
一本は、「ああ、この震えは、人が呼吸し、動いているの
と同じなんだなあ」という思いに駆られます。
たとえ植物であっても、動くことは、明日に向かって生き
ようと努めていることなのです。生きることと、同意語と
もいえるのです。
====================================
12月に咲いている花「つわぶき」
花の特徴 花茎を立てて10輪くらいの黄色の花
(頭花)をつける。
花径は4センチから5センチあり、筒状花も舌状花も黄色い。
葉の特徴 根際から生える葉は円心形で、分厚くて
艶がある。
実の特徴 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開
せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
この花について 属名の Farfugium はラテン語の「farius
(列)+fugus(駆除)」からきている。
種小名の japonicum は「日本の」という意味である。
その他 「蕗」という文字を用いるがフキの仲間ではない。
「蕗」の名がつくのは葉の形がフキに似ているところから
来ている。
「艶蕗(つやふき)」ないし「艶葉蕗(つやばぶき)」が
転訛して「つわぶき」になったと言われている。
葉は塩ゆでなどにして食することができる。
また、九州名産のキャラブキは本種を原料としている。
昔は薬草としても用いられていた。
葉を火にあぶって湿布薬にしたという。
なお、津和野という土地があるが、この地名は「つわぶき
の野」という意味をもつ。俳句では「石蕗(つわ)の花」
が冬の季語である。
(みんなの花図鑑より))
「凩(こがらし)が公園の樹々を激しく揺すっている。しきりに動く
欅(けやき)の木立を見ていると、動くことは生きること、同意語
(しのにむ)に想えてくる」『木津川 照夫』
木枯らしの吹きすさぶ季節がやってくると、何の理由も
ないのに、心のどこかに冷たく寂しい想いが湧いてきます。
その寂しい情感のたゆたいの寄って来るところは、人の心
がいつも密かに追い求めようとする向日性の気持ちがそう
させるのでしょうか。この季節、公園に佇んでいると、
木枯らしのために、枝も折れんばかりに樹木が激しくざわ
めいている光景に行き合うことがあります。その中でも、
人の神経を震わせるような欅の木立ー。その細い枝の一本
一本は、「ああ、この震えは、人が呼吸し、動いているの
と同じなんだなあ」という思いに駆られます。
たとえ植物であっても、動くことは、明日に向かって生き
ようと努めていることなのです。生きることと、同意語と
もいえるのです。
====================================
12月に咲いている花「つわぶき」
花の特徴 花茎を立てて10輪くらいの黄色の花
(頭花)をつける。
花径は4センチから5センチあり、筒状花も舌状花も黄色い。
葉の特徴 根際から生える葉は円心形で、分厚くて
艶がある。
実の特徴 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開
せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
この花について 属名の Farfugium はラテン語の「farius
(列)+fugus(駆除)」からきている。
種小名の japonicum は「日本の」という意味である。
その他 「蕗」という文字を用いるがフキの仲間ではない。
「蕗」の名がつくのは葉の形がフキに似ているところから
来ている。
「艶蕗(つやふき)」ないし「艶葉蕗(つやばぶき)」が
転訛して「つわぶき」になったと言われている。
葉は塩ゆでなどにして食することができる。
また、九州名産のキャラブキは本種を原料としている。
昔は薬草としても用いられていた。
葉を火にあぶって湿布薬にしたという。
なお、津和野という土地があるが、この地名は「つわぶき
の野」という意味をもつ。俳句では「石蕗(つわ)の花」
が冬の季語である。
(みんなの花図鑑より))
