季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「枸橘 (からたち)」

2019-04-20 04:45:20 | 暮らし
名言名句(598)

「花の沈黙こそ美しい けれど 語り掛ければこたえてくれる

 わが心を映して・・・」『内山 登美子』


ひょっとすると、私たちは、黙って見守ってくれるものを、ひそかに

求めているのかも知れません。言葉で慰めてくれるよりも、沈黙の暖

かさで慰めてくれるものを望んでいるとともいえるでしょう。そして

これらが問いかければ、問いかけた当人の心を映し出すかのようにこ

たえてくれる存在、それが花なのです。この詩句は、『花の伝説』に

収められている三行ですが、優しい感性で詩を書き続けていた内山

登美子(1923-2012)の特色を示した言葉といえましょう。花の季節

に花の沈黙の美を見る、これも、日本人として生まれ育ったものの

恩恵でしょう。

歳時記

穀雨


4月20日。 および立夏までの期間。

太陽黄径30度 清明から数えて15日目頃。

春季の最後の節気。

春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、雨で潤った田畑は

種まきの好期を迎えます。この時季に、特に雨が多いというわけでは

ありませんが、穀雨以降、降雨量が多くなり始めます。

「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることも

なくなる」という言葉があるように、南の地方ではトンボが飛び始め、

冬服やストーブとも完全に別れる季節です。

変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、日差しも強まってきます。

昔から、この日を田植えの準備をする目安にしているようです。

穀雨が終わる頃に八十八夜を迎えます。

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4月から咲く花「枸橘 (からたち)」

時期は、 4/10 ~ 4/末頃。
・「唐橘(からたちばな)」の略。
 中国や朝鮮から渡来した橘の意。
 ただし、
 「百両」で知られる唐橘とは
 全く別のものです。

・生け垣に使われることがある。
・枝に大きいトゲがある。
 さわると痛いよ。
  (気をつけましょう)

・島倉千代子の歌
 「からたち日記」。

・別名
 「枳殻(きこく)」
・英名は
 「オレンジ・ジャスミン」


・「からたちの
  棘原(うばら)刈り除(そ)け
  倉立てむ
  屎(くそ)遠くまれ
  櫛(くし)造る刀自(とじ)」
   万葉集
   忌部首(いみべのおびと)

 「からたちの
  垣にも春は 待たれけり」
   今泉恒丸
   (こいずみつねまる)

 「やはらかに
  若芽のびたる からたち垣
  白き小花の
  かつ咲けり見ゆ」
   古泉千樫(こいずみちかし)

(季節の花300より)



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季節の花「松葉菊 (まつばぎく)」

2019-04-19 04:45:52 | 暮らし
名言名句(597)

「花は地に落ちても土となる」『光 秋』

しかし、花を見ると、たいていの花がはかない命であっても、ほんの

僅かな土に還り、土に還った花は、また再びの年に、花を咲かせる

肥しになるのです。そのことを考えると、人間よりも花の方が、この

広い地球の上で役立つ部分が多いのか、とも思ったりします。人間で

ある私にとってはちょっぴり淋しいことですが、反面、花の美しさが

いっそう私の心に映ってくる喜びは、何物にも代えがたいものと言え

ます。桜の花びらについては、その散り敷いた風情に、土に還る美し

さが感じられるからです。私は、花に負けないようにと心がけていま

す。土に還ったあとの自分の足跡が、土の中から悔いなく眺められる

ようになりたい、そのように念願するのは、私の夢でしょうか。

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4月から咲く花「松葉菊 (まつばぎく)」

開花時期は、 4/ 5 ~ 8/末頃。
・葉は松葉のような形で多肉質。
 地を這うように広がる。
 また、花は菊のようなので
 松葉菊の名になった。

・南アフリカの砂漠などに自生する。
 多肉植物。
・ピンク、赤、橙などの色の花が
 いっぱい咲く。
 開花時期はいろいろあり、
 4月~6月頃に咲くものや、
 少しおいて
 7月~8月に咲くものもある。

・4月12日の誕生花
・花言葉は「忍耐」


(季節の花300より)



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季節の花「雛罌粟 (ひなげし)」

2019-04-18 04:04:07 | 暮らし
名言名句(596)

「誰でも良い機会に会わぬ者はない、ただ、

それをとらえないだけである」『アンドリュー・カーネギー』


有る保険会社に勤務している青年に、転勤の内命が下りました。

東京から北海道の最北端の町です。支店長としての昇進が約束

されていましたが、母ひとり子ひとりで、母は病身、寒さの厳し

い土地へ連れて行くわけにはいきません。涙をのみながら、彼は

転勤を断りました。断ることは、以後の昇進を断つことになります。

彼は、家庭の事情の為に、チャンスを捨てたのでした。いうなれば、

職場でこれから昇進していくためのたった一度のチャンスを捨てた

わけです。どんなに残念だったでしょう。

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4月から咲く花「雛罌粟 (ひなげし)」

開花時期は、 4/ 5 ~ 6/15頃。
 早咲き遅咲きがある。
・ヨーロッパ原産。江戸時代に渡来。
・花弁は非常に薄く、しわがある。
 つぼみは最初は下向きで
 表面に毛が生えており、
 咲くときに顔を上げ、
 2つに割れて花が出てくる。
 その風情がなんとも不思議。

・ちまたに咲いている雛罌粟からは、
 採取が禁止されている
 「アヘン」は取れません。
 植えても大丈夫です。
 ご安心を。
 ちなみに、
 ほんとの「ケシ」は こちら。
   → ケシ


・いろんな「ポピー」があるが、
 まとめて1ページにしてみました。
 いろいろあります。

 (1) ヨーロッパ産の「ヒナゲシ」。

 (2) 地中海産の「鬼ゲシ」
     (オリエンタルポピー)
       Oriental poppy
   (濃い赤い色のものが中心)。

 
 (3) 黄、橙、白の
     「アイスランドポピー」。
    18世紀に北極探検隊が
    シベリアで
    この花を発見したことから。
    ポピーといえば、
    このアイスランドポピー
    のことを指すことが多い。
      Iceland poppy,
      Auctic poppy

 (4) 4~5月頃によく見かける
   オレンジ色の花は、
   「長実雛罌粟
   (ながみひなげし)」と呼ぶ。

 いずれも英名の
 「ポピー」の名で親しまれる。
 なお、スペインでは
 「アマポーラ」、
 フランスでは
 「コクリコ」の名で呼ばれる。


・「罌粟」は「芥子」とも書く。
・「雛」は小さい、かわいいの意で、
 ケシの中では 
 小型でかわいい花であることから。
 漢字の罌粟(けし)は漢名からで、
 実の形が罌(もたい。
  液体をいれる口のつぼんだ
  甕(かめ))に似ていて、
 種子が粟(あわ)に
 似ているから。
 種子は非常に小さく、
 そこから
 「芥子粒(けしつぶ)」の
 言葉ができた。


・別名
 「虞美人草」(ぐびじんそう)
   中国歴史上の
   絶世の美女である
   虞美人にたとえた
     (下記参照)。
 「ポピー」
   英語で「ケシ」を意味するが
   日本に咲くポピーからは
   アヘンの成分のモルヒネは
   採れないので
   栽培できます。


★<古代中国のお話「虞美人草」>
 項羽(こうう)と
 劉邦(りゅうほう)の
 最期の戦いのとき、
 項羽は愛する虞妃(ぐき)と
 ともに、劉邦の大軍に
 まわりを包囲された。
 項羽は別れの宴を開いてから
 最後の出撃をし、
 虞妃も自刃して殉じたが、
 彼女のお墓に
 ヒナゲシの美しい花が咲いた。
 そのため人々はこの花を
 「虞美人草(ぐびじんそう)」
 と呼んだ。

 夏目漱石の小説に
 「虞美人草」がある。
 漱石が新しい小説の
 タイトル名を決めあぐねていた
 ときに、
 街角の花屋さんで見た
 「虞美人草」の名に
 ”おっ、いい名前♪
  これにしよう”ということで
 名づけた、ということらしい。


・1月23日、2月29日、
 3月25日の誕生花
  (アイスランドポピー)
・花言葉は「慰め、いたわり、
  陽気で優しい、思いやり」
  (アイスランドポピー)

・「ああ皐月(さつき)
  仏蘭西(フランス)の野は
  火の色す
  君も雛罌粟(こくりこ)
  われも雛罌粟(こくりこ)」
   与謝野晶子

 「陽(ひ)に倦(う)みて
  雛罌粟(ひなげし)いよよ
  くれなゐに」
   木下夕爾 

            ↑ 上へ

・東京周辺の見どころ

 <小岩菖蒲園>
   江戸川の河川敷にある公園。
   花菖蒲や菜の花、
   コスモスなどが咲く。
   ポピーもいっぱい。
   花見頃5月中旬~5月下旬。
   江戸川区北小岩。
   最寄駅
    京成線江戸川駅

 <昭和記念公園>
   立川(たちかわ)の
   大規模公園。
   花見頃5月中旬~5月下旬。
   立川市緑町。
   最寄駅
    JR青梅線西立川駅

(季節の花300より)



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2019年ウォーキングレポート

2019-04-17 13:34:40 | 暮らし
2019年ウォーキングレポート

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季節の花「アジュガ」

2019-04-17 04:22:53 | 暮らし
名言名句(595)

「会話は微笑から」『光 秋』

職場においても、また近所付き合いにしても、ほほえみのある会話は、

話を弾ませます。仕事上に、人間関係に、新しい物事の誕生を約束し

あうことになります。一時、デパートなどの飲食関係の店に入って、

無愛想な店員が少なくありませんでした。料理がいくら旨くても、

運んでくる人間がぶすっとしては、折角の料理もまずくなります。

いくどか、そのような目に遭いましたが、このごろは、そうでもなく

なってきたようです。料理は、それを作る人、運ぶ人のほほえみで

おいしく食べてもらえる、といった基本的なことがらが浸透したので

しょうか。

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4月から咲く花「アジュガ」

開花時期は、 4/ 5 ~ 5/ 5頃。
         (アジュガ)
・「アジュガ」は、
 「十二単」の園芸品種。
 小さい青紫色の花が
 階層になって咲く。

 別名は
 「西洋十二単
  (せいようじゅうにひとえ)」
 「西洋金瘡小草
  (せいようきらんそう)」

 (当ページでは、名の通った方の
  「アジュガ」として
  両方載せました)


・「十二単(じゅうにひとえ)」
 の名は、
 花が幾重にも重なって咲く様子を、
 平安時代の宮中の女官の正装の
 ”十二単”に見立てたもの。
 山野に生える、白っぽい花。
 毛がいっぱい。
 ただ、
 一般的に「十二単」と呼ぶと、
 上記の青紫色の「アジュガ」
 のことを指すことが多い
  (ちょっとややこしいです)。

<整理>
  青紫色の花
   → アジュガ
     (別名:西洋十二単、
         西洋金瘡小草)
  白い花
  → 十二単

(季節の花300より)



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