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http://mylibrary.maeda1.jp/0483OilMajor2019-3rdQtr.pdf
2.2018年第3四半期以降の四半期別業績の推移(続き)
(6)原油・天然ガス生産量の推移
(6-1)原油生産量(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-68.pdf 参照)
過去1年間の四半期ごとの原油生産量の推移を見るとExxonMobilが他社を大きく引き離して5期連続でトップを守っている。ExxonMobilの生産量は5社の中でただ1社200万B/D台を維持しており、今年第3四半期の生産量は239万B/Dであった。ExxonMobilに次ぐ二番手グループはShellとChevronであり、両社の生産量は180万B/D台でほとんど同じである。Totalは2018年第3四半期161万B/Dであったが、その後漸増し、現在は172万B/Dに達している。BPの1年前の生産量は5社の中で最も少ない122万B/DでトップExxonMobilの5割であった。その後一時的に130万B/D前後まで伸びたが、今期は再び1年前の水準に逆戻りしている。
(6-2)天然ガス生産量(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-69.pdf 参照)
天然ガスの生産量はExxonMobilとShellの上位グループ2社とBP、Total、Chevronの下位グループ3社の2極に分かれている。Shellの過去1年間の生産量は104億立方フィート(’18 3rd Qtr)→110億立方フィート(’18 4th Qtr)→110億立方フィート(’19 1st Qtr)→101億立方フィート(’19 2nd Qtr) →98億立方フィート(’19 3rd Qtr)である。2018年第4四半期ピークに達した後、今期は100億立方フィートを下回り過去1年間では最も少ない生産量である。ExxonMobilもShellとほぼ同様の軌跡をたどっており、両社の差は10億立方フィート前後で推移している。他の3社は5期を通じてわずかながらも増産傾向にあるが、その差は殆ど無く、70億立方フィート台を維持している。
(6-3)原油・天然ガス合計生産量(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-65.pdf 参照)
天然ガスを石油に換算した原油・天然ガスの合計生産量の推移を見ると各社とも2018年第3四半期から第4四半期にかけて増産傾向が見られ、その後現在まで停滞している。生産量が最も多いExxonMobilは石油換算で379万B/D(’18 3rd Qtr)→401万B/D(’18 4th Qtr)→398万B/D(’19 1st Qtr)→391万B/D(’19 2nd Qtr) →390万B/D(’19 3rd Qtr)であり、これに次ぐShellの場合はExxonMobilよりも20~30万B/D前後少ない360万B/D(’18 3rd Qtr)→379万B/D(’18 4th Qtr)→375万B/D(’19 1st Qtr) →358万B/D(’19 2nd Qtr) →356万B/D(’19 3rd Qtr)で推移している。
Chevronの生産量は昨年第4四半期に300万B/Dの大台を超えて現在に至っており、Totalも280万B/D(’18 3rd Qtr)→288万B/D(’18 4th Qtr)→295万B/D(’19 1st Qtr)→296万B/D(’19 2nd Qtr) →304万B/D(’19 3rd Qtr)と着実に生産を増やして300万B/Dを突破Chevronを上回る生産量を達成している。最も少ないBPの生産レベルは250~260万B/DでExxonMobil或はShellのほぼ7割である。
以上
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