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(アラビア語版)
(目次)
第3章 アラーの恵みー石油ブームの到来(9)
072 歴史の表舞台に躍り出たサウジアラビア(1/4)
サウジアラビアはサウド家が支配するアラビア半島の王制国家である。そもそも「サウジアラビア」とは「サウド家のアラビア」という意味であり、半島中央部ネジド砂漠に住むサウド一族の族長アブドルアジズがアラビア半島を制圧して1932年に建国した比較的歴史の新しい国家である。
それまでのアラビア半島はイスラームの聖都マッカ、マディナのある紅海沿岸あるいは交易で栄えたペルシャ(アラビア)湾沿岸だけがオスマントルコの支配下にあり、内陸部の砂漠地帯とそこに住む遊牧民ベドウィンはオスマントルコの関心の対象外であった。
(続く)
荒葉 一也
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