お天気が安定せず、休日の予定が組めない時は、朝のお天気で決めます。
前日のナイターが12時まで掛かって夜更かししたため朝寝坊。
雨上がり青空が出ていたので、迷わず旭岳ロープウェイに向かいました。
十勝岳連峰も久しぶりに快晴(^^)オプタテシケまでよく見えました。
さて、ロープウェイに乗ろうと思うと強風で運休(泣) でもすぐ復旧しました。
お天気いいわ~。
裾合平から中岳温泉まで歩き、時間があったらお鉢平分岐まで歩こうかな?と考えていました。
ロープウェイ姿見駅に到着したら、山頂方面少し霧がかかっていました。
裾合平が好きなのよ。 その方向に向かってgo!
シラタマノキ、白くて可愛い!
遠くにはトムラウシもみえますよ!
秋の色合ですね!
エゾオヤマノリンドウが綺麗(^^)
さて、歩いているうちに雲が下がってきて霧。風も強く、目の前の景色もだんだん見えなくなる。
旭岳登山と違って人も少ない。何度も何度も歩いた道だけど、引き返そう。
ガンコウランの実。
コケモモの実。
ミヤマアキノキリンソウ。
30分程で姿見駅に戻りました。 ここでご飯を食べ、どうしようかと考える。
ロープウェイ料金って高いでしょ。
往復2800円、このまま帰るの勿体ないなぁ、と、貧乏性のわたしは思ったのです。 午後から晴れの予報だし、たくさん人もいるから旭岳に行こうっと。 と、歩き出しました。
姿見の池です。 すでに対岸が見えません。 うーん。 霧は晴れるのか?
6合目に着きました。
霧と風です。 景色を見られない登山はつまらないなぁ。
そんな時、霧の中に木の枝をポール代わりに使って歩いている男性が見えました。
ペースはほとんど一緒で追いつきませんが、目の前に人がいると思うとホッとします。
山頂まで行こうか迷った時だったので余計にそう思います。
その方は7号目付近で「お先にどうぞ!」と道を譲ってくれました。
途中でカッパを着たりしたので、 抜きつ抜かれつずーっと一緒でした。
ツアーの方々、若いグループ、ご夫婦などに会いましたが、こんなお天気の時は一種の連帯感の様なものを感じます。 ご高齢の方もいらっしゃいました。 みんなで頑張って登ろうと、心の中で励ましあっているような気がしました。
でも、9号目の手前、もう限界を感じました。
下から吹き上げてくる強風で、動けなくなりました。
これ以上無理だな。
振り返って引き返そうとした時、先ほどの男性です。
「山頂までもう少しですよ」と励ましてくれます。 ありがたいことです。
でも9合目を過ぎても風は止まず、前に進めません。
歩いた時間は1時間20分。 いつものペースで行くと、あと30分~40分で山頂です。
でもこの暴風に晒されて往復で1時間歩くって、体力を消耗するなぁ。
せっかくの励ましも無駄になったけれど、 ここで引き返すことにしました。
その男性に「引き返すので、行ってください」と告げて一人下山しました。
途中会った人達に9合目の様子を話していると、先ほどの男性も下山してきました。
また一緒に下山することなりました。
けれど深い霧の中、歩く道だけ外れによう慎重に歩いていたら、後ろにいた男性の姿はもう見えなくなっていて、私の方が速く歩いていたようでした。
石室に着きました。 ここまで来ればロープウェイ駅はもうすぐです。
気がつけば頭の上から足元まで濡れています。
そして、無事に駅に到着しました。
雨の日の登山もあれば、風の日もある。
けれどこんなに厳しいのは久しぶりだったような気がします。
何度も登ったことのある旭岳でも、お天気の勘が外れました。
姿見駅で温かいカップ麺を食べて、先ほどの男性が戻ってくるのを見届けようと、30分ほど待っていたのですが、汗と霧で濡れた身体は芯まで冷え来ました。
ダメだ、限界。
ロープウェイに乗り込み、旭岳温泉に戻りました。
無事帰ってきたことで良しとしよう。
旭岳温泉、ホテル大雪で温泉に浸かり冷えた身体を温めました。 やっぱり登山はいいお天気の日がいいね。
姿見駅 9:25 → 裾合平方面に行き引き返す → 姿見駅 10:25 → 旭岳9合目 11:55 → 姿見駅 12:58
山の帰りに、お花屋さんに行きました。
姿見駅の周りにたくさん咲いていたヤマハハコの花が「ハハコグサ」の名で売られていました。
なんだか愛おしくて買ってしまいました。
この花を見て厳しかった山の事、思い出そう。
山は自然の優しさも、厳しさも教えてくれる・・・・・