二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

サイレント?ヴァイオリン

2005-09-06 00:42:55 | クラシック音楽
自己紹介にも書きましたが、とうとうヴァイオリンを買ってしまいました。
金がないのはもちろんですし、何よりも、そんなことしてる場合じゃないのがもちろんです。職場にしれたら殺されます、つーか、クビです。でも、あまりの最近のストレスに、気づいたらヤマハ(この辺がお手軽(笑))の前に立って、ぼーっとショーウィンドウを見つめている自分がいました。(まぁ、アイフル第1話っぽい展開です。。。)そして数週間後、、、

コンピューターよりは安い買い物だが、高いことに変わりはない。家族におそるおそる告白したところ、、、「、、、ま、いーんじゃない?」心の広い家族よ、ありがとう(涙)。でも、一つ懺悔が。

だって。

知りませんでしたが。

「サイレントヴァイオリン」は、「音が出る」楽器でした。(当たり前といえば当たり前。。。)

電子ピアノなら、タッチは(比較的)本物に近く、でも叩いても音一つでない技術を持つ業界なのに~~~、、、弦はだめなのか~~~(泣)もちろん、実際のヴァイオリン(とてつもなくでかい音が出る)の10分の1の音量らしいですが、それでも、ウサギ小屋に住むニッポンジンの許容範囲ぎりぎりくらいです。(これに消音器をつければ、何とかなるか?)

結局、「雲のむこう、約束の場所」はあくまでフィクションだとわかった次第。(バカ。。。)
ヘッドホンをする効果は、部屋に無音の状態を作るためではなく、電子変換されて「何となくうまそう」な音を聞くため、と判明。まぁ、弦は響いてなんぼ、だから仕方がないといえば仕方がない。(試聴した時は、小さく聞こえたんだが。。。)

そんなわけで、土日オンリーの戯れ状態です。まぁ、酔狂です。電池抜いてvolゼロで十分大きい音が出るので、気分的には「安いヴァイオリン」。自分の身の丈には合っているかな、と。あ、いろいろ文句言ってますが、基本的には気に入ってます。シンプルな形だし。ひっくり返ったって本物のヴァイオリンなんか手が届かないもんね。

さーて、それを命綱に、残業がんばるか。。。(のど痛てー)
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トロイメライ

2005-05-28 23:30:16 | クラシック音楽
職場でいらんことを言って、激しく落ち込んで帰ってきた。誰も責めないおいらの失態。今日は片手の指の数で済むだろうか。累積したらいくつになるんだろう。

NHKで「鬱病」についての特別番組をやっている。録画してるけど、ちょっとだけ見て、今は断念。日が悪いや。鬱病の症状、とされるものには、おいらの長年「しょーがねー、風邪ってことにしてだらけるか」モードが含まれている。自分が病気だとは思わないけど、おいらの周りには病気で苦しんで逝っちまった上司も同僚も友人も部下もいる。最近も、同じ部署の若い娘が休職した。すげー真面目な子だ。相談に乗ったけど、何の援助もできんかった。何だろう。おいらは平気でいられるんだな。すごく冷静に考える。

おいらは、周囲の人に幸せでいてほしい。でも、病気を治すことはできない。逝ってしまった人達は、奇しくも(幸いにも?)部署替えとか転勤とかで音信をとりにくくなった後で消えていってしまった。一緒にいたときには、すごく優しくて笑顔でおいらを宿無しの猫みたいにかわいがってくれた人ばっかりだった。もし、あの人達が隣にいた時に消えてしまったら、おいらは耐えられたんだろうか。

突如、よみがえる、ある本の台詞。「おれは、おれのためにしか、泣くことすらできない。」苦しんでいる人のことなんて、全然考えていないのだ、おれは。おいらのグレートマザー曰く「人は、他人の苦しみなら、百年でも我慢できる。」けだし名言。

ネガティブ大王を自称して、今日はさぼる。あ、思うけどね。部屋が片づけられない、ときめかない(あえて文学的表現を使ってみました)、っつーのも、うつっぽいよね。おれ、それ今の症状!ってことにしておこう。

明後日は社長も取締役も出てくるプロジェクト会議。冗談じゃねぇ、、、でも、プロジェクトはやりたいんだ。おれは、何をためらってるんだろうね。カウンセリングしてみるか、自分相手に。

以上、多少ドラマティックに脚色した、おいらの現状でした。キャラ的には吉岡じゃないね。(吉岡は文句言わずに働きそうだ。)オダギリ?草なぎ?いや、それも違うな。役者ってマメなイメージあるもんな。「成功者は、常に働き者である。」っつー結論で、今日は締めたいと思います。

最後に、気分転換。
トロイメライを聞いている。クラシックは学生の頃以来だ。あの頃は、誰がひいているか、よりも、どれだけ正確で美しいか、しか気にしなかった。今は違う。誰がひいているのか。気に入らないなら、それは何故なのか、なぜ、この音なのか、が気になる。それは、堕落なのか。成熟なのか。もっと違うものなのか。わからないけれど。

ホロヴィッツの「月光」を半年聞き続けて、聞く度に印象が変わっている、という不定見野郎ですから、おいら。恐れ多くも、最初はホロヴィッツが下手に聞こえたんだよな。。。今は、聞く度に新たな感動を覚える。同じ曲で何度も盛り上がれて、我ながら安上がりだな~と思う。

無性にクライバーンが聴きたい。あの、ためらいのない直球の旋律。体育会系な(?)大らかな表現(に聞こえたんだ、ガキの頃のおいらには)。

この世のどこかに、全ての正しい答えがあればいいのにね。
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