二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

流れ星は、還っていく

2010-11-28 23:51:25 | Weblog
愚痴ばっかりの先ほどのブログを反省(消さないけど^-^;)

ちょっと元気だそうと思い、備忘録。
今年のクリスマス?前は、新江ノ島水族館に行きます♪
久々のデートだ!(団体様だけど(爆))

水族館は夏以来で、江ノ島行くのは初めてなので、楽しみです。
海月大好き・・・そういや、おいらの嗜好がどんどん世の中的に市民権を得つつあるなぁ・・・
それだけ、一般的っていうことやろね(苦笑)

明日は月9「流れ星」です。早く帰ってこよう^-^(明日も長距離営業・・・渋谷から富士山麓まで往復すると思ってがんばんべぇ。)


追伸:もう一つ夢見の悪い話があるんだが、自重。
伝言:ばあちゃん、気にしてくれてるんだったら、遠慮無く電話ください。(残念だが、オレからはできんので。)

意味不明ですんません。
風がまだ唸ってるけど、みんな、よい夢を。
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嵐の夜は大人しく・・・?

2010-11-28 22:39:48 | Weblog
寒いっす・・・生きてますが、冬眠モード。

最近の寝不足から睡眠欲求が高まってまして、今日は爆睡・・・というか、一日中頭がオフってました(苦笑)。
コブクロのWeb-radio(Team Kobukuroにある)を聴いて爆笑。気分がほぐれました^-^

黒田氏、小渕氏、さすがやなぁ。なんかすごく安心した。

今日は天気が荒れ放題(軟弱)なので、小動物的感覚のおいらとしては、ひたすら静かに大人しく冬眠するかの如く過ごしていました。そんな風にならへん?おいらの友人は「荒れてると海が見たくなる」とかわけわからんこと言ってますが、そんなリスキーな人生、勘弁です。(想像するだけで十分脳内体験できますもん。)


実生活も荒波のような、ぬるま湯の下に泥沼があるような・・・意味不明な日々。

とりあえず、できることしかできないので、できることをやるべし。なのですが。


今日は冒頭で告白したとおり頭オフなので、書き込みが冗長ですが、お許しあれ。


近況1:「UTAU」の発売を知る。

大貫妙子&坂本龍一の共作「UTAU」が発売されました。Sound & Recording Magazineで特集していて(表紙だった!)やっと知ったおいらは、CDショップに駆けつけたものの店頭で発見できず、しおれて帰宅。後日他のものと一緒にネット注文してしまいました。

教訓:ネットの怖さ、というか強みって、検索→情報の確認→注文、の流れがものすごく速いことだよな。CDショップでも、レジの人に声を掛ける勇気さえあれば注文できるはず。今度はそうしよう。


近況2:禁酒と断酒の違い?

禁酒35日目にして解禁?というか、一区切りで嗜みました。
感じたこと。「酒は飲まん方が絶対人生豊かだよなぁ。でも、どうやって辞めるかが問題だ。」

逆説的ですが、酒好きの戯言としてお聞きください。

酒飲むの好きなんです。これは否定できない。気分良くなるし、何か知らない偶然の天使も降りてくる?し。おいら的には、神頼み的な展開は酒飲むと起こりやすい。(霊感を酒に頼ってる訳じゃないよ。酒飲んだ翌日になぜか偶然の展開がある。でも、これってただの偶然で酒のせいじゃない。わかってるけど、妙な展開が多いんだ。あと、飲み会の場では、飲んだ方が絶対楽しいモンね。)

で、これがくせ者。

酒飲むと確実に体が疲れる。そして、酒に強いおいらは、酔おうとすると大量飲酒になっちまう。結果、翌日以降の体調に影響(しないこともあるから、なお怖い・・・気づいた時には肝硬変、ってのが嫌)。なんかね。酔いたくて飲む、というのがいかんのかなぁ。

少しの酒で酔えたら良いんだけどさ。向かないんだろうな、きっと・・・
家系的に決して酒癖が良くはない血筋?なので、余計、酒飲むと自己規制かかるのもあると思うが、、、酒に関しては、ここのところそんな感じでうだうだ逡巡してます。(おいらは、酒飲んだ時は陽気で人畜無害ですけどね。むしろ素面の時の方が、皮肉屋でいかん。。。)

酔っていないと、いろんなことができます。囲碁しないと、いろんなことができるのと一緒(^-^;)
残り時間を考えると、酒飲んでる余裕は無いはずなんだなぁ。。。(人生折り返し地点越えてるし、そうでなくても一ヶ月後はどうなってるかわからん世の中だ。)

んで、今日も飲酒。これで辞めます。しばらくは。

断酒ってのは、永遠に酒を止めること。これは、ちょっと怖い。それに縛られると、禁を破った時の精神的ダメージとか大きそうな気がするから。

でも、断酒の方が絶対いい、というのも、わかる。禁酒から飲みに転じた時、酒量は増えるからね。「今まで飲んでないし、これぐらい大丈夫だろう」って気持ちから、大きな副作用の危険を感じる。本気で酒を止めたいと思ったら、やっぱり「断酒」なんだろうな。

そんなことを思いつつ、今宵ビールをちびちびと飲む、わびしい中年なのでした。


近況3:歯車とねじ、について。

昔「銀河鉄道999」を映画で見た時(古いねぇ~)、何よりも衝撃的だったのは、鉄郎のお母さんが剥製にされて飾られていたことでもなく、メーテルがハイブリッド?だったことでもなく、時が来た時、要所要所に「ネジ」としてはめ込まれていた人間達が、自己犠牲的な献身で、自ら崩壊していったことでした。
「彼らは、機械帝国(だっけ?)を崩壊するために、自ら進んでネジとなった。優秀なネジとなって帝国の中枢を支えることで、いざと言う時、内部から帝国を崩壊させるために、その身を犠牲にしたのだ。」
だったかな。そんな風に語られていた。

話が話ですからね。機械に人間が支配されている、という設定で、人間は「機械人間」になって、機械帝国を支える「人間部品」にさせられるのだ、という、ものすごい話。その機械帝国に、最初は「永遠の命=機械の体」をもらうために旅していくのが鉄郎少年。

物凄い衝撃だったんです。子供心にとっては。機械帝国崩壊の時に「離れろ~!」と叫びながら自己崩壊していくネジ達の姿が。

映画では、それは英雄的な姿に描かれていたし、そのようにも見えたのだが、それ以上に訳のわからない恐怖を感じた。
今、中年になって、あの時感じた恐怖を、改めて感じることがある。

今、世の中で色んなコトが起きている。それが、アポトーシス(全体を生かすための部分の自殺)なのか、ネクローシス(環境の悪化による壊死)なのか。気になります。もしかしたら、自分の存在を「今」に刻印したいという欲求(利己主義の発露)なのか、とか。

おいらも基本ネジだという自覚があるからか。

ネジの怖さを感じた次第。

ああ、世の中が、善意と信頼だけで成り立っていたらいいのにね。

「男はつらいよ」の主題歌を歌っては涙ぐむ、完全なる酔っぱらいを、笑って許してください。

おやすみなさい。よい夢を。
(今朝は夢見悪くてサイテー。空(UFO?)から爆弾が降って来るのを克明に真下から目撃。編隊組んだ規則的な光点から物凄いスピードで落下する爆弾の重なりが怖いくらい綺麗で、夢の中ながら「こりゃダメだ」と思いました(苦笑)。次の瞬間、ターバン巻いたエライ人が操縦する雲に助けられて?飛んでました。夢から覚めて、しみじみ、生存を感謝。おいら、そんなアニメとか見た覚えないんだがなぁ。。。)
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コブクロ、第61回NHK紅白歌合出演決定!

2010-11-24 23:37:11 | コブクロ
良かったね。

これで、年末の楽しみができた(笑)。年の瀬の年末進行、がんばんべぇ。

追伸:ひたすら眠い・・・zzzzzzzzzzzzzzz

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「男はつらいよ」視聴&「流星」の快挙

2010-11-24 23:08:20 | Weblog
どうも。生きてます。
毎日崖っぷち。元気ですが、連日の寝不足が祟って、夜中になると意識が飛びます(@@)

コブクロの「流星」快進撃を続けているようで何よりです。

ドラマ「流れ星」もますます気になる展開です。今週はおいらも3回うるっときました。泣くのが辛かったので、横目で見ながら感情あまり入れないようにして、仕事してましたが(苦笑)。

コブクロが、本気出して「流れ星」のサポートを始めました。すげーっす。無敵の迫力、というか、断固たる前進。
インタビューでの竹野内氏のものまね、ドラマに関するコメント。すっかり販促部長のような勢いです。^-^

今週月曜日の「めざましテレビ」では、ついに「流れ星」の撮影現場に陣中見舞いに行ったそうな。「流星」生歌をお届け☆。出演者の皆さんの盛り上がりを見て嬉しかった。(特に北乃きいちゃん「昨日Mステ見てました!」って素直な発言ええなぁ♪上戸彩ちゃんも「今一瞬台詞飛んだよ」って最高の誉め言葉だ。)

コブクロに会った瞬間から竹野内豊氏の目がきらっきらに輝いていて、あんなに表情ある竹野内氏をおいらは初めて見たような気がします。
(笑顔だと若いな、竹野内(笑))松田氏も終始無言(苦笑)だったが、嬉しそうだったと思う。

以上、「流れ星」「流星」について。


次は「男はつらいよ」視聴について。
今日久しぶりに観ました。「拝啓 車寅次郎様」。家人のリクエストにより久しぶりの「寅さんお目見え」です。

「男はつらいよ」のシリーズの中では、アナザーストーリーのような雰囲気もある、一話完結の物語だ。光男も割合落ち着いているし、寅さんは相変わらずだけどもの悲しさとユーモアと名言を量産している。結構好きなんだよね、この回。牧瀬里穂はかわいいっす。小林幸子も若いなぁ・・・初々しい演歌歌手の役大当たりだと思う。久しぶりに、思いがけないぐらいに癒されたのでした。

描かれている世界が結構昔(10年以上前?)なのに、今の世の中のことも内包しているかのような、日常の切り取り方が好きだ。

ああ、、、これ以上は眠くて無理、、、情けない。
ひとっ風呂浴びてまた頑張ります^-^;
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ワーナーミュージック前社長吉田敬氏へ、心からの感謝を込めて。そして「流星」の印象

2010-11-19 22:48:39 | コブクロ
以下、記事になってます。

ワーナーミュージック前社長のお別れ会でコブクロ、絢香ら恩返し誓う
http://www.oricon.co.jp/news/confidence/82183/full/

絢香11カ月ぶり 恩師お別れの会に参列(日刊スポーツ) - goo ニュース


今朝偶然、めざましテレビで見て「そうか、昨日がお別れ会だったのか」と思い出した、おいらは薄情なパンピーの1人です。

昨日は「笑っていいとも!」にコブクロ出演してたが、その後、お別れ会だったのか。相変わらず毎日忙しそうな、それでも疲れを見せない働き者の二人に、リーマンとしては大変励まされます。

上記の記事には、コブクロの二人のコメントも載っていました。しみじみ、彼らのファンで良かったと思った。
今、一番言葉にしてほしかった言葉を読んだような気がする。特に、最後のコメント。
ご家族の皆さんへの温かい言葉は、彼ららしいと思った。吉田社長、どうぞ安らかに。


亡くなった人の苦しみを思うと、胸つぶれるほどの悲しみと無力を感じる。
同時に、その死とともにこれからを歩んでいくご家族の苦しみは、筆舌に尽くしがたい思いだと思う。
今まで、そんな哀しい光景を何度か見てきた。


どうぞこれからも、優しい歌が、関係者の皆さんの心を温めてくれますように。



さて、コブクロの新曲「流星」が発売になりましたね。

昨日は30~40回ぐらい聴きました。(カラオケも含めてね)カーステでエンドレス・・・営業混んでて、毎日5時間運転はきつかったっす(苦笑)が、「流星」のおかげでかなり癒されました。そのうち、カラオケ聴いてるのに、二人の歌声が耳の奥で聞こえてました(笑)ここんとこそんな日々。疲れてて、運転しながらCDで勉強なんてできないので、ひたすら「流星」をループ再生、あとは「5296」を聴く、という、、、今日一段落して「無事故で良かった」としみじみ感謝。明日も朝早いけど、とりあえず、頑張るのだ。


この曲が、秋冬の空に、もっともっと響きますように。
あちこちの寒い心を温めてくれますように。



今夜は14夜。月はまさに海月(クラゲ)のようです。
木星も、他の星々も、綺麗です。昨日、今日と久しぶりに空を見上げました。(おとといまで天気悪くて・・・ここ2日ほどの晴天に感謝)

魚座を探して、6等星は満月近辺は見えないんだっけ、と思いつきました。(魚座はほぼ5,6等星)
コブクロの「六等星」いい歌だよなぁ・・・と、久しぶりに、あの曲のダイナミックなうねりを思い出しました。


「流星」の曲の雰囲気、大好きです。歌もアレンジも素晴らしい。そして、笹路さんのストリングス・アレンジ最高。流星がず~っと遠くまで流れる感じが、弦の音でとてもクリアにイメージできます。
黒田氏も小渕氏も、この曲の歌い方、かなり今までと違って独特な浮遊感と艶を感じます。また一段と歌がうまくなったなぁ・・・(感嘆)

この曲、コブクロには珍しく白玉(長い拍の音符)が多いように思うけど、その実、リズムが跳ねてて、すごく細かい部分での作りこみが良い具合にアクセントになっています。おいらには、それが、彫刻のなめらかな曲線と、細かい彫り込みの対比のようにも感じられて、すごく好きだ。白玉多いけど、野暮ったくなくてスタイリッシュに感じるのは、このリズムの跳ね具合によるのかな。

・・・などと、とりとめなく崖っぷちでつぶやくバカ一匹。
星空見上げて気合い入れます。

では、また。
よい週末を。

追伸:今日の「music station」録画したのを明日こそ見たいなぁ・・・この週末は、他にもコブクロ出演番組あるようです。ご興味お持ちの方はどうぞご覧あれ。


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久々完徹(笑)

2010-11-15 06:33:07 | Weblog
あ~、気づいたら朝だぁ・・・
意識飛びそうですが、そろそろ出勤だべ。

あと少し、頑張れ自分。
というわけで、行ってきます。

今日は「流れ星」。先週は予約してて、残業帰ってから癒されました。今日も予約。

あったかい日でありますように。

追伸:「流星」ももうすぐ発売だね!楽しみだ。
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「正気と(もしくは)恐怖を回復するための集会」と「はじめてのドラッカー」

2010-11-14 00:32:03 | Weblog
アメリカが正気を回復するための集会、対立煽るメディアを批判 (gooニュース・ニュースな英語) - goo ニュース

ご無沙汰してます。崖っぷちで這いつくばってる三月の風です(苦笑)

上記リンクは、かな~り前の話題ですが、日本がワーナー・ミュージック・ジャパン100年音楽祭でもりあがっていた頃、アメリカではこんなことが行われていたらしいっす。

そもそもこの週末(10月最終週末)はアメリカ(と日本の一部(笑))はハロウィーンだったわけで、カボチャに魔女にお化けにキャンディ、という満月万歳なお祭りの季節だったはずなのですが、むしろ、だからこそ、アメリカ的ウィットがこの時期のこんな集会を(半分洒落だよ~という大人の遊びのニュアンスも漂わせつつ、でも実はとても誠実に)開催可能にしたのかもしれないという気がします。

ジョン・スチュワートはアメリカで大人気のコメディアンにして作家・俳優・テレビプロデューサー。風刺ニュース番組ザ・デイリー・ショーの司会でもある。(おいらより5つくらい年上。わずか5才。器の違いに凹んだり感嘆したり。)この集会(The Rally to Restore sanity and/or Fear)は彼と、コメディアン、スティーブン・コルベアの呼びかけで何と何十万人ものアメリカ人が集まり、「偽政治集会(パロディ)」の形式をとりながら、漫才?あり、ザ・ルーツとかジョン・レジェンドとかキャット・スティーブンスことユスフや、オジー・オズボーン、シェリル・クロウ、トニー・ベネットといった本物のミュージシャンの演奏もあり、とても盛り上がったらしい。

おいら動画で見たのですが(便利な社会だ)ジョンの閉会の挨拶が特に素晴らしかった。興味ある方は、上記の「ニュースな英語」で彼のスピーチ内容を読んでみてください。ちなみに、the rally to...の英語で検索かけると、公式webサイトで動画も見れる。この動画がまた最高でした。(トンネルに入る前に車が譲り合う、、、というくだりの背景にアメリカの朝のラッシュ時の様子が映し出されるんだが、その映像とスピーチの内容が最高に合っている)

この「ニュースな英語」っておいら大好きでよく読むんですが、最近は全然読めてなかったので、最近やっとこの話題に追いついたところ。


話題に追いついた、といえば、ピーター・ドラッカー氏についても、随分前から名前は知っていたし、チリの鉱山事故救出時にも話題になったし、「もしドラ」(何だよ、この略称(笑))も持っていたのに、やっと最近、糸井重里経由でドカンと納得しました。糸井重里氏と上田惇生氏(約40年間ドラッカーの本を翻訳してきて、ドラッカー本人の信頼も厚い社会生態学者・翻訳家)の対談。上田氏(1938年生まれ!)がものすごくかっこよくて、脱帽。(余談ながら、糸井氏によると、ドラッカーを全体的に知りたい人は、上田さんの「ドラッカー入門」がお勧めらしい。上田さん曰く「題名が悪くて売れない」そうですが、圧倒的な著作数を誇るドラッカーの全体像を1冊で理解できるようになっているそうな。)


氏曰く。(←わかってると思うけど、言葉遊びだからね。孔子は「子曰く」)

「翻訳とは、言語を移し変えるのではなく、日本語という言葉を磨く仕事なのです。 」
(英語トランス 翻訳者インタビューより:http://www.eigotrans.com/interview/ueda/ueda.shtml)

ほぼ日の「はじめてのドラッカー」では、上田氏のこんな言葉もある。(以下、引用)

糸井 翻訳するときに気をつけてることとか、たとえば、何かありますか?
上田 うーん‥‥そうですね。「ドラッカーが、すごく日本語がうまかったら、どんなふうに言うだろう」‥‥っていうことは、いつも考えながら、訳してますね。
糸井 ほう。
上田 たとえば、ドラッカーだったら、ここで「とても美しい」って言うだろうか、それとも単に「美しい」だろうか。
糸井 なるほど。
上田 英語の場合、「very beautiful」と「beautiful」をくらべたとき、どっちが美しいかっていうと、とうぜん「強調の副詞」がついてる
「very beautiful」のほうが「美しい」んだけど‥‥。
糸井 はい。
上田 日本語の場合、「美しい」と「とても美しい」じゃ、「美しい」のほうが、美しいんです。
糸井 ああ‥‥。
上田 逆説的だけど。日本語で「とても美しい」なんてのは、たいして美しくないわけです。
糸井 なるほど、そうか。
上田 そういう、英語と日本語のちがいがあるから、この場合の「beautiful」は「美しい」と訳したらいいのか、それとも「とても美しい」としたらいいのか、つまり、絶対的に美しいのか、相対的に美しいのか、ドラッカーがどっちの意味で使ってるのかを考えて、日本語を選んでます。
(ほぼ日刊イトイ新聞 はじめてのドラッカー6「なぜかは、わからないけど」より:http://www.1101.com/drucker/index.html)

すごいよなぁ。。。おいら、全然翻訳家とかじゃないけど、日本語のセンス、というか、日本語のことをここまで深く語っている文章を久しぶりに読んで、ちょっと心が震えました。「美しい」の方が「とても美しい」より美しい・・・確かにそうだよなぁ。その感覚を、おいらは忘れかけていた気がする。
(ちなみに上田氏は、ドラッカー専門で40冊以上翻訳しているが、他の著者を翻訳している訳じゃないので、肩書きは「翻訳家」以外のことが多いんだそうだ。「翻訳をすると、その分野のことを専門的に深く理解することができる」という理由で翻訳の道に入ったのだそうだし、、、それがすごい。)

今日は引用ばかりで、著作権的にギリギリかもしれませんが、おいら、とにかく、この人達が凄い、ということをお伝えしたいので、そのための引用ということで、ご理解ください。

今日はノルマも果たせず、崖の上。
明日こそ、自分よ頑張れ。

禁酒もうすぐ一月です。いっこうに痩せない(爆)が、今日この頃の這いつくばりがハンパじゃないので、この状態で酒飲んでたらKOされてたと思われる。まぁ禁酒の判断は正しかったのだろう。

先輩の「年取るとな、そんなに飲みたくなくなるんだよ」という言葉がリフレインする。くぅ~っ(涙目)

山過ぎたら、乾杯したいなぁ。そんな願望を胸に、今日はお休みなさい。。。
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星が流れる 寒空に (彗星と流星の話)&「100年Music Festival」の記憶その3

2010-11-05 01:24:19 | コブクロ
日本人2人が新彗星発見 池谷さんと村上さん(共同通信) - goo ニュース

凄い快挙っすね。あの満天の星空の中から新彗星を見つけたんか~!

しかも、一日差ってのは今回ほとんど差がないんよね~だって3日未明は前日からめちゃくちゃ暴風雨で天気悪すぎでしたモン>新潟県内。(ひっきりなしに雨風が降ったり止んだりで落ち着いて星が見れる状態じゃない)

いずれにせよ、池谷さん、村上さん、おめでとう!すごいぞ!


今日も雨が降ったり晴れたりとめまぐるしく変わる天気でした。ここんとこずっとそうだな。
不安定な天気に、疲れてる人は結構まいってるみたいだ。

日中一時晴れた時は嬉しかったなぁ。午後からまた震えあがるような寒さの曇天でしたが。
夕方土砂降りが来て剣呑な爆音で降りしきってたんで「こえぇ(涙)」と思いつつ残業してたら、9時頃には星空になってました。
(こういうのは「放射冷却」と言って、めちゃくちゃ寒いんだが・・・)

星が綺麗でした。あいにく外套を着ていなかったのと飯抜きで寒すぎたので、歯の根が合わず、星空観測会は断念。熱燗代わりに、つい「かつサンド」とか「たこ焼き」で腹を満たしてしまった。

しかしそれでも、禁酒続行中(笑)。
今日が21日目でした。ちょい願掛けも入っているので、もうしばらく続きます^-^;
けったいな飲み会がいくつもトラップのように予定されてるんすけどね。どこまで「肝臓の数値悪い」で乗り切れるかなぁ(いや、実際肝臓は結構疲れてると思うぞ)


知らない間に、幸せなはずの部下がクレバスに落ちていた。(何という不幸。だが、今はどうしようもできない。)
悲しみのどん底でもがいている友人に、手をこまねいているだけの今日この頃。(見守っていても手は出すな、と本人に言われた)


空を見上げる。


どうしようもなくちっぽけな自分に、あきらめがつくようになったのは、年をとったせいだろうか。


100年Music Festivalを思い出す。
山下達郎さんのあの「怒り」。傷ついて、腹を立てていたよな、達郎さん。もっともだと思うけど。
そして同時に、怒ってもどうしようもないのだ、とも思う。

怒るのは、自分が生きていくためだ。引き留められなかった事実を呪うのは、その重さにつぶされないためなのだ。

だから、彼の怒りを浴びながら、おいらは、とまどいもせずその感情を受け入れていたのだと思う。
それは、よく知っている感情だから。生きていくための、必死な心の在り方だから。
口にできただけでも、達郎さんは、大丈夫だと思う。1万人が受け止めた(苦笑)し・・・


おいらの知っている人達は、「そのこと」をできごととして語れるようになるまでに、15年かかった。
ようやくそこに彼らがたどり着いたことに気づいた時、長かったなぁ、という気持ちと、良かったなぁ、という気持ちがせめぎあって、ザワザワした。


コブクロの二人やスタッフの皆さんがどんな気持ちでいるか、なんて、おいらが詮索するようなコトじゃないし、関わりのないことだけど。
一般論として、このブログを読んでいる人の中に、もし、心が痛んでいる人がいたら、伝えたい。



辛いことは、身近な人に静かに話した方が良いよ。
黙って、あるいは早々に合理化して片付けようとすると、後でしんどいからね。
繰り返し、繰り返し、信頼できる身近な人に、顔を見ながら、お茶飲みながら、ゆっくりと悲しみについて聴いてもらうと言い。
どうしようもないことほど、それでしか、痛みが剥がれていく方法はない。


脈絡無く思い出す。
9.11.の数日後、同僚が言ったんだ。「話をしないと、気が狂いそうなんだ。頼むから、皆でこのことについて話をさせてくれ」って。

日本人にとって9.11.は衝撃を受けたニュースだったけど、他国の事件だから、気軽に話をすることの方が軽率な感じがして、最初の衝撃の後は、何となく皆沈黙していたのだと思う。

アメリカ人の同僚はその雰囲気に耐えられなかった。

「どうして無かったことのように日常を送っていくのか・・・これ以上こんな状態が続いたら、おかしくなってしまう」と涙ながらに頼まれて初めて、日本人の控えめさは、「当事者でない」という無責任な冷たさにも通じてしまうのだ、と知った。

感情は、解放されなければ、ならない。共感されなければ、ならない。
生きていくために。


音楽は、そのスイッチになると思う。
優しい音楽は、特に。


今夜も「流星」を聴きながら、寝ます。(ほんま、「流星」は最高♪)


明日は早いぞ・・・何時間寝れるかな(汗)。
おやすみなさい。
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明日の方へ

2010-11-04 02:12:08 | Weblog
崖っぷちからなかなか戻れない今日この頃。

頭痛いが、風邪ひいたか?(汗)素面なのに二日酔いみたいな頭痛がする(笑)

思うところあって、最近禁酒中なのだが(+_+)酔ってる時とあまり変わらんのは残念だ(-_-;)

ともあれ、数々の誘惑や仕事飲みの危機を乗り越えつつ、現在20日目に突入。
素面のメリットは、とにかく疲れが少ないこと。そして、夜中でも、比較的ものを書けること。

眠いので、すみませんが、また明日。
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FM「宮崎に奏でる太陽のメロディー」&「100年Music Festival」の記憶その2

2010-11-03 21:45:51 | コブクロ
今、FM聴き終わったところです^-^

今日は戦力外っぽい一日でしたが、ようやくボチボチ復活してきたかな、と(笑)←遅い!
寒くて少々凹んでますが、元気です(苦笑)

番組中、宮崎の口蹄疫被害について語ってくれた農家の方々の言葉が、ずっしりと現実の重みを持って響いてきた。「牛のことは家畜として一線を引いているつもりだったんですけど、(牛達を殺処分した時の光景が)今も、つい昨日のことのように思い出されます」という言葉を聞いて、胸が痛んだ。
それでも、頑張って前に進もうとしている人々の力強さが、聴いている者の心まで励ましてくれるようだった。
インタビュアーの人の、しみじみと農家の人達の気持ちに寄り添って尋ねている感じの口調が、よいなぁ、と思った。

ナビゲーターの今井美樹さんの優しい口調が、宮崎への深い思いを感じさせた。
コブクロの二人の声が、噛みしめるように語っているのが、色々な想いを感じさせた。

宮崎の人達の声、宮崎のスタジアム・ライブに参加した人達の声も、良かったなぁ。

番組の最後に「太陽のメロディー」(スタジアム・ライブ・バージョン)が流れたんですが、小渕氏、完全に涙声だった。。。それでも最後までちゃんと歌っていたのが素晴らしいと思った。頑張ったなぁ。
黒田氏の声が最後ものすごくよく聞こえて、その力強さが印象的でした。
美樹さんの声ってとても素敵だ。布袋さんのギターもかっこよかった。CD版よりも4人の個性がよく出ていたと思う(それがライブの良さだよね。)


さて。
100年Music Festivalのことを、今も時々考えます。

キラキラとしたステージ。

そして、曲間に流れるワーナー本家(アメリカ)のヒットパレードの映像と音楽が、とても懐かしく楽しかったこと。
自分が好きなミュージシャンが「1960-1970年代」に偏っていて、何で生まれていないか10才にもなっていない頃の音楽が猛烈に懐かしいんだろう、と我ながらおかしかったこと。
1980年代も良いな~と聴いていたが、1990年代から見事にわからなくなっていたこと。(仕事初めて音楽から離れたからなぁ)
素敵な音楽を聴きながら、自分の昔まで振り返ってしまったHit Paradeでした(苦笑)

100music bandの演奏、かっこよかったなぁ。コブクロ・バンドの皆さんが、2日目の出演者のバックバンドもつとめていた(自前バンドの人達もいましたがそれ以外ね)のですが、物凄く華があって、ソロ・ミュージシャンのバックだから、時々ビジョンにも出るんです。目立ってたぞー♪もちろんヨッシーさんや福原さん、バンマス桜井さんは猛烈かっこよかったっすが、おいらは、川瀬さんのパーカッションを見るの初めてで、それだけでも盛り上がっていました。そして、山田マンさんがベースの代わりにキーボード弾いていた時も、すげークールでテンション上がりました。そう言えば、ヨッシーさんはハモりもよかったなぁ。何の曲か忘れちゃったけど、とてもかっこよかった。

そうそう、山下達郎さんの時は、山下さん専用の凄いバンドメンバーの皆さんがプレイしていたのですが、コーラス隊のハモりも迫力あって、「希望という名の光」も凄い綺麗なコーラスに感動した。実は、最後にはける時、達郎さんが「・・・三谷泰宏!」ってコールするまで、コーラス隊の一人が三谷氏だと気づかなかったおいら・・・ダメファンです(汗)。でも、久しぶりに歌声が聞けたんだな。感謝。
(ちなみに三谷さんは、横縞ボーダーに、黄緑色の長いスカーフ(マフラー?)をしてました。)

そんな、キラキラした音楽祭の思い出は、目を閉じるたび、宝石のように輝いて、ぼくらの日常を少し楽しいものにしてくれる、そんな気がします。




今日は寒くて凹んでるから。
ジャーナリスト黒木昭雄氏の訃報を聞き、逝ってしまった人のことを、家族のことを、勝手に思っています。


心から御冥福をお祈りします。

命は一瞬のことで、人生も一瞬のこと。
だが、生活は長い(溜息)。苦しみも、それに応じて長いだろう。

寒くても、生きていこう。

もうすぐ冬が来るけれど、春の芽を抱きながら、凍てつく季節を乗り越えたいね。

みんな、元気で。
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「流れ星」見て、癒される月曜の夜・・・(字余り)

2010-11-02 23:35:33 | その他テレビ
どうも。

校正もせずに長文ブログを書いて、アップ後、崖っぷちで(精神的に)伸びてた三月の風です。

昨日は、「流れ星」第3回を視聴。

ふと思いついてデータ放送を確認したところ、番組放映中に水槽を見ると、毎週「クラゲ」を増やせることを知る。(このままの表現じゃ意味不明なのわかってますが、ちょっと説明が思いつきません(汗)。ご興味お持ちの方は、来週の月曜日、「流れ星」を見ながらデータ連動ボタンを押してみてください。かわいいミズクラゲを飼えます(笑))

物語もどんどん進んで、展開から目が離せないのだが、各場面での役者の佇まいや、雰囲気が、とてもよい。
押しつけがましくないが、野放しでもない、ほどよいリードで視聴者に様々なことを感じさせてくれる。
今後、登場人物達が何を体験し、何を思い、何を見つけるのか、とても興味を持って見ています。

このまま、ぜひ、希望を持って見続けられるドラマ展開をお願いします。


そして、一人でも多くの人が、このドラマを通じて、現実世界で実際に苦しんでいる人達の体温や、涙や、悔しさや、痛みに、少しでも思いをいたすことができますように。



昨日は「流星」の後、戦場カメラマンである渡部陽一さんが出演していたので、SMAP×SMAPまで見てしまった。
イラクの子ども達の笑顔の写真を見せながら語ってくれた彼の真摯な言葉。壮絶なまでの覚悟と使命感。それなのにどこか達観している温かく優しい雰囲気と笑顔。


凄い人だな、やはり。
この番組を見ることができて、よかった。偶然と運命に感謝。



以下、備忘録。

今日は色々なことを感じた一日でした。自分の器(相変わらずちっちぇーが、去年よりはわずかに拡大?)も知ったし、他人の姿も見えたし、多くの人と言葉を交わすことができた。見えないものも気づかないこともたくさんあったと思うけど、見つけられたこともあったのが嬉しかった。

言葉と一緒に、心もつながっているといいな。少しでも。


みんなを好きでいられる今日に感謝。願わくばずっと、ぼくが間違えずに、彼らみんなを愛し続けられますように。

占いには「謙虚に」とあったので、何となく自制してたら、たくさんのよいことがありました。今日は占いにも感謝だ(笑)(←基本信じてへんやろ、ってのがバレバレだ^-^;)


天候は涙と怒りの風情をたたえておりますが、明日は穏やかになりますように。
皆が温かい寝床でぐっすり眠れますように。友のためにも、空よ、お願い。

Good night. Take care.
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WARNER MUSIC JAPAN 40TH ANNIVERSAY~100年MUSIC FESTIVALに寄せて~

2010-11-01 03:07:16 | Weblog
どうも。

スケジュール的に無理やろ、っていう現実を無視して、ワーナーミュージック・ジャパン40周年記念音楽祭に二日間行っちゃった(汗)3月の風です。

台風も来ていたし帰りも強行軍だしで迷っていたのですが、行ってよかったです。

歌に、音楽に、救われた思いがしました。

今日は、その二日間を大急ぎで振り返ってみたいと思います。
なお、おいらの感想はかなり個人的かつ主観的なので、俯瞰的な視点での音楽祭のレポは期待しないでくださいね^-^;


今回の音楽祭は、ワーナーミュージック・ジャパンの社長である吉田敬氏の訃報を聞いて以来、ずっと待ちわびていたイベントだ。
ワーナーが、悲しみの中でどんな音楽祭を開くのか、、、それは野次馬的な好奇心ではない。大切な社長を失ったワーナーに、それでも力強く踏み出してほしい、でも吉田社長の悲報は無かったことにしてほしくない、、、という非常に複雑な気持ちだったのだ。

もちろん、吉田敬社長(お亡くなりになった当時の役職で呼ばせてもらいます)のことはネットや雑誌で間接的に知っているだけで、そんな人の死にどうこう感じるのなんて変かもしれないのですが、ワーナーミュージック・ジャパンのミュージシャンを好きなファンの一人として、そして様々な記事から吉田社長を少なからず尊敬していた一人として、今回の突然の事件は遠い世界のことではなく、それなりに衝撃だったのです。

それに、以前、周囲の自死を経験した者として、人間関係が主体の業界で社長と直に接していた社員の人達もミュージシャンや関係者の人達もどうやってこの現実を受け止めたのだろう、と、ずっと気になっていたんです。社長の死に一切触れずに祭を開いてしまったら、関係者の心に取り返しのつかない傷が残るのではないか、とも思い、でも、企業の周年記念行事に追悼も前面に出せないだろうし、、、実際、主催者の苦悩を思うとこちらまで切なくなった。

それでも、社長の訃報の報道以降、誰も話題を蒸し返すことはせず(もちろんおいらの周囲にもあえて話題にする人はいなかった)
どうこう話題にできることでは、もちろんないのだけれど、どんどんそのことは日常の中に沈んでいくようにさえ見えた。

そうして沈黙しながら、きっとぼくは黙って傷ついていたんだと思う。
彼の死を悼みながら、彼において行かれたという事実に、身内でもないのに、関係者でもないのに、何だか衝撃を受けていたのだ。

この音楽祭に参加して、その痛みを、ミュージシャン達やスタッフと分け合い、癒されたように感じた。
そんな音楽祭でした。


記憶違いでなければ、前夜祭、ミュージシャンが吉田社長の名を口にすることはなかったと思う。だが、彼ら彼女らの熱唱の中に必死に何かを訴えかけようとする思いをずっと感じていた。彼ら彼女らの存在を真剣に主張するような、、、それによってワーナーをも自分たちをも盛り上げようとするような真剣さを感じた。

個々のアーティストの熱演については、また今度。今は先を急いですみません。
(みんなすごくよかったんだ。特にRock'a' Trenchの「Every Sunday Afternoon」は思わず泣いてしまった。ずっと忘れない。)

コブクロはトリだったんだが、彼らも吉田社長のことは語らないままで、それでも、ワーナーと自分たちの関わりを話しながら、暗に、吉田社長との日々を追想しているように見えた。

「桜」「ここにしか咲かない花」「流星」「風」「Blue Bird」「轍-Street stroke-」そして、アンコール「YELL~エール~」


「ここにしか咲かない花」を聞きながら、この歌にまつわるエピソードを「ぴあ」で読んだことを思い出した。

「桜」の歌の向こうにも、「Bluebird」や「流星」にすら、それらの曲を聞いただろう吉田社長のことを思った。
素晴らしい楽曲達と歌声の中で、過去とは、戻らない日々のことなのだ、と漠然と思った。

あまっちょろい他人の感傷なんか比較にならないくらいワーナーの社員の人やミュージシャン達は辛い思いをしているのだろう、と思い、それが表に出せない(お祭りだからね)苦しさはどこに行くのだろうと思った。

そうして。
終演後、映画のようにビジョンに出演者やスタッフの名前が浮かび、流れていった。


何かを予感して見続けた観客の目に最後現れた言葉。


“Dedicated to Mr. Takashi YOSHIDA (1962-2010)”


(ほんの数秒のことだから、表記は正確じゃないかもしれないけど。)


この言葉を見て、どこかとてもほっとしている自分がいた。

考えてみれば当たり前だけど、ワーナーは社長の死を隠してお祭りしているのではなく、そのことがあるからこそワーナーを盛り上げるために必死にこの音楽祭に賭けているのだと、改めてそう思った。思えて、嬉しくなった。


そして、今日の二日目、というかメインプログラム。

最初のRIP SLYMEが「Good Times」「熱帯夜」で会場を暖かい場所にした。
何となく人肌の暖かさ、というか、緩い、だが魅惑的なリズムが人々の体と心を揺すった。

Superflyが、「Wildflower」「愛をこめて花束を」で、ひまわりのような笑顔で会場を照らし、天上の鈴のような声で武道館の空気を震わせた。
彼女の歌は、希望の灯を持つ勇気を思い出させた。

馬場俊英が、「勝利の風」で場を盛り上げた後、「私を必要としてくれる人がいます」で、観客の心をほどいた。
彼の歌を聴きながら、ここ最近泣かなかったはずの自分が、涙腺を決壊させていることに気づいた。

the brilliant greenは、明るくマイペースに「There wiil be love there-愛のある場所-」「LIKE YESTERDAY」を歌ってくれた。
若い子らしい、おっとりとした魅力は、観客を微笑ませた。

割れんばかりの会場の拍手を浴びながら、自らを「牢名主」と名乗る山下達郎氏と竹内まりやさんが仲良く登場し、まず竹内まりやさんが「元気を出して」を歌ってくれた。

その時、涙が流れ出した。まりやさんの歌声がとにかく優しくて、涙をとめることができなかった。

このライブ、特に二日目中盤から泣きっぱなし(?!)だったのだが、弁解するなら、おいらは確かに涙もろいとは言え、通常のライブで泣くことはあまりありません。コブクロライブでも、滅多にない。

だから、いい年して涙が止まらない自分に、おいらそんなに弱っていたか、と不思議に思いつつ、次に、まりやさんが「吉田社長がこの曲を好きでした」と少し涙ぐんだ声で紹介して歌い始めた「人生の扉」を聴きながら、前が霞んで見えなくなるぐらい、また泣いてしまった。

まりやさんは歌い終わるとすぐに達郎氏にバトンタッチ。そして、ここからが今日のライブのクライマックスだった。


山下達郎氏はまず名曲「SPARKLE」で武道館をどよめかせた。初武道館ということに驚いたが、いつものクールな早口で「こだわりがあって武道館ではやらなかったんですが、今日はお祭りなのでやることにしました」と言う彼を見て、何とも言えない複雑な気持ちになった。

違うでしょう。ぼくは、思わず心の中で呟いていた。

達郎さん、ワーナーの全従業員、所属アーティストの中で最年長だって、今、ご自分で言ってるじゃないですか。皆が今、吉田社長を失って苦しんでいるのをほっとけなくて、ワーナーミュージック・ジャパンを背負って出てきてくれたんでしょう。

そんなことを考えている観客に、達郎氏は、皆が必要としている一曲を歌ってくれた。「希望という名の光」

この曲の中盤で、達郎氏は、音楽を続けながら、語り始めた。

「この曲は、今闘病していて治ろうとしているナインティナインの岡村隆史君のために、そして今闘病している友人の桑田佳祐のために、そしてこの会場の観客の皆さんのために、そしてワーナーの全スタッフのために歌っています。・・・(中略)・・・音楽は、希望であり、人を励ますためにある。人の幸せに奉仕するために音楽は存在するんです。その力はとても大きい。でも、時には、音楽の力はとても小さい。・・・吉田君は、亡くなる一週間前に、僕のライブに来て、この曲を聴いていました。・・・僕は、それが残念でならない。・・・(中略)・・・何の関係もない観客の皆さんに、説教くさいことを言ってしまってごめんなさい。今日、本当は僕は、何も言わないつもりでした。歌だけ歌って、帰ろうと思っていました。でも、黙っていられない。人は、死んではいけない。生き続けなければいけないんです。」

メモ取ったわけではないので、細部違っているかもしれません。すみません。

達郎氏の声は毅然として、張りがあって、痛々しさも孕んでいるが、それに負けていない、嵐の夜の海で船員を励ます航海長のようだと思った。

船長を失った今(新たな社長は得たが)難破しないためにも全員が勇気を奮い起こせ、と決然と叫ぶその姿は、責任感に満ちて見えた。

ぼくには、山下達郎氏のその姿が、今までの「山下達郎」というアーティスト・イメージを越えた、生々しい力強い人間として見えた。それは驚きであり、感動だった。

もともと山下達郎氏にはデジタルで自由なイメージがあった。刹那的なイメージもあったし、何より審美的で芸術的。そんな「前衛的」なイメージの人だったのだ。

その彼が、痛んでいる。そして、やむにやまれぬと言う風情で、何千人もの観客に、我が子のように「生きろ」と叫んでいる。
「音楽」が救えなかった事実の重さが、彼に、「直接の言葉」を言わせているのだ。本当はあの人に言いたかったはずの言葉を。

その「父性」に、揺さぶられた。ワーナーの「牢名主」ではなく、「お父さん」じゃないか、と、涙を拭きながら突っ込みたいところだった。

山下達郎氏のパフォーマンスで、会場は激震した、と思う。
心の傷を晒し、痛いことを確認し合った。
それは、その場に居合わせた人々にとって、必要な手当だったのだと思う。今まで沈黙に耐えてきた人々が、今日おおっぴらに哀しいことを哀しいと感じ、手にとってみることができたのだ。

悲しみを、実態を確認しないままに心の中に閉じ込めておくことはよくない。
悲しみは解き放ち、解放したら、前を向いて生きよう。そんな、強いメッセージを感じた。

その後、MCの赤坂氏のリードで、会場はウェーブまでやり、すっかり一体感を持つことができた。

そして、トータス松本氏が「明星」「ハッピー アワー」で生きていくための力強い明るいメッセージをくれた。
彼の力強い明るい声を聴きながら、健康に、腹が減ったり涙が出たりすることを繰り返していこう、と心から思った。

BONNIE PINKは、ちょっと遠慮がちではあるが、いつもの魅惑的な声で「A Perfect Sky」「カイト」を伸びやかに歌ってくれた。
かわいい優しい歌姫。綺麗な心でキラキラした歌を歌ってくれてありがとう。

そして、コブクロ。
「Blue Bird」の高揚感は、悲しみを超えるからこそだと、感じた。
そして「蕾(つぼみ) 」の絶唱。
日本レコード大賞に輝いたこの曲を歌う中で、一瞬、小渕氏が声をとぎらせ歌えなくなる場面があった。
それを支えるかのような黒田氏の声の迫力は、爆発し、会場を満たし、空へも届くかのようだった。
最後の一曲、「桜」
観客も一緒に100年未来を思いながら、桜を歌った。
「一緒に歌ってください」と言われ字幕までスクリーンに出たのに、あまりに二人の歌声が優しくて繊細だったので、観客はついつい耳を澄まして二人の歌に聴き入ってしまいましたが、それでも何とか一緒に歌えた模様(苦笑)。


帰り道、思った。

100年後の音楽はどうなっているのだろう。
ともあれ、今日の音楽祭は、音楽が人間の心を癒し、幸せに生きるために支えてくれるものである、という、音楽本来の力の体験だった。

音楽を好きで、良かった。
ワーナーミュージック・ジャパンを好きで良かった。

これからも、みんな元気で活躍してくれますように。

帰ってすぐ「希望という名の光」をダウンロードした自分は、小さい奴だけど、これからも頑張って生きていくつもりです。
100年MUSIC FESTIVALの全ての関係者、スタッフ、ミュージシャンの皆さんに、心から敬意と感謝とエールをこめて。

ありがとう。
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