二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

新海誠新作映画「星を追う子ども」 本日公開!(全国ロードショー)

2011-05-07 23:08:12 | 新海誠
ノーマークでした。

今日、書店で久しぶりにSFマガジン見つけて、「新海誠特集」とあったので、へぇ~っと思い、手に取ったら「5月7日全国ロードショー」とあって、たまげた次第(苦笑)。

SFマガジンは、パオロ・バチガルピ特集が面白かった。新作(とはいえ2008年刊だが)「ギャンブラー」とてもよかった。いい意味でSFぽくない、アメリカの短編小説だ。久々に小説読んだな。

それから、長山靖生氏の「僕がSFでマンガでアニメで、おたくと呼ばれていた頃 ~記憶のなかの80年前後SFファンダム史<中篇>」も、懐かしい話題で面白かった。久々に、昔の月刊OUTのような「少々硬派で、少しひねくれた、でも善意ある理知的で肩肘張らない評論的散文」を読んだような気がする。おいら、ファンダムの世界はようわからんかったけど、「そういう事情だったのか!」という感動があった。(ところで、「受けは地球を救う」は、たしか月刊OUT発祥だったと思いますよ、長山さん。)

おいら、当時は子ども過ぎておたくにはなれませんでしたが(笑)、懐かしく読みました。

SFマガジンでは、神林長平氏の「完璧な涙」が漫画化されて驚いた。
(以前も書いたけど、神林長平氏が描く登場人物達って、刊行当時は相当異色な性格設定だったんだけど、今読むと、普通にどこにでもいる人物に見えるんだよな、、、それが怖い、、、)



さて。新海誠監督の新作映画については、以下に詳しいのでご参照あれ。


「星を追う子ども」公式サイト
http://www.hoshi-o-kodomo.jp/top.php

「Other Voices -遠い声-」新海誠個人サイト
http://www2.odn.ne.jp/~ccs50140/

マイコミジャーナル(新海監督のインタビュー記事)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/05/03/shinkai/

他、多数。

絵柄がジブリっぽいと言う批判も少々目にしたが、正確に言えば「日本アニメーション」を意識しての意図的な仕様だから、その点よろしく。(ジブリや他作品と新海作品の見分け方は、背景(風景)です。決定的に違う。いい悪いではなく、根本的に、風景を描く姿勢が、新海監督は独特。)

元々、かなり独自の世界を持つ新海誠監督が、一般の子どもも見そうな映画を作った、ってこと自体、すごいことだ。
いい作品だと思う。見に行けたらいいな。(本日公開、と謳いつつ、諸事情で「近日公開予定」となってる映画館多いようだが(汗))


「岳」も本日公開。他にも見に行きたい映画いっぱいあるなぁ。

それでは、また。

追伸:今日の夕暮れ時は、珍しいような温かい夕方でした。思わず「Million Films」鼻歌で歌いたくなるほど。一年に何回かある、もやっとした、温泉に入っているような、幸せな「夕餉前のぬくい夕方」。当然、その後、雨が降りました(苦笑)

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「秒速5センチメートル」by新海誠(今頃。。。)

2007-09-29 21:18:13 | 新海誠
戦線離脱のままの週末モード。(いーかげんにせーよ、と、もう一人の自分があきれて見ている。。。)

昨日の夜中に、やっと見ました。「秒速5センチメートル」。ずっと前に手に入れてたんですが、なぜか、気持ちの余裕が無くて、観れなかった。すごーく観たかったんだけど。

観て、、、あはは、ツボすぎて、涙がでるよ。どーゆんだ、これ。思ったより、ずっと生々しいじゃんか。

すみません。感想になっていませんね。

新海誠は、すごいクリエイターであると同時に、ものすごく誠実で、純粋な心の持ち主だと思う。前作の「雲の向こう、約束の場所」も大好きで、でもこれはSFだから、ふつーの(SFに興味の無い)友人に勧めるには、ちょっとマニアックかなーと思っていた。だから、この「秒速5センチメートル」は、日常的に話題にできるアニメなんじゃないか、と、実は楽しみにしていた。

ぜんっぜん、無理。かえってハードルが高いよ(泣笑)。なんでだろう。

描かれているのは日常なのに、描き方が純粋だからだ。これは。見る人を選ぶ映画だ。「中学生日記」をちゃんと観れるような人だったら、ぜったいおすすめ。(このたとえが分かる人もどれだけいるか、わからんけど。。。)

ちょっと真面目にコメントすると、この作品は、独立した連作短編集でありながら、「ほしのこえ」と「雲の向こう、約束の場所」の両方を、影のようにだぶらせて、両方のファンを、気が遠くなるぐらい刺激してくれる。

「ほしのこえ」との関連については説明はパス。これは、分かる人にしか分からないと思うし、分かる人には説明不要だから。

「雲の向こう~」については、一言。「雲の向こう~」のヒロキは、結局サユリと結ばれないことをわかっていたような気がするんだ。その記憶は、「秒速~」の貴樹にストレートに反映されている。踏切の場面。あの笑顔。あ~、あれをみて、「雲の向こう~」のアバンは必然だったのだ、と改めて思ってしまった。

わけわからん説明でごめんなさい。

当初、あの映画の主題歌が山崎まさよしの「One more time, one more chance」になったと聴いたとき、びっくりしたものだ。新海誠も「One more time, one more chance」も大好きだけど、マッチするのかな、と正直不安だった。

今回、初めて完成映像と音楽のコラボを観て、納得した。新海監督、最高。おいらは、あなたを支持する。

この映画は、とても脆い。というか、繊細だ。この映画を商業的に宣伝することはできるけど、観て感じたことを伝えるのは、とても難しい。だって、この映画を構成するほとんどは、雰囲気だったり、影だったり、温度だったり、ココロだったりするからだ。

あー、今日は電波なブログになってしまった。新海監督、ごめんなさい。いつか、改めてちゃんとした言葉で、この素敵な映画を評論したいな。。。
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NHK「にっぽんの現場」+新海誠「秒速5センチメートル」

2006-08-20 11:52:11 | 新海誠
仕事が進まず、昼間からネットに逃げてるダメジン、北のカモメです。

ああ、集中力が散漫だ。やらなきゃいけないこと、順番に整理して一つずつ片付ける、というのが、こんなに大変だとは。。。

木曜日だっけ?帰ってテレビつけたら「にっぽんの現場」とゆー番組をやっていた。大阪でのニート自立のための支援組織の話。加藤君と内田君(仮名)の不思議な関係に惹きつけられて、疲れてたのに最後まで観てしまった。

手をさしのべるということ。その可能性と、きりの無さ。つまづいた「一人」を救おうとしたとき、どれだけ大きな力と忍耐と時間と数多くの愛と運が必要か。ということは、つまづかずにいられることが、今までどれだけ多くの幸運と愛情に支えられてきたものであるか、ということ。彼が私である可能性は、十分にあるのだ、ということ。

何もできないし、直接関われない(おいらに人事権はない)けど、何か、いろいろと考えさせられました。いい番組だった。

話題は変わって。

新海誠監督が、「雲のむこう、約束の場所」に続く、短編アニメ映画「秒速5センチメートル」の制作を進めている。詳しくは、以下の公式サイトへ。

○ttp://5cm.yahoo.co.jp/

最初、「「秒速5センチメートル」ってなんの速さだべ?」と思いましたが、予告編を観るとわかります。すごいです。「雲のむこう~」も好きだったけど、今度の作品は、もっとツボかもしれん。

新海誠の伝えたいことの中には、ストーリーもあるだろうけど、日常の細部の美しさへの限りない愛情、というか、憧憬も大きく占めているように思う。古い写真を見ると、不意に泣き出したくなるような、そんな憧憬。おいらも、目の前にある何の変哲もない道路のひび割れだとか、空の雲だとか、木の梢だとか、泣き出したいぐらいに好きで、目を離すことができない時があります。そんな、過ぎてゆく時の中の一瞬を集めたような、優しい作品になりそうだ。

(もっとも、こういう感覚を共感するのって、実はとても寂しいようにも思うのだけど。監督は違うのかもしれないけど、おいらの場合は、「とどめておけないもの」として目の前のモノやヒトを眺めてしまうから、何でも美しく優しく見えてしまうのだ。自分が将来、『ここ』から跡形もなくいなくなってしまう、と思うから、目の前の人々もいつか、皆いなくなってしまう、と思うから、全てが愛しくなってしまう。家族や友達と面と向かって話せる話題ではないね。そこんとこって、ホントは無意識のままにしておいた方がいいんだろうな。。。)

昼間っから、しょっぱいような、ねちっこいような想いで、頭痛です。そろそろ、現実と格闘しよう。。。
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久々です

2005-02-20 13:22:12 | 新海誠
怒濤の一週間を生き延びて、昨日は死んだように寝てました。家族に笑われましたが。ええ、おいら冬眠族です。「あたしだってこの年でも寝てようと思えばいくらでも寝てられるんだから。そんなに怠けるもんじゃない」と母親に言われて軽くショック。若いから寝れるってもんでもないんですな。そんなわけで、今日は朝からちゃんと(?)働いてます。

「雲のむこう、約束の場所」のDVDをやっと見て、じんわり感動しました。
いろいろ掲示板とかで評判を読んで「どんなものかな~」と不安もあったんですが、すごいよかったです。ストーリーとかディテイルとかを楽しむんじゃなくて、もっと違うところが刺激される感じ。だから、ワクワクハラハラじゃないです。詩を読む感じに似てるな。DVDの解説に、エンディング曲の歌詞のイメージとなった文章が載ってたけど、もろ「詩」だ。それも好きなタイプの。こんな繊細でもろいイメージを、よくもここまでハード、というか、作品に創り上げたなぁと、見終わってつくづく感動しました。
新海監督の願は「観た人の一番深く柔らかいところに届くように」だそうです。おいらの一番深いところや柔らかいところがどこなのか、実はよくわかりませんが、もし少しでも深さや柔らかさがあるとしたら、そこに、ふんわりとこの作品は着地したように感じます。
も一つ。新海監督が「風景描写にこだわる理由は?」と聞かれて「思春期の困難な時期に、身の回りの風景に救われる部分が大きいと思うから」という内容のことを答えてました。同感。小学生の頃から、風景大好きだったよ。こういうのって個人差もあるのかわからんけど。少なくともおいらにとっては納得です。
その他、主人公ヒロキの一人暮らしの様子に猛烈に親近感わいたり、学校の情景に自分の学生時代(別にあんなにクラシックな学校ではなかったが)猛烈に思い出したり、と、いろいろ感じる部分が多かったです。そういや、主人公の声を演じた吉岡氏がこの作品について「考えるのではなく、何かを感じることがたくさんできる映画だと思うから、たくさん感じてください」って言ってたっけ。どんぴしゃだ。(この人のコメントって、映画観るときのナビとしてすごく的確だと思う。尊敬。)
とゆーわけで、「雲のむこう、約束の場所」お勧めです。って、誰に勧めてんだか^-^;
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休日モード

2005-02-05 17:45:10 | 新海誠
久々(?)の休みです。冬眠中のクマみたいに、のろのろとしか動けませんが。

たまった残業を消化しにいかねばならんのですが、外が荒れてて二の足踏んでます。めちゃ吹雪いてるよー。嫌だよー。

てなわけで、現実逃避しながら、先日届いた「雲のむこう、約束の場所」のサントラを聴いたりして。

「雲のむこう、約束の場所」は、つい先日まで全国各地で(単館)上映されていた長編アニメで、詳しくは監督の新海誠氏のHP に書かれていますので、興味をおもちの方は訪問してみてください。http://www2.odn.ne.jp/~ccs50140

おいらはまだ予告編しか見たことがなくて、本編鑑賞は今月中旬のDVD待ちです。繰り返し聞けるきれいなイメージだ。白い雲と深い空と風が見える。そこに日の光が射し込んで、宝石みたいです。優しい。Yahooの映画特集で、主演の吉岡秀隆氏と監督の新海誠氏の対談を聞きましたが、「優しい映画で、監督も優しい人だ」と吉岡氏が言っていたのが、何となく納得。音楽も優しいや。サントラ創った天門氏も優しい人なのかな。いや、とことん腹黒くても優しいイメージは造れるものかもしれませんが、受け手が安心できる旋律を生み出せる人は尊敬します。(その点では、ジャンルは違うけど、若い頃のスターダスト・レビューなんかもすげー好きだったりする。)

それにしても、ハウルも見逃してるし、アニメを見るのは数年ぶりかも。楽しみだ。最近のアニメがらみの話題なんて、同僚が「娘がプリキュア見のがすと極端に機嫌が悪くなって、面倒見てもらってる両親に迷惑がかかるから」と、職場から家に「起きてるー?あ、見てる?よかった」と携帯でチェック入れてたのを冷やかしたくらいのものです。いいパパだよなー、同僚。薄情なおいらに、爪の垢をください(笑)。
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