二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

いだてん、スカーレット・・・現代社会のタブーを揺さぶるトップランナー達へ【感嘆と敬意を持って】

2019-11-30 14:05:28 | その他テレビ
崖っぷちは薄曇り。
徐々に薄ら寒くなる、不穏な昼下がり。

生きてます。

ぼけらったのおいらは、崖の上の草の上。
ぼんくら頭でNHK観てたら、相変わらずのラディカルな番組達に、とんでもない量の思考の種を浴びせかけられた気分。白昼の奔流だぜ、全く。

NHKはすげーな、やっぱり。

スカーレットはごくたまにしか観れないんだが、観る度、「時代が違うからね」と涼しい顔した語り口の奥に、スリリングな問題提起の紅蓮の炎を感じる。ヒロインができた子で無自覚に純粋な分、(彼女を依り代として、その時代や現代の現実から発せられる)念も怨も触れそうなぐらいにひりひりと感じるんだ。どこまで自覚して発信してるんだろう、とスリルを感じる位に。

いだてんもしばらく観てなかったんだが、ストーリーで描くこと、登場人物の直接言ったりやったりすることは堂々と正面に見得を切りつつ、人間の営み、社会の動き、その下の奈落の底まで、容赦なく、でも強化プラスティックの床越しに、視聴者に覗かせる。挑発的な、でも、とても知的な問題提起だ。

これは、逃れられない思考の祭。目を背けられない思索の饗宴。

すげー脳が動きたくなる。本も読みたくなるし、延々考えたくなる。おれ、今日布団かぶって寝てたい日だったのに。。。

NHKはすごいな。

でも、全部こんな番組ばっかりだとしんどいから、癒やしの番組(ブラタモリとかヒストリアとか世界は欲しいものであふれてる、とか囲碁の時間とか)も楽しみにしとるで。

昼日中、戯言三昧、失礼しました~。
(ささやかな生存証明をここへ。とりあえず、明日まで生き延びたい、そんな感じ。)


P.S. 残業から帰ってテレビつけると「クローズアップ現代」やってるのも、時々「うん、大事なことなんはわかるけど。おれもこれ問題やとは思っとるけど。ごめん、今正対する余力ないねん(涙)」って白旗ふりそうになる今日この頃。人間やってくのには体力がいる。痛感。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜空にそっと君を呼ぶ~ただ静寂に耳を澄まして~

2015-03-01 22:09:53 | その他テレビ
生きてます。ご無沙汰っす。

崖っぷちでへたり込んでる今日この頃。
立てねぇ。。。弱音はいてる場合じゃないんだが。

へーきへーき、と空元気出してる週日と、がっくりのめってる週末の差が年々激しくなってるのを感じる。

最近、夜空が優しい。でも今日は雨だ。

現実逃避ばっかして逃げまくってる自分が不甲斐ないですが、現実見据えるとちょっと過重積載になりそうなんす。

極力悩むのをやめ、無理に間に合わせるのをやめてる。これってどーなのかな。(理想的ではないということは、わかってる。)


毎朝、満員電車の中で、「流星ワゴン」のスタッフブログ(「観測日誌」)に癒やされ、時々、ジャンプの「ワールドトリガー」読んでは、何となく癒やされてる毎日。

今、中高生だったらそれでもいいんだろうけどな。中年がこれっつーのはまずいな(爆)。

そうそう。
アニメ「ワールドトリガー」でこの間、C級隊員オリエンテーション時に、インストラクターがみんな、ipad首からぶら下げてた。すげー「あるある!」的既視感を感じたんだが、首弱いおいら的には、No!Thank you!的装備でもあった。(実際、スマホでもきつい。首弱中年(苦笑))あ、奴らトリオン体に換装してるのか。なら大丈夫だな。

タブレットは重宝するが、ipad重くてなぁ。xperiaでぎりぎり。(首から提げたいが、絶対無理だ。)


今晩の「流星ワゴン」ぼろ泣きで観てました。

ああ、幾千、幾万のさまよえる魂に、安らぎをくれたこの物語に感謝。
幾千、幾万の、悲しき魂の、苦しみを掬い上げて、抱きしめてくれた、スタッフ・キャストの皆さんに感謝。

健太とお母さんの場面。あの場面が、全ての悲しい魂の救いとなりますように。

ところで、成仏しに行った峠道がめちゃくちゃ雪降ってて超寒そうだった(観てるこっちが叫びそうなぐらい・・・)
あれは俳優さんもスタッフさんも超ギリギリの環境だったのでは・・・
「北の国から」で鍛えてる吉岡にしたって、雪山ロケ経験のある?香川にしたって、打たれ強そう?な、西島にしたって、、、
健太君もよくがんばったなぁ。。。
心底心温まる作品なのに、伝わってくる寒さが半端なかった。。。よくみんな、ちゃんとしゃべれてたな・・・(歯の根が合わなくても当然、って感じの、ざんざんと降りしきる霙雪だった・・・)

めちゃくちゃ感動しながらも、脳みそのどっかでそんなことを考えてしまったおいらは、ダメな中年です。

とにかく、この作品が、今迷える人間だけでなく、今彷徨ってる魂にも優しい物語であることを讃えます。
ありがとう。

では、性懲りもなく、また崖の上、恥をさらしながらの延長戦に突入します。
がんばるよ。一週間。

皆さん、風邪に気をつけて。どうか、少しでも温かい夜を。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TBSドラマ「流星ワゴン」本日スタート!

2015-01-18 13:07:39 | その他テレビ
いよいよ今日夜9時スタート(初回2時間)です!

先週の試写会と公開収録の模様は以下のリンク先に!

西島秀俊 思わず涙・・・1/18(日)スタート 『流星ワゴン』試写会&公開収録 重松清の大ベストセラー初映像化【TBS】
(注意:リンクをクリックすると、youtubeの動画がスタートします)

出演者のやりとりは、文字のレポートだけでもおもしろかったけど、映像になるとなお一層おもしろいね。
吉岡氏のしゃべりを「見る」のは、去年の「ボクらの時代」以来だなぁ。
「流星ワゴン」楽しみだ。

この試写会では、吉岡秀隆氏が、安定の「視聴ナビゲーター」っぷりを披露したことを、番組公式サイトのレポートと、番組スタッフのブログで知った。彼のメッセージはほんと、味わい深いなぁ。それを取り上げて紹介してくれたレポーターさん、番組スタッフさんにも感謝したい。

あ、ちなみに、上記リンク先の映像では、吉岡氏もう一つの才能「短いコメントで笑いをとる」を発揮しています(笑)。


崖っぷち。
「誰にも、何も言われなくなったら、おしまいだよ」
ランディ・パウシュ先生の声が、よみがえる。

これが「おしまい」だとしても。それでも、役に立って生きるためには、どうしたらいいだろう。
(大げさ。でも、狂わずにいるためには、必要な心構えだ。)

なんだかへろへろで、気力体力不十分ですが、もうひとがんばりしよう。
生きてる間しか、生きてることは味わえないんだから。

「何千年も生きるかのように、生きてはいけない」と言ったマルクス・アウレリウス・アントニウス。
ほんと、そうだよな。先延ばしして解決することなんか、ないんだから。

今日を、生きよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「流星ワゴン」公式サイトで、新予告公開中!~暗い空を流れる星に、何を願おう~

2014-12-24 22:39:22 | その他テレビ
どうも。生きてます。

クリスマスイブらしいっすね(笑)。
安定の「年末進行」中です。寒いです^-^;(とりあえず飯は食ったんでほんわか暖かくはなったが。)

昨日の、天皇陛下のおことばに、感じ入った日本国民の一人です。

この国の明るい面、悲しい面、すべてに心を配ってくださっているおことばだった。
雪国の高齢者への暖かいおことば。戦争の犠牲者や、様々な苦しんでいる人々の心をすくい上げようとしてくださっている暖かいおことば。

心底ありがたく、共感して拝聴しました。言霊、ということを、何となく考えました。

冬至の翌日にお生まれになった天皇陛下。何と象徴的かと思ってしまうおいらは、非論理的だろうか。
平成の世が長く永く続いてほしい。


さて。
最近まで、比較的高い崖っぷちから落ちそうになってて、必死にぶら下がってやっと生き延びたと思ったら、少しの間、魂が抜けた感じになりました(いわゆる「腑抜け」ってやつです)。

そうしたら、あれよあれよと他の業務が降り積もるプランクトンのように・・・
うん、いつも通りの年の瀬だ(苦笑)。

さて。そんな呆けた日常の中、やっと「流星ワゴン」の進捗状況を見に行ったところ、大きなニュースが!!!

日曜劇場「流星ワゴン」TBS

かねてからtwitterで「新しい予告を制作中!(しかも編集しているのは演出の田中健太氏!)」という記事を見ていて、楽しみにしていた。
そして今日、久しぶりに公式サイトの「あらすじ&予告動画」を観たら、長い予告編が見られるようになっていたのだ!

この動画、前回の短い予告編をパワーアップした良作で、大感激なのである。

ちなみに、前回の予告編も、田中秀幸氏のナレーションと音楽が優しく混じり合って、とても雰囲気のよい作品だった。

今回の予告編は、同じ田中秀幸氏のナレーションと音楽が全編を優しく包み、そして、登場人物たちの印象的な場面と台詞が、バランスよくちりばめられている。

登場人物たちの輪郭が、くっきりと立ち上がり始めた印象。いいなぁ。そして、その立ち上がり方が、決して過剰ではなく、とてもよい控えめさ、というか、心地よさなのだ。

このバランス感覚、そして、わくわくするような期待を持たせるカットのつながり。
よい。とてもよい!演出の田中健太氏に、心から拍手を送りたいのである。

今のクリスマス、というか年の瀬の、少し切なく寂しい、暗い夜空の下にも似合う、なんだかほっとするような映像作品だ。

これが、1月18日から、毎週観られるのかぁ。。。すごく楽しみだ。

ちなみに、吉岡秀隆ファンのための朗報(笑)。
この予告、「吉岡に始まり、吉岡に終わる」という圧巻の展開です。
しかも、締めに橋本さんの台詞。(つまり、田中秀幸&吉岡秀隆の声が続けて聞ける、という、おいらにとって夢のコラボ!)

まさに王道。ストーリー的にも正しい。そして、吉岡ファン的にも最高。

ああ、なんか、すげー頭悪い文章しか書けていないが、本当に、すばらしいんだ。


そうそう、おいら、この作品について、とても安心していることがある。

公式サイトのスタッフブログとかtwitterとか観ても、橋本さん(吉岡氏)に関する情報は、ほとんどない。写真も(今のところ)役遠景だけである。それは、とても正しいことなのだと思う。

だって、橋本さん、幽霊だもんな。

そうでなくても、もともと吉岡氏は、昔は、演技中に取材カメラが周囲をうろつくことすら許さなかったという話もある人だ。
最近は割とおおらか?になった気配もあったが、基本は、演技の裏側を見せたがる人ではない。

しかも、今回は、幽霊なのだ。「吉岡秀隆」の存在感が目立っちゃまずいのである。

吉岡氏の存在感は「橋本さん」となって現れる。だからこそ、予告の映像の中での、彼の姿、表情、そして声を、違和感なく「橋本さん」として受け止めることができるのだと思う。

吉岡秀隆。やはり、「物語の中に棲む」役者なのである。そして、スタッフも、彼をそのように大切に遇しているのだ(と信じている)。

一方、全員が吉岡氏のようでは、ドラマ自体が視聴者に気づかれない恐れがある。

西島氏も香川氏も井川さんも、テレビの表の顔として、様々な媒体に露出し、彼らの存在感と輝きで、この番組を視聴者に印象づけてくれるだろう。

そして、物語の中に入っていくと、視聴者は、作品の登場人物に出会う。その中の代表が吉岡氏演じる「橋本さん」なのだと思う。
(以上、おいらの勝手読み。すんません。)

1月18日が楽しみだ。

追伸:あ、スタッフブログにちょろっと写真が出たり、試写会に吉岡氏が出るってのは楽しみだし、正攻法だと思うので、あしからず。
特に、いよいよ作品が始まるよ、って時に、ステージ上で吉岡氏がこの作品をどう語るのか、ってことは、作品を楽しむ上での、もう一つの目玉だからだ。(おいらは、彼を「映像作品の視聴ナビゲーター」として第一級の眼と伝達力を持つ人だと思っている。)


寒い寒い水曜日。どうか皆さん、体大事に。心あったかに。
素敵な夜をお過ごしください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「流星ワゴン」1月18日(日)スタート!日曜夜9時!

2014-12-18 02:09:01 | その他テレビ
生きてます。崖っぷちです。(仕事終わらなくて)寝られへん。

毎日ぎりぎりで、でも、振り返ると無駄ばっかりで、なにやってるんだろうという繰り返しの日々を送ってますが、着々と、働いている人は働いているわけで、いよいよ、TBSドラマ「流星ワゴン」の公式ウェブサイトができたようです。

日曜劇場「流星ワゴン」TBSテレビ

もちろん、以前からTwitterとかFacebookとか、TBSの簡易?番組紹介ホームページなどにも、キャストのコメントとかスタッフ名とか載っていて、その都度わくわくしてきたわけですが、先週は、「主題歌はサザンオールスターズ!」という、度肝を抜くニュースに心躍り、今日は今日で、公式ウェブサイトが立ち上がり、何よりかにより、第1話は「1月18日」と決定したことに、おいらは、しみじみと感動しています。

しかも、試写会もやるらしい!

う~ん。余裕がないせいで、時々しか情報を求められんので、その都度少しずつ新しい情報が得られるのが、なんだかすごく心地よい。

日めくりの楽しみみたいだなぁ、なんて、ぼんやりとなごんでいます。

最初の衝撃が「「流星ワゴン」ドラマ化!しかも吉岡秀隆が出演!」だった。

次の驚きが、「スタッフは、「ルーズヴェルト・ゲーム」チーム福澤!」つまり、おいらが大尊敬する名声優・田中秀幸氏の子息・田中健太氏が演出である!もしかして、いつか吉岡秀隆meets田中秀幸、なんて可能性が!?・・・とおいら完全に妄想モード(苦笑)。

そして次に(期待はしてたけど)、「番宣スポット完成!ナレーションは(息子のために「ルーズヴェルトゲーム」の番宣でも一肌脱いだ(笑))田中秀幸氏!」何という優しい映像に、深く滋味あるナレーション・・・おいら、思わず涙が出そうになった。

そんでもって次に、サザンの主題歌。
TwitterとFacebook。
そんでもって、公式ウェブサイト。

う~ん。幸せだ。

というわけで、休憩終わり。

崖っぷちのサラリーマンに、生きる元気をくれる「流星ワゴン」に、心からの期待とエールを。

色々あるけど、雪はひどくて風もひどいけど、世界中で悲しすぎる出来事が起こりすぎているけれど。

ありがとう。全てのスタッフ・キャストのみなさんへ。寒い中、撮影お疲れ様です。
1月18日を楽しみに、全力で明日を乗り切ろうと、勇気をもらった弱き中年一匹から、感謝の遠吠えです。

では。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「若者たち2014」第9話~人の為に~

2014-09-11 23:34:40 | その他テレビ
今週の「若者たち」も最高だった!
残業続きでへろへろだけど、何とか見たぞ!

いかに時間なくても、「若者たち」だけは見てしまう。(といいつつ、第7、8話は録画だったかな?)
しみじみ。オープニングソングと映像に、すでに目を奪われるおいらは、幸せ者だと思う。

第9話は、意外性と思った通りと、織りなす綾が楽しかった。
結構本気でドキッとした場面があったし、胸がすくような、喝采したくなるような気持ちのいい定番の盛り上がりもあった(歌舞伎みたいだな^-^)

今まで、くっついたり離れたりしながら、それでもわりとひとりぼっちで悩んだり転んだりしていた兄弟たちが、7話ぐらいからだんだん旭兄を中心に集まってきて、今回はもう、面白いように磁力がひきあっていて、磁石みたいに引き合ったり反発し合ったりしているように見えた。
長男と次男、三男と四男、長男と三男、長男と四男、、次男と三男、二男と四男。

どれも仲良くて面白いなぁ。

そして、ひかりちゃんは今のところ、職場でのストイックな顔のままだ。それも凛々しいけどね。

多香子ちゃんの話は、非常にショッキングで、想像しちゃうと、暁じゃなくても、プロデューサーぶっとばしたくなる感じだったな。
最後に、安心して涙を流しながら暁にハグされる多香子ちゃんは、何とも言えず愛おしかった。

一方で、香澄ちゃんと兄弟たちの場面は実に初々しかった。奴ら、一歩間違えれば通報されかねん(爆)ことしでかしてるが、あのすれすれ加減が「若者たち」っぽくて面白かった。バカだよなぁ(笑)

香澄ちゃんの悲しそうな顔、最後のかすかな笑顔、どれも印象的で、綺麗だった。

お母さんになった梓ちゃんは、すっかり「母」の顔して、少女の雰囲気のまま随分と頼もしく大人に見えた。
でも、保育器の前の不安げな彼女の憂い顔は、悲しい。梓ちゃんは、不安でも、笑うときははじけるような笑顔になる。
そのはかなさ、というか、脆いような強いようなたくましさが、素敵だ。

そして、ヒーロー旭!かっこよかったなぁ!妻夫木じゃなくて、すっかり「佐藤旭」だったよ!

もう一人のヒーロー暁も、今回は兄に見せ場を譲ったが、とてもかっこよかったぞ!
「おれ、幸せになってもいいのか」は、思わず「警官の血」を思い出したが、あの凄まじい民雄の苦しみにも通じる、鬼のような世界を、暁も、少し知っているのかもしれない、と、ふと思った。(その言葉に返す旭の台詞があまりにかっこよくて、すっかりそちらに持ってかれた感じだったが^-^;)

喜びは哀しみの向こう側に隠れている。
苦しみは、喜びと手をつないでやってくる。

生きる活力に満ちた若い彼ら・彼女らを見ていると、生きていることの苦しさ、うれしさを、もう一度息苦しいぐらいに感じられる気がする。

若いっていいなぁ。無様だけど(笑)それが、愛しいんだ。危ういけど(笑)、それが、純ってことなんだと思う。

最後に、中年に一番感情移入されているであろう、新城先生。
今回は、かっこいい役回りで、全然破綻がなく、危険も漂わせなかったな^-^;

でも、瑞貴ちゃんの命日に花束と桶まで持って(たよね?)墓参りは、本格的すぎると思うぞ・・・吉岡自身は、いろんな先輩の墓参りに行ってそうだけれども^-^;(そのせいか、やけに佇まいが堂に入っていた。)

かっこよすぎる新城先生は、返ってその奥に危うさを感じる。
ひかりちゃんとは、「二隻(にそう)の舟」(by中島みゆき)的な境地に至ってしまったのか。それはそれで、心の底からの相思相愛だよな(やばい・・・)

新城先生、やっぱり何かため込んでいるように見えるけど、最後までそれは明かされないままなのかなぁ。
新城さん、自分の気持ちは隠し通して、墓まで持ってくタイプに見えるしなぁ。

などと小人閑居して駄文を連ねる、中秋の夜更けなのでした。
そろそろ休憩終わり~。朝まで、朝から、頑張るのだ。

みなさん、風邪に気をつけて。デング熱にも気をつけて。
秋の夜長を、安らかにお過ごし下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「若者たち2014第8話~心折れて~」がすごい!

2014-09-06 23:03:07 | その他テレビ
「若者たち2014」の第8話「心折れて」をやっと観ることができた。
崖っぷち秒読みのくせに、しばしサボってる三月の風です(汗)。

すごかったなぁ。

「若者たち」を観て思うのは、とても「若者」的な視点で作られていると言うことなんだが、その「視点」をどう表現したらいいか、迷っていた。

今回観て思った。

そうなんだ。これだ。

若者にとって、本来「世界」は自分の身の周りしかなくて、(グローバルな時代とか盛んに大人は言っているが、経験のないことなど、身に迫って感じられるわけはなくて)、自分の家族とか、ごく親しい友人とか、意外と狭い中で生きている、っていう感覚。

旦(ただし)にとっては、狭い押し入れの中が自分の居場所で、その外の世界なんて、家族と香澄ちゃんと、、、後は「その他大勢」、それくらいだった、ということ。
(だから彼は、ネット流出の恐ろしさを理解できていない。彼自身にとって「その他大勢」は、現実味を持たない、感情も実感できない、のっぺらぼうみたいなものだから。そして、自分が被害者の立場になったら、という視点も持てない。まだ彼は、自己愛と自己否定の間を行ったり来たりする「彼自身」しか実感できていないから。)

そんな「若者特有の閉鎖的世界観」というのを思い出したのだった。
(あ、もう広いグローバルな視点を持ってる若者の皆さんもいらっしゃるのは知ってるからね。そういう方々まで一緒にするつもりはないよ。ごめんなさい。)

今回いきなり出てきた香澄ちゃんの両親。よかったなぁ。
彼らの存在がくっきりとしていて、ああ、さすがこのドラマは、人が生きてる感じがするなぁと思った。

(注:そろそろ白状するけど、ただいま絶不調につき、熱冷ましだの痛み止めだの薬物の世話になってますんで、相当にぼーよーとしてます(汗)思考力ねぇなぁ、、、いつもにも増して。)

旦(ただし)くんのかっこ悪さ、かたくなさ、勝手さ、弱さ、、、それらはすべて、人が避けては通れない「人間の性」のようなもので、「未成熟な情熱の身勝手さ」「傷つけられた自己愛を回復せんとする短絡的な復讐心」を発現したような描かれ方だった。

旦くんの闇に堕ちた(と言っては言い過ぎか)姿を見ているのは辛い。

そして、旦くんを見守り、心配し、その過ちとかたくなさに歯ぎしりしながら、手を必死にさしのべている彼の兄や姉の姿を見ていて、人が成長するために、何と多くの無償の愛が提供されているのだろう、と果てしない気持ちになった。

いや、どれだけ愛情を注いでも、通じないケースはある。旦くんは、兄ちゃん姉ちゃんの声に耳を傾けられただけ、幸運だったといえるかもしれない。

そうなんだ。若者ってこんなに危険で無様なものなんだ。
誰でも。

日頃は理性的に暮らしている人間が、未熟故に過ちを犯したり、道を踏み外したりする。その姿を、「若者たち」は描く。しかも、望んで非道を求めるわけではなく、自分なりに誠実に生きようとした者が、自分に誠実すぎて他者との関係を見誤るという、「ああ、もう!!おまえら!!!」的な脆弱な自己愛同士の不器用な関わりを見せつけてくれる。

七転八倒。日々反省。すごいドラマだ。

もちろん、ドラマを50分ドラマたらしめるためには、多少の割り切りや省略も不可避であり、そういう点があることは、おいらも否定しない。

それでも、今回、あの貴重な時間の中で、冒頭部分、ちゃんと主題歌部分を流してくれた演出は秀逸だと思った。

主題歌とともに現れては消える、いくつもの真剣な若者たちの表情。見ているうちに、様々なことを考えさせられる。

いつ迷い、いつ間違うか、誰にもわからない。それは大人だってそうだ。
でも、実際に間違えてしまったとき、人は、どこまでその人に手をさしのべられるだろうか。

今回、旦は取り返しのつかないことをしてしまった。
だが、彼は生き続けなければならない。償いながら。彼自身がもっと賢く優しくなって、彼と彼の傷つけた人々が幸せになる方法を探しながら。

それは苦しいことだ。彼が道理を理解し、賢くなればなるほど、彼は、自分のしたことの意味を深く知り、もっと苦しむだろう。だが、苦しさはリセットできないのだ。

なかったことにできないぐらいに間違えた後、どう生きるか。どう償うか。
(責任はとれない。どんな人にも、やってしまったことの回収なんかできないのだから。)

苦い苦い、若者の過ち。

それをドラマで描いてくれる。

親も。子どもも。若者も。旦から学ぶだろう。自分がどこで間違ってはいけないか。
親も。子どもも。若者も。旭から学ぶだろう。自分がどうやって家族に手をさしのべるか。

全身で迷い、悩み、考え、行動する旭の姿から、おいらも、改めて人の愛し方を問い直されたように感じた。
彼らのすることが正しい、とかではなくて、彼らのもがく姿から、いろいろなことを考えるきっかけをもらったように感じたんだ。

数年前に、メディアの功罪や人の優しさについてちょっと考えたことがある。(「時の翼よ、もう少し待って」っていう題の雑文なんだが。)

そこで自分はこう思っていた。

-------------------------------------------------------
1つ分かっているのは、行動しなければならない、ということ。優しくなって、強くなって、手を伸ばさなかったら、何も変わらない、ということ。冬の極寒の中で、動物も植物も生き続けるように。春は、必ずやってくる。春を、沈黙させないために、ぼくらは、もっともっと、強く優しくなりたい。熱を保ち続けたいんだ。
-------------------------------------------------------

間違いを責めるだけでは、人は変われない。
口をつぐんだ大人からは、子どもは学べない。

ドラマが、こんな風に、いささか原始的な手法ではあるけれども、人の過ちと、処し方を描いてくれるのは、今の若者のためにも、その若者を見守る大人のためにも、素敵なことだと思う。

言っておくが、現実だったら大変だよ!おいらだってこんなことが現実の身近に起きたら、なんて考えたくもない。だからこそ、ドラマで考えることが大事な感じがするんだ。

ああ、何か全然言いたいことが言葉にならん。

とりあえず言えるのは、「「中学生日記」の後を継げるのは「若者たち2014」だ!」ってことだなぁ。

あの、抜き身の刀みたいだった「中学生日記」(おいら、怖くてよう見れんかったけど(爆))の輝きを、「若者たち2014」のオープニングを観ているとなんだか連想する、中年なのでした。

いつにも増しての長駄文、すんません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メイドインジャパン第2話視聴!

2013-02-03 01:52:52 | その他テレビ
今日(もとい、昨日、または第2話)のメイドインジャパンも面白かった!

原作読んだ身としては、「こんな風に見せるんや」というのが興味深かったです。
財務課長、工場長の妻とのやりとりは、テレビの見せ方がよかったな。
奥さん方、素晴らしいっす。

ところで、おなかの子をダシ(笑)に使っての会話は、テレビオリジナルとみたが、なんか、すごくよかったな。そして、奥さんが、決断を怖がってる柿沼を抱きしめて背中さすってやるのが、すごくよかった。完全に、柿沼が奥さんにすがってるんだよな。抱きしめてやってるのは、奥さんだ。(原作今手元にないので、原作にも同じ場面があったらごめん・・・)工場長の家も、奥さんの膝枕に甘える工場長・・・パラダイスか(苦笑)。その分、家庭の不幸を一身に背負う矢作部長。でも、何のかんの言いながら寧々ちゃんも娘も優しい。やっぱパラダイス(爆)。会社の存続も、個人の生活があってこそだからな。こういうとこは、大事にしてほしいと思う。(現実の世界では、全く顧みられないし、誰も語らないことだからこそ、いっそう。)

一カ所ハラハラしたのは、冒頭のバスの中の会話。原作では「日本語でしゃべるな」って途中で矢作部長が注意するんだよね。バスの中の乗客も、日本語の彼らを意識してちょっと雰囲気がやばくなる、ってのが、リアルでどきどきしたのでした。テレビでは、のんきにしゃべってる彼らに「そんなに大声で日本語しゃべったら日本人やってばれるやろ!あかん!」と、一人でハラハラしておりました(バカ)。

あとは、、、そーだなぁ。全般的に、わかりやすくて面白かったっす。居酒屋の場面も、(あんなにすいてたから密談もOKだろうが、工場長、開放的すぎ!と、これも突っ込みたくなった(笑))一人ひとりの人物描写がよかった。3話で登場人物に生き血通わすには、こういう場面も必要なんだよな。マイコさんの「天丼に罪はありませんから」も(笑)(これは、原作でも好きな場面だ。)

んで、今回もなにげに75分番組?シャーロックで「60分超えのドラマって、いいかも」という手応え感じたのか、NHK?正解だと思うけど(苦笑)(←日頃、他のドラマをみいひんので、最近こうなのかね。おいらが知ってる限りでは、ドラマって、45分とか、せいぜい60分だと思ってた。)

次回、原作の「あの場面」や「あの台詞」が、どんな風にアレンジされてるのか、最終回の展開が楽しみです。吉岡秀隆ファンの皆様もご安心あれ!柿沼、すげー大活躍(出番の量はわからんが、かっこいい役回り)っすよ!

最後に。「柿沼」っつーと、スターダスト★レビューのベースの柿沼氏を思い出してしまい、氏のハワイアンで埼玉県民的な、御茶屋の息子ののんびりした雰囲気が思い出されて、「柿沼雄二よ、柿沼姓ならもっとのほほんとせんか」と独りごちてしまうおいら。完全に先入観。困ったもんです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「メイドインジャパン」に学ぶデキる男のスーツ学~スーツを語りたいビジネスマン達(おいら含む)へ~

2013-01-26 22:44:11 | その他テレビ
すげーページがあります。胸が熱くなるような、素晴らしい特集だ。

「メイドインジャパン」に学ぶデキる男のスーツ学
(NHKドラマ「編集部イチオシ」)

スーツはオーダーメイドやね、やっぱり!・・・なんて言ってみたいぜ(涙)
いや、マジで、減量済んだらオーダーするのが夢なのだ(鼻先のニンジン)

吉岡氏、他の作品よりスーツ姿が決まって見えたのは、オーダーだったからなんだな。(猫弁は演出上の必要からだろうが、親近感を感じるだささであった(苦笑))
スタイリスト・コスチュームデザイナーの宮本茉莉さん、素晴らしいお仕事です。

吉岡氏、電話かける場面で上着脱いでシャツだけの時があったが、シャツのラインがきれいでかっこよかった。(そうだ、おいらも、まず、シャツをオーダーしたい・・・煩悩の塊よのう・・・)
あと、國村隼さんが、おしゃれでした。あはは。本人がセンスいいから、そこはダサくできんよね。
社長の裏設定にも笑った。うん、そんな感じに見えたよ。(英国ファッションがツボでした(笑))
そして、唐沢氏の勝負ネクタイはいかにも「らしい」感じで、これも微笑を禁じ得なかった。
似合ってるしインパクトあるしかっこいいんだけど、(本人の選択ではなく奥さんからのプレゼントということが丸わかりで)本人はこっぱずかしい、という矢作ぶちょーの気持ちはよくわかります。


メイドインジャパンの内容も、もちろん素晴らしかった!!!
ひさびさに、ものすごく集中して見ちまったぜ!

関係した全てのキャスト・スタッフに感謝!来週も楽しみだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ユンケル」でイチローが華麗な一投を披露!「奇跡の投球・柱に一撃編」 

2012-08-22 21:04:40 | その他テレビ
ども(苦笑)。オリジナル表記を改編してすいません。最初に謝ります。

正式にはこちら(ユンケルCMギャラリー)
http://www.sato-seiyaku.co.jp/cmgallery/#

ユンケル「ミラクルスロー・ポール」編です。

だって,カタカナじゃわかんないよ!という心の叫びを燃料に,日本語に直したのがタイトルの表現(笑)。日本語にしてもかっこいい,と開き直っての自己主張です。

確かに,カタカナの方が覚えやすいですよ。わかりやすいですよ。
でも,おいら完全に「スロー=slow」と間違えたから。
しかも「ポール=ball」と読み違えた(バカ)。
(つまり「奇跡のような遅い魔球」昔ドカベンで不知火が編み出した,ハエがとまるほど遅い魔球のことか?!とわけわかんなくなったのです。)

それにしても,このコマーシャル映像,凄いです。
おいらのテレビ視聴時間は限られていることもあって,このコマーシャル見たの,初めてでした。
珍しい時間帯にテレビつけたら,いきなりイチローが出てきて,驚異的なプレイを!

度肝抜かれて,ネット検索(笑)したら,件のタイトルだと分かった次第。

イチローは,ヒーローです。そして,ヒーローであり続ける。なんて見事なんだろう。


今頃,何,古い話してんだよ,って方も多くいらっしゃると思いますが,おんぼろリーマンの独り言と大目に見ていただけるとありがたいです。


そういえば。

この間の新聞に「マスター・キートン」再開の巨大公告があり,思わず胸が熱くなった。でネット検索(しつこい)したら,今年の春に,すでに再開してたんですね。その第2話ってことか?いずれにせよ,キートンは「憧れる先輩」のイメージでしたんで,50代キートンは,個人的に少々複雑・・・(自分も40代だということは棚に上げている)でも,読みたいなぁ。売り切れてる予感するけど。

なんだか,つぶやき以下の記事ですね。んでは,また。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mを歌う,天海祐希(わお!)

2012-05-24 23:13:39 | その他テレビ
帰ってきて,テレビつけたら,石田ゆり子が出てた。

わーい,と思って見てたら,天海祐希がMを歌い出した!!!


今日は,なんてついてるんだろう^-^


おいらにとっては未知の感覚「M」(あれは「女子の歌」だよね~・・・)
それを堂々と歌う天海祐希は,実に男らしくて,何かシュールだったけど,かっこよかった(笑)!


今日は,いろいろありました。
生きてるんだから,それは当たり前のこと。

こんなにいろいろ体験できて,ラッキー♪

・・・と,無責任に開き直ることを覚えた中年は,明日も,青息吐息で,がんばります。



月を見るとラッキー,という占いを見て,思わず上を見たら,曇天でした(苦笑)。


闇夜は,歩く者にとっては怖いけど,闇夜に隠れてひととき,ほっと安心できる生き物もいるはずなんだ。


ありがとう。そう思える自分は幸せなんだと思う。

悲しい人へ。辛い人へ。あなたの痛みが,少しでも,和らぎますように。


追伸:
おいら,小野洋子さんは,ようわからんかったけど,今,NHKで加藤登紀子さんが回想する,洋子さんの言葉に感動した。

「壁を壊すことは,難しい。でも,そんなことしなくていいのよ。」
「窓を開ければ,いいのよ。」

すごい人なんだな。


菊間千乃さんの先生(弁護士さん)の言葉もすごい。

「大丈夫ですよ。」という言葉。

おいらも,言えるようになりたいな。人が,勇気づけられる言葉を。
もらうだけじゃなく,誰かに。あなたに。

崖っぷちで,久しぶりに,空を見上げています。
みんな,元気で。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK「歌でつなごう ~いま、あなたにつたえたい~」

2011-05-03 23:31:00 | その他テレビ
森田美由紀さんが司会でした。

今年の春から彼女の番組をちらほら見て、そのたび心ときめいていましたが、今日はゴールデンタイムの本格司会だったなぁ。ありがとう。

番組の素晴らしさ。

滋味あるナレーション。
節度ある、温かいレポート。
何よりも、現場で、悲しみに耐えながら、前を向いて進む人々の姿。


いい番組をありがとう。何度でも繰り返し感謝したい。

http://www.nhk.or.jp/toppage/message/

兄弟船も。ハナミズキも。(武部聡志氏や弦一徹氏が出ててびっくりしたが嬉しかった)
その他の全部の歌も。

歌の力が、少しでも、痛んだ人達を和らげてくれますように。


いろいろあるけど。明日の光を信じよう。

ありがとう。おやすみなさい。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「流れ星」第9回を観て、考えた・・・☆

2010-12-14 22:55:15 | その他テレビ
引き続き、昨日見た月9「流れ星」のことが頭から離れない。
う~ん、「Dr.コト-診療所」以来だなぁ、、、

一晩寝て、今朝、ふいに思った。

健吾は、もしかしたら、踏切で梨沙を救って「結婚してくれないか」と言った瞬間、自分の幸せに関わる全てを捨てたんじゃないかって。
「マリアが助かるなら、何でもする」というのは、「オレの人生はどうなってもかまわない」という覚悟を含んでいたのじゃないか、と。

だから、梨沙が良い子なのがわかって、彼女が自分にどんどん好意を寄せてくるのがわかっても、健吾は決してそれを受け入れなかった。
受け入れることはできなかったんだ。自分の幸せは放棄していたんだから。
健吾は、梨沙に癒されて彼女に引かれていく自分の気持ちにとまどい、その気持ちを殺すことだけに必死になっていたのかもしれない。

先週(第8話)で、健吾がついに梨沙への気持ちを抑えきれなくなって行動に出たのは、そう考えると、なんて切ないことなんだろうと思う。

普通に考えれば「自分の気持ちに正直になれよ!おせーよ!」と言うところだと思うけど、健吾はそれをしてはいけないとずっと自分に禁じてきて、それが自制できなくなって心のままに行動したんだ。彼にとっては大誤算だったんだと思う。

どれだけの想いと、どれだけの自縛と、それを振り切ったどうしようもない愛情と、、、
それは、マリアの「生きたい」という気持ちと同じ。人間の、本当の気持ちだ。

彼の葛藤を思うと、あの名場面からは、恋愛としての感動だけでなく、人間の哀しさが、愛しさが、溢れるほどに伝わってくる。


そう考えればこそ、第9話(今週)の冒頭で心を完全に開いた幸せな健吾が、新聞記事の件をきっかけになぜ黙って自分一人で責任をとろうとしたのか、理解できる。

彼は、最初からそのつもりだったんだ。
梨沙に惚れながら、梨沙と幸せになることを望まないように、努力し続けてきたんだ。

愛する人を守るために、引換に、運命に自分を捧げる、という覚悟。
最初はマリア。そして、今は、梨沙のためにも。


高倉健みたいだなぁ・・・こんな生き方、今のおいらたちにできるだろうか。


な~んてことを考えながら、ぼーっと通勤の車を走らせていた、今朝の危険なおいら。疲れてんのかな^-^;


家族、ってなんだろう。本当にね。
血の繋がっていないマリアを、一線を越えてまでも救おうとする岡田家のお母さんと、半分だけ血の繋がった妹のために契約結婚をしてまでドナーを見つけようとする健吾。
二人の愛情を疑わず、ひねくれず、信頼と愛情で返そうとするマリア。
赤の他人のマリアを可哀想だと思い、マリアの兄の思いに共感して、肝臓を提供しようとする梨沙。
どんなにダメでひどい兄でも完全には絆を断ち切れない、そんな矛盾した梨沙の想いもまた、家族なればこそ。


実際は、このドラマのような美しい心ばかりだけでなく、様々な社会上・経済上の弱みから偽装結婚のカモにされ、内臓までとられる、なんて悲劇的なケースもあるのかもしれないから、このドラマで「臓器売買も愛があれば美しきかな」とは言えないのだと思う。

ドラマスタッフは、丁寧に丁寧に人間の心のひだを描いて、ぼくらに考えさせてくれる。
ゆっくりと。優しいまなざしで。静かな声で。

「あなただったら、どうしますか」


ドラマの最初から繰り返し問われた問。

松田医師の答えと「矛盾してますね」は、深く、優しく、哀しかった。共感というのはそういうものなのだと思った。当事者でなければ、誰もわからない。代わりに背負うこともできない。それでも、松田医師が共感してくれたことは、健吾にとって救いだったと思う。


そして、海月の水槽の前にいた男の子。あの子に未来へのバトンを渡した、と思った時、健吾は「自分の人生は、これで十分だ」と、自分でこの件の決着をつける決心ができてしまったのだと思う。

そんな決心しなくてもいいのに。どこまでも誠実に生きようと思えば、罪を背負い未来を放棄するという恐怖にも耐えることができるのだろうか。



「あなただったら、どうしますか」

それは、糾弾ではない。是非を問うているのでもない。
その問が求めているのは、問を発した人の悲しみを、苦しみを共有し、それについて心を痛めながら考える、ということなのだ。


答えはYes/Noではない。

様々な登場人物達の姿が、全部、答えなんだ。


生きていくことは、正解を辿るようなテストじゃない。
間違いながら、探しながら、必死で前を向いて今を生きることなんだ。


そんなことを、このドラマから教えて貰った気がします。


火曜の夜半、ふたご座に流星が降る夜。雲の上で、星が瞬いていることを信じて、眠ります。

おやすみ。よい夢を。
(勇ましいようなこと書いてるけど、実際は崖っぷち、お手上げモード^-^;)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHKクローズアップ現代「ある少女の選択 ~“延命”生と死のはざまで~」を観た

2010-12-09 23:32:49 | その他テレビ
NHKクローズアップ現代

ある少女の選択
 ~“延命”生と死のはざまで~

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2977

12月8日(水)放映。
田嶋華子さん(享年18才)の最後の数ヶ月の映像と、彼女の言葉が、彼女のまなざしが、テレビを通して、痛いぐらい何かを語りかけてきました。

おいらは(例によって勝手読みなので)偶然見始めたこの番組のチャンネルを変えることができず、かといって直視するのも辛く、ずっと泣きながら見ていました。(風邪で折しも呼吸困難気味だったので、朦朧としながら・・・)

彼女の言葉も。お父さんお母さんの言葉も。
すごく重かった。

そして。

彼女が語らなかった山ほどの事柄を勝手に想像して、頭が痛くなるぐらい泣けて仕方なかった。

彼女があの決断をしたこと。彼女の誇りと。彼女の苦しみと。彼女の聡明な瞳と。彼女が秘した感情と。

一人の人をわずかな情報のみで憶測してはいけない。それは、わかっている(つもり)。

それでも、彼女の果てしない孤独を、思った。



彼女と話がしてみたかった。彼女の夢を聞きたかった。そんな甘っちょろい考えしかうかばない、へなちょこのおいらだが。

田嶋華子さん。あなたの苦しみ、あなたの勇気を思うと、おいらももっとたくさんのことを越えてみようと思う。

あなたの優しさ、あなたの寛大さを思うと、おいらももっとたくさんのことを許せると思う。

あなたは、大いなる力をもった人だった。亡くなった今も。

尊敬しています。

NHKありがとう。彼女のことを教えてくれて。怖いぐらい深く、「生きる」ということについて考えさせられたと思います。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クラゲ・ロマンティック・オー(公式タイトル「流れ星」(笑))の青い癒しの世界

2010-12-07 01:54:27 | その他テレビ
今週も釘付けでした。「流れ星」。

第1話見て「クラゲ・ロマンティック・オー」とネーミング?しましたが、その名にふさわしい?、実に清々しい展開でした。
登場人物が皆共感しやすく、とても感情移入してしまう。そして、江ノ島の(一部横浜や鎌倉も出てる?)美しい風景。

それは、白く、青い世界。

雲の白。水族館の白。病室の白。まりあのキャンバスの白。堤防の白。

海の青。空の青。水槽の青。健吾の服の青。健吾の部屋の青。


全体的に、青と白が基調になって、とても上品で清涼なイメージがある。(贖罪の雰囲気も・・・)
だから、そこに描かれている、もどかしくも哀しい人間の感情の揺らぎが、どこか夢幻的なクラゲの浮遊のように、ロマンティックにも見えてくる。とても真面目な人達の、とても真面目なドラマだ。

今回の展開は、いつまでも浸っていたくなるような余韻がありました。


タイミング的には最悪(苦笑)ですが。風邪引いて最低な体調の中、明日まで頑張らんとあかん、こんな時に(爆)。

さっきまで本能に任せて休んでましたが、ここらで一応誠実(笑)にやっとこうと起き出した次第。アホ。

あ~。今日は幸せな気分で寝れたらよかったのにな~(←自業自得の何者でもない・・・)

とりあえず、汗たくさんかいて熱下がったし、飲食物十分摂取したので、後は気力勝負。


来週の「流れ星」目指して、頑張ります~。


追伸:おいら、今週末に江ノ島水族館行く予定なんだが、今回の「流れ星」あまりによかったんで、きっと混むだろうなぁ・・・^-^;
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする