なんかすごい比較ですんません。
「猫弁」シリーズの最新刊「猫弁と少女探偵」読んだら、百瀬太郎があまりにできた青年なんで、心洗われました。
そして、一方、the Hollywood Reporterの以下の記事を読んで、改めて、時の人ベネディクト・カンバーバッチ氏の率直さと、それだけ開放的でいながら奥深い人間性に、深く共感し、改めて敬意を覚えました。
http://www.hollywoodreporter.com/news/benedict-cumberbatch-confessions-fifth-estate-625408(このページと次ページね)
彼は、今でも、南アの強盗拉致事件を語ると、涙が出るんだなぁ・・・そうだよなぁ、と、彼の人間らしさ、まっとうさを記事の中に見た気がした。辛かろうが、ちゃんと言葉にできる彼を尊敬する。
そして、それもこれも、みな、今の彼を形作るものなのだな。
それにしても、今日日の映画スターって過酷だと思う。この記事自体のぴりぴりしたやりとりの感じも「恐竜大決戦」って感じの迫力だが、「(ファンに)「(ベネディクトは)結婚したいって言ってるのに、なぜ結婚しないの?ゲイなの?人間関係を作れないの?」なんて言われなくちゃいけないのか。必要なことは全部言ってるつもりなのに。」って、自分で言わなきゃいけないなんて。むごい・・・(だが、その発言の率直さと端的な指摘ぶりに、深い尊敬の念を感じずにはいられなかった。)
まさに、”Brainy is the new sexy."
ああ、率直で強靱な素直さ。飾らない奥深さ。
フィクションの百瀬太郎氏も、現実の(メディアを通すことでフィクションとなっているかもしれないが)カンバーバッチ氏も。
こんな風に、雄々しく現実世界と対峙できたら。という夢を見たくなった、崖っぷちの中年です。
今日は台風。皆さんの地域は大丈夫だったでしょうか。
おいらは、動物のように、巣穴にこもってました。崖っぷちの巣穴。
現実逃避でル・カレまた読んでしまった。"Call for the Dead"飛ばし読み読了。これって邦題「死者にかかってきた電話」でいいのか?(まぁ、それが一番内容にあってるよな・・・)
スマイリーとメンデルとグウィラムが中心となって話が展開する、何とも豪華な内容です。おいら、この3人とコントロールのファンなので、非常に嬉しい。内容は深刻だし、スマイリー痛そうだけど、、、(いまだに、ちょっと「寒い国から帰ってきたスパイ」がフラッシュバックする軟弱者っす。)
台風前には、超久しぶりに本屋探索した。
「ぴあmovie special 2013 autumn」号を発見。「ベネディクト・カンバーバッチAtoZ」という記事有り。切り口はおもしろかった。本人は、機嫌のよいときならこの程度は笑って許すかな、という感じの内容。でも、ところどころ「違うんじゃ?」という内容もあり。
神林長平「敵は海賊 海賊の敵」を発見。おお、敵は海賊の新刊か!1月に発刊したらしい。例によって情報遅すぎだ、おいら(汗)。
今回のテーマは、神林流「虚像が実体を持った時のホラー」って感じで、ネット上の「それ」をつい連想した。もともと神林氏は、30年前に、人間のインターネットに対する今日的思考や嗜好を予言したSF作家として尊敬しているのだが、今回の作品もおもしろかった。でも、もう少しラテル活躍してもいいと思うぞ。(単にラテルに自分を投影してるだけだろ>自分)
ところで、今更なんだが(数年前に一度気づいたくせに、それを忘れてて)「ロングピース社」って「長平」なんだよな、おお!ってなことに今回感動して、直後に「数年前、気づいてたじゃん!おいら認知症かよ・・・」と脱力した。恐ろしい現実。ちょっとやばいっす。
そして、本屋探索での衝撃。
「猫弁と少女探偵」・・・書店に、ない・・・
数軒探し回ったら、ありました。ほっとした。売れすぎか。早く追加してくれ。本屋にないと寂しいぞ。
そんなわけで、逃げ回ってばかりの日常でした。そろそろ引導渡されっぞ。やべ。
逃げずに踏みとどまれるかどうか、今更だけど、頑張ってみます(爆)。
風に草がなぎ払われる、真夜中の崖っぷちに立ち尽くし、取り残される。
そんなロマンティックなもんじゃないぜ。誰からも見放されて。
ダイナモを回せ。回転数を上げろ。いつまでも眠ってたら、箱の中にしまわれちまうぞ。
真っ暗闇を、歩け。自分。