二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

春よ そこにいるのかい?

2013-03-23 23:06:17 | Weblog
すかしたタイトルですんません(汗)

寒いっす。でも、春だ。それは確かだ。でも、寒い(泣)


中年にとっては厳しい気温の日々です。いったん「春」と脳が夢見始めると、寒暖の差に極端に弱くなる気がします。年寄り・・・ウイ。

世の中はメリーゴーランドのようにものすごいスピードで動いてますが、おいらは日々生き延びるのに精一杯。相変わらずの崖っぷちの毎日です。

青く優しく・・・Blue Bird・・・いっぱいいっぱいな時の定番ソングですが、昨日は、ふいに「桜」聴いて、泣きそうになりました。コブクロ・・・すごいよ、やっぱり。できるだけ長生きしてくれ、頼むから。
How wonderful life is while you're in the world・・・とエルトンの歌が脳内をかけめぐります。
君らがいる間、この世は祝福されていると思う・・・だから、コブクロ、1日でも長生きしてくれ、この世界のために。おいらのためにも(わがまま・・・)

崖っぷちの身でありながら、Parade's Endの第一話を強行突破で再視聴。泣きました。クリストファー、おまえホンマに馬好きなんやな・・・という妙なツボでもらい泣き(バカ)。ヒロイン二人の魅力にも改めてめろめろに。

そういえば、勢いで買った雑誌(Benedict Cumberbatch氏特集とあったので)を読んでいたら、アデレード・クレメンスちゃん(パレーズ・エンドのヴァレンタイン嬢)、が岩井俊二監督作品に出ていたと!!!?

クレメンス嬢の新作情報という衝撃の事実に、「見てぇ!」と一瞬思いましたが、岩井監督の対談記事におけるクレメンス嬢へのリスペクト度に若干不満(苦笑)を持ったため、視聴はしばし保留しました。(いや、ちゃんとほめてるけど・・・もっとアデレードちゃんを話題に出して具体的に彼女をほめろ!が本音。)
見た人いたら、感想教えてください・・・タイトルは「ヴァンパイア」・・・っす。(苦手系・・・)

そんな煩悩の塊のおいらです。


そうそう、明日は祭り。なぜかと言えば、NHKの大好きな「生き物地球紀行」じゃなかった、「ダーウィンが来た!」で、「アナウサギ」特集なのだ!
http://www.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/next.html
タイトルも「敵がいっぱい!ウサギの英国田園ライフ!」です。

Watership Downファンとしては、「敵がいっぱい!」の表現だけでときめくってものです。
エル・アライラーの伝説が番組で流れることはないでしょうから、ここに勝手に引用して、リチャード・アダムス氏への敬意を勝手に再表明します

All the world will be your enemy... prince with a thousand enemies.
And whenever they catch you, they will kill you.
But first, they must catch you, digger, listener, runner, prince with the swift warning.
Be cunning. Full of tricks. And your people will never be destroyed.

(Richard Adams, Watership Down)※映画版冒頭部より聞き取り

世界中がお前の敵になる,千の敵を持つ王よ。
彼らがおまえを捕まえれば,すぐさまおまえを殺すだろう。
だが,まず彼らはおまえを捕らえねばならぬ。穴を掘り,聞き耳を立て,逃げ足の速い,素早く警告を発する王であるおまえをだ。
賢くなれ。計略にたけよ。そうすれば,おまえの民は決して絶えることはないだろう。
(訳:神宮輝夫氏)※あまりに名訳で覚えちゃったんで、自分で訳そうとしても、もう彼の訳しか出てこない・・・

ああ、アナウサギがNHKの全国ネットで紹介される・・・それだけで興奮して、ふんもしたくなる(失礼!)ってもんです。(この表現は、Watership Downの読者ならわかってくれると思うが、正直文字にするとお下劣で申し訳ない・・・)

現実には色々あるけど、色々やばいけど、アナウサギのことだけ考えて、今日は寝ることにします^-^;

春。多分。

明日は頑張るよ。

んでは、また。皆様、よい週末を。
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「小さいおうち」読了 & トマス・パワーズ再開(Cabin Pressureのネタばれ含む)

2013-03-04 00:34:38 | 
「小さいおうち」を読了。
懐かしい内容でした。昔どこかで読んだような・・・
その既視感はきっと、おいらの親とか祖母とか、NHK特集で見てきた、あの時代を生きてきた人達の記憶からくるんだと思う。

しみじみ、久しぶりに色々と考えました。

庄司薫の「赤ずきんちゃん気をつけて」が文中にちらっと出てきて、思わずにやりとした。
この作品の「板倉さん」が、庄司薫的だったから、そこでもにやりとした。(残念ながら、タキちゃんは庄司薫なんて知らないんだが。)

さとうさとるの「誰も知らない小さな国」も思い出した。他にも、、、何だろう。ものすごく懐かしい。
せいたかさん、とか、あの時代の人達の雰囲気なんだよな。


そうだ、「ノンちゃん 雲にのる」だ。一番読後感が似ているのは。

最終章の静かな衝撃。それすらも、似ている。



「ノンちゃん雲にのる」は母親の愛読書で、その昔、本の少ない我が家の唯一の本棚に鎮座していた。

おいらは、小学生の頃、読めるものは手当たり次第に読んでいたので、手頃な本の大きさ(子供用の本の大きさだったんだ)と「お、これ、国語の教科書で読んだぞ!(犬のエスと、ノンちゃんの兄ちゃんの話)」という身近さから手にした。開けてみると予想に反してびっくりするほど小さい活字で、しかも挿絵がない。少々びびりながらも、内容はまぁ子どもが読むにちょうどいい内容だったので、(子供用にしては字が小さいなぁ)と思いながら読んだ。

「ノンちゃん雲にのる」は、優しく、怖く、哀しい物語だった。怖く、哀しい部分は、最終章だけなんだけど。子供心にショックだった。戦争のことはほとんど書いていないのに、どれだけ戦争が恐ろしく容赦のないものなのか、あの一行だけで、感じさせられ、ずっと心に残った。そんなすごい作品だった。(衝撃を受けたのは、十代に再読した時かもしれない。ちびっこ時代のおいらに、それほどの感受性はなかったと思うから。)

今回読んだ「小さいおうち」は、中年が読むには少々優しすぎる?印象があったが、やはり、優しさの奥の悲しみや苦しみを感じながら読んだ。タキちゃんの思いが、当時の人々の姿が、当時の東京が、鮮やかに、柔らかに、目の前に揺らめいた。

でも、健史(ヒロインの孫)よ。おまえ、現代っ子すぎやしないか。
おいら中年世代は、とてもおまえみたいなドライな孫にはなれねぇぜ。

ばあちゃんにつっこみいれるなんてよ。

おいらは、その時代を生きた人の感覚を否定することはできなかった。
自分自身がその場にいたら、同じことをしなかったとは、とても思えないから。

「そう」思った人に、「違う」なんて言えねぇよ。

というわけで、現代っ子健史の理知的な言動にびびりつつ、ひたすら「タキちゃん」と「時子奥様」、「恭一」くん、「旦那様」、「板倉さん」、「睦子さん」たちが織りなす昭和時代の場面に感情移入して読み進めたのでした。

よい作品だった。

あの不可思議なミステリーもよかったなぁ。色々と想像した。

「タキ」ちゃんの人生、「奥様」の人生、「恭一君」の人生、「板倉さん」の人生が、それぞれ、ずっしりと感じられた。
それをきちんと受け止めた健史は、まぁ、そこのところは、よく頑張ったな。(おいら偉そう(汗))

とてもよい読後感でした。山田洋次監督が、この作品をどんな風に「見せたい」のか、興味深いです。


そして、おいらはまだ「なぜナチスは原爆製造に失敗したか」を読んでいる。
読むたびにわくわくしてるのに、ちっとも進まないのはなぜだ。。。(読み始めると寝るからだ。。。)

年取ったら、とったなりに、もちっと分別が身につくといいのだが。
やれやれ。


崖っぷち。


そうそう、Cabin Pressureの作者、ジョン・フィネモア氏のブログを読みに行ったら、今回のシリーズ最終話(Yverdon-Les-Bains)について、ファンの反響が大きかったらしく、彼も崖っぷちのようだ(汗)。
おいら、全面的にフィネモア氏に賛同するけどね。特に最後のほう。
クリフハンガーについての彼の説明は、実に納得できるものだった。

確かに、泣きそうになったけど、それはUskertyも同じだ。

おいら、Uskertyの話、大好きなのだが、木登りシーンのカロリンとマーティンの会話のあまりの深刻さに、前後のギャグに笑いながらも、いつも泣き笑い状態になるのだ。最初聴いたときは、その後一週間(つまり、次の話を聴くまで)落ち込んでましたからね(あとでフィネモア氏の「(本編では省略された)金属探知機」の下りを読んで、救われた気になったものだ(なぜ「救われた」と思ったかは不明だが。)思うに、今後の展開や先に控える「お話の終わり」を考えて、とても悲しくなっていたのだと思う。

最終話は、それに匹敵する深いエンディングだったとは思うけど、決して「ひどい」とか「信じられない!」という内容とは違うと思う。愛に満ちていて、最後までぎゅっとつまった、とてもいいエンディングだった。

なーんで、あれにショックを受けて「ジョン・フィネモア○○××!」と叫ぶ「(自称)ファン」が出るのかな。

Uskertyでショック受けて以来ずっと鬱々考えてた身からすれば、最終話で結論出してくれて、むしろすっきりだぜ。
(しつこいおいらは、Uskerty聴いてすぐ、Qikiqtarjuaqを聞き直し、またUskertyを聴いては地味に落ち込んでいたのだ(苦笑))
しかも、マーティンが面接で自己主張したあげく、受かったんだぜ!(この辺、フィネモア氏の言葉を借りてるような言い方ですが、ほんと、同じこと思った。)

というわけで、Cabin Pressure聴いてる人が、こんなブログ読みにくるわけないとは思いますが、今一度主張しておこう。
Uskertyで(その後の展開を想像して)落ち込んだリスナーは、Yverdon-Les-Bainsで救われたんだ!あんな素敵なエンディングが他にあるか!!

ただし、ジョン・フィネモアさん、次の一話で大団円とか考えてたら、泣くで。もっと続けてや。(わがまま)
(だいたい、本人に伝えたかったら、英語で書け、ってことですな。)

調子に乗って書きすぎました。大人げないです。

反省しつつ、、、では、また。
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春待つ崖っぷち 空を見上げる (吉岡秀隆、山田洋次監督の新作映画に出演!など)

2013-03-02 14:53:26 | Weblog
どうも。世の中動いてますね。
おいらはあいかわらず崖っぷち。ある意味、ごーいんぐまいうぇい?ごめん。

いろいろ。いろいろ。
多少腹立った方がまじめに働く、という自分の性格を再確認(だめじゃん・・・)



最近びっくりしたこと、および、興味惹かれることいくつか、以下に紹介します。

1 人気漫画:「岳」の島崎三歩、遭難防止特別隊員に(毎日新聞:news gooより)
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20130302p1500m040023000c.html

「岳」の最終回(の前の回)、衝撃だったんすよね。。。
三歩が遭難防止特別隊員か。。。ポスターに三歩が出てたら、似合いすぎてて泣きそうだ。
長野県さん、目の付け所いいと思う。(山登る人、ホンマ、自分の命もそうやけど、他人(同行者や救助隊員!きみらが巻き込む人達や!)の命も考えてな。)
(注:「岳」わからへんという方へ。山岳漫画の傑作で、原作は惜しまれながらすでに終了しています。2011年に小栗旬、長澤まさみらにより映画化されました。休養前のコブクロによる主題歌「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」(ものすごい迫力で力強かった)も話題になりました。)


2 松たか子、妻夫木聡らの出演が決定!山田洋次最新作「小さいおうち」キャスト発表
http://www.cinemacafe.net/article/2013/03/01/15745.html

ついに山田洋次監督作品に、吉岡秀隆が復活。。。感無量。
昨日クランクイン、5月クランクアップらしい。
(「メイドインジャパン」→「猫弁」→「小さいおうち」と続いてんなぁ。だから「八重の桜」出られへんのやな、と勝手に納得。)
吉岡氏、興味持った作品にはがんがんチャレンジしてくれたら嬉しいぞ!と思ったのでした。

そして蛇足。「小さいおうち」といえば、この作品とは違うけど、同名のディズニーの絵本が幼児期の愛読書だった・・・
集合住宅に住んでいたおいらにとって、一軒家自体が夢(想像しかできない世界)だったのを思い出しました(苦笑)


3 奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」
http://gendai.ismedia.jp/category/okumura

最近、この人の連載記事にはまっている。
とても文章がうまい人だ。わかりやすく、しかも柔らかな文体は、とても「人の心がわからない」と自称する人によるものとは思えない、豊かな人間性を感じさせる。
筆者の周囲の個性的な友人の話などは、まるで、青春小説を読んでいるような気分にすらなっていまう。

おいらは数字に対するこだわりや時間に対する几帳面さはないのだが、彼の記事により、「そのこだわりは本人にとってそういうことなのか」と知ると、自分の周囲の個性的な面々を今までより理解できそうで、嬉しい。

反面、昔の、木田恵子先生(臨床心理学の方)の著作のキャッチコピー「人間みんな病気です」が思い出されて、どう控えめに見積もっても「変人」に振り分けられるである自らは、どんな奇矯さを他人に披露しているのかを考えると、割と鬱(笑)になります。

真剣に考えたらやばいぜ(汗)。でも、つい、我が身を省みずにはいられない、啓発的かつ受容的な、素晴らしい文章だと思う。


4 WOWWOWで「Parade's End」放映予定!(4月末)
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/102363/index.php#intro

おいら、昨年BBCで放映してた「Parade's End」が大好きで、DVD取り寄せただけでは満足できず、かといって4部作を原書で読む情熱はなく(アホ)、Tom Stoppard氏のTV用原作(原作を翻案したシナリオ)を読んだ部類です。
DVDは映像がすごかったなぁ。出演俳優陣がものすごく豪華でいい雰囲気を出してるし、昨年見た中では最高のドラマだ(注:おいらはもともとドラマたくさん見られん体質なので、見た本数も限られます。主観的な感想ですのでお許しください)

クリストファーの矜持とかこだわりとか、、、「逆境へ自分を追い詰める意固地なところ」とか、、、人の振り見て我が振り直せ、ってな感じで、非常に共感(爆)できます。出てくる女優さんがまた、きれいなんだよね・・・


というわけで、夢見がちな中年の独り言でした。
今日も風が吹いてます。春はも少し先?

思い千々に乱れても、太陽が昇って沈むこの世界に、きみと手をつなぐ明日がやってくると信じてる。
笑顔で、でかけよう。

みなさん、よい週末を。
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