ひねりのないタイトルですみません。
「のだめカンタービレ」Lesson 97(おお、あと3回で100回だ!)の感想です。
以前から、「のだめ~」は、軽妙なギャグのセンスと、深いキャラクター設定と、一見あっさりしていて、実は周到に準備されたストーリー展開に、うならされてばかりでした。
今回も、すごいです。ネタバレOKの方は、先へお進みください。
今回、タイトルには「マレルオケ再生へ向け セカンド・ステージ突入!」のあおりが、、、最初「かっけー」と思い、今、書き写していて、誤植に気づいてしまったりもしました(苦笑)、、、さらに、表紙の左肩には「ルー・マルレ・オーケストラ <第2391回定期演奏会>」とあって、それだけでも、マルレの歴史を一瞬のうちに感じさせられました。表紙の遠景の中で一瞬「黒木は?ポールは?」と探してしまったのは、ファン心理(笑)です。
一曲目の「ロメオとジュリエット」、今にも演奏が聞こえてきそうなカット割りは、いつもの疾走感とともに健在です。ハープ奏者が麗しい。フルート、オーボエの連携カットも定着しましたね。懐かしのシンバル君(笑)もりりしく再登場しています。オクレール先生の「遅かったね~」の台詞は、本当に洒落てるなぁ。。。しかし、恵ちゃん、コートの下は、、、さすがに、爆笑しました^-^;スカスカせんのか?!
そして、2曲目のバッハはものすごかった。実は、先週末(先々週末?)のNHKで、ピアノの弾き振りを初めて見たんです。「へぇ~、こうやってやるのかぁ」と感心しながら、指揮者の超絶美麗なピアノに酔いました。その時と同じくらいの緊迫感と臨場感、そして感動を、今回の千秋のバッハのシーンに感じました。千秋とコンマスの視線のやりとり。張りつめた独奏部分。ありがとう所長。ありがとうNHK。芸術鑑賞に予習は大事だなぁ。。。(おいらの場合、とにかく予備知識がないので^-^;毎週のN響アワー以降のクラシック番組には、本当に御世話になってます。)。。。にしても、客席で曰くありげに鑑賞しているあの短髪の紳士は誰なんだろう?
そして、衝撃の展開。やっぱり「のだめ~」は一筋縄ではいきません。天才芸術家の晴れ舞台は、一気に、苦悩と混乱のクライマックスへ。^-^;
2曲目が完璧に終わり、この上もない達成感に包まれて千秋が客席に礼をしたとき、目に飛び込んできたもの。それは、来ているはずのない、(そして10年以上逢っていなかったはずの)父の姿。ここからの千秋の動揺ぶりが痛々しかったです。
天才といえども、集中の乱れは指揮にあっという間に影響し、、、3曲目、曲は未聴なのですが、それでも感じるハラハラ感の描き方が、すごくツボにはまりました。オケの緊張が高まる様子、そして、その一瞬!!!。。。こえ~。。。。
2曲目の完璧な意思疎通があったからこそ、コンマスは千秋の異変に感づいていたのでしょう。そして、この日2回目の弾き振り(笑)が見られます。コンマス、トマ・シモン、久々の弾き振りです!。。。思えば、千秋が着任するまでは、実質的にこの人がいつも振ってたわけですよね。(誰が指揮者として立とうとも^-^;)マルレの古参は、だからこそコンマスの指揮にすぐに対応して、新しいメンバーにもそれを伝えることができたのでしょう。人生、何が幸いするか分からないものです。。。
それにしても、目の前に絶大な信頼を寄せる指揮者が(曲がりなりにも)まだ振っているときに、その影響下から脱してコンマスの振りに切り替える、というのは、そうとうな運動神経が必要なのではないか、と想像するのですが、どうでしょう。。。だって、音楽続いてるんだし。。。動いてる電車の車両から、並行して走る隣の電車に乗り換えるような緊迫感を勝手に想像して、この辺、ものすごくドキドキしました。
そして、ついに千秋が「真っ白」になった時、オケはコンマスの振りで、見事に千秋をフォロー!
最後のページのオケに拍手喝采を送りつつ、壇上の千秋が気になります。孤高の天才+努力の鑑は、果たして復帰するのか?のだめは、ステージ後に、千秋と言葉を交わせるのか?
千秋という男の持つすごさ、弱さ、含めて、今回、ものすごく魅力的に描かれていました。
最後に。最終のコマの、父の言葉。あれを読んで「あちゃー」と思いつつ、この父は、この状況ではこれしか言えないんだろうなぁ、、、とも思えて、あまり「ヒドイ!」とは思いませんでした。多分、芸術の具現を試みるとき、全ての言い訳は通らない。ステージの上であればこそ。同じ音楽家として、だから、ああ言うしかないのかな、、、と。でも、同時に「お前が言うな、それを!」というツッコミも十分可能なわけで、だからこそ、あの最後のコマは、哀しくもユーモラスに、この回のエンディングを締めくくっていたように感じます。この親子、、、バカだねぇ。。。
ああ、これだから、「のだめ~」は、やめられない。
ところで。本編とは関係ないですが、お知らせのページに告知発見。CDブック2の「魔法使いの弟子」がフェイドアウトになっていたので、完全版と交換してくれるそうですが。。。なんで、そんなことが起きたのだろう。。。
事態の収拾にかかる費用と労力と諸々に思いを馳せ、思わず担当者の悲運を案じてしまいました。。。切ない。。。(担当者氏よ、強く生きてください。)おいらも、気をつけよう。。。と、つい、仕事の再点検をした、小心者でした^-^;
「のだめカンタービレ」Lesson 97(おお、あと3回で100回だ!)の感想です。
以前から、「のだめ~」は、軽妙なギャグのセンスと、深いキャラクター設定と、一見あっさりしていて、実は周到に準備されたストーリー展開に、うならされてばかりでした。
今回も、すごいです。ネタバレOKの方は、先へお進みください。
今回、タイトルには「マレルオケ再生へ向け セカンド・ステージ突入!」のあおりが、、、最初「かっけー」と思い、今、書き写していて、誤植に気づいてしまったりもしました(苦笑)、、、さらに、表紙の左肩には「ルー・マルレ・オーケストラ <第2391回定期演奏会>」とあって、それだけでも、マルレの歴史を一瞬のうちに感じさせられました。表紙の遠景の中で一瞬「黒木は?ポールは?」と探してしまったのは、ファン心理(笑)です。
一曲目の「ロメオとジュリエット」、今にも演奏が聞こえてきそうなカット割りは、いつもの疾走感とともに健在です。ハープ奏者が麗しい。フルート、オーボエの連携カットも定着しましたね。懐かしのシンバル君(笑)もりりしく再登場しています。オクレール先生の「遅かったね~」の台詞は、本当に洒落てるなぁ。。。しかし、恵ちゃん、コートの下は、、、さすがに、爆笑しました^-^;スカスカせんのか?!
そして、2曲目のバッハはものすごかった。実は、先週末(先々週末?)のNHKで、ピアノの弾き振りを初めて見たんです。「へぇ~、こうやってやるのかぁ」と感心しながら、指揮者の超絶美麗なピアノに酔いました。その時と同じくらいの緊迫感と臨場感、そして感動を、今回の千秋のバッハのシーンに感じました。千秋とコンマスの視線のやりとり。張りつめた独奏部分。ありがとう所長。ありがとうNHK。芸術鑑賞に予習は大事だなぁ。。。(おいらの場合、とにかく予備知識がないので^-^;毎週のN響アワー以降のクラシック番組には、本当に御世話になってます。)。。。にしても、客席で曰くありげに鑑賞しているあの短髪の紳士は誰なんだろう?
そして、衝撃の展開。やっぱり「のだめ~」は一筋縄ではいきません。天才芸術家の晴れ舞台は、一気に、苦悩と混乱のクライマックスへ。^-^;
2曲目が完璧に終わり、この上もない達成感に包まれて千秋が客席に礼をしたとき、目に飛び込んできたもの。それは、来ているはずのない、(そして10年以上逢っていなかったはずの)父の姿。ここからの千秋の動揺ぶりが痛々しかったです。
天才といえども、集中の乱れは指揮にあっという間に影響し、、、3曲目、曲は未聴なのですが、それでも感じるハラハラ感の描き方が、すごくツボにはまりました。オケの緊張が高まる様子、そして、その一瞬!!!。。。こえ~。。。。
2曲目の完璧な意思疎通があったからこそ、コンマスは千秋の異変に感づいていたのでしょう。そして、この日2回目の弾き振り(笑)が見られます。コンマス、トマ・シモン、久々の弾き振りです!。。。思えば、千秋が着任するまでは、実質的にこの人がいつも振ってたわけですよね。(誰が指揮者として立とうとも^-^;)マルレの古参は、だからこそコンマスの指揮にすぐに対応して、新しいメンバーにもそれを伝えることができたのでしょう。人生、何が幸いするか分からないものです。。。
それにしても、目の前に絶大な信頼を寄せる指揮者が(曲がりなりにも)まだ振っているときに、その影響下から脱してコンマスの振りに切り替える、というのは、そうとうな運動神経が必要なのではないか、と想像するのですが、どうでしょう。。。だって、音楽続いてるんだし。。。動いてる電車の車両から、並行して走る隣の電車に乗り換えるような緊迫感を勝手に想像して、この辺、ものすごくドキドキしました。
そして、ついに千秋が「真っ白」になった時、オケはコンマスの振りで、見事に千秋をフォロー!
最後のページのオケに拍手喝采を送りつつ、壇上の千秋が気になります。孤高の天才+努力の鑑は、果たして復帰するのか?のだめは、ステージ後に、千秋と言葉を交わせるのか?
千秋という男の持つすごさ、弱さ、含めて、今回、ものすごく魅力的に描かれていました。
最後に。最終のコマの、父の言葉。あれを読んで「あちゃー」と思いつつ、この父は、この状況ではこれしか言えないんだろうなぁ、、、とも思えて、あまり「ヒドイ!」とは思いませんでした。多分、芸術の具現を試みるとき、全ての言い訳は通らない。ステージの上であればこそ。同じ音楽家として、だから、ああ言うしかないのかな、、、と。でも、同時に「お前が言うな、それを!」というツッコミも十分可能なわけで、だからこそ、あの最後のコマは、哀しくもユーモラスに、この回のエンディングを締めくくっていたように感じます。この親子、、、バカだねぇ。。。
ああ、これだから、「のだめ~」は、やめられない。
ところで。本編とは関係ないですが、お知らせのページに告知発見。CDブック2の「魔法使いの弟子」がフェイドアウトになっていたので、完全版と交換してくれるそうですが。。。なんで、そんなことが起きたのだろう。。。
事態の収拾にかかる費用と労力と諸々に思いを馳せ、思わず担当者の悲運を案じてしまいました。。。切ない。。。(担当者氏よ、強く生きてください。)おいらも、気をつけよう。。。と、つい、仕事の再点検をした、小心者でした^-^;