二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

ぼくがここにいるうちに(2)~「蒼く 優しく」への回帰~

2009-12-27 17:25:12 | コブクロ
ども。皆様。クリスマスはいかがでしたか。

おいらは、おかげさまで忙しく(爆)個人的にも穏やかに過ごせました。崖っぷちは相変わらず。明日がXday。今年いっぱいこんなだなぁ。。。

2009年も終わろうとしていますが、ようやく1年を振り返って、あまりに自分が成長してなくて、かなり凹んでる今日この頃です(苦笑)。40代はあっという間。50代は向こうからやってくる。怖い怖い。。。

タイトルは、以前も使ったような気がするので、パート2。

崖っぷちで最近考えるんです。「ぼくがここにいるうちに、何をするべきなんだろう」と。

答えはある程度わかっていて、やるべきこと、大なり小なりあるわけです。
問題は、様々な言い訳をしつつ、それを先延ばししてる自分。時間に支配されっぱなしで、悔しい。

そうして、ふと我に返ると、やるべきことも、要は、やりたい、と思っているだけで、それをやれないままにおいらがいなくなったとして、あまり世の中に変化はないのだ、ということにも気づいてしまう。

虚無主義に陥ってる暇はないんだけどさ(苦笑)。

自分の、そんな澱にもやっと気づいて、心の中、頭の中を全部大掃除したいような気分の年末です。


テレビの古い録画を整理してたら、2007年の映像がいくつか出てきました。
おいらがコブクロに出会った年。

その年の秋にリリースされた「蒼く 優しく」。今聴くと、驚くくらい今のおいらの状況にあうんだな。去年、いろいろあった時は全然気づかなかったよ。ずっと好きだったけど、こんな苦く痛い気持ちと一緒に「好きだ」と思ったのは初めてだ。

「蒼く 優しく」をテレビで歌うコブクロを見ていたら、何だか、忘れていたものを思い出させてもらったような気持ちになりました。

ぼくがここにいるうちに。やりたいことはたくさんあるんだ。

どうか。運命よ。ぼくに仕事をさせてください。だれかが笑顔になれるよう、やれることを使命として果たせますように。

とりあえず、年末進行の中で勝手に虚しさにおぼれないように、頑張りたいと思います。

最近では2012年に世界が滅ぶ(苦笑)という説もあるそうですが、だったらあと3年ぐらい、やせ我慢でかっこよく生きてきたいな。(1999年に思い切りよく仕事をやめてコブクロに専念した誰かさん(笑)を見習って。)

昔読んだ本に書いてあったんだ。「おまえが死ぬ時、世界は死ぬ。生きている限り、前を向いて、歩け」と。
その一方で、おいらがいなくなっても世界は何も変わらず続いていく、という事実も、おいらは嫌と言うほど認識している。(昔住んでた土地に行って、自分の根っこが取り払われてるのを見た人間なら、誰でも実感できる感覚だ。)

矛盾する感覚の中で。それでも、この世界を、あなたを、愛していたい。精一杯の心で。

いつ世界が滅ぶとしても。
生きていてよかったと思えるように、歩いていこう。この世界の全てに感謝して。

明日も世界が無事でありますように、と祈り続けます。


追伸:ゴールデンスランバーの予告編が一部変わったみたいだよ。新映像も挿入され、以前より緊迫感が増したようだ。冒頭17分と併せて、時間ある方はご覧あれかし。

追伸2:
年末メタボ撲滅作戦、ミッション進行中(爆)。最大の難所は年末年始の家族団らん(笑)。神様、おいらに鉄の意志をください。。。
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ハッピーメリークリスマス!

2009-12-21 20:22:42 | コブクロ
タイトルに、心からの感謝をこめて。

桜さん、おいらのとこにもクリスマスプレゼントが来ました~!^-^

こんな崖っぷちの洞穴まで、トナカイとサンタクロースが来てくれるんやなぁ。。。ほんま、ありがたい。

心から感謝です。コブクロさま、Thank you so much!



この時期は「クリスマスは、誰もが幸せになれる時だ」って言い切って、ためらいもせず、周囲の人達に手をさしのべる、サンタを信じる国の人達の信念に、心底敬意を感じます。

宗教とかよくわからんけど、まぶしいくらいの素直で無垢な善意、というのを、彼らの文化に感じる。

ひねくれもののおいらも、スクルージのように、クリスマス・キャロルが歌えるのかな。

みんなに素敵な時を。おいらも、愛と幸せを誰かに伝えることができますように。

冷たい雪と堅い氷の中だけど、暖かい気持ちを、楽しい笑顔を、全ての人が少しずつ持てますように。

ハッピーメリークリスマス!

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「ゴールデンスランバー」Gyao無料映像で最初の17分が視聴可能!

2009-12-19 23:56:37 | その他映画
いやはや、凄い時代になったものです。

「堺雅人、竹内結子出演の映画『ゴールデンスランバー』が何とタダで映画本編冒頭17分が今スグ観られる!超重要シーン?」(12月16日付けシネマトゥデイ映画ニュースより)
http://www.cinematoday.jp/page/N0021337(記事のURL)

Gyaoの特別映像(無料)はこちらから。(このページの写真をクリックすると始まります。)
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00799/v08690/

おいら最近ドタバタで、今日になって初めてこのことを知ったのですが、びっくりしました。映画の予告編を視聴するのは経験あるけど、本編そのものですからね。。。ドキドキして、すぐさま観ました。

ゴールデンスランバーファンの皆さん、ぜひご覧あれ。すごかったっす!!!!!!!!!!!!

冒頭の17分って色んな複線がすでに張られていて、しかも物語が走り出した緊迫感が半端なく伝わってくる。しかも笑いもほのぼのもあるって、すごい。しかも、「ええっ!ここで終わるのか!?」という実に心憎い場面で終了。

というわけで、ネタばれてないはずの感想です(笑)が、この興奮、伝わったでしょうか。伝わったらいいなぁ、と思います。

青柳、すごく「青柳」です。堺雅人氏は、いい。

そして、森田ファンとしては、期待以上に「森田」が実在して感じられて、やはり吉岡秀隆氏は稀代の名優だと思いました。

その他登場人物もすごく原作通りのイメージっす。(今のところ(笑))

そして、斉藤和義氏の「ゴールデンスランバー」が、すごくいい!

1月末の映画公開が待ち遠しいです。あ、そうそう、直前試写会もあるみたいなんで、興味ある人は上記ページで確認してみてくらはい。

全然建設的でない日々を過ごしていて、「このままじゃ地獄に堕ちそう。。。」とびくつきながらも怠惰な性根を改められない今日この頃。

少し火をかきおこしてもらったような、そんな今日の発見でした^-^
Thanks a lot.
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淡雪に覆われて 消えてゆけ この思い

2009-12-14 23:07:09 | Weblog
ども。雪が降り始めた町で、暖房の世話になっている三月の風です。

どうも最近停滞モードで、今日などは朝の運勢は素晴らしかったのですが、今までの怠惰が祟り、何も目立ったことはありませんでした(爆笑)。というか、最近の占いは「これ、昨日のことちゃうか?」って気がすること多いです(笑)。

さて。早く帰れたので、食事時に某歌番組を見ていたら、日本語のあまりの乱れっぷりに唖然として、いつも感じることながら今日の破壊力は大きく、「老若男女総乱れか!?」とびっくらこいたところです。(他人様のこと言えるような日本語を使っているわけではありませんね。失礼。)

「応募」と「募集」を使い間違えてたり、他にもなんか凄いこと言ってたな。あの手の番組は即興で進めなければいかんから、出演者達も気の毒なところはあるんですが。おいらも気がつかんうちに、こんな会話してるかと思ったら、ぞっとしました。

こんなことがいつもより気になったのは、日曜の朝、尊敬する元NHK3大アナウンサー(大塚範一氏&池上彰氏&宮本隆治氏)の鼎談番組を観た影響かもしれない。

フジテレビ「ボクらの時代」。話題豊富な彼らがいくつもの楽しい話を繰り広げていたのだが、その中に「正しい日本語を守る最後のプロ」としてのアナウンサーの存在意義を話していた場面があった。(主に宮本さんが言っていたのだが。)

うん。誰かがお手本示してくれないと、何が「正しい」のかすらわからなくなるもんな。ホント、そう思う。(自分は何においても「手本」になれてないようで冷や汗が出る。)

そんなこんなで、過去と現在をつなぐ細々とした道を、ぼんやりと考えています(現実逃避)。



そうそう、最近妄想(笑)がひどくてね。よく、想像するんですわ。

妄想その1「今暖かいこの部屋も、電気やガスがなければ、火の気もなくて、ものすごい寒いんやろな。そしたら、おいら、毛布かぶってじっとしてるか、じっとしてるの我慢できへんから、わーって走り回って自家発電(運動による発熱)するしかないんやな。夜もどうしようもなく寒いんやろな。練炭カイロでもなければ、体温しか頼りにならへんもんな。」

妄想その2「今使ってる水、断水したらどうするんやろ。山奥やったら、川までオケ担いで何キロも歩いてこなあかんのやな。そんで、雪積もってよう歩けんくなったら、近場の田んぼの水飲むしかないんやな。他人の汚水入ってるかもしれへんけどなぁ。。。だいたい、洗い物にこないに水使えへんよな。風呂もたまにしか入れへんな。近所同士風呂の共用もせんとな。だいたい今の家の近所は汚い川しかないけど、どうするんやろ。」

妄想その3「ガソリン無かったら、職場まで歩きやな。毎朝毎晩片道10キロ歩いてくんやな。」

妄想その4。。。やめた。若い人達には想像もつかんよな(苦笑)。


以上、ただの中年の妄想ですが、実は、これは過去に現実に日本人が体験していた「日常」でもあります(爆)。ほんまやで。「そんなの聞いたことないわ」って人は、ただ運がいいってだけのことです(笑)。


おいらも経験したわけではないですが、、、(一応、「もはや戦後ではない」世代やからね。)

でも、それに近い状況は、確かにあった。そのことを考えると、むしろ今の生活が「ありえへん」と思うぐらいだ。


何でこんなことを考えているのかというと、別に神経まいってるとかではなく(苦笑)、今の生活というか世の中が、何だか「エネルギー消費」というものに極度に鈍感になっている気がするからだ。

おいらも、こんな話しつつ、心底享楽主義(魚座のベースはこれっす(汗))なので、絶対に「あったかいこと」「快適なこと」「楽なこと」を自分だけ放棄するのは不可能です。

だから、人並みの生活をしてるんだけど、時々「あかんよなぁ」って思うんです。

この「あかんよなぁ」って感覚、結構大事な気がするんだよなぁ。


でも、若い世代は、どんどん便利な世の中で育ってきたわけだから、不便な状態、資源ゼロ(か稀少)の状態がどんな状態か、ってこと自体、想像できないんじゃないのか、と思う時がある。おいらがどんなに想像しても、戦時下の兵隊さんや、被災した人達の気持ちを真には理解しがたいように。(想像だけでもぞっとして涙が出るぐらいには感じるけどね。)

「エコ」意識は高まっている。それはいいことだと思う。

でもね。根本的に「後戻りできない」という人間の悲しい性が、昭和30~40年代頃の不自由さには戻りたくない、と、その選択肢を排除してるように思うんだ。

ネットの話題で読んだ。「バスタオルは毎日洗いますか?」

清潔感覚の話題なんだけど、「水資源の利用」という視点は皆無なんだよなぁ。。。(もちろん、ライトな話題にそんな感覚いらんのかもしれんけどさ。)


数々の文明の利器。それを享受しているおいら達の心から「後ろめたさ」「申し訳なさ」が消えたら、後は、利己的な利便性追求しか残らんのよなぁ。

そうだ。「もったいない」の精神だな。これは。

ワンガリ・マータイさんの発見してくれた日本の美しい道徳性。

いつまで僕らは、保つことができるんだろう。


。。。なんて、深刻そうにぶっててもね、おいらも所詮暖房の中にいるわけです。
大いなる矛盾を見て見ぬふりして、わかったようにため息ついて、「批評家気取り?」って言われても仕方ないね。

どうしたらいいんだろうなぁ。。。何もできないくせに、脳みそ半アイドリングしながらぼんやりしている、雪の夜でした。(明日の朝が怖い。。。)

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まだ雪のない 空を見上げて

2009-12-10 23:29:53 | その他テレビ
今日のテレビで、昔住んでいたところが、取り上げられていた。

活気の無かった町を元気づけようとした人達の思いが、老若男女を巻き込む大きな取り組みにつながり、JRや市民の協力もあり、やがて、町は、自信をとりもどした。

観光という起死回生の事業を支えたのは、彼ら自身の財産である、古くからの町屋造りのお店と、江戸時代から伝わる雛人形等の「お人形様」。そして、古くからの歴史を知る、「ご隠居」たち。

村上市。

おいらも、ちょっとだけ関わったことがあります。楽しかったな。お人形様巡り。そして、知ってる人がテレビに出ると、自分関係ないのに、何だか誇らしい(単純^-^;)


今は、遠いのに、何だか同窓会気分で感動して観てました。

よかったね。みんな。

番組の奥で、「ここにしか咲かない花」がずっと流れていた。あのメッセージの最初から最後まで、ちゃんと流れてたなぁ。。。すごい。


新潟はコブクロに愛されてる?なんて、妙に嬉しくなったりして。(いや、新潟が、っていうより、頑張ってる新潟の人達が、なんだろうけど^-^)

おいら余所者ですが、新潟を応援してる。元気になれ。幸せになれ。みんな。


大好きな町が、大好きな歌と一緒に、全国ネットで紹介されていたのを観て、ミーハーに喜んでおりました。

そんな一日。

冴えない自分を許してないで、この辺で、気合い入れよう。
明日は、頑張ろう。
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嵐の前の 小さな灯り

2009-12-06 23:25:19 | Weblog
「風前の灯火」って言いますがな(苦笑)。


今日は風が強くて、森の動物みたい(苦笑)に丸まってました。地元のJRはどんどん止まってました(汗)。冬間近。


「STAY」のPV久しぶりに観て、改めて惚れ惚れ聴き入ってみたり。

Team KobukuroのWeb Radioを久しぶりに聴き直して、CALLINGの曲紹介に爆笑したり。(彼らの飽くなきサービス精神に脱帽。二人の笑い声って伝染力あるなぁ。)FNS歌謡祭直後のWeb TVを観て、プロ歌手の底力(笑)を知ったり。


よし。元気もらったから頑張れ。自分。


もうすぐ年末。それまで、まだもう一山。ふた山。
呆けてる場合じゃないんです。しっかりせねば。

んじゃね。風邪に気をつけて。
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山茶花 山茶花 咲いた道

2009-12-06 00:39:30 | Weblog
この間撮った写真。
あまりの美しさにめろめろになって、気がついたら激写してました(笑)。


山茶花は秋の花、みたいだけど。これ、撮ったの1ヶ月前か。あれは秋だったか。

何だか、今もこんな風に咲いてる気になるんだけどね。


もうすぐ雪降るんで、この映像は、淡雪に消えるでしょう。
それでも。こんなに綺麗なんだから。


生きててよかったなぁ。ホント。

明日も頑張ろう。


追伸:湖池屋ポテトチップスのCMが気になって仕方ない(笑)。公式ウェブサイトによると、何でも、富良野市に新工場ができたらしいぞ!


追伸2:宇宙人ジョーンズと、食後の余韻。サントリーはどうしてこんなにコーヒーのCMおもしろいのか。これからも、ぜひよろしく!

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想いと願いを 祈りのように(牽強付会の「STAY」論)

2009-12-03 22:24:13 | コブクロ
ども。寒い寒いと言いながら、まだ秋だと自分をだまし、コート着ないで日々を過ごしている三月の風です。(どう考えても、冬なんだが(汗))



今日のブログは、かなり偏った内容かもしれません。
コブクロ応援する内容ですが、暇で寛大な人だけ読んでね。



まず、おいらがコブクロを好きな理由を、最初に表明しておく。

コブクロは、歌が大好きで、実に楽しそうに、気持ちよさそうに歌う。
そして、最高の歌を届けようと、全身全霊を込めて歌い、演奏する。

だから、好きだ。すべてはこれに尽きる、と言っても過言ではない。
(だから、基本的に、コブクロが「好きな歌」を「好きに」歌っているのを見たり聞いたりするのが、おいらは、大好きだ。)

それと同時に、コブクロが(大衆の大きな支持を受けている、という人気の表れから)宿命的に背負っている苦しさ、もの悲しさも、コブクロの特徴であり、おいらにとっては魅力の一つでもある。


今回のツアーに参加して、コブクロの歌い方が、時に切なかった。

様々な「ファン」という名の「お客さん」。
遠いんだか近いんだかわからない、送り手と受け手の関係性。

コブクロはお客さんとの関係を手探りしながら、大きな不安と戦っているように見えた。ウェーブで盛り上がり、MCで爆笑を誘いながらも、「明日をも知れぬ」緊迫感、切なさは、今回もひしひしと感じられた。

なぜそんなことを感じるかと言えば、彼らの歌に潜む切迫感、無常観の故かもしれない。

コブクロの歌の中には、常に不安や未来への恐れが隠れている。
それは、あくまで実生活において謙虚で慎重な彼らならばこその、少し哀しい人生観を反映しているのかもしれない。

彼らの歌は、どんな歌も、少し哀しい。

もちろん、その哀しさをかなぐり捨てた明るく楽しい曲も素晴らしくたくさんあって、魅力的だ。だが、どのラブソングも「今がよければ刹那的な生き方でよい」とは一切歌わない。この辺、非常に徹底して堅実で誠実な世界観であり、そこが、おいらがコブクロを好きな理由でもある。

そして、穏やかな歌は、ただの平凡な幸せを歌っているようでいながら、その穏やかさを慈しむ心の有り様はむしろ、嵐の夜からようやく灯火ともる我が家にたどり着いたような、満身創痍の愛の表明のように聞こえる。

今の想いや幸せを必死でつないでいこうとする誠実な意志と決意、それは、裏返せば、今の想いや幸せが、すぐに消えてしまう儚いものだという、諦念のような厳しい自覚の上に成り立っているようにも思える。

彼らのMCやインタビューに見え隠れする、肝の据わった発言。

「ぼくらの音楽生命が後どれくらいあるのかわかりませんけれど、、、」黒田氏
「この先、きっとコブクロにも大変なことがあると思います、、、」小渕氏

彼らは、ただ渾身の力を振り絞って、歌う。他のことはどうしようもないから、と言わんばかりに。

「STAY」も、「赤い糸」も。
実を言うと、ファンに向けて語りかけているように、感じられる時がある。

もちろん、そんな感じ方は、この歌が一義的に意図していることとはかけ離れた牽強付会だとはわかっているが。

ダブルミーニングとして、「もう二度と会えないはずのあなた」とは、目の前にいるファンが、いずれは去っていくことを想像しているのではないか。

ファンに向けて送る想い。それを受け止めてくれた相手は、留めようのない流動的な人達。固定化したファンも、必ずしも同じ気持ちではいないし、また、同じものを求めているわけではない。

そんな刹那的な関係の中で、今、ファンが「ぼくの名前を呼んでる」と考えると、恐ろしいほどの孤独感が、身に迫って感じられる。

いずれ、来る、孤独。

その恐怖を砕くためには、愛の歌を信じて歌うしかない、というように。STAYはこの上もない緊迫感の中で、絶唱される。美しいが哀しい、祈りと、あきらめと、信じているよ、というメッセージ。流行というものに大きく影響される彼らの職業的宿命に対する、叫びたいような苦しさまで、伝わってくるように感じられる。


「赤い糸」
この曲は、男性から女性への純粋な恋心を(その勝手さも含めて(笑))理解してもらいたい、と綴るメッセージが歌われているが、その底辺に流れているのも、やはり、ファンにはいつまでも信じていてもらいたい、という、切実なまでの想いのように聞こえる時がある。

特に最後のサビで歌われる部分は、決意であり、願いであり、、、だから何だか、この歌を聴くと、ほだされるのだ。「コブクロ、安心しろ」と。「わかってるから」と。

コブクロのライブMCの中で小渕氏が時に観客に伝える言葉には、「今度来た時にも、忘れずに、聴きに来てくださいね」という祈りのような想いが込められているように感じる時がある。

黒田氏は、直接的な言葉にはしないが、歌う曲一曲一曲が「今最高のパフォーマンスを!」という気迫に溢れている。


もっと気楽にできたら、演じる方も聴く方も楽なんだろうけれど(苦笑)。この生真面目さが、コブクロのよさなんだろうな。


今後、30代半ばになって、彼らがどのように変わっていくのか。ある意味、ショービジネスの世界でのいくつかの頂点は極めたようにも見える彼らが、今後、どんな山を目指すのか。

同じ山を何回も登ることはないからね。もちろん、登るのが楽しい山なら、何度登ってもいいけど。変な責任感で、犠牲の大きい登山をすることはないぞ。

これからも、ヨダレカケ(笑)のように自由で、彼らにしか歌えない世界を、彼らにしか伝えられないやり方で、伝え続けてほしい。

不安は消えなくても、大丈夫だよ。それこそ、一瞬一瞬がきみらのものなのだから。

数字やマスコミの情報に踊らされずに。ぼくらも、堅実に、でも、注意深く「愛する」ことを続けていきたいな。

坂田社長がオフィシャルブックで言っていたように。「アーティストは消耗品じゃない。二人に、ファンという絆を残してあげたい。」社長の言葉に、コブクロへの深い愛情を感じた。

頑張れ。幸せになれ。みんな。

心からのエールを。崖っぷちから。

最後に。昨日のFNS歌謡祭、いつもと変わらぬ、素晴らしい渾身の歌を、ありがとう。「STAY」と「I LOVE YOU」大好きな曲を2曲も歌ってくれて、今年も頑張ってここまできてよかったなぁ、と思いました。


何にも持たないから、何にも守れないから、黒田氏の歌声に同調して、泣きそうでした。

ありがとう。歌を歌ってくれて。


明日も頑張ろう。


追伸:なんか、面倒くさいこと書いてますが、昨日のFNS歌謡祭で一番テンション上がったのは、森高千里嬢の晴れ姿!を見た瞬間でしたから(笑)。そんなもんなんで、ご心配なく(爆)。

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