二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

マリア・ビートル読了(伊坂幸太郎)

2014-09-26 00:20:25 | 
最近、疲労困憊して寝てる時、伊坂幸太郎を読んだりして、余計に寝不足になったりしたんだ(爆)。

日頃は読まない類いの本を、たまに無性に読みたくなる。

それが今回は「マリア・ビートル」。伊坂幸太郎の本。「グラスホッパー」の6年後の話だ。

熱っぽくてだるい頭で読んでると、なぜか「檸檬」=「黒田俊介」の外見で連想されて、(長身の殺し屋の役なんだが)「何か黒田氏に申し訳ない」と思いつつ、どうしても払拭できない。ちなみに、「蜜柑」はおいらの脳では再生不可能。これは「黒田じゃない、背高い奴」しか連想できへん。

「槿(あさがお)」は、自動的に、田中秀幸氏の落ち着き払った声と顔で再生されるし(とは言ってもドフラミンゴじゃなくて、シティ・ハンターの槇村的な声)そうすると、仲介屋は誰だろう。野島昭生さん?玄田哲章さん?そして、木村は、どーしても「木村祐一」で再生されてしまう・・・他の奴らは、なかなか視覚的に浮かんでこないんだが。

この作品で一番怖いのは、「七尾」だ。彼がある種、主人公なんだけど。怖い。微笑ましいけど、むちゃくちゃ怖い。(むかつく奴や奇妙な奴は、他にたくさん出てくるけどね。)

とりあえず、具合悪いときに長編読むな、ってことですね。思い知りました。(面白かったけど・・・)

その昔、神林長平を、風邪っぴきの時に一気読みして、頭がぐらんぐらんしてきたことを思い出す。神林氏から比べれば、伊坂氏はまだ優しい。っていうか、読みやすい。そーいや、「ゴールデンスランバー」読んだのも、風邪で伏せっていた時だったような・・・風邪引くと、伊坂作品が読みたくなるのか?>自分。

ああ、そういや、他にも読みかけの本が多いな。ちゃんと読みたいな。寝てばっかじゃなくて。

今日はとりあえず、寝不足解消して、明日(いや今日)気合い入れます。
(思わず、小説のネタばれ書きそうになったので自粛。)
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コブクロ 42.195km (大阪マラソン公式テーマソング)がいい!

2014-09-26 00:07:48 | Weblog
コブクロの小渕健太郎さんが、大阪マラソンに参加するのは今回で3回目だそうだ。

彼らが、大阪マラソン公式テーマソングとして作った「42.195km」。

歌詞が関西弁なので、高揚感が物凄い!
10月1日からフリー(無料)ダウンロードできるそうで、太っ腹!
なお、詳細は以下のページ。

http://kobukuro.com/
(コブクロ公式ウェブサイト(無料))

http://eonet.jp/osaka-marathon/2014/kobukuro/
(10月1日から曲がダウンロードできる、「大阪マラソン応援サイト」)

あと、有料サイトの「Team Kobukuro」では歌詞掲載とか、1番だけ流すとか、色々楽しいことやってます(笑)。久々に覗いて、随分癒やされました^-^

ああ、このままエンストせんと、行けるとええなぁ。

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若者はまた、歩き始める・・・彼らの門出にエールを!(「若者たち2014~最終話「旅立つ」視聴!)

2014-09-25 23:08:13 | Weblog
崖っぷち継続中。
でも、なにげにアイドリングストップ。いかん。止まると、ほんま止まる(爆)

今日も今日とて日がな一日じたばたしてました。
夜は夜でじたばた。何とかならんかなぁ。とりあえず、生きてるだけでもめっけものですが。

昨日は、久々のリアルタイム視聴「若者たち2014~最終話:旅立つ」

なんか変な気分でした。う~ん?一番謎な気分になった。最終回。主に、新城さんがらみの場面で^-^;

でも、それはそれで、首かしげながらも、楽しんだ。

おいら、ばりばりの中年ですが、実は、若い佐藤家5人と彼女らにものすごく感情移入しちゃって、彼ら彼女らがもうかわいくて、かわいくて。(それは共感なのか、親目線なのか(爆))

おまえら幸せになれよ!って感じで、最後の最後まで泣かされっぱなしでエール送っちゃいました。

旭と暁の土掘りながらの場面、よかったなぁ。
あの、強がりがはがれて、許しを乞うように旭にすがりつきながら涙に暮れた暁をみて、とてもほっとした。

暁は、やっと、これで立ち直れる。そんな感覚を覚えた。
旭もそう思ってるように見えて、それもじんときた。

人は、生き続けていくんだ。でき婚であろうと、前科があろうと、不倫しようと、ニートだろうと、元ストーカーだろうと。
一度失敗したら、なかなか立ち直るチャンスがない、失敗者に厳しい、こんな世の中だけど。

実は、家族こそが、人の過ちや失敗を受け止めて、もう一度飛び立てるための愛を注ぐ場所なのではないだろうか。
そんなことを、漠然と思った。そんな家族を作りたい、そんな家族が多くあってほしい、と思った。


暁のことを、全部わかってた旭。親より親らしい愛で、不器用ながらもひたむきに自分の熱で、弟妹を温め続けた長兄。近年まれに見るロールモデルだった。

旭を優しく包み込むような愛で支える梓もよかったなぁ。
ここんちの嫁と小姑(すまん、ひかり(汗))の仲の良さには、惚れ惚れする(笑)。こんな風に仲良くなってくれたら、旭幸せだよな。

ひかりはひかりで、何という青春の輝きだろう、と思った。
「されどわれらが日々」が唐突に出てきたのはびっくりしたけど。

新城さんに恋して、新城さんの影響もろに受けて、新城さん色に染まった、ひかり。
彼女が、電車を見送りながら流す涙が、本当に美しかった。そうだよな。
おいら、おわったように見えて引きずってるひかりの恋心が、とても美しく感じました。
ひかる、ほんんといいこだなぁ。

三男と四男もよかったなぁ。
基本は仲のいい兄弟でほほえましい。でも「女の趣味まで同じなのが玉に瑕」って言うなよ!
あれだけはいただけん、陽が言わないような人工的な台詞だと思ったぞ。(たとえちゃかすにしても香澄ちゃんの前で言うことばかよ!と思った。)
陽は、本来、もっとことばにデリケートな奴だと思ったんだがなぁ。
あ、でも、旦の気持ちを知りつつ香澄ちゃんのアプローチを受け入れちゃうあたり、やっぱ、「抜けてて鈍感」なのか?
仕方の無い奴だなぁ。陽は勢いがあって一途で好きだが、こいつの将来が一番心配(笑)

四男旦は、本来の18歳の子供らしさ、というか未完成なにおいが初々しくて、とてもよかった。
香澄ちゃんとの仲直り?は、半ば強引な展開だったけど、でも、こだわったって何も誰も救われないのは確かなんだよな。香澄ちゃんは、他に頼る相手も、しゃべる仲間もいないわけだしなぁ。陽、旦、しっかりジェントルマンになれよ。

あの、ダンディな父親が、三男と四男に送ってもらってる香澄ちゃんのことをどれだけ心配して待っているだろうかと思ったら、何となく苦笑した。親は、大変だよなぁ。

暁と多香子ちゃんの関係も、自然と収まるところに収まったようで安心。
「土に生きるんだよ!」と叫んだ暁の幸せそうな爆発的な表情が、いい。多香子も、神経質な都会人じゃない、骨太な(でも世間知らずな、そこがいい)若々しさが素敵だった。

そして、中年の星、新城先生。

正直、「あれ、その道選んじゃうの?!」とあせったが、確かに、まともな選択です。ハイ(汗)。
「夢を叶えるのは、中年の特権」ですか。これは、杉田監督のメッセージのような気がしたな。
(毎日のノルマに追われることに、「中年の特権」を感じてる者がここにいるが・・・(爆))

新城先生の「若者たち」独唱は、中年的には、同級生のライブに行ったような感覚で、恥ずかしくなってしまったのだが、彼の歌自体はとても雰囲気がああってよかったと思う。
ただ、その歌をBGM(贅沢だな!)にして語り合う梓とひかりがあまりによくて、そっちに集中して観てしまった、というのは事実です。そんな風な「背景」としての歌だったんだよな。う~ん、杉田監督、贅沢な吉岡秀隆の使い方だ(笑)。

実は、新城さんについておいらが何となく感じてた居心地の悪さ、というのは、彼の台詞だけ、全体的にかっこよすぎてちょっと浮いてる感じがしたからだ。
新城先生、言ってることは正しいし素晴らしいんだけど、ちょっと恥ずかしくなってしまった・・・おいれが「世間ずれ(笑:今はやりの言葉ですな)」してしまったせいだろう。

「最近の若い脚本家さんって、全部ことばにしないといけないのかなぁ。しかも、ひねりないなぁ」なんて偉そうに思った部分もあったけど、よく考えて見ると、確かに、ことばにしなくちゃ通じない世の中になってきたんだよなぁ、現代って。

最後の宴会は、ずっと見てきた視聴者へのファンサービス的演出も感じたんだけど、それはそれで、よかったのは認める。

第1話からずっと見てきて、脚本家さんのこだわりだという「プロレス」は、「おお、、、そうか、、、」としか言えなかったけど、でも、確かに、第1話から、旭は、全身で、全力で、人と関わり、プロレスのようにコミュニケーションを挑んできたんだよなぁ。
最初は、若干セクハラ発言(笑)もあったようだが、旭は、基本的に、他人を物凄く尊重する。

弟妹については「俺の弟妹だから、俺の自由にしていーんだ」的、兄ちゃん絶対権力主義を主張してそうだが、その実、弟妹のこともすごく尊重していて、意外なくらい、気を遣っていたりする。

あの5人が、最後にあちこちに出かけていって、「じゃあ!」と言って一人ずつ歩き出したのは、非常に切なかった。
でも、あの5人なら、いつ集まっても、昨日の続きみたいに、すぐに心を開いて、お互いを支え合うだろう。そんな風に思えた。

旅立ち。若者の旅立ち。中年の(元若者、とも言える)旅立ち。

色々考えさせられた。
毎回、楽しませてもらった。

ありがとう、「若者たち2014」。ノベライズ本も出るそうなので、そこで、時間的制約故に描かれなかった様々な出来事に、巡り会えるといいな。

長文感想、失礼いたしやした。

おいら、残業でふてくされ、ぐにゃぐにゃモード。
たった今、コブクロの新曲「42.195km」を聴いて、気分が高揚し、その勢いで感想書けたよ。ありがとう、コブクロ。

ぺらっぺらな自分の薄っぺらい人生を振り返れ。
それでも、人は、歩き続けるんだ。何も持たずとも、胸を張って歩いていたい。

そんな気持ちにさせてくれた、ドラマでした。改めて、ありがとう、若者たち2014。
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山葡萄とハチミツ(とクローバー、ではない(苦笑))

2014-09-23 11:53:46 | Weblog
夏以来、怠けぐせがついて、出勤日以外のぐうたら度がひどい(^_^;)。

単に調子が悪いだけですが、それで許されてたら世の中回るわけはなく、、、、
いや、世の中は回るが、崖っぷちから落ちるのは必至であり、、、

そんな自問自答の今日この頃(笑)。

生産性のない気分のまま、ふと気づいて、机上のインク瓶を眺める。

パイロットの「山葡萄」。

きれいな色だけど、およそ実用的ではない。おいらが日頃使う色でもない。だが、妙に気に入って買ったんだよなぁ。何でだろう。

ああ、そうか。不意に昔の記憶が甦った。

ばあちゃんが、好きだったんだ、山葡萄。

おいらがまだ学生だった頃、ばあちゃんもまだずっと若くて、たまに遊びにいったおいらに、健康にいい食べ物飲み物なんかを、よく教えてくれたものだった。

当時のおすすめは「山葡萄ジュース」とハチミツ。
山葡萄、という響きが当時のおいらには新鮮で、それって何?って、ばあちゃんに色々話を聞いて楽しかった覚えがある。

帰りがけには、一瓶5kgのハチミツ瓶を2瓶、母親(ばあちゃんの娘)に持っていけと土産に持たされた(笑)。ばあちゃん、おいら「ファイト一発!」の人ほど屈強じゃねーよ!と焦りつつ、ありがたくもハチミツしょって闇市チックな気分で帰路についたのは、今は懐かしい、ばあちゃんの思い出だ。

だから、なんだな。山葡萄、って聞くと、なんだかあったかい気持ちになるんだ。

山葡萄色のインクは、正直言って、使い手を選ぶと思う。
おいらがものを書くのは、仕事上のメモがもっぱらだから、たまに会議のメモとか読み返して、あるページ全面が山葡萄色だったりすると、「何事?!」って一瞬ビビる。

まあ、その一瞬後には「目が覚めていいか」ぐらいに思うので、別に困ることはないんだが、他人に見せられないのは、マジで感じます(苦笑)。(置き忘れないよう気を付けるので、うっかりもののおいらには、いい薬)

だらだらとそんなことを思い返し、今はもう会えないばあちゃんに少しでも安心してもらうためにも、ちったあ頑張れ、自分、と、やっと気合いが入るのでした。
(その前に、家族に愛想つかされるぞ、ってのもあるんですが(爆))

また、歩き出さなくちゃね。若者じゃなくても、さ。
何ともだらしない、崖っぷちの呟き、でした。

負けねーぞ。とりあえず。
では、また。
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若者たち2014~第十話「支え合う」がすごい!

2014-09-21 15:39:58 | Weblog
すごいっす。
例によってリアルタイム視聴叶わず、週末にやっと見たわけですが、ほんと、毎回のドラマの凝縮度の高まりが、たまらなくスリリング。

そりゃ、突っ込もうと思えば色々あるけど、そんなの問題にならないくらい、このドラマから考えることが多くあるんだ。

今日の魚座の運勢(笑)はケイナー先生によると「とりあえず黙っとけ(爆)」ってことのようなので、これにて退散しますが(おせーよ) 、とにかく、最終回が気になって仕方ない今日この頃なのでした。

中年の星(いつの間にか)である新城先生も、いよいよ立ち上がる模様。彼が「若者たち」の伴走者や傍観者であるわけがない、彼も、主体としての「若者たち」の一人だとみたおいらの(多くの人の予想と同じであろう)予想、というか期待は、しっかり実現しそうで、ドキドキしております。新城先生が次回どんな未来を選ぶのか、正直怖いぜ、、、

では、皆さん、よい週末を!(ヘロヘロの崖っぷちより)
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「若者たち2014」第9話~人の為に~

2014-09-11 23:34:40 | その他テレビ
今週の「若者たち」も最高だった!
残業続きでへろへろだけど、何とか見たぞ!

いかに時間なくても、「若者たち」だけは見てしまう。(といいつつ、第7、8話は録画だったかな?)
しみじみ。オープニングソングと映像に、すでに目を奪われるおいらは、幸せ者だと思う。

第9話は、意外性と思った通りと、織りなす綾が楽しかった。
結構本気でドキッとした場面があったし、胸がすくような、喝采したくなるような気持ちのいい定番の盛り上がりもあった(歌舞伎みたいだな^-^)

今まで、くっついたり離れたりしながら、それでもわりとひとりぼっちで悩んだり転んだりしていた兄弟たちが、7話ぐらいからだんだん旭兄を中心に集まってきて、今回はもう、面白いように磁力がひきあっていて、磁石みたいに引き合ったり反発し合ったりしているように見えた。
長男と次男、三男と四男、長男と三男、長男と四男、、次男と三男、二男と四男。

どれも仲良くて面白いなぁ。

そして、ひかりちゃんは今のところ、職場でのストイックな顔のままだ。それも凛々しいけどね。

多香子ちゃんの話は、非常にショッキングで、想像しちゃうと、暁じゃなくても、プロデューサーぶっとばしたくなる感じだったな。
最後に、安心して涙を流しながら暁にハグされる多香子ちゃんは、何とも言えず愛おしかった。

一方で、香澄ちゃんと兄弟たちの場面は実に初々しかった。奴ら、一歩間違えれば通報されかねん(爆)ことしでかしてるが、あのすれすれ加減が「若者たち」っぽくて面白かった。バカだよなぁ(笑)

香澄ちゃんの悲しそうな顔、最後のかすかな笑顔、どれも印象的で、綺麗だった。

お母さんになった梓ちゃんは、すっかり「母」の顔して、少女の雰囲気のまま随分と頼もしく大人に見えた。
でも、保育器の前の不安げな彼女の憂い顔は、悲しい。梓ちゃんは、不安でも、笑うときははじけるような笑顔になる。
そのはかなさ、というか、脆いような強いようなたくましさが、素敵だ。

そして、ヒーロー旭!かっこよかったなぁ!妻夫木じゃなくて、すっかり「佐藤旭」だったよ!

もう一人のヒーロー暁も、今回は兄に見せ場を譲ったが、とてもかっこよかったぞ!
「おれ、幸せになってもいいのか」は、思わず「警官の血」を思い出したが、あの凄まじい民雄の苦しみにも通じる、鬼のような世界を、暁も、少し知っているのかもしれない、と、ふと思った。(その言葉に返す旭の台詞があまりにかっこよくて、すっかりそちらに持ってかれた感じだったが^-^;)

喜びは哀しみの向こう側に隠れている。
苦しみは、喜びと手をつないでやってくる。

生きる活力に満ちた若い彼ら・彼女らを見ていると、生きていることの苦しさ、うれしさを、もう一度息苦しいぐらいに感じられる気がする。

若いっていいなぁ。無様だけど(笑)それが、愛しいんだ。危ういけど(笑)、それが、純ってことなんだと思う。

最後に、中年に一番感情移入されているであろう、新城先生。
今回は、かっこいい役回りで、全然破綻がなく、危険も漂わせなかったな^-^;

でも、瑞貴ちゃんの命日に花束と桶まで持って(たよね?)墓参りは、本格的すぎると思うぞ・・・吉岡自身は、いろんな先輩の墓参りに行ってそうだけれども^-^;(そのせいか、やけに佇まいが堂に入っていた。)

かっこよすぎる新城先生は、返ってその奥に危うさを感じる。
ひかりちゃんとは、「二隻(にそう)の舟」(by中島みゆき)的な境地に至ってしまったのか。それはそれで、心の底からの相思相愛だよな(やばい・・・)

新城先生、やっぱり何かため込んでいるように見えるけど、最後までそれは明かされないままなのかなぁ。
新城さん、自分の気持ちは隠し通して、墓まで持ってくタイプに見えるしなぁ。

などと小人閑居して駄文を連ねる、中秋の夜更けなのでした。
そろそろ休憩終わり~。朝まで、朝から、頑張るのだ。

みなさん、風邪に気をつけて。デング熱にも気をつけて。
秋の夜長を、安らかにお過ごし下さい。
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「若者たち2014第8話~心折れて~」がすごい!

2014-09-06 23:03:07 | その他テレビ
「若者たち2014」の第8話「心折れて」をやっと観ることができた。
崖っぷち秒読みのくせに、しばしサボってる三月の風です(汗)。

すごかったなぁ。

「若者たち」を観て思うのは、とても「若者」的な視点で作られていると言うことなんだが、その「視点」をどう表現したらいいか、迷っていた。

今回観て思った。

そうなんだ。これだ。

若者にとって、本来「世界」は自分の身の周りしかなくて、(グローバルな時代とか盛んに大人は言っているが、経験のないことなど、身に迫って感じられるわけはなくて)、自分の家族とか、ごく親しい友人とか、意外と狭い中で生きている、っていう感覚。

旦(ただし)にとっては、狭い押し入れの中が自分の居場所で、その外の世界なんて、家族と香澄ちゃんと、、、後は「その他大勢」、それくらいだった、ということ。
(だから彼は、ネット流出の恐ろしさを理解できていない。彼自身にとって「その他大勢」は、現実味を持たない、感情も実感できない、のっぺらぼうみたいなものだから。そして、自分が被害者の立場になったら、という視点も持てない。まだ彼は、自己愛と自己否定の間を行ったり来たりする「彼自身」しか実感できていないから。)

そんな「若者特有の閉鎖的世界観」というのを思い出したのだった。
(あ、もう広いグローバルな視点を持ってる若者の皆さんもいらっしゃるのは知ってるからね。そういう方々まで一緒にするつもりはないよ。ごめんなさい。)

今回いきなり出てきた香澄ちゃんの両親。よかったなぁ。
彼らの存在がくっきりとしていて、ああ、さすがこのドラマは、人が生きてる感じがするなぁと思った。

(注:そろそろ白状するけど、ただいま絶不調につき、熱冷ましだの痛み止めだの薬物の世話になってますんで、相当にぼーよーとしてます(汗)思考力ねぇなぁ、、、いつもにも増して。)

旦(ただし)くんのかっこ悪さ、かたくなさ、勝手さ、弱さ、、、それらはすべて、人が避けては通れない「人間の性」のようなもので、「未成熟な情熱の身勝手さ」「傷つけられた自己愛を回復せんとする短絡的な復讐心」を発現したような描かれ方だった。

旦くんの闇に堕ちた(と言っては言い過ぎか)姿を見ているのは辛い。

そして、旦くんを見守り、心配し、その過ちとかたくなさに歯ぎしりしながら、手を必死にさしのべている彼の兄や姉の姿を見ていて、人が成長するために、何と多くの無償の愛が提供されているのだろう、と果てしない気持ちになった。

いや、どれだけ愛情を注いでも、通じないケースはある。旦くんは、兄ちゃん姉ちゃんの声に耳を傾けられただけ、幸運だったといえるかもしれない。

そうなんだ。若者ってこんなに危険で無様なものなんだ。
誰でも。

日頃は理性的に暮らしている人間が、未熟故に過ちを犯したり、道を踏み外したりする。その姿を、「若者たち」は描く。しかも、望んで非道を求めるわけではなく、自分なりに誠実に生きようとした者が、自分に誠実すぎて他者との関係を見誤るという、「ああ、もう!!おまえら!!!」的な脆弱な自己愛同士の不器用な関わりを見せつけてくれる。

七転八倒。日々反省。すごいドラマだ。

もちろん、ドラマを50分ドラマたらしめるためには、多少の割り切りや省略も不可避であり、そういう点があることは、おいらも否定しない。

それでも、今回、あの貴重な時間の中で、冒頭部分、ちゃんと主題歌部分を流してくれた演出は秀逸だと思った。

主題歌とともに現れては消える、いくつもの真剣な若者たちの表情。見ているうちに、様々なことを考えさせられる。

いつ迷い、いつ間違うか、誰にもわからない。それは大人だってそうだ。
でも、実際に間違えてしまったとき、人は、どこまでその人に手をさしのべられるだろうか。

今回、旦は取り返しのつかないことをしてしまった。
だが、彼は生き続けなければならない。償いながら。彼自身がもっと賢く優しくなって、彼と彼の傷つけた人々が幸せになる方法を探しながら。

それは苦しいことだ。彼が道理を理解し、賢くなればなるほど、彼は、自分のしたことの意味を深く知り、もっと苦しむだろう。だが、苦しさはリセットできないのだ。

なかったことにできないぐらいに間違えた後、どう生きるか。どう償うか。
(責任はとれない。どんな人にも、やってしまったことの回収なんかできないのだから。)

苦い苦い、若者の過ち。

それをドラマで描いてくれる。

親も。子どもも。若者も。旦から学ぶだろう。自分がどこで間違ってはいけないか。
親も。子どもも。若者も。旭から学ぶだろう。自分がどうやって家族に手をさしのべるか。

全身で迷い、悩み、考え、行動する旭の姿から、おいらも、改めて人の愛し方を問い直されたように感じた。
彼らのすることが正しい、とかではなくて、彼らのもがく姿から、いろいろなことを考えるきっかけをもらったように感じたんだ。

数年前に、メディアの功罪や人の優しさについてちょっと考えたことがある。(「時の翼よ、もう少し待って」っていう題の雑文なんだが。)

そこで自分はこう思っていた。

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1つ分かっているのは、行動しなければならない、ということ。優しくなって、強くなって、手を伸ばさなかったら、何も変わらない、ということ。冬の極寒の中で、動物も植物も生き続けるように。春は、必ずやってくる。春を、沈黙させないために、ぼくらは、もっともっと、強く優しくなりたい。熱を保ち続けたいんだ。
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間違いを責めるだけでは、人は変われない。
口をつぐんだ大人からは、子どもは学べない。

ドラマが、こんな風に、いささか原始的な手法ではあるけれども、人の過ちと、処し方を描いてくれるのは、今の若者のためにも、その若者を見守る大人のためにも、素敵なことだと思う。

言っておくが、現実だったら大変だよ!おいらだってこんなことが現実の身近に起きたら、なんて考えたくもない。だからこそ、ドラマで考えることが大事な感じがするんだ。

ああ、何か全然言いたいことが言葉にならん。

とりあえず言えるのは、「「中学生日記」の後を継げるのは「若者たち2014」だ!」ってことだなぁ。

あの、抜き身の刀みたいだった「中学生日記」(おいら、怖くてよう見れんかったけど(爆))の輝きを、「若者たち2014」のオープニングを観ているとなんだか連想する、中年なのでした。

いつにも増しての長駄文、すんません。
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