二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

過去からの風に吹かれて

2024-12-23 21:54:57 | Weblog
崖っぷちは雪。
吹き飛ばされた雪の名残が地面に張り付き、舞い戻る雪の襲来に、崖の上も下も一様に、白。

偶然、誰かの目に留まった、過去の自分の記事を読む。
自画自賛?…まぁ、そうかもね(苦笑)。
アクセス解析という機能は、偶然の賜として過去の自分を順番に棚卸し点検するかのような趣がある。

忘れていたはずの、10年以上前の記事の光景が、今の自分の目の前に鮮やかに蘇る。

「風に草がなぎ払われる、真夜中の崖っぷちに立ち尽くし、取り残される。
そんなロマンティックなもんじゃないぜ。誰からも見放されて。
ダイナモを回せ。回転数を上げろ。いつまでも眠ってたら、箱の中にしまわれちまうぞ。

真っ暗闇を、歩け。自分。」

ああ、自分はこんなに年月が経っても、全然進歩せず、この場所に立ちすくんでいるのか。

折からの吹雪が、髪ををもみくちゃにする。
足下の白。天上の白。眼前の黒と白。金子みすゞの詩歌が、遠く聞こえる。

ゆっくりと、雪の季節の中で、目覚めの伸びをする。
俺の姿は、誰かの夢の中の出来事のようだ。

寒いけど、皆さんどうぞお大事に。願わくば、全ての人に良い眠りを。
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