株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(12.3.07)

2007-12-02 09:56:54 | 明日のモニタリング銘柄
明日から厳寒のドイツに行ってきます。13日に帰国予定です。それまでブログは一時休止します。もし厳寒のドイツで行き倒れたら、永久休止となります。今回はバッハのゆかりの地を巡る旅です。若い頃からの念願でした。それからニュールンベルグやドレスデンのクリスマス市も楽しみです。ハイライトは何といっても、バッハがカントルを務めたライプツィヒの聖トーマス教会でのクリスマス・オラトリオのコンサートです。この暖房のない厳冬の教会で、バッハの綺麗なステンドグラスを見ながら心臓発作ででも行き倒れたらこれこそ本望です。

このクリスマス・オラトリオ、10月にニコラス・アーノンクールのスーパーオーディオCD版が発売されました。これがまた出色の出来映えなのです。グレン・グールドが逝ったと同じ1980年、50歳でカール・リヒターが心臓発作で亡き後、ヘレベッヘやガーディナー、ブリュッゲン、クイケンなどが出てきておりますが、彼らは今1つ駄目です。やはり本命はアーノンクールやレオンハルトが奏でるバッハだと思い直しました。

このアーノンクール版のクリスマス・オラトリオ、噛めば噛むほど味わいが深くなる絶品の料理のようです。バッハファンの方にお勧めします。日本の鈴木雅明のバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は何度も聴きに行きましたが、透明感が強すぎるせいか、今一つ心に染み渡ってくるものがありません。また、アルトの代わりにカウンター・テナーを使うという、この音感は筆者には全く了解不能です。カンタータの全曲録音を進めているだけに残念です。

株のブログの前置きがまたまた変になってしまいました。(先ほども金融のことを書きすぎてしまい、別ブログにしました。)

早速明日のモニタリング銘柄です。

1.6255エヌ・ピー・シー
 先日からのモニタリング銘柄。はやりじわじわ抜けてきました。4000円台を回復できれば更に上昇気流に乗るのではないかと。この株、押し目がある癖があるようです。明日はどうか?

2.8031三井物産
 資源系の反転があるなら、この株も2655円を抜きにかかる勢いを、明日も持続する可能性が高いと思います。

3.5405住友金属工業
 鉄鋼ならこれと大御所の新日鐵。500円台乗せからは520円あたりまでの切り返しを期待。こういう鈍重な動きの株を仕込んで出かけるかも知れません。

4.2914日本たばこ産業
 PERが割高とやらで売られておりますが、じゃあ、今までの買いは何だったのか?都合の良い言い訳です。ここは明日は617Kあたりまでの下落を待っての買いを入れるのが面白そうです。

5.1976明星工業
 地味系ですが切り返してきました。一方向へと流れる癖がありますが、明日も安値切り上げから340円から350円を窺う勢い。

6.7003三井造船
 鉄鋼株と並んでこうした押されすぎ銘柄も面白そうです。500円は奪還して明日は520円あたりまでは一気に行くのかどうか?

7.6767新光電気工業
 ナスダックが調子よくないのでSUMCOやこの株も余波を受けるなら調整日となりますが、11月14日の高値の2464円を抜く勢いがあるかどうか?

8.7012川崎重工業
 鉄鋼株に劣らず鈍重な値動きですが、いつの間にやら切り返しております。370円を超えることができれば、数日して400円の奪還も夢ではないか?

9.8924リサ・パートナーズ
 OSCが-6%の44%とダイバージェンス。明日もう一度274Kを試してから上に行くのかどうか、テクニカルにも検証。

10.6217津田駒工業
 400円を奪還し明日は425円を目指す動きとなるかどうか注目。

11.5476日本高周波
 25MA線間近。そこを抜けたら250円までは。

12.6222島精機
 この優良株、5700円奪還は間近かと。

13.5491日本金属
 これも328円奪還直前。5479日本金属工業の方が下方修正して押されていた分、切りかえし基調が強いようですが。果たしてどちらがより上げるか?

以上です。

IPOに当たった縁でずっとモニターしている8728M2Jは、金曜日は予想通りの下げでした。182Kで指しておりましたが降りてこず、仕方なく無謀ですが、引けに187Kでの買い、反発を期待しましたがその後再度下落。+1Kで手放しました。(いや、こういうのは「下品な食い逃げ」と言うべきでしょう。訂正します。)

183K前後までの押し目を、明日はじっくりと待った方が良さそうですが、朝一番から新興市場が活況ならいきなり動き出すかも知れませんが、騙しの場合は金曜日のようにあまり上には行きません。また前日マイナスで終わってOSCも下げている銘柄は、翌日も下げの警戒感から少しは下げるのが常のようですね。結論は183Kでの待ち伏せです。
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国を挙げてのモラルハザードか?

2007-12-02 08:05:44 | 金融全般
ひとまず、サブプライムローンのこれ以上の債務不履行者が出ないよう、政府主導で動き出したということで、NY市場も世界の市場も一旦は底打ったようです。

しかし、これまでに破綻した人の救済や、既に証券化され損失を計上済の投資家の扱いなど、いささか難しい問題も含んでおりますね。もっと変なことは、アメリカという国は、いわば自己責任の権化のような国の筈でした。また契約社会の最たる国の筈でした。

結局は、住宅ローン破綻者がこのままでは数百万人も出るという社会的インパクトの大きさと、それが金融不安を超えて恐慌にまで至る様相を見せ始めたことから、いわば、アメリカ自身の自己防衛策の発動となったのかも知れません。

ローン債務者をこういう形で救うということは、裏返せば、政府として金融当局(FRB)として、これまでの住宅バブルへの対応が間違っていたことの現れということにもなります。略奪貸し付けを放置、いや、それに対していち早く法的な手段を講じようとした州が逆に業者の圧力に屈してきた、その誤りです。

そう反省したのなら、、住宅ローン債務者の救済を進めるということは良いとして、更なる利下げによって、貸し付け者(住宅ローン会社、金融機関)を救済をすることになれば、これはいわば国を挙げての「モラルハザード」ではなるのではないでしょうか?

ここは貸し付け者の責任は、略奪貸し付けの業者を法的に処罰することも発動して、厳しく問い続けるのが筋ではなかろうかと思うのです。

しかし、ファニーメイやフレディマックまでおかしくなりつつある現状は、こうした資本主義社会として守るべき、ごく普通の判断をも停止せざるを得ないほどに行き詰まってしまったと言うべきなのか?

ここは、ローン債務者からは時間はかかってもきちんと回収し続けること、そしてローンの債権者(証券化商品の購入者も含む)に対しては、トコトン貸し付け責任をとってもらうことをすべきだと思うのです。

もちろん、急激な信用収縮という事態への対応を中央銀行と政府は徹底的に行う必要はあります。しかし、それを利下げという形で関係者を一斉に救済するのではなく、今回の処置のように、時間的猶予を生み出して、信用市場が正常に機能するのを助けることに徹するべきだと思うのですが、それを金融当局が行うにはあまりにもクレジット市場全体が大きくなりすぎているという、別の問題も背後にはあるのでしょう。ましてや、1国の政策変更だけではクレジット・クランチへの対応は不可能でしょうね。

ここは小手先の金利調整やらキャッシュの無制限の投下だけではなく、もっと本格的な金融システム全体を保全するための、国際的な協調策が要請されているのではないかと思います。国を挙げてのモラルハザードがこれ以上蔓延すると、資本主義システムそのものが瓦解することでしょう。
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