ゴールドマン・サックスがサブプライムの逆張りで40億ドルの利益を得たとのニュースはご存じかと思います。しかし、ひょっとするとこの利益も水泡に帰するかも知れません。というのも、この巨額の儲けはいわゆる「逆張り」で得たものであったためです。GSのトレーダーはサブプライム関連証券が下落するリスクを昨年末に察知し、今年の初めから証券の売却に動き、相場下落後に買い戻して利鞘を稼ぐ手法の投資、いわゆる逆張りで儲けたに過ぎません。
とういことはつまり、買い戻したサブプライム関連証券が手元にあるということになります。
実は、このサブプライム問題の深刻さを示す最新のニュースは、サブプライムの証券化商品そのものが前提としている、借金が返せなくなった時に担保にしている住宅の競売にかけることが、ドイツ銀行が借り手に起こしたオハイオ州の裁判の判決で敗訴し、出来なくなっているということです。
既に証券化され世界中にばらまかれているため、ドイツ銀行は住宅の抵当権を持っていることを示す証書を示すことができなかったためです。
ドイツ銀行は控訴中と言いますが、もしこの判例どおりに事が進むなら、最悪、サブプライムのみならず、プライムローンの延滞に対する競売も出来なくなり、10兆ドルと言われる住宅ローンのうち6割程度の証券化商品は、その証券化の根拠を失うことになります。これは住宅関連のみならず、証券化商品そのものが砂上の楼閣だったことにもなりかねません。
単純に考えても、150兆円のサブプライムローンの借り手が金利を払えなくなったら、競売にもかけられずにそこでお手上げとなり、損失が確定するということになります。
そして何よりも、証券化という手法そのものがその根拠を失うことのインパクトは計り知れません。
さて、暗い話はこれくらいにして、明日のモニタリング銘柄などという悠長な話に移りますが、それにしても、何度も言っているように、株式市場関係者は、上記のようなことを知りながら、GSのような刹那的な稼ぎに追いやられているせいか、色々な材料を並べ立てては相場を乱高下させることに腐心しているようです。
それに振り回されているのが日本市場というわけで、明日もシカゴCMEが大証比終値比40円安(15時時点の終値からは80円安)で帰ってきておりますので、NYダウの大幅下落もあり100円以上安く始まるかと思います。売り枯れ銘柄と順張り銘柄の両極端に絞って、押しに押されたところからの押し目買いでの上昇が期待できる銘柄をスクリーニングして見ます。
1.3789ソネットエンタテインメント
DeNAがこけたのでこれも低迷中。OSCも29%まで落ちました。7月12日の27%以来の低水準。もう1-2段の下げがあれば自律反発も。
2.7974任天堂
こちらは順張り。円安進行が追い風。OSCも+3%の41%は8月20日頃の雰囲気にそっくりです。その時と比べてRSIが61%と高めですので、あっても67Kの奪還までか。逆に67Kの奪還がならなければ、地合に押されるかも知れません。
3.6486イーグル工業
値幅が大きく手がけづらい銘柄ですが、実は堅実な会社。1379円という11月12日の安値が抵抗線として踏ん張れるかどうか注目。それが破られてからの反発の有無も注視。
4.9793ダイセキ
堅実すぎてちっとも面白くない株ですが、3330円というこのところの底値に近づいております。OSCも12月7日の31%を底にしてまだ36%、RSIも35%とほぼ底値圏です。ここからの下げで2000円台に突入するかどうか。少し長い目で見て上げて下さい。
5.3715ドワンゴ
まだ下げ足りませんが、出来高も衰えておらず、もう少し残り火があるかと思います。しかし、ニコニコ動画の話題性だけでよくここまで持ってきたものです。一応明日は、第一の目安は385K、その後は373Kという直近の下値を意識。
6.6666リバーエレテック
これは順張りですが、1200円あたりはかなり強固かと。出来高が少ないMMというのが難点です。5月に1000円を切った値段で公募があり、そこで買った人に大いに報いたであろう孝行息子。
7.7718スター精密
結構下げたものの、何とか8月17日の安値2545円は割り込んでおりません。下期の為替レートは上期の115円から110円に下げており、輸出で稼ぐこの株にはこのところの円安は追い風か?OSCは38%とまだ高め?ですので、もう1-2段の下げ待ち。金曜日は100万株を超える大商いでの大幅下落は11月21日に酷似。
8.5333日本碍子
明日もう一度3000円割れを試されてからの反発期待です。こうした1部銘柄は軒並みやられておりますね。
9.3774インターネットイニシアティブ
OSCが33%にまで急降下。400K近くまで降りてくるなら申し分ありませんが、とりあえず419Kの攻防を凌いでからか。
10.7456松田産業
OSCが33%まで低下。これは11月19日以来の低さ。明日は2700円が割れれば11月20日の2530円という安値も視野に入りますが、その前に反発に転じるかどうか?
11.7014名村造船所
押されてはおりますがOSCは40%とわずかにコンバージェンス。1500円が破られるようだともう一段の下げを覚悟か。
12.4565そーせい
最後に市況とはあまり関係なく動くこの株を。どこで下げ止まるかですが、160Kあたりなら。バイオ株全体の動きも注視。
以上です。途中からどうも変なはぐれ株ばかりとなりました。自分自身がはぐれないように明日はせねば。。。
とういことはつまり、買い戻したサブプライム関連証券が手元にあるということになります。
実は、このサブプライム問題の深刻さを示す最新のニュースは、サブプライムの証券化商品そのものが前提としている、借金が返せなくなった時に担保にしている住宅の競売にかけることが、ドイツ銀行が借り手に起こしたオハイオ州の裁判の判決で敗訴し、出来なくなっているということです。
既に証券化され世界中にばらまかれているため、ドイツ銀行は住宅の抵当権を持っていることを示す証書を示すことができなかったためです。
ドイツ銀行は控訴中と言いますが、もしこの判例どおりに事が進むなら、最悪、サブプライムのみならず、プライムローンの延滞に対する競売も出来なくなり、10兆ドルと言われる住宅ローンのうち6割程度の証券化商品は、その証券化の根拠を失うことになります。これは住宅関連のみならず、証券化商品そのものが砂上の楼閣だったことにもなりかねません。
単純に考えても、150兆円のサブプライムローンの借り手が金利を払えなくなったら、競売にもかけられずにそこでお手上げとなり、損失が確定するということになります。
そして何よりも、証券化という手法そのものがその根拠を失うことのインパクトは計り知れません。
さて、暗い話はこれくらいにして、明日のモニタリング銘柄などという悠長な話に移りますが、それにしても、何度も言っているように、株式市場関係者は、上記のようなことを知りながら、GSのような刹那的な稼ぎに追いやられているせいか、色々な材料を並べ立てては相場を乱高下させることに腐心しているようです。
それに振り回されているのが日本市場というわけで、明日もシカゴCMEが大証比終値比40円安(15時時点の終値からは80円安)で帰ってきておりますので、NYダウの大幅下落もあり100円以上安く始まるかと思います。売り枯れ銘柄と順張り銘柄の両極端に絞って、押しに押されたところからの押し目買いでの上昇が期待できる銘柄をスクリーニングして見ます。
1.3789ソネットエンタテインメント
DeNAがこけたのでこれも低迷中。OSCも29%まで落ちました。7月12日の27%以来の低水準。もう1-2段の下げがあれば自律反発も。
2.7974任天堂
こちらは順張り。円安進行が追い風。OSCも+3%の41%は8月20日頃の雰囲気にそっくりです。その時と比べてRSIが61%と高めですので、あっても67Kの奪還までか。逆に67Kの奪還がならなければ、地合に押されるかも知れません。
3.6486イーグル工業
値幅が大きく手がけづらい銘柄ですが、実は堅実な会社。1379円という11月12日の安値が抵抗線として踏ん張れるかどうか注目。それが破られてからの反発の有無も注視。
4.9793ダイセキ
堅実すぎてちっとも面白くない株ですが、3330円というこのところの底値に近づいております。OSCも12月7日の31%を底にしてまだ36%、RSIも35%とほぼ底値圏です。ここからの下げで2000円台に突入するかどうか。少し長い目で見て上げて下さい。
5.3715ドワンゴ
まだ下げ足りませんが、出来高も衰えておらず、もう少し残り火があるかと思います。しかし、ニコニコ動画の話題性だけでよくここまで持ってきたものです。一応明日は、第一の目安は385K、その後は373Kという直近の下値を意識。
6.6666リバーエレテック
これは順張りですが、1200円あたりはかなり強固かと。出来高が少ないMMというのが難点です。5月に1000円を切った値段で公募があり、そこで買った人に大いに報いたであろう孝行息子。
7.7718スター精密
結構下げたものの、何とか8月17日の安値2545円は割り込んでおりません。下期の為替レートは上期の115円から110円に下げており、輸出で稼ぐこの株にはこのところの円安は追い風か?OSCは38%とまだ高め?ですので、もう1-2段の下げ待ち。金曜日は100万株を超える大商いでの大幅下落は11月21日に酷似。
8.5333日本碍子
明日もう一度3000円割れを試されてからの反発期待です。こうした1部銘柄は軒並みやられておりますね。
9.3774インターネットイニシアティブ
OSCが33%にまで急降下。400K近くまで降りてくるなら申し分ありませんが、とりあえず419Kの攻防を凌いでからか。
10.7456松田産業
OSCが33%まで低下。これは11月19日以来の低さ。明日は2700円が割れれば11月20日の2530円という安値も視野に入りますが、その前に反発に転じるかどうか?
11.7014名村造船所
押されてはおりますがOSCは40%とわずかにコンバージェンス。1500円が破られるようだともう一段の下げを覚悟か。
12.4565そーせい
最後に市況とはあまり関係なく動くこの株を。どこで下げ止まるかですが、160Kあたりなら。バイオ株全体の動きも注視。
以上です。途中からどうも変なはぐれ株ばかりとなりました。自分自身がはぐれないように明日はせねば。。。