先のブログで最後に書いたとおり、債券価格と株式市場の値動きは密接な関係があります。但し、スタグフレーションに陥った場合は、株も下がり、債券価格も下がります。(金利は上昇)
今はまだスタグフレーションの段階ではありません。そこで日本の長期国債価格と株式市場は逆相関の関係にあると先般検証しました。
そこを、もう少し細かく検証してみます。日経先物のOSCとの比較です。
★先物のOSCvs.国債のOSC
①先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
8/17(27%)8.21(56%) 8.20(32%)
8.22(36%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
8/28(50%)8/29(44%)8/29(48%) ◎(+320円)
△(+140円)
②先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い 結果
9/13(43%) 9/12(50%) 9/14(47%)×(翌日損切り)
9/18(47%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
10/5(66%) 9/28(35%)10/9(64%) ◎(+1420円)
③先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
10/25(35%)10/17(54%)10/26(42%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
11月1日(55%)11/5(32%)11/2(48%) △(+-ゼロ)
④先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
11/13(30%)11/13(53%)11/14(42%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
11/14(42%)11/20(33%)11/15(41%)×(-140円)
⑤先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
11/19(39%)12/4(50%) 11/20(47%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
11/20(47%)11/20(33%)11/21(45%)×(-390円)
⑥先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
11/22(44%)11/21(41%)11/26(51%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
12/6(67%) 11/20(33%)12/7(63%)◎(+740円)
⑦先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
12/20(37%)12/19(53%)12/21(40%)
以上の数字をいきなり眺めても何のことやらかと思いますが、結論的には、国債価格のOSCが50%以上のピーク値を付けた後、日経先物が20-30%台のOSCからの控えめな反転を示したその日の終値で買い、後は日経先物のOSCが上昇基調を辿る限りホールドし、下降を示したその日の終値で売るというのが、基本的には正解のようです。
注意すべきは、前日よりOSCが下降しただけで売らないことです。前々日との比較でまだ上昇基調が保たれていれば、その日にマイナス終了したとしても、我慢の子で保有することが肝要です。普通は軽微なマイナスの筈です。
逆に、国債価格のOSCが30%台の底からプラ転し、日経先物が50%-60%のピーク値から反落した、その日の終わりで空売りをかけるのが正解のようです。
両方のOSCが中途半端に推移している時はあまり参考にはなりません。
たまに、逆行ではなく巡行現象を示す時があります。つまり、日経先物が上げており、かつ国債価格も上げている時です。これは後から日経平均の下げがきつくなる(反動安)の前兆と考えることができます。従って、ほどほどの利益が出た段階での利確が良いかも知れません。
しかし、例外やら騙しも当然にあります。例えば9月12日に国債価格のOSCが50%のピークを付けて、9月14日に日経先物のOSCが前日比+4%の47%に切り返した日に買っても、翌日-310円での損切りとなっておりました。しかし良く見ると、国債価格のOSCはそれ以前の9月7日に54%のピーク値を付けており、日経先物ともども下落過程にあったのです。市場のこの異変に対してはFRBが9月18日に0.5%の利下げで対応しております。そして、その18日の日経先物のOSCは前日比同値の47%でしたので、ここで買いという選択肢が正解でした。
結論的には、日本国債先物価格と日経先物のOSCを比較する時は、両者のピーク値とボトム値を認識しながら、逆相関の関係をうまく利用して、日経先物のOSCが比較的低い値からのささやかなプラ転を確認して買いに入るのが良さそうです。売りはその逆です。
今後、当ブログで市況情報を書く時は、なるべく日本国債と日経先物のOSCとの相関関係も含めて、今の両指標のポジション関係をサマリーするようにしたいと思っております。
今はまだスタグフレーションの段階ではありません。そこで日本の長期国債価格と株式市場は逆相関の関係にあると先般検証しました。
そこを、もう少し細かく検証してみます。日経先物のOSCとの比較です。
★先物のOSCvs.国債のOSC
①先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
8/17(27%)8.21(56%) 8.20(32%)
8.22(36%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
8/28(50%)8/29(44%)8/29(48%) ◎(+320円)
△(+140円)
②先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い 結果
9/13(43%) 9/12(50%) 9/14(47%)×(翌日損切り)
9/18(47%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
10/5(66%) 9/28(35%)10/9(64%) ◎(+1420円)
③先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
10/25(35%)10/17(54%)10/26(42%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
11月1日(55%)11/5(32%)11/2(48%) △(+-ゼロ)
④先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
11/13(30%)11/13(53%)11/14(42%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
11/14(42%)11/20(33%)11/15(41%)×(-140円)
⑤先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
11/19(39%)12/4(50%) 11/20(47%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
11/20(47%)11/20(33%)11/21(45%)×(-390円)
⑥先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
11/22(44%)11/21(41%)11/26(51%)
先物ピーク値 国債ボトム値 先物終値での売り 結果
12/6(67%) 11/20(33%)12/7(63%)◎(+740円)
⑦先物ボトム値 国債ピーク値 先物終値での買い
12/20(37%)12/19(53%)12/21(40%)
以上の数字をいきなり眺めても何のことやらかと思いますが、結論的には、国債価格のOSCが50%以上のピーク値を付けた後、日経先物が20-30%台のOSCからの控えめな反転を示したその日の終値で買い、後は日経先物のOSCが上昇基調を辿る限りホールドし、下降を示したその日の終値で売るというのが、基本的には正解のようです。
注意すべきは、前日よりOSCが下降しただけで売らないことです。前々日との比較でまだ上昇基調が保たれていれば、その日にマイナス終了したとしても、我慢の子で保有することが肝要です。普通は軽微なマイナスの筈です。
逆に、国債価格のOSCが30%台の底からプラ転し、日経先物が50%-60%のピーク値から反落した、その日の終わりで空売りをかけるのが正解のようです。
両方のOSCが中途半端に推移している時はあまり参考にはなりません。
たまに、逆行ではなく巡行現象を示す時があります。つまり、日経先物が上げており、かつ国債価格も上げている時です。これは後から日経平均の下げがきつくなる(反動安)の前兆と考えることができます。従って、ほどほどの利益が出た段階での利確が良いかも知れません。
しかし、例外やら騙しも当然にあります。例えば9月12日に国債価格のOSCが50%のピークを付けて、9月14日に日経先物のOSCが前日比+4%の47%に切り返した日に買っても、翌日-310円での損切りとなっておりました。しかし良く見ると、国債価格のOSCはそれ以前の9月7日に54%のピーク値を付けており、日経先物ともども下落過程にあったのです。市場のこの異変に対してはFRBが9月18日に0.5%の利下げで対応しております。そして、その18日の日経先物のOSCは前日比同値の47%でしたので、ここで買いという選択肢が正解でした。
結論的には、日本国債先物価格と日経先物のOSCを比較する時は、両者のピーク値とボトム値を認識しながら、逆相関の関係をうまく利用して、日経先物のOSCが比較的低い値からのささやかなプラ転を確認して買いに入るのが良さそうです。売りはその逆です。
今後、当ブログで市況情報を書く時は、なるべく日本国債と日経先物のOSCとの相関関係も含めて、今の両指標のポジション関係をサマリーするようにしたいと思っております。