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テクニカル分析の回帰点

2024-12-01 10:17:53 | テクニカル分析
このブログでは、テクニカル分析による相場予測を固有価値として、この間様々なテクニカル分析手法をトライしてきました。

その都度、これは新しい手法として「行ける!」と思ったものですが、毎日の値動きの予測までは、前もって行うことは不可能ですので、その手法が適合することもあれば、予想に反して上下することもありました。

それはそれで当然のことですが、それでも何とか、各要素の関係性を読み解くことにより、できるだけ近い将来(ほぼ数日)の株価の値動きの予想ができないかを、ほぼ毎日のように試行錯誤を重ねてきました。これまでも、これが決定版みたいな記事を書いたことが多々あります。

こうした試行錯誤を経て、最近は「原点回帰」というか、このブログの20年近く前からのUltimate Oscillatorの思想をベースにして、UOSC(略してOSC)の良さを最大限に引き出すことに焦点を当てて、より合理的な株価の近未来予測が出来ないかと思って地道な作業を毎日続けてきました。

その結果、以下の結論に達しました。

1.「窓開けの値動き」を補正する指数値をベースとする。
2.過去30日間での最低指数値や最高指数値に着目する。
3.その最低・最高指数値をマークした日の終値をベースラインにする。

そして、直近の検証では、3項については、翌日の終値にて少々補正を行うこととしました。あまり差ないように思えますが、理論的には、最高値や最低値をマークし、それが途切れた日の翌日に、その時点での地合いの変化がよく現れるのではないかとの、これは全く筆者自身の勝手な推定です。

それ以外のテクニカルな要素、例えば、売られすぎサインが出た日とか、OSCが最高値に達した日とか、日々の抵抗線を意識したデイトレ手法とか、総合指数が1.000に達した日とか、MIN/MAX指数の変化点を捉える手法とかは、上記のように原点回帰で、再々度検証した結果に及ばないことが、これまでの経験で判明。

別の言い方をすれば、あまりに短期の値動きに翻弄されるのではなく、少なくとも30日のスパンの中での大きな動きの中での、当日の相場の位置取りを見定めるという、いわば、スイングトレードの王道のような視点を取り戻したという訳です。

この新しいベースラインの設定により、個別銘柄での検証をこの週末に進めて来ましたが、ほぼ納得できる検証結果を得ることが出来ました。これまでに考えてきたより、もっと相場の値動きは複雑でした。

30日程度の中期の視点から、今は、強気+強気相場なのか、強気ー弱気相場なのか、中立相場なのか、それとも弱気ー弱気相場なのか、弱気+強気相場なのか、等など相場の顔つきをまずは、個別銘柄毎に認識する関数式を完成させているところです。

その上で、売買のエントリーポイントをより正確に把握し実行するということになります。年内ぐらいは、このやり方での試行を行い、関数式の洗練に努めて行きたいと思います。

そして、このブログの読者の方々へ参考になるような、特定銘柄の買い時売り時の情報を少しでも提供できるようになればと思っております。

恐らく、4本足データだけで、ここまでのテクニカルな分析手法を煮詰めているケースは少ないかと思います。昨日も、ローソク足の説明でよく出てくる、「はらみ線」や「包み線」について調べておりましたが、既存のエクセルデータに基づき検証した結果、このような単純なチャート形状分析では、全く役に立たないことが良く分かりました。翌日の値動き予測として当たっているケースは、恐らく半分程度でしょう。それなら、当たらずも八卦、当たらないも八卦の占いと同じです。これでは、有象無象のプロが集まる相場では絶対に勝てないと思い至った次第です。

世の中には、チャートの形状分析とRSIや移動平均線の関係から、相場の予測を行なっているユーチューバーなどがいますが、こんな誰でも使えるテクニカルツールで、実際の相場でコンスタントに勝つのは困難でしょう。何故なら、表面的に現れているチャートの形状は、まさに結果であって、翌日は千変万化に変化します。チャートの奥に隠された「相場の意図」までも読み解くことは困難でしょう。相場の意図は、世界中の相場(株だけではなく、商品や債券、為替、各種先物等など)を集約しながら、絶えず変動しております。この大きな流れをチャートの形状だけで読み解くのは、筆者が行なっている精緻なデータ分析に比べて、かなり困難と言わざるを得ません。それを掲げて有料でシステムを売ったりしているサイトもあるのでご注意下さい。

以上です。
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