まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

桧林耕作さんら本来地権者の陳述に感動しました

2006年09月06日 | 静岡空港
 世の中、皇室男子誕生の「劇場型報道」で埋め尽されていますが、女子でも男子でもどちらでも「尊い命」として「静かな」雰囲気になれないものなのでしょうか。小泉首相退陣を機に「劇場型報道」は検証されたはずですが・・。

 さて、今日は第4回目収用委員会。前回の収用委員会で却下・無効の論証が打ちきられ、尚且つ、本来地権者にすら陳述を認めないという、その指揮権濫用に、反対派は22日の知事交渉、第4回目の開催ストップ方針を確認していました。

 一方で代理人弁護士から収用委員会との水面下協議により、ぎりぎりの選択肢として、損失補償の審議に入るが制約のない本来地権者の陳述案が示されていました。損失補償の議論の場を通じて却下・無効の議論がどのように展開できるのか。

 反対派内部では、現地調査容認の是非含めての長時間に渡る大議論が行われ、最終判断として本来地権者の陳述を優先する事となりました。が、畑の損失保障では、多くのトラスト・共有地権者は傍聴席となり、その事を説得できるのか。

 かくして、1日が始まり、朝の集会での経過説明、畑の損失補償審議での傍聴を巡る抗議、3人の本来地権者の陳述、昼休みの私・代理人弁護士と収用委員会協議、不動産鑑定士の専門家による不透明な補償基準批判、県民の会代表からの発言。


 代理人弁護士が不在となる15:00に終了。収用委員会が権利者代理人のスケジュール等を尊重する姿勢を見せたのは初めてです。恐らくは、この間の硬軟併せ持つ収用委員会対応の結果と思いますが、大方の参加者には大きな納得感がありました。

 それらをもたらしたのは、桧林耕作さんの「空港問題が起きてから1日として穏やかな日を過ごした事はない」とする18年間の空港反対にかけた想い、土地に生きる人間の姿が一言一言に伝わってきたからだと思います。

 私も本当に感度しました。そして、松本吉彦さんの空港事業における住民参加と情報公開の欠如の論証、村田利広さんの生々しい35条調査の実態、こうした方々と一緒に闘いに参加できる事を誇りに思えました。

 第5回は9月20日13:15畑に関する損失補償、16:00-18:00山林に関する損失保障、10月6日と続きます。今日の一体感をバネに新たななる闘いに出発です。福島県での水谷建設に出発する談合捜査。静岡県も他人事ではありません。