ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

庭仕事

2012年06月18日 | お家狂想曲
昨日、ほとんど一日、外にいた。

長雨が続いてる間に、畑が雑草だらけになっていた。

大きくなってきた野菜をまたぎながら、両手でブチブチと雑草を引き、巨大化してしまったアルゴラをぶちぶちと間引きした。
ランチのサラダにしよう。


それから、ブルーベリーとブラックベリー、それから復活してくれたブロッコリーとカリフラワーを守るべく(というか、わたしが食べる前に他の動物に食べられないように)、家にある物で工夫して、意地悪網大作戦を決行した。

思いの外時間と手間がかかったけど、イヤになってきたらカエデの爺さんに愚痴りに行き、もたれて休憩した。

なんとか、とりあえず網カバーが出来上がり、急に大きくなり出したトマトとゴーヤに支えの棒を足し、水を撒いた。

畑の横のあじさいが満開だった。


白い、小さな花びらがいっぱい。


なんて可憐なんだろう。
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哀し泣き

2012年06月15日 | お家狂想曲
官邸前抗議集会に集まってきた人達の数が、一万人を超えたことを知って泣き、
泣いたことがバレたらいやなので、ゴシゴシと目をこすって台所に入って行くと、
「まうみ、とうとう始まった」
旦那が、強張った顔してわたしにそう言った。

なんのこっちゃと彼の顔を見ると、「知らせたくないのやけど」と言いながら外の方に視線を移した。
わたし達がここに越してくる前年までずっと、50年以上もここに暮らしていた夫婦が、4人の子供を育てながら楽しんできた庭に。

その庭は、うちの家の正面右側にあり、大きな一軒の家が建てられるほどの敷地に、低木や高木、岩や草花が、それぞれ気持ち良さそうに佇んでいた。


この庭が自分達のものになったらどんなにすてきだろうと思ったけれど、別々に売られていて、土地の固定資産税だけでも、年に40万ほどかかる。
この家のローンと税金だけでヒィヒィ言ってるのに、どんなに欲しくても手が出せない。
我々が越してきて数ヶ月後に、どこかの不動産屋の手に移り、あちこちの木に、ピンクのリボンがかけられてしまった。


この木は切ります。
そういう予告だった。

その日からわたしは毎朝毎晩、庭の草木の話しかけた。
「一日でも命が延びるようにがんばろうね」

今年で三度目の夏を迎えた。
去年の冬は雪がほとんど降らなくて、比較的暖かだった。
春は長雨があったり、夏日があったり、そうかと思うと冬に戻ったような厳しい寒さになったりした。
毎朝、朝食を食べるわたしの、真正面の窓の向こうに、カエデの老木が生きていてくれる。

「まうみ、今年はやけに葉っぱが増えて元気やと思わへんか」
ある朝、旦那にそう言われて、そういえばほんとに、葉っぱの勢いが違うことに気がついた。


洗い場前の窓から見える白樺も、同じように葉に勢いがある。


もしかしたらこのままずっと、一緒に暮らしていけるかもしれん……そう思った矢先だった。


赤い動力式ノコギリを持った男の人が、白樺の枝を切り取っている。


近くで見るのが辛過ぎたので、階段の踊り場に移った。


ノコギリなんか故障してしまえっ!そう強く念じた途端、調子が悪くなって作業が止まった。びっくりした。


彼はただ、頼まれて、仕事をしているだけなのだから。彼を呪ってはいけない。


それはわかっているけれど、やはり、どうしてそんなことをするのだ!と、心の中で叫んでしまう。


こんなに突然に別れの日が来るやなんて……。
窓際に突っ伏して泣いていたら、下に居る旦那に呼ばれた。

金曜日の朝は、気功瞑想と道教を学ぶ。
モーターの音から逃げるように、ミリアムの家に出かけた。

なぜか、車に乗っている間中、「I am here」という言葉が頭の中をぐるぐる回っていた。
瞑想中、ばいばい、ごめんな、止めることができなかった、わたし達が大地を守ってやれなかった、そんなことばかり浮かんできた。
集中が難しい。
福島を想う。
今の日本を支えてくれているのは、他の誰でもない、福一の事故現場の修復に、被ばくしながら携わってくださっている人達だ。
福島が日本を支えてくれている。
官邸前に佇んだ人達を想う。
本当にギリギリの、ひとつ間違えば終わりかもしれない現実を抱えながら、なんとか良い方向に舵を戻そうと叫んでくれる人達。

「I am there」

瞑想の最後に、突然、わたしは朽ち果てた流木になった。
海辺に打ち上げられ、濡れた砂の冷たさと、太陽の温かさを感じながら横たわる、かすかすの流木。

家に戻った。すべての木が切られてしまったわけではなかった。


庭向こうのアンドレの家が、やけに近くに見える。


ただただ残念。


季節ごとに、楽しませてくれた。


真冬の厳しい寒さにも、鳥やリスの憩いの場だった。


リス達は、今年の冬はどうするのだろう。


外に出て、空を見上げた。もう、こんなふうに、空をおおい隠す葉っぱは見られなくなる。


たまらなくなって、両手を回して抱きしめた。


ごめんね。ほんとにごめん。
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What a nightmare!!

2012年06月11日 | お家狂想曲
3年前に引っ越してきたこの家は、百歳を超えております。
親から遺産として引き継いだ息子&娘達によって売られたので、このまんまで良かったら買ってね、というものでした。
このまんま(as is)というのは、もちろんだから価格も安い(我々にとってはちっとも安くはなかった……)のですが、
まあ、当然、問題があっちゃこっちゃに、宝石のように散りばめられていて(宝石やったらどんだけ嬉しいか……)、
おぉ~いこっちこっちと、我々の気を引きた気にキラキラするのを、適当に見過ごしたり無視したり、
そりゃまあ、余裕があればなんとでもできるでしょうが、そんなことは全く望めず、
ぼちぼちと、身の丈に合った暮らしを続けているわけです。

ジャンクまみれのジャングル庭はまあ、見慣れたからいいとして、
一階のトイレは床が傾いていて、便座に座ると、緩やかな滑り台に座ってるみたいに足を踏ん張らないといけないし、
いろんな物を入れてある鏡つきの棚は、いつかきっと、自分の方に倒れてくるっぽいし、
その上にある4つの電球の照明器具は、コードが途中でブチ切れていて、全く使い物にならないし、
二階の風呂場の床はマジでボロボロで、剥がれて下の真っ黒な板が見えていて、
極めつけは、浴槽の排水に問題があって、分速10ccぐらいしか流れ落ちてくれなくて、
一旦お風呂に入ったら、忘れた頃に戻って、掃除しなければならないのでした。

そんなこともあって、引っ越してから3年も経つのに、両手で数えられるぐらいしかお風呂に入ってなかったのですが、
最近になって、なぜか急に、ゆっくり湯船に浸かりたい~!!という欲求がムラムラとわいてきて、
けれども、そんなことを言っても無駄だと思い、いつか宝くじでも当たったら……などと諦めていました。

で……、

「絶対アメリカなんか行くのイヤやから!」と、頑固に言い続けていた母が、
最近、特に、義父との中が険悪になってきてたからか、いきなり、「わたし、行くわ!」と言い出したのでした。
しかも独りで……。マジか?!
もちろん、来てもらえるのは、とても嬉しいので大歓迎なんですが、
77才になる前後から、あちこち不調を訴えていたので、大丈夫かなと、少し心配でもあります。
とにかく、我々がこちらに越してから、たったの1回しか来てもらってない(11年も前)ので、
しかも独りということで、うんと楽しい時間を過ごせるように、無理の無い計画を立てようと思っています。

そこで……、

お風呂が使えんかったらあかんやん!ということになり、
急きょ、全く予定していなかった、浴槽の排水の改善工事をお願いすることにしました。
実は、これを一番願ってたのはわたしなので、内心めちゃくちゃ嬉しかったのでした。

母の来訪がまだ決まっていなかった時、いつも水回りのことをお願いしてるイジーに来てもらい、修理の予算を尋ねてみました。
「う~ん、前回も同じことを言ったと思うけど、この排水は百年前のもので、すごくミステリーなんだよね」
最初っから、あんまり気乗りがしない様子……。
とりあえず、浴槽に隣接してる棚の中をぶち抜き、機械を使って、パイプの詰まりを取り除こうとしたのですが……挫折……。
風呂場から直すのは不可能、という結論が出ました。
「多分、一階の台所の天井をぶち抜かないと無理だと思う」
「どれぐらいかかるの?」と旦那。
「う~ん、安くて500ドル、高くて900ドル、かな?でも、ボクは空けた穴の補修もするから、全部込みだけどね」

高くて900ドルは痛い!かなり痛い!
旦那に恐る恐る聞いてみると、「費用よりも、彼の態度が気になる」とブツブツ。
「どしたん?」
なにを試してみてもうまくいかなかった彼が、多分独りごちた「Such a nightmare!(悪夢のようだ)」という言葉が引っかかったようです。
まあ、わたしとしても、900ドルは出せないと思ったので、またお風呂が遠のいたな~とあきらめていたのですが……。

今回は、旦那の患者さんから紹介してもらったリチャードに、予算を出してもらいました。
すると、「多分、浴槽の反対部分の、二階の寝室の壁の裏に、排水パイプがあると思うから、そこをチョイと工事したら大丈夫だと思うよ」と、全く新しいアイディアが!
しかも、超~簡単そうだし、予算も300ドル弱?!よっしゃ~!!
「じゃ、今度の月曜の朝に来るから。まうみ、昼にはお風呂に入れるよぉ~」「きゃ~!!」

*******       *******       *******

とりあえず、第一番目の可能性として、元々の排水パイプを点検中のふたり。


で、やっぱりあかん、ということで、第二番目のアイディア、旦那の寝室の壁に穴を空けることに。
 

ガリガリと大胆に空けるオリバー。彼はこういう作業のエキスパートさんで、リチャードからドクターと呼ばれてました。


まさにぴったしカンカンで、パイプのド真ん前?!


二人で協力して、まずは古いパイプを外す。


スネークと呼ばれる、排水パイプの内部を掃除する器具を使って、ギュルギュルと穴通しをする。


水がスウッと引いていくはずが……、


「どれどれ、今後はボクがやってみる」とリチャード。


全然減っていかない……。


「ごめんね、第三番目のアイディアしかないみたい」と、めちゃくちゃ済まなさそうに言うリチャード。
「いえいえ、気にしない気にしない!とことんやってちょうだい」とわたし(けれども、心の中では数字が増えていくのにドキドキ)

第三番目のアイディアは……イジーと同じく、台所のここ(棚の左の角)に、穴を空けてみようというもの。


食器棚に天井の破片が入らないようにカバーして、


空きました。


ふむふむ、中はこんなになってるのか……百年の歴史の匂いが降りてきます。


でも、残念ながら、本命のパイプは見つからなくて、食器棚の天井をぶち抜くことに。
食器棚の中から全部取り出して、


食器棚の天井裏には、こんな渋い銅板が貼られていました。


あぁ~~ここでもないっ!!


空いた穴達が哀し過ぎる!!


で、とうとうこんな所まで……ピアノの部屋です。


できるだけ汚れないようにと、いろんな所に布を被せ、作業開始!


いろいろやってます。


ここが最後の砦。絶対にお風呂に入れるようにしてあげるからと、意地を見せる男ふたり。


信じられないけど、二階の浴槽がこんな所にあるのです……。


古い排水口を取り外し、


なんとも怪し気な、どちらかというとホラーな、オリバーの指。親指、怪我してるし……。
これは、一階のピアノの部屋の天井裏から手を伸ばし、指で排水口の掃除をしているの図。


結局、この家の排水システムは、本当に複雑で、しかも、すごく狭い所に配管されていて、こんなグネグネのパイプにしか替えられなかったのでした。


最後の点検をするドクターオリバー。


はい、チーズ。さすがアメリカン。反応が早い!


お風呂は、すごい勢い、とまではいかないものの、ちゃんと排水してくれるようになりました!ばんざ~い!

職人の道具はいつ見てもかっこいい!


思っていた三倍以上の時間がかかり、かなりお疲れのリチャード。


彼もボソボソつぶやいてました。「Such a nightmare……」
多分、うちみたいな家は、配管工さんにとっては悪夢のような家なんでしょう。
だからイジーは正しかったわけです。

旦那のギターを見つけて、「ちょっと弾かせて」と台所に戻ってきたリチャード。


さて、わたしはというと、家に突然空いた穴の周りの掃除におおわらわ。
こんなんがもう、あっちこっちに、びっくりするぐらい落ちています。
もちろん、リチャードは一所懸命掃除してくれていたのですが、まるで追いつきません。


穴の奥が、すっかり乾燥するまで、少なくとも3日は塞がないように。
マジっすか?!
明日から家でレッスンするんですが……。
ま、生徒達も、なかなか見れないもんを見れるってことで、楽しいかも……。
今や、二階の寝室の旦那と、一階のピアノの部屋に居ながらにして、普通の会話ができるようになりました!
いやはや、人生ってやっぱおもろいかも!(支払いはかなり痛かったけど……)
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晴れの気持ちのいい日には、やりたいことがいっぱい♪

2012年05月21日 | お家狂想曲
今日からまた一日中雨が降ってるんですが、昨日はそれはそれはよう晴れました。
晴れただけやのうて、気温がまた、すごく気持ちが良うて、ちょっとでも長いこと外で居とうなるような天気でした。

だらだらと寝坊して起きていくと、家の中のどこにも旦那がいません。
さては外でゆっくり朝食か?と思いきや……、
働いとるし……。


これは、我が家の裏庭(奥行きがひじょ~に長く、そして徐々に狭まっているけったいな形)の奥に、ひっそりと残ってる、朽ち果てた元小屋です。
どうせ庭をきちっとする時に壊すからと、3年間ずっと放っといたのですが、
うちの庭続きの三軒の家に住む人達が、外で時間を過ごしている間中、このボロボロの小屋が、どうしても視界に入ってしまいます。
旦那はずっとそのことを、気の毒がっておりました。
それで、ついに、せめてペンキを塗ろう!と思ったのだと思います。

全然手伝う気は無いものの、まあ、近くに行って話し相手にでもなろうと、カメラを手に表に出ました。

旦那がスパッと切ってしまった木の根っこの方から、また新しい芽が出ています。


この芽もすごい!


出ているのは、すっかり枯れたように見える枝です。


ハニーサークルのつぼみがやっと膨らんできました。


おぉ~!旦那作。


今日もブチンブチンと切った模様。


老木の佇まい。


再び登場。うちのカトレア。


あじさいもそろそろ出番。


かわちゃんが褒めてくれたので。え?別に褒めたつもりなんかないでってか?


え?別に褒めたつもりなんかないでってか?


いちごがちょいと色づいてきた!そろそろネットが必要でしょか?


いったいあなたはどなた?


水やり中の虹。


一日中作業をしてくれた旦那に、お礼の菊菜とエビのお焼き。玉ねぎと人参も入ってます。


いやほんま、人間がこないに変わるのを、わたしは目の前で見させてもらい、感動しております。
旦那っていう人は、今までの20年間、こういうことを一切、たとえわたしが頼んだとしても、やらんかったのです。
自分がやりたいことだけする。
やりたくないこと、やりたくない時間は、テコでも動きません。
この徹底さに、何度腹を立てたことか。
一度なんか、もう絶対に出てってやる!と決心したものの、やっぱりできず、ヤケクソで、ひとりで、お寿司を食べに行ったこともあります。
美味しくなかったのに高くて、その頃はまだまだ貧しくて、そやから余計に腹が立ったのでした。

人間は変わる。
というか、まあ、旦那の場合は、自分の家のことやから、ということで、状況が変わっただけなんかもしれませんが……。

いずれにせよ、こうやってせっせと家のことをしてくれるのは、とても助かります。ありがたいです。
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藤娘乱舞

2012年04月21日 | お家狂想曲
うちの藤娘、今がべっぴん盛り。
今年は、こんな低いとこまで降りてきて、にぎやかなこと。


もうちょっと近くに。


さらにもうちょっと近くに。


さらにさらにもうちょっと近くに。


あ~ええ匂い!

藤娘に気を取られて、歩いてるわたしの足に、プチプチと当たるもんがある。
なんやろか?と、足元をよぉ~く見ると……いててててっ!パチパチ攻撃食ろた!
ちょっと触ったら、先っちょからちっちゃい丸い種を、派手に飛ばす草なり。



昨日、野菜とイチゴの苗を買うた。
イチゴは去年、どうしても買う勇気が無うて、あきらめたのやけど、今年はいっぺん挑戦してみよかと。
有機苗を育ててるおっちゃんが、
「なんでそんなに悩んでるん?」と聞くので、
「いや、うち、スカンクとグラウンドホッグとリスと鳥が、いっぱい寄ってくる家やから……」と言うと、
「そらあかんわ……」と即座に言うた後、ケラケラと笑た。
そやろ、そらあかんやろ?

けど、何事も挑戦!去年のブルーベリー争奪戦で成功した網を使てみようと計画中。
守ったるしな、甘~い実を生らしてや!




野菜は、ブロッコリーとカリフラワーとオクラとセロリといろいろピーマンとアルゴラ。それにバジル。

 
あと、できたらここに、黄色いプチトマトと日本きゅうりとゴーヤとなすびと三度豆とシュガーピーを植える予定。
なんちて……去年、生まれて初めてやってみた家庭菜園。
さて、今年はどうなることやら……。

おっ、出てきた出てきた!けど、誰やったっけか?


ミニミニ花壇もだんだんにぎやかになってきた。


こんな色、混じってなかったのに……。


なぜか白色の花を見ると、胸がしんとする。


みどりみどりみどり~♪


お昼寝石さんも、きれいどころに囲まれて満足そう。
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ここ掘れにゃんにゃん♪

2012年03月30日 | お家狂想曲
夏みたいな日が続いて、ドドンと気温が落ち、冬みたいな日が続いて、
また来週から少しずつ気温が上がっていくらしい今日は金曜日。

で、今年の『仔猫の額ガーデン』のプロジェクトはどないなってるんかというと、
実はまったく、なぁ~んも決まってへんままなんであ~る。

けど、明日から冷たい雨が数日続く、という予報が出ていて(ちなみに、通常よう当たる天気予報も、今年のケッタイさには力が及ばんのか、外れることが多い)、
なのでほんまは、今日みたいな、それほどさぶいこともない、かというて暑いこともない晴れの日は、庭仕事にもってこいの日なんであ~る。

ということで、まあ、とりあえず、去年の初体験畑を、今年もちょっくらやろうやないかと思い、
けども今年は2年目やねんから、あっちゃこっちゃから拾い集めた石の囲いやのうて、ちょっとは見栄えのええレンガでも買うてこうかと企んだ。
旦那に言うと、
「それやったら、裏の、ボクが掘り起こしたコンクリートの塊使たらええやん。ただやのに」と宣う。

前の庭は、なんぼあっという間に通り過ぎる言うても、玄関入るまでに必ず目に入るとこやねん。
そんなとこに、工事現場ぐらいでしか見られへん、形も大きさもぐちゃぐちゃのコンクリートの塊で、花やら野菜やらの壇を囲めってか?
とりあえず聞いてるふりして、頭の中では、どこ行ったら一番安いレンガが手に入るやろかと、店を思い浮かべてた。


さて、重たいお尻を上げて、ちょっくら始めよか、と外に出た。
もうすっかり、店にレンガを買いに行くのが面倒になってたから、裏庭にまだおっきな石が残ってへんかどうか、調べに行ってみた。
そしたら……、
隣の空き地との境にあるフェンスの根元らへんに、なんか赤茶色のんが……。


ありゃ?これって、うちのレンガとそっくりちゃんやん。


ここ掘れにゃんにゃん!えっさほいさ!
でぇ~たぁ~!


なんのこっちゃない、うちの家を建てる時に使たレンガの残りを、土の中に埋めてあったんやね。
百年以上も前から、土の中でかくれんぼしてたレンガさん達を、掘っては出し、掘っては出し……、
欠けたんもいっぱい埋まってた。


なんでか知らんけど、このレンガ、重いっ!鉛の塊みたいに重いっ!
それを二つずつ、前庭に運んでは戻り、また運んでは戻り、あ~疲れた。


ちょっとひとやすみ。


ばんざ~い!ばんざ~い!ばんざ~い!


ここにも新旧交代。


運ぶ途中で見つけたハチさん。


さて、この百年レンガを、どう活用するべきか……。胸のカラータイマーが赤うなって点滅してるので、今日はここまで。
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桃色対策とどうってこともない話

2012年02月07日 | お家狂想曲
うちの二階の浴室は桃色。
この家を、最初に見に入った時、旦那もわたしも、この桃色タイルにショックを受けた。
ふたりとも、桃色が苦手なんである。
もう少し正直に言うと、嫌いなんである。
おまけに、前のオーナーの老夫婦は、生前ずっと二階だけで暮らしていて、世話も面倒になっていたのか、床も所々剥がれていた。

わたしは即、この家を買おうと思ったけれど、引っ越してもこの二階の浴室だけは使うまい、と勝手に決めていた。
それで、ほぼ二年近く、決めた通りに、一階のシャワー室だけを使ってきたのだけど、
去年の秋に帰省した時、やっぱお風呂に浸かるのはええなあとつくづく思ったので、
あの桃色部屋で過ごすことに対する抵抗を少しでも和らげる(←おおげさ?)ための手段を考えた。
けれども、その手段は、すご~く注意して考えなければならない。
うるさい男がいるからである。
模様の種類、色合いや感じが、奴の気に入るものでないと却下されてしまう。

なので、これを見つけたものの、この感じがどうも奴の嫌いなタイプっぽかったので、一カ所だけやってみた。


アイスキャンディの棒みたいなんで、ゴシゴシ擦って写し絵するやつ。
これはたまたま、ボタンを買いに行った店で見つけたもので、デザインはともかく、色合い的にはオッケーかと思って買った。
予想に反して、旦那も気に入ったようで、これを少しずつ、うるさくならない程度に、増やしていく予定。

ところが……、
この緑のラグ(床の剥がれた部分を隠すため)を見た旦那。
「あんたの色彩感覚を疑う!」と、思いっきり呆れた口調で言い出した。


写真の、ヒーターに近い部分の、ちょいと見えてる緑色のんがそう。
ええぇ~!とびっくりするわたしに、
「どうしてこの部屋に、こんな色を加えるの?これしか無かったの?それとも思いっきり安売りやったってこと?」とガンガン言い足す旦那。
「桃色を抑えるために、わざわざこの色を選んで買うたのに」と言うと、やれやれ……という素振りをしながら出て行った。

さらに、これはちょっと、わたし的にも普段は絶対に買わない種類の物……。

 
二年半ぶりに替えたシャワーカーテンと一緒に買ったワゴン売りの超~安かったカーテンリング。
これも指差して「このチャラチャラしたのはもぎ取る」と言う……およよ……。
 


さて、この家に引っ越してからずっと引っかかっていた、もうひとつのちっちゃいこと。
それはヘアドライヤー。
かなり古くなっていたが、それなりに使えていた。
ところが、半年前ぐらいから、使用中に柄の所の一部がどんどん熱くなってきて、最近ではもうヤケドをしてしまうぐらいになっていた。
なので、ついでに買おうと売り場に行き、息子がマイナスイオンが出るのがいいと言っていたのを思い出して選んだ。
けれども、どこを見ても値段が書かれていない。
箱からすると、ちょいと高そうだったけれど、まあレジで聞いて高かったらやめようと思い、抱えて行った。


「いくらですか?」
「9ドルです」
「え?」
「9ドル」
「9ドル……」(これ以上聞いて、この数字が上がるのは良くない。このままでいってまえ)
いやはや、こういう時の心の葛藤ったら無いわけで、しかもそれを見せるわけにはいかず、ものすごい速さでいろいろ考えるのである。

というわけで、9ドルで手に入れたヘアドライヤー。
家に戻って箱を開けようとすると、あれれ?もう開いているではないか……。
しかも、中身が取り出された形跡がありまくりではないか……。
結局、熱風が出てくる先っぽにつけるプラスティックのノズルが無いことがわかった。
まあでも、どっちにしてもいつもノズル無しで乾かすので、ええんやけどね。
けど、そういう事情で安くなってるならなってると、一言説明してくれてもええんちゃうかと思ったりもする、
アメリカ生活12年目の、ある冬の午後なのであった。
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ブラインドは近きにありて遠いもの

2011年12月15日 | お家狂想曲
この家に引っ越してきてから三度目の冬。
前のオーナーから、ありのままで、というのを条件に、比較的安い値段で買った。
我々が直したのは、一階と二階の床板だけ。
百年以上も前に張られた板を研磨してもらったら、びっくりするぐらいに美しい木目が現れた。

窓はみんな、売り家として体裁良く見えるように、新しい窓が入っていた。
けれども、多分、一番安手の物なんだろう。
新しいのに隙間ができていたり、簡単に窓枠から外れてしまったり、鍵でとめておかないとズルズル上から落ちてきたりする。
二冬越してみて、窓の付近からハンパじゃない冷気が入ってくることに気づいた。
本当は去年、できたら和紙でできた、アコーディオンの蛇腹みたいなブラインドをつけたかったのだけど、
経済状況が芳しくなかったのであきらめて、今年は絶対に、なにがなんでも、借金してでもつけるぞ!と意気込んでいたのだが……。
さらに状況が芳しくなく、借金嫌いの旦那はつける気毛頭無し。

で、去年台所だけ試して、かなり良い効果が得られた、けれども残念ながらかなり不細工な、保温作戦を実行することにした。

今日は幸いにして、曇り空だけど気温がそれほど低くない。
なので思い切って、これから数ヶ月磨けない窓をゴシゴシ。
この二重窓、こんなふうにコテンとひっくり返ってくれるので、外側も簡単にきれいにできる。


ポンちゃん側のでっかい窓。
磨いているうちにバランスを崩してしまい、上の方の窓が外れてしまった。
旦那とふたりで修復に励むも、窓がでかいだけに二人でも持ちきれず、それで何度も失敗をして、旦那は二度ほどゴリラのように吠えた。


まずはこんなふうに、窓枠に両面テープを貼り、その枠にビニールの端をくっつけ、余分な部分を切り取り、


絵の右下にあるように、貼付けたビニールにドライヤーの熱をブォ~ッと当てると、あらあら不思議、パツッパツのピンピンに張る。


前半の作業は面倒なだけでイライラしてくるけれど、最後の楽しいドライヤー大作戦でそれが帳消しになる。

けど、やっぱ不細工……。


よっし、来年こそは!

ええんちゃう~べつにこれで。なかなかぬくとうてええ感じやん。お財布にも優しいしにゃ♪
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さよなら、こんにちわ

2011年08月30日 | お家狂想曲
ち~ん……。
なんまいだ~なんまいだ~。ち~ん……。

一昨年の夏、我が家にぴっかぴかの温水器くんを運んできてくれたこの車。
まだ2年しか経ってないのに、その温水器くんを迎えにきた……しくしく。


空は今日もきっぱりと快晴!蒼さが目にしみるぜぃ……しくしく。


では、取り外しにかかりましょ。


読者が一万人(うそうそ、うそどっせぇ~!ショックでオツムが狂てまんねん)もいるブログ記事に載るってんで、さり気なく緊張してるロブさん。


速過ぎて手ぇ見えへんがな~!


かあちゃん!見て見て!ボク、ほら、まだこんなふうに役に立ってるで!えっへん!(プカプカ浮いてた炊飯器くんの独り言)


すっかりパイプとも離れ……、


いよいよお別れの時がやってきました……が、あかん!仕事に行かなあかん!
ごめんやで~、達者でな~って……ちゃうがな。

ちゃんとお別れもできんまま、仕事から戻ってきたら……このお方が鎮座しておられました。


1200ドル……イテテテテッ!
で、もしも、もしものもしも、またもや百年に一回とかいうふれこみのでっかい何かが来た時のためにってことで、
ギリギリの限界まで台を上げときますさかいに!と、胸張って言うてはったロンさん。
どれどれ、と見てみたら……、
煉瓦1個分やん……ものの10センチぐらいしかないやん……こんなん、こないだので既に浸かってまうやん……。

と、大いなる危惧を抱いたわたし。
さっそく旦那に言うてみた。
「あのさ~、あんなちょっと上げたぐらいではあかんのとちゃう?またやられてしもたらワヤやんか。やっぱ水揚げポンプ設置した方がええのとちゃう?」
すると、
「そんなん、こないだのは百年に一回って言われてるやつやってんで。そやし、そんな神経質にならんでも、もうしばらくは大丈夫ちゃうか」

うんがぁ~!
おみゃ~は東電幹部かっ!原子力村の一味かっ!


元気づけに、元気なゴーヤくんをパチリ。
こんなふうに、垣根を好きなよぉ~に這い登ってはります。


垣根の内側では、密かにゴーヤくん達が、枝に抱っこされて気持ち良さそう。

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闘い済んで夜が明けて

2011年08月29日 | お家狂想曲
いったいこれはなんやったのか……。


今こうして見ると、ただの穴やん……。
『まうみん水』って名前まで考えてたのに……。
あ、あかんのやった、hidetanからの忠告のひとつに、なんぼきれいに見えても、こういう場合の地下水には、おっとろしい大腸菌さんやらなんやらかんやら、恐ぁ~いもんが混じってるらしい……。

でも、ほんまにきれいやってんけどなあ……。

昨日の夜中まで、ほうきでシャ~シャ~掻い出してたのに、あれはいったいなんやったんか……夏の夜の夢?
すっかり乾いて、ホレこの通り、元の地下室っぽいババチさに。
けど、前々から知ってるわたしには、なんとなく水風呂に入ってすっきりしたような様子にも見えんでもない。


ただ、このお方だけは……未だ沈黙の中。
旦那が必死に、ヒーターなんかつけて、彼の復帰をお願いしているところ。
でも、あの配線がごちゃごちゃしてるとこがどっぷり浸かってたので、まあ多分無理っぽい。


さて、外の様子をちょっとご紹介。
近所の、思いっきり浸水していた巨大公園も、ひとまずここまで水が引いた様子。


おっきな木はやっぱり……たくさんやられてしもてた。おぉ~のぉ~!




午前中は、雲ひとつない、それはそれは真っ青な空やったけど、夕方はこんな雲が一面に広がってた。


ふと、玄関ポーチの前の垣根に、ゾロゾロと這い上がってるゴーヤちゃんの芽の先っぽと目が合うた。


全体的にはこんな感じ。ツルをいっぱい伸ばして捕まってる。これであのアイリーンにも負けへんかったんやな!えらいえらい!


自然はやっぱり素晴らしい。
自然はなかなか恐ろしい。

けど、わたしはすご~く自然が好き!
コメント (8)
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