ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

原発の毒に群がる白痴な者に、またどこかが潰されていくのを、あなたは黙って見ているのですか?

2014年11月04日 | 日本とわたし
三つのニュースから、考えたこと、ゾッとしたこと、どうしようもないアホらしさを感じたこと。

まず一つ目。

安倍総理大臣は、鹿児島県の川内原発の再稼働について、
桜島などが、御嶽山よりはるかに大規模に噴火した場合でも、安全性は確保されている」と強調しました。

民主党・田城郁参院議員:
「予知不能であったこの噴火は、自然からの警鐘として受け止めるべき。
川内原発の再稼働を強引に推し進める、安倍政権の姿勢を、認めるわけにはいきません」
 
安倍総理大臣:
「桜島を含む周辺の火山で、今般、御嶽山で発生したよりもはるかに大きい規模の噴火が起こることを前提に、
原子炉の安全性が損なわれないことを確認するなど、再稼働に求められる安全性は確保されている
 
安倍総理は、
いかなる事情よりも、安全性を最優先させ、世界で最も厳しいレベルの規制基準に適合した」と強調して、
川内原発の再稼働に、理解を求めました。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000035888.html


この男は、2006年の首相時に、共産党の吉井英勝議員からの質問に対して、こんなことを言っていたのです。
端的にまとめられたものを、ここに載せます。
(2006年12月13日質問、同年12月22日回答)

吉井英勝議員:
「海外(スウェーデン)では、二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが、日本は大丈夫なのか」
安倍首相:
「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で、同様の事態が発生するとは考えられない

吉井議員:
「冷却系が完全に沈黙した場合の、復旧シナリオは考えてあるのか」
安倍首相:
そうならないよう、万全の態勢を整えている

吉井議員:
「冷却に失敗し、各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の、想定をしているのか」
安倍首相:
そうならないよう、万全の態勢を整えている

吉井議員:
「原子炉が破壊し、放射性物質が拡散した場合の、被害予測を教えて欲しい」
安倍首相:
そうならないよう、万全の態勢を整えている

吉井議員:
「総ての発電設備について、データ偽造が行われた期間と、虚偽報告の経過を教えて欲しい」
安倍首相:
「調査、整理等の作業が膨大なものになることから、答えることは困難

吉井議員:
「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国は、そうしたことを、長期にわたって見逃してきたのか」
安倍首相:
質問の意図が分からないので、答えることが困難。とにかく、そうならないよう、万全の態勢を整えている




馬鹿の一つ覚えみたいに、「そうならないよう、万全の態勢を整えている」(省略しないで言うと「御指摘のような事態が生じないように、安全の確保に万全を期しているところである」と、
文字通りへらへらと、吉井議員の渾身の質問に対し、同じ言葉を繰り返して、答えていたのです。
その責任の無さ、知性の無さに、わたしは心底ゾッとしました。
こんな人間がまた今、首相の座に居座っていて、自民党という、原発イケイケで美味い汁を吸い続けてきたパターンをそのまま、再開しようとしています。
日本は本当につぶれてしまいます。


では二つ目に。

宮沢経済産業大臣は、川内原子力発電所の再稼働に向けて、地元の理解を得るため、
3日、鹿児島県を訪れて、伊藤知事らと会談し、再稼働が必要だとする政府の方針を、直接説明しました。

宮沢経済産業大臣は、3日に鹿児島県を訪れ、薩摩川内市にある、九州電力の川内原発を視察しました。
九州電力の担当者からは、津波対策として、原子炉を冷やすためのポンプを守る、高さ10メートルの防護壁など、
福島第一原発事故を受けて施された、安全対策の説明を受けました。

宮沢大臣は、発電所の所員や関連会社の社員など、およそ80人に対して、
「現場を見て、安全確保のための作業が、順調に進んでいることを確認したが、100%安全、ということはありえない。
さらに安全性の向上に向けて、努力し続けていただきたい」と、訓示しました。

その後、宮沢大臣は、鹿児島県庁で、伊藤知事と会談しました。
会談では、伊藤知事が、
「川内原発は、再稼働に向けて最終段階に来ていて、近く県議会にも、意見をまとめていただく。
それを踏まえて、私として、総合的な判断をしてまいりたい」と述べました。

これに対して、宮沢大臣は、
日本は、エネルギーのほとんどを輸入に頼っていることに加え、
原発の運転が停止していることで、電気料金がさらに上がることになれば、海外に工場を移転する企業も出てきてしまう
」として、
エネルギー政策などの観点から、安全性が確認された原発の再稼働が必要だ、という政府の方針を、直接伝えました。
このあと、宮沢大臣は、池畑県議会議長らとも会談し、同様の説明を行いました。


今後の手続きは
川内原子力発電所を巡っては、先月28日に、地元の薩摩川内市が、再稼働に同意しています。
これを受けて、鹿児島県議会は、5日から3日間の日程で、川内原発の再稼働に同意するかどうか判断するための、臨時県議会を開きます。
そして、早期再稼働を求める市民団体からの陳情などの審議を経て、最終日の7日に、本会議で、県議会としての判断を示す見通しです。
県議会が再稼働に同意すれば、その後は、伊藤知事に判断が委ねられ、知事が同意の意思を示せば、鹿児島県として、再稼働に同意したことになります

ただ、再稼働に反対する会派は、
今月下旬からの定例の県議会で、十分な日程をとって審議すべきだ」として、今回の臨時県議会の、日程の決め方に反発していて、
開会日に、議長や副議長らに対する不信任決議案を、提出することにしています。
一方で、川内原発については、原子力規制委員会による認可や、新しい設備の検査といった手続きが残されていて、
九州電力が目指す再稼働は、地元の同意が得られた場合でも、年明け以降になる公算が強まっています。


宮沢経済産業相「地元理解に向け今後も努力」
鹿児島県の伊藤知事らとの会談を終えたあと、宮沢経済産業大臣は、記者団に対して、
原発の停止によって、エネルギーの中近東への依存度が高まり、エネルギー安全保障が大変ぜい弱となっているのが、現在の日本の姿だ。
原発は、地球温暖化への対策としても重要な電源で、国のために、安全が確認された原発は、再稼働していかなくてはならない
」と述べました。
そのうえで、
「地元の理解が深まっていくように、努力していかなければいけない」として、引き続き政府として、さまざまな機会を通じ、再稼働への理解を求めていく考えを示しました。

一方、日本火山学会の原子力問題対応委員会が、原子力規制委員会の、現在の原子力発電所の巨大噴火への対応について、見直しを求める提言をまとめたことについて、宮沢大臣は、
「その問題は、原子力規制委員会で、検討する必要があれば検討してもらわなければならない」と述べるにとどめました。


伊藤知事「大臣は明快に説明」
宮沢大臣との会談のあと、伊藤知事は記者会見し、
「大臣には、再稼働の必要性を、明快に説明してもらったのではないか。
わが国の資源が限られているなかで、国民の生活水準を守るためという考えは、よく分かる」と述べ、政府の方針について理解を示しました。
そのうえで、再稼働に同意するかどうかの判断の時期について、伊藤知事は、
「県議会の審議が、どう進展するのか分からないので、最終的にどうこうするという状況ではない」と述べ、明言を避けました。


池畑議長「一定の理解」
宮沢大臣との会談のあと、鹿児島県議会の池畑議長は、記者団に対し、
私は、一定の理解をした
きょうの大臣の説明を、あす、県議会議員に説明するので、それを踏まえ、臨時議会では、慎重な議論が交わされ、
一定の結論を得ることができるのではないかと思っている」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141103/k10015907021000.html

この3人の男たちはいったい、福島の原発事故から学んだものが皆無なのか、それとももう無かったことにしているのか、
何十年も前の古ぼけた考えと、国民という言葉だけで、実際には命や精神を無視した生活水準などという言葉を繰り返して、
原発はだから必要だと、信じて疑わないことの狂気を、揃いも揃って持ち合わせていることに、またまたゾッとしています。
資源が限られていても、日本人の持つ能力を活かし、日本の地質や自然環境に適合した、日本ならではの資源活用を開発し、使用可能できることすらわからないのは、どうしてなのでしょう。



さて、三つ目は。

火山学会、原子力規制委に審査基準見直しを提言
2014年11月03日
 
日本火山学会の委員会は2日、原子力発電所への影響が懸念される巨大噴火について、
国の原子力規制委員会の、審査基準を見直すよう求める提言をまとめた。

審査では、限界や曖昧さが残る噴火予測の特性を、十分に考慮すべきだ」と、規制委に注文を付けた。

提言は、再稼働を控える、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の周辺火山で、懸念される巨大噴火への対応として、
同学会の、原子力問題対応委員会がまとめた。
同委員会の石原和弘委員長(京都大名誉教授)は、福岡市で開いた会合後、報道陣に、
「(規制委は)審査の手引を見直すべきだ」と批判した。

提言では、巨大噴火の予測に向けて、国の関係省庁が、観測体制の強化を協議するよう求めた。
規制委だけによる巨大噴火対策では不十分、との考えを示したものだ。

九電は、川内原発の運転期間中に、巨大噴火の起きる可能性は低いとみており、
規制委も、この見解を、妥当だと結論づけている。


巨大噴火対策については、九電は、将来的に観測体制を強化して、早期に兆候を捉え、火山学者ら外部有識者の助言を得て、運転停止するという手順を検討している。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20141103-OYT1T50016.html?from=ytop_top



「桜島を含む周辺の火山で、今般、御嶽山で発生したよりも、はるかに大きい規模の噴火が起こることを前提に、
原子炉の安全性が損なわれないことを確認するなど、再稼働に求められる安全性は確保されている

そんなこといったい、いつ、誰が、どこで、確認できたんやっ!!この大ボラ吹きっ!!

再稼働に求められる安全性なんか、どっこにも確保されてないわっ!!


ほんで宮沢さん、あんた、原発担当なんやから、地元に行って「かわうち原発」なんて言いなや!!
せめて、自分が訪問するとこの原発の名前ぐらい、ちゃんと読めるようにしとけ!!