ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「2013年の後半に、経産省や資源エネルギー庁や規制庁の人事が入れ替わって、本当にダメになってきた」

2015年12月13日 | 日本とわたし


わが国の原子力政策が大きな問題に直面している今、
政府は原子力政策を明確にし、原子力規制委員会の行き過ぎを正すべきです。

強い権限を持つ「3条機関」である規制委は11月、高速増殖炉「もんじゅ」の運営母体である日本原子力研究開発機構の能力を否定しました。
その上で、半年で別の機関を決定できなければ、もんじゅを根本的に見直せと政府に勧告しました。
 
しかし、高速増殖炉を扱える専門家集団は、研究開発機構以外にはありません。
勧告は、もんじゅの廃炉にとどまらず、高速増殖炉を中核とする原子力政策根本を考えることにつながります。
確かにもんじゅは国民の信頼を失っており、原子力施設の安全確保は当然としても、原子力政策の根本を独断で覆すこの勧告は問題点が多いのです。

政府は、我が国のエネルギー政策をどうするのか。核燃料サイクルを完成させ、2500年以上にわたるエネルギー供給を目指すという基本計画を続けるのかどうか。
この際、国民への明確な意思表示が必要です。
 
活断層問題に典型的に見られるように、規制委の審査には偏りがあり、科学技術的な根拠を十分に審査しているとは言えません。
政府は、民主党政権の置き土産ともいうべきこの規制委のあり方を、なぜ放置しているのでしょうか。




勧告が、もんじゅの廃炉と高速増殖炉を中核とする原子力政策の根本を考えることにつながる。
それのどこがいけないのですか?
いいじゃないですか。
というか、遅すぎるぐらいです。
今日本が完成しなければならないのは、核燃料サイクルではなく、グダグダに溶けてどこにどんな形であるのかもわからない事故原発の核燃料の後始末でしょうが!

さて、この櫻井氏が言う「高速増殖炉を扱える専門家集団『研究開発機構』」が、いかにダメダメ人間の集まりか、それを文字起こししてくださったものがあります。
きいこさんのブログから、その部分を転載させていただきます。

もんじゅ・日本原子力研究開発機構
「約束したことが実行できていない。長年染み付いた悪さ処を解消すべく…」

11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4446.html

FFTV<おしどりマコさん講演>
深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー)
2015年11月10日


あと、もんじゅだけいいですか?

文字起こし部分のYoutube →https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=1h31m17s

原子力規制庁をずっと取材していて、本当になんていうんでしょうね、「規制してないじゃん」みたいになっててダメなんですよね。
ダメだ、力が無くなっていくわ~みたいに。



もう、2013年の安倍政権、自民党が衆議院と参議院で第1党になってから、本当に雰囲気が変わって
東京電力も原子力規制庁も
で、原子力規制庁って民主政権の時にできたので、すごい目の敵にされていたんですよ。
だから「規制庁を潰すか人事を入れ替える」っていうことになって、
2013年の後半に、本当に、経産省とか資源エネルギー庁とか規制庁の人事が入れ替わって、本当に変わってからダメになってきたんだよね。

でも、なんかそれでも最近面白かったのがもんじゅの。
もんじゅが今「ダメだダメだ」ってね、なんか怒られてますけど、

11月2日にJAEA(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)の偉い人(理事長 児玉敏雄)を呼び出して、ちゃんとしろよっていう資料を出したんですけど。
それがひどすぎて面白かったですね。

(↓写真をクリックするとpdf が開きます)

https://www.nsr.go.jp/data/000128401.pdf

6枚目ぐらいのまとめを出してください。
「こういう理由でダメだったんです」というのが出てきたんですけど、
「潜在する根本的な課題と その対策」とか、いろいろ出してきたんですけど。



「約束したことが実行できていない」とか、
「同じようなミスを繰り返す」とか、
「指示待ち体質」とか、
「発電炉に対する経験不足」って、全然ダメなんじゃないか、っていう。

「わぁ~っ!よく〝もんじゅ〟の反省点にこれを出してきたな」っていう…。
なんか聞いてて、読み上げるのを聞いている時に、「えぇっ!」みたいな感じでしたよね。

「約束したとが実行できていない」って、そもそもダメな人間とかね。

ケン:
PDCA不調を訴えられたりとかね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PDCA(plan-do-check-act)
事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Act(改善)のPDCAのサイクルが「CAを全くやっていない」と言ってましたね


その一番最後のまとめが、それもまたビックリするもので、



まとめとして、
長年染み付いた悪さ処を解消すべく」

すごいな、こんな文章初めて見た!!
これじゃあ、もんじゅ怒られるわ、っていう状況になっています。
これがJAEA(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)が書いてきた資料で、すごい読んでいて面白かったので、ちょっとこれだけご紹介しました。

転載おわり


「約束したことが実行できていない」とか、
「同じようなミスを繰り返す」とか、
「指示待ち体質」とか、
「発電炉に対する経験不足」って…、

そんな悪さ処が長年住み着いた人間の集まりを、櫻井氏は、
「高速増殖炉を扱える専門家集団は、研究開発機構以外にはありません」と断言しているのです。
こんな無責任な態度と発言が、多額の金を使ったからといって、大手の新聞に意見広告としてデカデカと載せられているのですね。

この『公益財団法人・国家基本問題研究所』という団体に名を連ねている人の名前です。

理事長・櫻井よしこ
副理事長・田久保忠衛

荒木和博・石川弘修・石原慎太郎・伊藤隆・井上和彦・上田愛彦・梅澤昇平・大岩雄次郎・太田文雄・大原康男・小倉義人・加藤浩康・金田秀昭・川村純彦・北村稔・黒沢聖二
五島幸雄・斎藤禎・佐藤守・島田洋一・すぎやまこういち・高池勝彦・立林昭彦・塚本三郎・冨山泰・奈良林直・西修西岡力・花田紀凱・浜谷英博・火箱芳文
福田逸・渕辺美紀・古庄幸一・古田博司・堀義人・百地章・山田吉彦・屋山太郎・渡辺利夫
43名




さて、公益財団法人に、頑張れとハッパをかけられた政府。
11月29日の河北新聞に、このような記事が載せられていました。
http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151129_21017.html

国がさらにバックアップ「核燃料サイクルは進める」林幹雄経済産業相
「核燃サイクル推進変わらず」経産相が工場視察

2015年11月29日 日曜日 河北新報
http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151129_21017.html
 
林幹雄経済産業相は28日、青森県六ケ所村を訪れ、原発から出る使用済み核燃料の再利用を目指す「核燃料サイクル」について、
「進めることに変わりはない」と述べ、推進の考えを強調した。
日本原燃の使用済み核燃料再処理工場などを視察後、記者団に答えた。
 
核燃料サイクルをめぐっては、原子力規制委員会が、高速増殖炉「もんじゅ」の運営主体見直しを、文部科学省に勧告。
六ケ所村の再処理工場は、完工延期が繰り返されている。
林氏は、こうした動きを、「管理体制の指摘や新規制基準対応のため」とし、サイクル政策の方向性への影響を否定した。
 
再処理事業の主体となる認可法人の新設など、経産省が進める体制見直しについては、
(事業の委託先となる)原燃を国がさらにバックアップするため」と説明。
政府の関与が強まることで、原燃の地域振興策が後退しないかとの懸念には、「そういうことがないようにする」と話した。
 
林氏は、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料工場の建設現場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターなども視察した。


さて、この林氏はどんな人なのでしょう。

林幹雄経済産業相


(はやし もとお、1947年1月3日 - )
日本の政治家。
自由民主党所属の衆議院議員(8期)、経済産業大臣(第21代)・内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)

政策・主張
・日本国憲法の改正に賛成
・集団的自衛権の行使を禁じた内閣法制局の憲法解釈の見直しに賛成
日本の核武装について「将来にわたって検討すべきでない」としている。
・女性宮家の創設に反対。
・日本の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加に反対
・原子力規制委員会の新基準を満たした原子力発電所の再稼働に賛成
選択的夫婦別姓制度の導入に反対

政治資金
・道路特定財源が資金源であり、道路特定財源の一般財源化に反対している道路運送経営研究会から献金を受けていた。
・林が代表を務める「自民党千葉県第10選挙区支部」が西松建設のダミーの政治団体「新政治問題研究会」「未来産業研究会」から、計100万円の献金を受けていた。
・林への献金について、作家の宮崎学が西松建設元社長の国沢幹雄を政治資金規正法違反容疑で東京地検に告発したが、国沢に対しては起訴猶予処分(不起訴)が下った。
・1998年から2000年までの3年間、鈴木宗男が代表を務める自由民主党北海道第13選挙区支部、及び鈴木の資金管理団体である「21世紀政策研究会」から、150万円の献金を受け取っていた。



この研究会、今までにもずっと、意見広告をガンガン出していました。(きいこさんからお借りしました)

2015.08.09 (日) 安保法制が「戦争法案」ですって?


2014.09.21 (日) 「慰安婦」国際中傷を跳ね返せ


2014.07.19 (土)「河野談話」の検証はまだ終わっていません


2014.01.29 (水) あなたは原発問題だけで都知事を選びますか


2013.05.09 (木) 内政干渉を押し返す気構えが国民の一人ひとりに求められています


2012.12.13 (木) 平和に責任を持とう 今こそ改憲と国防軍の創設を



2013年、自民党が衆議院と参議院で第1党になってから特に、本当に雰囲気が変わってしまった、
特に、この年の後半に、経産省、資源エネルギー庁、そして規制庁の人事が入れ替わり、その後本当にダメになってきたと言うマコさん。
この櫻井氏は『任意団体・日本会議』(日本国憲法は押し付けられたものであり、戦前の日本は素晴らしく、八紘一宇を良きものとする思想を共有する)の代表であり、『公益法人・国家基本問題研究所』の理事長でもあります。
端的に言うと、極右団体『日本会議』のフロント団体としての役割を担うグループの理事長。
この国家基本問題研究所という団体は、政策レベルのシンクタンクや、「集金装置」組織として、政界に非常に強い影響力を持っています。
さらに、『日本青年会議所』という団体は、経済界との太いバイプの役割を担っており、これらの団体に属する者たちは、社会のありとあらゆるところに根を張り、力を伸ばしています。

その毛細血管のような根を断ち切ることができるのは、ありとあらゆるところに居て、だからこそ細かい部分にも目が届くというのが得意な市民です。
異様な社会に変貌しつつある日本を、変わり果ててしまう前に食い止め、未来を担う若者や子どもたちにバトンを渡す時、謝らなくてもよい社会にできるのもまた、わたしたち市民だと思います。
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フクシマの原発事故は終わってない。放射能廃棄物まみれの現実を見て見ぬふりをし、原発を売ってる場合か!

2015年12月13日 | 日本とわたし
今までになく復活(?)に時間がかかってしまいました。
これは新記録かもしれません。
いろんな思いが交錯しました。
たくさんのことを自分に問いました。

物理的には、今もまだ、来週の金曜日に迫ったコンサートの曲の練習とリハーサルが、普段の仕事が始まるギリギリまであって、落ちついてパソコンの前に座る時間がありません。
毎日伝えられてくる山のような情報の中から、気になるもの、知っておくべきものを選ぶ時間もとても短く、端折って読んではメモに残すのですが、それをまとめる時間がありません。
そこに加え、なんとも頑固でしつこい時差ボケ…。
日中はかなり普通に起きていられるようになりましたが、夕飯を食べている最中からじわじわと、いやーな眠気菌が頭蓋骨の内側に広がってきて、気がつくとテーブルに突っ伏していたり、ソファに寝転んでたり…。
夫は起こし係として毎晩奮闘してくれているのですが…それにしてもこの12日間という長さが、本人のわたしでさえ信じられません。

などと、愚痴っている暇があったら何か書くべきですね。

さっそくですが昨日の、まるで春か?と思えるような土曜日の、サンタクロース姿の人々でにぎわうマンハッタンで、
我が友歩美ちゃんをはじめ、十数人のみなさんが、デモを行いました。

NYで日印原発協定に抗議
「事故終わってない」

【ニューヨーク共同】2015年12月13日
http://this.kiji.is/48569775437497848?c=39546741839462401


12日、ニューヨークのマンハッタンで、日本とインドの原子力協定に反対してプラカードを掲げてデモをする人たち(共同)
 
「フクシマの原発事故は終わってない。インドに原発を売っている場合か」

日本とインドが、原子力協定の締結に原則合意したことを受け、
米ニューヨーク・マンハッタン中心部の大通りで12日、協定に反対する在留邦人ら十数人が、東京電力福島第1原発事故に触れながらデモを行った。

参加者は、「日印原子力協定やめろ」と書かれたプラカードを掲げたり、太鼓をたたいたりして、抗議の声を上げた。

ニュージャージー州の会社員(46)は、
「核拡散防止条約(NPT)未加盟のインドに、核兵器に転用される恐れのあるものを、日本が輸出するのは許されない」と強調した。

転載おわり

ちなみに、記事の写真の一番右に、赤い花をつけた歩美ちゃんが写っています。


原発を売ってる場合か!という怒りの言葉をつぶやいているうちに、先日見たある写真を思い出しました。
その写真は、今から1年と2ヶ月も前に書かれた記事の中のものです。
つい最近再掲されたのを偶然見つけ、相当ボヤけた頭で読んでいたのですが、ここにどうしても載せたいと思い、パソコンの画面上に残しておいたのでした。
続いて転載させていただきます。

【これは酷い】
放射能汚染された除去物、神奈川県で学校敷地内に埋め立て!
一部の学校では既に埋める!千葉県柏市でも実行!

【真実を探すブログ】2014.10.04
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-4062.html



除染作業で発生した放射能を含む除去物について、神奈川県の市教育委員会が、それぞれの学校の敷地内に埋め立てる方針を明らかにしました。
既に一部の学校では、放射能除去物を埋めているとのことです。
今までは、倉庫などに除去物を保管していましたが、福島原発事故から3年位以上(2014年10月現在)が経過したことで容量が限界になり、学校に埋め立てる事になりました。

また、高線量地帯として有名な千葉県柏市も、除染で発生した汚染土などを、学校の敷地内に埋めています。
いずれも子供達の健康は考えていないと推測され、汚染物を地中に埋めることで、更なる問題を誘発することになるかもしれません。

神奈川県の学校を含め、関東や東北の各地では、福島原発事故後に、一キログラムあたり1万ベクレルを超えるような高線量の放射性物質が、相次いで発見されました。
今も各地では、その保管場所等が明確に定まっておらず、学校に埋め立てる以外にも、島の埋め立て作業に使われたり、コンクリートや肥料として流通している物もある、と報告されています。


☆放射能汚染の除去物 学校敷地内埋め立てへ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20141002/CK2014100202000133.html

引用:
福島第一原発事故後、横浜市立小中学校二十校が保管している放射能汚染を伴う除去物について、市教育委員会は、一日の市議会決算特別委員会で、
それぞれの学校敷地内の地中に埋める方針を明らかにした。
除去物の放射線量が下がった一部の学校は、すでに埋めたという。
 
市は、対象物から1センチの距離で、毎時0.59マイクロシーベルトの空間線量が測定された場合を、除染などを行う基準(目安)にしている。
20校では原発事故後、屋上側溝や雨どいの下などで、基準を超える数値が出て、砂や落ち葉などの除去物を袋に入れて、倉庫などに保管していた。

:引用終了

☆千葉県柏市 市内の放射線量の現状や支援制度等
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/080800/p020052.html

引用: 
平成26年3月末で、公共施設の除染が完了しました
市では、柏市除染実施計画に基づき、子どもが多く利用する施設から優先して、除染を行いました。
平成26年3月末までに、幼稚園・保育園、市立小中学校、市立高等学校の除染が完了、
平成26年3月末までに、公園やスポーツ施設、通学路等の除染も完了し、予定していた約800施設の除染が完了しました。
また、除染後も、空間放射線量の推移を見守るため、定期的に測定を行っています。
測定結果の詳細は、柏市ホームページでご確認ください。

作業内容
放射性物質の多くは、地表面の土に含まれるため、保育園や小中学校、公園等の除染では、表土を重機で削り取りました。重機の入れない植え込み等は、手作業で表土を除去し、全面的な除染を行いました。
作業で発生した土壌については、敷地内に埋設し、十分な厚さの土をかぶせることで、放射線を遮蔽しています。

:引用終了

☆学校雨水利用施設の汚泥の指定廃棄物申請について
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/houshasen/kisyahappyo1004.pdf





さてこちらは2015年12月のもので、先日フェイスブック上で紹介されていた、毎日新聞の記事中の写真です。










福島原発事故 積み上がる除染廃棄物
【毎日新聞】2015年12月10日
http://mainichi.jp/articles/20151210/k00/00e/040/160000c

東日本大震災から11日で4年9カ月。
東京電力福島第1原発事故に伴う、除染で取り除いた表土や草木を入れた黒い袋が、福島県内の広い範囲で山積みされ、増え続けている。
ポリエチレンなどを素材にした「フレコンバッグ」と呼ばれる袋の、容量は1立方メートル。
環境省と福島県によると、9月末時点で約915万5000袋が、約11万4700カ所の仮置き場や除染現場の保管場所に置かれている。

全域が避難指示区域となっている、同県富岡町の沿岸部の仮置き場では、フレコンバッグをつり上げるショベルカーが埋もれて見えるほど、無数の黒い塊が地表を覆う。
除染廃棄物を詰め込んだフレコンバッグは、4段に積み上げ、放射線を遮るため、5段目と側面には汚染されていない土を入れた袋を積む。
更に上から、雨水を防ぐ防水シートをかける。

除染廃棄物の搬入先となるはずの中間貯蔵施設(同県大熊、双葉両町)は、地権者交渉が難航し、建設のめどが立っていない。【土江洋範、森田剛史】



2014年10月の時点で、
「今も各地では、その保管場所等が明確に定まっておらず、学校に埋め立てる以外にも、島の埋め立て作業に使われたり、コンクリートや肥料として流通している物もある、と報告されています」
と報道されていた日本。

そして今年の12月の時点で、
おびただしい数の『フレコンバッグ』が山積みされた映像を見て、このような現実が全くといっていいほど伝えられていない現実を、わたしたちは考えないといけないのではないでしょうか。
コメント (6)
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