ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

この夏の最初で最後の休暇旅行「シアトル編」

2023年09月16日 | 家族とわたし
シアトルから戻ってからというもの、あまりにバタバタしていて、パソコンの前に座るという時間がほぼ持てなかった。
時差はたったの3時間というものの、やはり時差は時差であって、その微妙なズレが頭と体にやんわりと居座っている。
大陸の東の端から西の端まで飛行機で6時間と聞いていたが、実際は5時間ちょっとで着いた。
帰りはさらに短くて、4時間半で戻ってきた。
こちらでは、車で3時間は序の口、4〜5時間は別に大したことがないという感覚なので、それからするとこの飛行時間は、費用の問題さえなかったらちょくちょく行ってもいいかも、という気にさせられる。

アラスカ航空は初めてだったのだけど、尾っぽに先住民の顔がシンボルとして描かれているのが気に入った。

旅に出た日からすでに2週間以上も経っていて、細かいことは忘却の彼方に飛び散ってしまったので、写真を見ながら思い出していこうと思う。

シアトルに着いたのが夜の9時半。
次男くんに空港まで迎えに来てもらい、彼のアパートメントのすぐ近くにあるホテルまで送ってもらった。
朝起きたら曇り空で涼しかったので、朝っぱらから散歩することに。
そして、歩いてみてすぐに気がついたのだった…シアトルの街は坂道だらけだということに…。
まあよい、今回はしっかり歩ける靴を二足も持参してきたのだ。覚悟はできている。

夫が歩いて20分ぐらいのところにある公園まで行こうというので、まあそれぐらいならと歩き始めたが、平坦な道がほとんど無い。
坂道というのは上りと下りがあるわけで、すっかりひ弱になったわたしの足には、そのどちらもがきつい。
旅行の2週間前から始めたYMCA通いだが、水中で運動しているので自分の体重がほとんどかかっていなかったことを痛感した。
平坦な道なら鼻歌級に楽々だった靴が、なぜだか坂道になると不安定というか、いちいちズレるというか、どうにも履き心地が悪く歩きにくくて仕方がない。
これは困った。延々と続くアスファルトの坂道を想定していなかった。思いっきり後の祭りである。

てくてく歩き続けるのが辛いので、写真を撮るふり(いや、実際に撮りたいから撮っているのだけど)をしてこまめに休憩をとる。
わけがわからない不気味なものが…真ん中の背の低い鉄柱?をよ〜くご覧あれ。


シアトルのビルディングは風変わりなのが多い。ビルディングフェチのわたしにはとても魅惑的な街である。

街の端っこにこんな風景があるっていいな。

当然後ろを振り向くと、

個人所有のボート置き場


突如、水上飛行機がやってきた!

ワシントン州は環境問題への取り組み方が半端じゃないと言われていて、だから公共交通機関の乗り物のほとんどは電気。




通りのあちらこちらに乗り捨てられている電動キックボード。
スマホで料金を払い、行きたいところまで使ったらそのまま放置。
シアトルはこのキックボードはもちろん、電動自転車のライドシェアが徹底していて、所定のラックに戻さなくても良いのですごく便利。

晴れているとなんでもかんでも撮りたくなる。


辛いことだけど、ホームレスの人たちが多い。コロナ禍以降、ぐんと増えたのだそうだ。


今年の夏は渇水がひどく、街中の緑もこんなことに。

これはなんでしょか?


イチローはもういないというのに…マリナーズの試合の応援に向かうファンカップル。

モノレール、写真をとうとう取り損なった。


シアトル版、丸ビルツイン。

ランチを一緒に食べようということで、ホテルにやって来た次男くん。
お、Lime(電動キックボード)に乗ってきたではないか。

ホテルから徒歩15分というところにあるギリシャレストランで、なぜかそこで一番美味しいらしいパンケーキとフレンチトーストのどちらにしようかと歯をギシギシ言わせるぐらい悩んで選んだのがこれ。
グルテンフリーを背負い投げして追い払い、ふつふつと湧き上がってくる幸福感と共に食した絶品。

我々が来るからと仕事を2日休んでくれた次男くんと一緒に、観光名所の市場に行った。

スタバ第一号店。

行列が…。コーヒーをやめてから全く足が向かなくなったスタバ。


観光客がいっぱい、と思いきや、結構スカスカ。次男くん曰く、週末になると歩きにくくなるほどギュウギュウに混むらしい。



この魚屋は、客が陳列棚から魚を選ぶと、その魚を陳列棚の奥にいる人に放り投げるパフォーマンスを見せてくれるので有名。
シアトル市場の魚屋さん




こちらは一番美味しいスモークサーモンを売っているという噂の魚屋。

市場の出口近くに巨大なブタの貯金箱が。


市場から出て、次男くんのガールフレンドEちゃんとの待ち合わせ場所に向かう。

ゲゲッ!ここはもしかして…。

はっきり言ってグロテスクな、噛んだ後のチューインガムをベタベタと貼り付けた壁に挟まれた通りである。
辺り一面甘い香りが漂い、汚いんだけど綺麗な気もして…感覚が大混乱すること必至な全長約15メートルの世界。


新たにくっつけたい人たちのために。

彼らのアパートメントに向かう。
シアトルの中心街の新しいビルディングのほとんどがガラス張り。カラフルなビルディングも多い。


彼らのアパートメントはもはやホテル?

ジムやプールがあって、他にもいろんな施設が整っているらしい。


見晴らしが良すぎる部屋からの風景。朝日と夕陽が超きれいだそうだ。



ニードルタワーもよく見える。

ガラス張りのベランダは怖過ぎて、端には寄れない。


夕食は海鮮!だけどまたまた延々と坂道なのが辛すぎる。



きゃ〜!




翌朝、ホテルの部屋で食べた朝食(市場で次男くんが買ってくれたスモークサーモンとスモークスカロプ)。爆ウマ!

シアトル2日目。1日目に歩き過ぎて疲れたので、朝からはゆっくりして、夕方からまた、コリアンバーベキューを食べにテクテク(一部、手すりが必要なほど急な上り坂があったが)歩いて行く。

なぜか広島の街を思い出した。

なんじゃこの高さは!4リットルがこの値段?ニュージャージー州より2ドルも高い!
でもこれも、環境悪化を防ぐためのものだとか…う〜ん、ニュージャージー、いや他の全州も見習うべきなんじゃないのか?

洒落っ気たっぷりのコリアンバーベキュー店。


すでに美味しそう。

食欲がどんどん増してくる。



さすがは食通コリアンアメリカンのEちゃんのイチオシ店。すっごく美味しかった。

虹の横断歩道

アートな壁

シアトルにたった一本しかない地下鉄の駅。


夫とわたしはこれに乗ってシアトル空港近くのレンタルカー屋に行く。

これが切符なのだけど、改札口も何もない。

来た!

中はけっこう混んでいて、空調があまりよくない。

自転車置きがあちこちにある。

空港からバスに乗ってレンタルカー屋に到着。


シアトル三日目。
夜はEちゃんの親御さんたちと会食をする予定になっていて、ホテルもチェックアウトしなければならなかったので、それまでの時間を水族館で潰すことにした。

こじんまりとして可愛いのである。
けれども中に入ってみると、なんとも興味深いものだらけなのである。

波がザブンザブンと押し寄せる水槽。


ヒトデやイソギンチャクやウニに直接触る。





ストレスになるんじゃないかと尋ねたら、触れられることは嬉しいのだそうだ。ほんまかいな?

クラゲさん。

昼寝中のタコさん。

だれ?

ナマコさん。

えっと…。

フグさん。


きれいすぎ!




ニモ〜!

この方はあまりに奇抜すぎて、しばらく見惚れてしまった。


ちびクラゲちゃんたち。

タツノオトシゴさん。

ウルトラQに出てきそうな方々。



ロンリーかもめ。

ここに鮭が実際に帰ってくるらしい。





ヒトデさんの裏側を初めて見た。

キノコとしか見えない。

再びナマコさん。

これもイソギンチャクなのかな?

この方は?


水族館から街を見る。



ラッコもオットセイもいたけど、なんかのんびり休憩してて、無理やり芸とかさせられてなくて、いい感じだった。

ちょっと乗ってみたかった観覧車。

シアトルの横断歩道に必ず設置されている歩行者用のボタン。

水族館まではウーバーで行った。
ずっと下り坂だったので、これをもし歩いていたら…と思うだけでゾッとした。
帰り道、ウーバーが見つけやすい場所までの坂道を、だらだら上って行くよりは階段の方がマシだと思った。
シアトルに住んだらきっと、足腰が強くなるんだろうな。


このけったいなブツは一体…。

会食の場所に早く着いたので、ご近所をちょいと散策。
やはりここも海が近い、シアトルの郊外の町。

野外市場が開かれていた。

タンポポという名前のお店。

ミニコンサートも。

お互いに平気なふりをしていたが、実は夫もわたしも超緊張して入った、待ち合わせ場所のタイレストラン。


Eちゃんのご両親はとても気さくな楽しい人たちで、偶然にもうちの近くに友人が居るらしく、今度はニュージャージーで会いましょうということになった。
こんな親同士の付き合いが、Eちゃんと次男くんのプレッシャーにならないことを願いつつ、でもやっぱりいつかは家族になれたらいいな〜という気持ちもある。
いずれにせよ、若い二人が健康に気をつけて幸せに暮らしてくれることを心から祈りつつ、再会を楽しみにしながらみんなと別れた。

次はオリンピア編。
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