ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

いのち担当

2008年10月10日 | 世界とわたし
加藤登紀子さんの、日経新聞掲載の手紙から。

   こんな時は、いのち担当の私たち、
   まどわされず、まきこまれず、堂々と、が肝心。
   時代の転換期は面白い。
   価値の逆転が起こる時だ。
   お金があてにならないなら、
   本当にあてになるものをつくろう。
   いのちを生み育てる土の力と、自然の摂理に頭をたれて、
   『生きる』場所を確保しよう。  


夕飯後のひとときに、日経のネット新聞を読んでいて見つけました。
いのち担当、という言葉が気に入りました。

毎日毎日、どの新聞も、お金、お金、お金。
株などやったこともないわたしには、今のドタバタの実情がてんで分からないし、分かったところでどうってことないし、
なので、急落、危機、損失、なんてことを繰り返し読んでも、相手が見えない物だけに、どうしても実感がわきません。
人々は、はだかの王様みたいに、本当は見えないのに見えるふりをしてたんでしょうか。
なんだかとてもウソっぽいです。
けれども、目に見える会社や金融機関は実際に破綻し、そこで働いていた人達は職を失っています。
わたしの生徒の家族も、そして生徒自身の中にも、今回のことで大変な思いをしている人がいます。

電気無し、ガス無しはまだしも、この先、家無しの家族もうんと増えると思います。
その人達は、これからのこの厳しい寒さを、どう乗り越えていくのでしょう。
教会やシェルターにも限りがあります。
国の上に立つ者は、大きな会社や金融機関よりも、まずこの、今まさに路頭に迷い出した人達に、住める場所を提供するべきです。
今まで自己欲一色でお金を貪り集めてきた、金融業界の親玉達から罰金を徴収し、そのお金で仮設住宅を設置するとか。

寒さをしのぎ、なんとか寝起きできる場所さえあれば、人はまた、その人本来の力を取り戻せます。
『生きる』場所を確保したくてもできない人を、なんとか皆の心で助けられないか、国の力で支えられないか、
そういう運動のきっかけを、なんとか見つけてみたいと思います


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