ショーティが最期の3日間を過ごした紫陽花が、ここ数年、鹿のでっかいお尻に踏みぶされてか、年々弱ってきていた。
去年の冬に、思い切って枝切りをしてみた。
すると今年、また元気を取り戻して、花をいっぱい咲かせてくれた。
全盛期に比べたら花の大きさは小ぶりだけど、白い紫陽花の花に抱かれるようにして、ゆっくりと死を迎えようとしていたショーティの姿を思い出させてくれるには十分だ。
ありがとう、また戻ってきてくれて。
そのすぐ隣には衰えを知らないこの方々が…。
真上に大きな松の木があって、日照りも水分も十分では無いのに、年々大きくなっている。
昨日、ものすごく久しぶりに、ニューヨーク市内に住む夫の友人が遊びに来てくれた。
急遽作った野菜のお味噌汁とおかずで腹ごしらえをしながら、あれこれと近況を伝え合っていたところ、歯科医の話が出た。
夫も彼も、わたしよりは8年若いといっても56歳、歯のあちこちにガタが出てくるお年頃である。
彼はフリーの編集者で、だから我々同様歯の保険が無い。
なので大きな治療になると生活に響くのだ。
わたしは大いに共感して、つい先日抜歯治療を受けた歯科医から送られてきた、今後の治療予定とその費用が書かれた手紙を見せた。
たった一本の歯の治療に、それが抜歯、そして根幹治療とクラウンの前準備という特別なものであっても、その紙に書かれた数字を読んだ時、大袈裟ではなく目の前がスゥッと暗くなった。
治療は三つの段階に分かれていて、それぞれに395ドル、2650ドル、535ドルと記されている。
合計で3580ドル。
日本円にするといくらだ?39万4621円、約40万円である。
抜歯に14万円払ったので、そこからするとクラウン治療の前段階だけで、すでに約54万円かかることになる。
そこにクラウン治療の22万円を足すと…76万円?!
たった一本の歯の治療に76万円?
その治療費を見た彼が、これはとんでもなく高過ぎる。
僕が家族ぐるみで通っている歯医者は、ニュージャージー州のフォートリーにあって、全員が韓国人で、そりゃもう丁寧で親切で技術も高くて、おまけに保険が無いからと言うと治療費を負けてくれるよ、と言う。
もちろん速攻で連絡先を聞き、わたしはそこに鞍替えするつもりだ。
紫陽花といえば、移植してからずっと花を咲かせてくれなかった紫陽花が、小粒ながら咲いてくれてすごく嬉しい。
これはなんという名前の植物なのだろう…。
毎年ちゃんと剪定してあげなければと思いつつ、またまた放っておいてしまって、だから全然大きくなれない鈴なりの桃😅
はっきり言って大きめの梅に見えなくもない😭
バーチャル発表会として、生徒たちの演奏を録画したものを一曲ずつ、Eメールで親御さんたちに送る作業が続いている。
その際にBCCに彼ら全員のメールアドレスを入れて一斉に送れたら楽なのだけど、なぜかそうすると送り主であるわたしの名前が「文都クレア」となって送られて、当然そんな名前は文字化けして画面に現れるのでジャンクメールに入れられてしまうらしく、だからできないままでいる。
その文都クレアという名前は、ここに引っ越す前に住んでいた町の名前で、当時は物語をたくさん書いていたのでふざけて決めたんだけど、それを変えることができなくて非常に困っている。
多分簡単にできるんだろうけど、わたしなりに何回もトライしてるのに全く解決しない。
だから今夜もまた、いちいち一家族にコピペしながら送ることになるのだろう…。
ありがたいことに新鮮な野菜を毎日いただいている。
種から育った小松菜や水菜やケールも食べ頃になった。
みんな生でもいただけるほど柔らかでみずみずしい。
ピーマンやトマトやキュウリもそのうち毎日の食卓に乗るだろう。
またまた日本に行けない夏になりそうなので、裏庭を少しずつ整えながら、野菜が育っていく様子を楽しもうと思う。