ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ヨーロッパ各国で放映されているユーロニュースで、「日本はすごいが私もすごい」と自画自賛する安倍首相

2017年05月02日 | 日本とわたし
スイス在住の方が、去年書かれた記事です。
今朝、フェイスブックのOver Seas発信版で紹介されていたのを読み、昨日の記事とシンクロしているような気がしましたので、ここでも紹介させていただこうと思います。

ユーロニュースに報道される日本の広告は安倍首相の写真
【スイスで聞く「日本」】
http://swissnews.exblog.jp/23015736/

私は、ユーロニュースを観て、30分でざっと、世界の出来事を知ることが多い。
また、ユーロスポーツで、テニスなんかの実況を見ることもある。
ユーロニュースは、ヨーロッパ圏内で、最も観られているテレビプログラムで、7,8カ国語(今はもっと多いかも)に訳されて報道される統一プログラムだ。
私はドイツ語で見る。

昨年から、気になっていることが出来た。

日本の社会や科学の発展や、世界に貢献している日本の国のコマーシャルである。

日本の看護師の優しさ、有能さ、医療の安定さ、研究所の進歩、
カンボジア、インドネシア、ケニア、フィリピン、ナミビアなどの文化、科学、教育な援助をしている、
誇張のない、ごく自然な良い情景が、映し出されている。
しかし、白黒の地味な報道だ。

最後には、画像の右上に、仰々しいカラーの卵形、あるいは四角、一面などいろいろではあるが、
桜の花びらにデコレーションされた、肖像写真が現れる。

安倍首相の顔写真だ。

その下に、「Japan, Sinzo Abe」と書かれている。


まるで、日本の業績は、彼個人の業績であり、自分は「天皇以上」、と云うような広告に見える。
世界で活躍する学者や専門家は、自分の召使のような印象を与える。

日本の若い看護師を自分の右左に座らせ、彼女達と手を握り、振っている映像は、正直「気持ち悪い」。

すぐ、テレビを消してしまった。
いろいろなバリエーションがあり、この看護婦達との映像はもう見ないが、まるで古いセンスの、OO独裁者的な印象を与える。

ヨーロッパに住んでおられる方、注意をしてユーロニュースを見てください。
ドイツ語ユーロだけに出てくるのかもしれませんが…。
皆さま、これをどう思いますか?

安倍首相は、自衛隊も、「自分の軍隊」と思い込んでいるように語るので、いったい日本はどうなってしまうのだろう。

総理大臣と云うのは、一時期の、一内閣の総理に過ぎないのでは?

アフリカ、アジアの後進国援助は、もう何十年も前から行ってきている。
彼の手柄ではない。
まったく顔が赤くなってしまう。
スイス人の知人が見ないことを願っている。


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この記事を読んだ人たちからのコメントを読んだYukariさんが、今度は今現在のユーロニュースの内容を教えてくれました。

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ああ、やっぱり赤面しているのは、私だけではないんだわ。
人の金を勝手にばらまいて、自分の手柄にしようという、盗人猛々しさ。
ユーロニュースは広告が割に少なくて、あっても国がスポンサーの場合は、観光と投資の誘致が主なのに、
日に何度も、札束をかざして自画自賛する日本が登場するのは、見る人々に、きわめて奇異な印象を与えるばかりか、
長年、奥ゆかしさを評価されていた国民性に、泥を塗る悪趣味の極み。

しかし、本当に堪忍袋の緒が切れたのは、海上自衛隊の広告です。
ここのところ頻繁に流れているようで、リクエストがあったので、録画しました。
急に現れたので、最初が欠けていて、映像の質もいまいちですが、こちらです。
https://youtu.be/tCLLe50sOP0

ユーロニュースは、非常に広範囲で見られているので、広告費は莫大だと想像します。
納税者の知らないところで、どれだけの税金が使われているのか、ぜひ国会などで追及してほしいものです。


******* ******* ******* *******

ぜひぜひ、国会で、この件についての質疑応答を実現するよう、議員に伝えてお願いしましょう!
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「私日本人でよかった」「誇りを胸に日の丸を掲げよう」 こんなみっともないポスター作って貼ったのは誰?

2017年05月02日 | 日本とわたし


もしも、わたしが住んでいるこの町で、
「私アメリカ人でよかった」などというポスターが目に入ったら…。

と仮定して想像しようと頑張ったのですが、無理でした。

もちろん、個人的な場所で、個人的な思いとして、
「私○○人でよかった」というようなことを言っているのを、全く聞いたことがない訳ではありません。
そういう思いを抱くのは、内心の自由なのだし、それを直接聞いた人が、どのように受け取るのかも、また内心の自由です。

このポスターの異様なところは、
「私日本人でよかった」という言葉が、不特定多数の人の目に触れることを目的としていることです。
「私日本人でよかった」という言葉は、見た人の目を通して、見た人の内心に飛び込んでいきます。
そのことを見越してのものだとすると、みっともないし悪質です。

実際、声に出さずに一度、小さな声でもう一度、このポスターを見ながら「私日本人でよかった」と言ってみました。
そして、友人たちがわたしに向かって、
「私フランス人でよかった」
「私韓国人でよかった」
「私中国人でよかった」
「私ペルー人でよかった」
「私ドイツ人でよかった」
「私イギリス人でよかった」
「私アイルランド人でよかった」
「私イスラエル人でよかった」
「私メキシコ人でよかった」
「私ロシア人でよかった」
「私インドネシア人でよかった」
と言っている場面を、それぞれの友人の顔を思い浮かべながら想像してみました。

でも、無理でした。
だって、そんなことを言う友人たちを、想像できないほどの、これは異様な『日本人一億総満足』の押し付けだからです。
こんなポスターを貼るような国が他にもあるのか、わたしには想像できません。

このポスターは、作成者も後援者も、いずれも明記されていません。
ネット上では、神社本庁、または神社関連の団体のものだと言われていますが、明確にはわかりません。

とらまろさんが教えてくださった情報によると、
このポスターは、平成23年に、「神社本庁」が、国旗掲揚啓発のために作ったポスターなんだそうです。
全国の神社庁に配布されたようです。



「日本人でよかった」
それって、「○○人でなくてよかった」っていうことでしょうか?
へそ曲がりのわたしには、そういうふうにも聞こえます。
で、いったい何をもって「日本人でよかった」のでしょうか?
そもそも、そんな極めて自己の世界の満足心を、いい年の大人になった人が口にするのは、とても格好が悪いことだし、もっと言えば醜い。
無邪気といえば無邪気かもしれないけれど、それをこんな日の丸ポスターに載っけるのは、愚行の他の何物でもないとわたしは思います。


この記事を読んでくださった井上恭子さんが、わたしの言葉足らずの部分を的確に補うコメントを書いてくださいました。
ここに転載させていただきます。

日本礼賛は、日本が小国だということにコンプレックスを持っている人の、お守り札みたいなものかなと思います。
北の将軍の虚勢と同じで、大国への恐怖心と憧れも含まれる。
一人の人間としての覚悟や、良心に基づいた信念がなくて、集団と自分の属性に頼る。
軽い気持で、賛同する人もおられるでしょうが(このデザインはともかく)、もし本気で思うと、ヘイトにつながるし、
そういう気持に浸ると、俺は男で良かった、日本人で良かった、人種も黒人でなくて良かったとなるのでしょう。
あべ君やアーソウさんは、どの国に生まれていてもきっと、他者を見下そうとするでしょう。
ゴム人形のようなアタマだから。

「私たちは平和な時代の日本に生まれて良かった。」、下に「2度と戦争をせず、世界中に平和憲法を広めましょう」と書き替えましょう。



さらに、このポスターの一番下には、「誇りを胸に日の丸を掲げよう」と、小さな文字で書かれています。

頬紅に日の丸、女性の後ろにも日の丸、そして一番下にも日の丸。

京都の街中のあちこちに、貼られているポスターのお話でした。


いずれにせよ、こういう小さなことでも、あれ?と思ったり、嫌な感じを抱いたりしたら、その気持ちをどんどん伝えたり、調べたりしましょう。
調べた結果、どうもこれは良くないと感じた場合は、その気持ちを意見にして、相手にきちんと伝えていきましょう。
わたしたちは、何十年もの間、そういうことをせずに暮らしてきてしまいました。
内心の自由は、自分たちの行動と思いでしか守れません。
それを今、すっかり奪い取ろうとしている者がいます。
闘っている人たちは、あまりにも少数で、力も足りません。
本当に、破壊ギリギリのところに来てしまっている、わたしたちに保障されてきた内心の自由と数々の権利を手放してしまっては、未来の子どもたちに申し訳がありません。
コメント (4)
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