ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

命をかけてくれた前川文科省前事務次官に続こう!『100万人平和キャンドルデモ』やろう!

2017年05月26日 | 日本とわたし
いよいよ正念場です。
この正念場を作ってくださったのは、前川喜平・文科省の前事務次官です。
彼の実名証言を潰そうと、官邸はアレヤコレヤの汚い手を使いましたが、それに手を貸した読売新聞もろとも、大いなる墓穴を掘ることになりました。

でも、会見を開くについては、どこでやってるか一切言ってはいけない、会見後、前川氏の身柄の安全が確保されるまでは、一切の報道は禁止されていたそうです。

ご本人の心情を思うと、本当になんと言ったらいいのかわかりません。
前川氏の気概、そして信念が、今後も折れることなく頑張り続けられるよう、わたしたち市民が、しっかりと支え、応援していかなければなりません。
そして、前川氏ご本人はもちろんのこと、彼の言葉を伝え、それを広めようとすることは、暴走する権力者たちを敵に回すことになるのですから、
相当な締め付けや脅しに恐れながら、それでもなお、おかしいことはおかしいと言うと決意した人や報道人の大変さを、十分に想像し、理解し、感謝し、
その行為を無駄にしないよう、今度はわたしたち市民の数の力で、しっかりと支えていく番だと思います。

通りに出ましょう。
わたしたちの数の力を可視化しない限り、わたしたちの力は発揮されることはありません。
インターネットは道具です。
力の可視化のための道具です。
インターネットで止まらず、その一歩先に、体を動かしてください。

韓国の市民たちが、なぜ、100万人もの数を可視化できたのか。
どうして日本は、未だにそれができずにいるのか。

韓国の、2016年10月29日からの民主労総のストライキが、100万人のキャンドルデモを引き出しました。
活動家たちはサポーターに徹し、一般市民主導の非暴力デモでした。
一人の逮捕者も出さなかったそうです。
広場を動かす力は、市民の怒り、連帯、自己変化。
デモに参加したある学生は、
「歴史は教科書で学ぶものと思っていたが、私たちが歴史を変えています」と言っていたそうです。

変えたいですね、歴史。
変えたいですね、チンピラの集まり内閣。

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安倍官邸の謀略が怖すぎる!
前文科省事務次官の、加計問題 “実名証言” をツブすため、読売に “出会い系バー通い” リーク

【LITERA】2017年5月22日
http://lite-ra.com/2017/05/post-3179.html

「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っていること」

朝日新聞が、文部科学省の内部文書の存在を報じたことで、一気に再燃した、安倍首相の加計学園疑惑。
官邸は、この文書を「怪文書」扱いして、打ち消しに必死だが、しかし、その後も、この文書の信憑性を裏付ける証言や証拠が、次々出てきている。
 
さらに数日前には、文科省の元最高幹部が、実名で告発する動きまで出てきていた。
 
この元幹部というのは、文科省の前川喜平・前事務次官。
文科省の天下りあっせん問題の責任を取って、辞職に追い込まれた人物だが、
「総理のご意向」文書の存在が明らかになって以降、官邸周辺からは、「文書は前川がネタ元」という情報が、しきりに流されていた。
その前川氏が、複数のマスコミのインタビューに応じ、「あの文書は本物」と、実名で証言する準備を進めていたらしいのだ。

「実際の朝日のネタ元は、別の文科省の役人という説もあるのですが、マスコミが取材に殺到したことから、
前川さんは、名指しされたネタ元説を否定したうえ、実名で、文書の内容を事実だと認める決心をしたようなんです。
文科省が、この文書を作成した昨年9〜10月は、前川さんは事務次官在任中で、文書の内容はもちろん、内閣府からの圧力や会議についても把握していた
天下り問題も、官邸にハメられて、責任を押し付けられたという見方もある。
そのうえ、ネタ元説を流されて、腹にすえかねていたようです」(文科省担当記者)
 
もし、当時の最高幹部が、この文書に記載されていることを事実だと認めれば、
安倍首相や菅義偉官房長官の言い分は完全にくつがえり、安倍政権は、今度こそ追い詰められることになる。
 
ところが、である。
その矢先、きょうの読売新聞朝刊社会面に、こんな見出しの記事が載った。

「前川前次官 出会い系バー通い 文科省在職中、平日夜」




■「前川前次官が出会い系」報道は、加計問題の実名証言潰しだった

前川氏が出会い系バー? 
実名告発の直前に、下半身スキャンダルとは、あまりのタイミングのよさにびっくりだが、もっと驚いたのはその中身だ。
 
見出しだけみると、天下りを仕切っていた悪徳官僚が、業者にたかって接待を受けていたとか、
出会い系で、未成年に買春行為を働いたとか、そういう印象を受けるが、記事にはそういう記述は一切出てこない。
 
記事にある事実は、「歌舞伎町の出会い系バーに、頻繁に出入りしていたことが、関係者の取材でわかった」、それだけなのである。
 
読売はそのあとも、〈「割り切り」と称して、売春や援助交際を、男性に持ちかけることが多い〉などとして、
前川前次官が、〈女性と連れ立って店外に出たこともあった〉などと書いているが、根拠らしいものは何もない
それこそ、怪文書のような記事である。
 
週刊誌でも、名誉毀損に関わる下半身スキャンダルを記事にするときは、写真のような物証や、関係をもった女性の証言などを提示するものだ。
これでは、三流実話誌並みだろう。
というか、そもそもどんな物証があっても、刑事事件にもなっていない、職務とも関係していない官僚の下半身スキャンダルを、大手全国紙が記事にするなんてケースは、これまで見たことも聞いたこともない
 
しかも、読売は、官僚や政治家の不正は、他紙がやっても最後まで報道しないことの多い、スキャンダルに慎重なメディアだ。
それが、ただ「歌舞伎町の出会い系バーに、頻繁に出入りしていた」というだけで、デカデカと記事にするというのは、どう考えても異常だろう。
 
取材してみると、この読売記事には、お察しの通りの裏があった。
そう、読売の記事はまさに、加計学園問題の実名告発を潰すための、官邸のリークだったのである。

「もともと官邸は、前川氏が事務次官在任中から目をつけていて、公安に、この“出会い系バー”通いをキャッチした。
読売が書いたのは、その情報とまったく同じものです。
読売は、最初の段階では、政治部が動いていますから、太いパイプのある今井尚哉首相秘書官あたりに、記事にしろ、と命じられたんじゃないでしょうか。
お墨付きがないと、あんな記事、とても怖くて出せませんよ。
安倍首相の憲法改正インタビューを見てもわかるように、最近の読売は、完全に政権広報紙ですから」(全国紙政治部記者)


■「文春」「新潮」にもリーク、読売の記事のせいで、インタビューが中止に

ただし、官邸は、最初から読売に記事を書かせようと思っていたわけではないらしい。
官邸は、朝日報道の直後に、前川氏に実名証言される可能性があることを想定し、週刊誌に、この「出会い系バー通い」をリークしていたらしいのだ。

「官邸は、19日の段階でまず、『週刊文春』『週刊新潮』のどちらかにこの情報を流し、取材させていたようです。
今回は、内調(内閣情報調査室)でなく、同じ公安出身の杉田和博内閣官房副長官が中心になって、そのパイプで仕掛けたんじゃないか、と言われていますね。
実際、官邸は、一昨日の段階で、親しい新聞記者にも、援助交際の事実が週刊誌に出るだの、相手が未成年の可能性もあるだのといった情報を、しきりに流していたようです」(週刊誌関係者)
 
ところが、前川氏は、「週刊文春」「週刊新潮」の発売よりももっと早く、実名証言に向けて動き始めていた。

すでに、フジテレビのインタビューを受け、『NEWS23』(TBS)や『報道ステーション』(テレビ朝日)への出演も決まっていた
それで焦った官邸が、フジには圧力をかけて放映をつぶす一方、読売にあんな前代未聞の記事を書かせたらしい。
読売が女性スキャンダルを書きたてたら、テレビ局は、『これは何かある』と、インタビューに起用しづらくなりますからね。
官邸としては、それで十分なんです。
実際、インタビューの動きは、完全に止まりましたし、官邸の思惑通りの展開になった、ということでしょう」
 
おそらく、今週の後半になると、「週刊文春」「週刊新潮」のどちらか(あるいは両方)が、大々的に、前川前事務次官の「出会い系バー」スキャンダルを書きたて、
ワイドショーは、加計学園問題を一切無視して、「ハレンチ文科官僚」などと、大バッシングを繰り広げるのだろう。
まさに、謀略国家ニッポンというほかはない。
(編集部)




官邸幹部が、加計問題実名告発ツブシの謀略を認めた!
文科省前次官の風俗通い報じた読売記事を、「マスコミと当人への警告」と

【LITERA】2017年5月24日
http://lite-ra.com/2017/05/post-3184.html

■前文科省事務次官、NHKのインタビューも受けていた!?
 
読売新聞が、22日の朝刊で、突如報じた文部科学省の前川喜平・前事務次官の、“出会い系バー通い”記事。
刑事事件にもなっていない官僚の下半身ネタを、大手新聞が、なんの物証も提示せずに報じるのは前代未聞だが、
当サイトは、この読売記事が、官邸による、加計学園問題の実名告発ツブシの謀略だったと、22日に断じた。
 
前川氏はいま、大きな問題になっている加計学園問題に関する、文科省の「総理のご意向」文書について、マスコミのインタビューに応じ、「本物だ」と証言する準備を進めていた。

「文科省が、この文書を作成した昨年9月〜10月は、前川さんは事務次官在任中で、文書の内容はもちろん、内閣府からの圧力や会議についても把握していた。
前川さんは、天下りあっせん問題で、辞職に追い込まれたことで、官邸に恨みを持っていたこともあり、
実名で、文書が文科省で作成されたもので、内容も事実であると、証言する決意をしたようです。
前川さんはすでに、NHKとフジテレビのインタビューに応じ、『NEWS23』(TBS)と『報道ステーション』(テレビ朝日)にも出演する予定でした」
 
当時の最高幹部が、この文書を事実だと認めれば、安倍首相や菅官房長官の言い分は完全にくつがえり、安倍政権は、決定的に、追い詰められることになる。
 
そこで、官邸は、「週刊文春」「週刊新潮」の2誌に、この“出会い系バー通い”をリーク
さらに、御用新聞、政権広報紙化をエスカレートさせている読売新聞に、前代未聞の、実話雑誌のような記事を書かせたのである。


■文春、新潮は逆に官邸の謀略を暴く動きも

断っておくが、これは、けっして陰謀論などではない。
マスコミは、こうした裏側を一切報道していないが、実は、一昨日夜から昨日夜にかけての、官邸記者クラブのオフレコ取材では、この読売記事についての話題が出ていた。
そのなかで、読売に情報を流したといわれている、安倍首相側近の官邸幹部は、「官邸が流したのか」という記者の質問に、こう言い放ったという。

「読売の記事には、ふたつの警告の意味がある。
ひとつは、こんな人物の言い分に乗っかったら、恥をかくぞというマスコミへの警告、
もうひとつは、これ以上しゃべったら、もっとひどい目にあうぞ、という当人への警告だ」

 
ようするに、悪びれもせずに謀略を認め、マスコミに対して、さらなる恫喝をかけたというのだ。
官邸は、ここまで増長しているのかと唖然とするが、しかし、マスコミは、この謀略にいとも簡単に屈して、前川氏の実名証言を報じる動きを、ぴたりと止めてしまった
すでにインタビューをすませているNHKも、フジテレビも、放映はしないことに決めたという。
 
政権に逆らうものは、すべて謀略を仕掛けられ、口封じされてしまう——
この国は、いつのまにか、ロシア並みの謀略恐怖支配国家になってしまったらしい。
 
ただ、救いはある。
「週刊新潮」「週刊文春」が、官邸のリークに乗っかって、前川氏の“出会い系バー通い”を取材していたことは前述したが、
そのどちらかの週刊誌が、逆に、前川氏の言い分を全面的に掲載し、この間の官邸の謀略の動きを、暴く可能性がでてきたらしいのだ。

前川前次官の、下半身スキャンダル自体は書いているようですが、返す刀で、官邸の謀略の動きも指摘するみたいですね。
読売の記事が、あまりに露骨でしたから、さすがに、そのまま官邸に乗っかるわけにはいかないと、判断したんでしょう。
海千山千の週刊誌は、政権広報紙の読売のようには、コントロールできない」(週刊誌関係者)
 
この週刊誌の報道を受けて、テレビや新聞はどう動くのか。
「総理のご意向」文書の信憑性を裏付ける、文科省前事務次官の証言と、それを潰そうとした官邸の卑劣な謀略が、国民に広く知られることを祈りたい
(編集部)

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さらに、逆上した安倍官邸の菅官房長官は、前川氏の人格攻撃までやってのけたのです。











前川氏は、
「再就職をめぐる問題については、私に責任がある。引責辞任は自分の考えで申し出て、大臣と官邸の了解をいただいた」
「逆恨みする理由がない」

と、会見ではっきりと、何度も言っていました。

出会い系バーについては、
「出会い系バーは、テレビのドキュメンタリー番組で知った。
経済的に困窮した女性が、朝まで居場所代わりに使ったり、そこで見つけた男性客に、体を売ってお金を稼いだりしている実態は、衝撃的だった。
実際に生の声を聞きたくて、足を運び始めた。
 
多いときは、週に1度のペースで店に通い、女性たちの身の上話に、耳を傾けた。
女性たちの多くが、両親の離婚や学校の中退を、経験していることを知った。

この状態を何とかしなければ、という思いは、仕事の姿勢にも影響した。
高校無償化や、大学の給付型奨学金などに、積極的に取り組んだ。
私は、貧困問題が、日本の一番の問題だと思っている」
 
前川さんは辞任後、二つの夜間中学校の先生、子どもの貧困・中退対策として、
土曜日に、学習支援を行う団体の先生として、三つのボランティア活動をしている。
最近、子どもたちに、因数分解をわかりやすく教えるため、『とってもやさしい数学』という、学習参考書も買った」

http://www.msn.com/.../%E5%89%8D%E5%B7%9D%E5.../ar-BBBz4st

というような記事がありました。


そしてこれは、川原茂雄さんのフェイスブックからシェアさせていただいたものです。

元文科省官僚の寺脇研氏のタイムラインからのシェアです。


FB友達でもあります、寺脇研さん(元文科省官僚)のタイムラインから、シェアさせて頂きました。(かわ)



某全国紙から、27日朝刊のために、前川さんの記者会見についてコメントを求められ、以下のように述べた(文章は記者がまとめてくれたもの)。

その数時間後、その記者から、暗い声で電話が…。

「このコメントは載せるな、と上からの命令があり、掲載見送りになりました」

なので、ここに出します。

いやはや、この国の既成メディアの状態はひどい。

今回の一件で、そのことも明らかになりつつあります。

前川前文科次官の会見は、堂々たるもので、信念の人だと改めて感じた。
覚悟を決めて証言したのだろう。
 
今回の問題は、獣医学部の新設を、特区として認めるための手続きが、適正に行われたかどうかにある。
指摘された文書が本物とすれば、本来あるべき関係省庁の合意形成がないのに、内閣府の官僚が、首相の意向であるかのように恫喝し、文科省に設置審査入りを急がせていたことになる。
 
官僚が、首相の意向を勝手に忖度し、手柄を立てて評価してもらおうと強引に進めていたのなら、大問題だ。
忖度は、森友学園の問題とも通じる。
官邸が、幹部人事をコントロールしていることが、忖度の行政を生んでいるのではないか。
 
内閣府という役所は、歴史が浅く、他の省庁のように、役人としてどうあるべきかという、「吏道」が確立していない。
官邸の下部機構なので、官邸が強大になれば、内閣府の官僚は、各省庁に対して強権を振るえる。
本来、それぞれの所掌について、責任を持ち政策提案するのが、各省庁の本務のはずなのに、内閣府の下請け状態となっている。
これは、正常な内閣制度とは言えない。


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それでも、踏ん張っている新聞社、週刊誌があります。

東京新聞




朝日新聞




毎日新聞


週刊誌


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ひるおび・前川会見について

大谷昭宏氏:
暗黒時代に入ったかと思った。
どこでやってるか、一切言ってはいけない。
会見が終わり、前川氏の身柄の安全が確保されるまで、一切報道してはいけないと。
こんなことは、メディアに関わってきて初めて。
ここまで締め付けるのか、脅しが効いてるのかと吃驚した…。


この会見が、そのような緊迫した状況の中で行われていたとは…。
続きの二部は、ユーチューブの画面上右上に出てきますので、そちらからご覧ください。
最近、ユーチューブの動画を載せると、おかしな状態になってしまうので、一件だけ紹介させてもらいます。





前川前次官インタビュー「私にとっては怪文書ではない」
【TBS NEWS】2017年5月25日
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3063151.html

文部科学省前次官・前川氏が、NEWS23の単独インタビューに応じました。
前川氏は、カメラの前でかばんを開け、加計学園の獣医学部新設をめぐり浮上した、「総理のご意向」文書と同じだという書類を取り出して、詳細な説明を始めました。
 
前川喜平文部科学省前事務次官。
今年1月まで、事務方のトップを務めていた、いわば全てを知る人物です。
 
「今問題になっている、8枚の資料です」
 
前川氏が我々に提示したのは、箇条書きにされた8枚の文書。
 
「これは、総理のご意向だと聞いている」
「これは、官邸の最高レベルが言っていること」

「全く怪文書みたいな文書じゃないでしょうか。出所も明確になっていない」(菅義偉官房長官 17日)
 
菅官房長官が「怪文書」と言った、あの文書です。
 
「私が現職中に、関係課からの説明の際に受け取って、私が保管していた資料。
私にとって、これは怪文書ではない。
私が、自分で、現職のときに手にしたものだから。
あるものを『ない』と言ったり、知ってることを『知らない』と言ったり、これ以上やるべきでない」(文部科学省 前川喜平前事務次官)
 
「文書は存在する」

これまでの政府の説明と異なる、当事者の証言です。
 
愛媛県今治市の、国家戦略特区。
加計学園が経営する岡山理科大学の、獣医学部の建設が、急ピッチで進んでいます。
開学は、来年春の予定。
このまま進めば、実に52年ぶりに、新しい獣医学部が誕生することになります。
 
理事長の加計孝太郎氏は、総理が「腹心の友」と慕う人物です。
昭恵夫人も、加計学園が運営する、認可外保育園の名誉園長を務めるなど、家族ぐるみで付き合いがあります。


社民党 福島みずほ議員: 
(安倍総理と加計氏は)極めて長年の友人です。
だからお聞きしているんです。
政策が歪められているんじゃないか、という質問です。
 
安倍晋三総理大臣:
そもそもですよ、何かですね、これ不正があったんですか。
もし働きかけて決めてるのであれば、それは責任取りますよ、当たり前じゃないですか。
 

野党側は、安倍総理の意向によって、加計学園に特別な便宜が図られたのではないか、と追及しているのです。
そんな中浮上した、8枚の文書。
国家戦略特区を担当する内閣府は、「総理のご意向」などという言葉で、獣医学部の早期開学を迫り、
学部の認可を担当する文科省は、「手続きは踏むべき」などと、懸念を示しているように読み取れます。
 
関係する大臣たちは、こぞって、文書の信憑性に疑問を呈しました。

松野博一文科大臣: 
該当する文書の存在は、確認できなかったことが判明しました。(19日)

山本幸三規制改革担当大臣: 
『官邸の最高レベルが言っている』とか、『総理のご意向だ』ということは、一切ない。( 19日)
 

しかし、前川氏は、我々のカメラの前で、その存在をはっきりと認める証言をしたのです。

前川喜平前事務次官:
8つの資料について、これは、私が現職のときに受け取って、私が保管していたものと同一である。
これは、はっきり申し上げられる。
(報告者は)課長の場合もあれば、企画官・補佐の場合もあると思う。
複数2人以上で来た場合もあると思う。
専門教育課から報告を受けて、そのときに受け取った資料。

Q.退官時に、“この資料はとっておかなくては”と、個人的にとっていた?

前川喜平前事務次官: 
これについて、私は責任を感じてたので。
説明責任があるんじゃないのか、という気持ちはあった。
 

文書には、日付も、作成者も明記されていません。
前川氏は、自身の手帳と照らし合わせたとした上で、文書を受け取った、具体的な日付を挙げました。

前川喜平前事務次官: 
これは、私は、10月4日に、専門教育課の説明を受けたときには、もらっていたはずです。
『大臣ご確認事項に対する内閣府の回答』、この2枚のペーパーは、私は、10月17日に、説明を受けた際にもらっている。
全部、レク資料なんです。
部下が上司に説明するために使う資料。
 

通常、作成者本人が、「レク」と呼ばれる説明に立ち会うため、名前も書く必要がないといいます。

前川喜平前事務次官:
上司というのは、大体めんどくさがり屋で、たくさんの文字は読まない。
だから、大きな字、ポイントが大きい。
 

確かに、今回の文書の字の大きさを見ると、文部科学省の一般的な文書と比べて、大きいことがわかります。
また、フォント(字体)にも違いが…。

前川喜平前事務次官:
明朝体ではなくて、ゴシックにする方が読みやすい、という通念がある。
ポイントごとに丸をつける。
上司への説明のときにだけ使う資料なので、わざわざ何月何日という必要はない。
 

「“総理のご意向”文書は本物」と言う前川氏。
安倍総理は25日…。

安倍晋三総理大臣: 
自由、民主主義、人権、法の支配、普遍的価値で結ばれた、G7の強い結束を示していく、そういうサミットにしていきたい。
 
前川氏の証言に触れることなく、イタリアで行われるサミットへ向かいました。
これまで“怪文書”としてきた菅官房長官は、改めて、文書の内容を否定しました。

菅義偉官房長官: 
文書について、文科省が行った調査結果では、存在は確認できなかった。
内閣府は、文書に書かれているような、『官邸の最高レベルが言った』とか、『総理のご意向』とか言った事実はない。
総理からも、そうした指示は一切なかったと。
 

文科省は、文書をめぐり、幹部ら7人を対象に、ヒアリングを行い、省内の共有ファイルなどを調査した、としています。
その結果、文書は確認できなかった、との結論を出したのです。

Q.文書は文科省内で作られていない、と結論づけたが、仮に覆った場合、どう責任をとるのか?

松野博一文科大臣: 
新たな事実が出てくれば、必要があれば調べていって、状況を判断していく。

Q.辞任する考えは?

松野博一文科大臣:
考えておりません。(19日)

Q.文書が、役所のどこかに残っている可能性は?

前川喜平前事務次官:
(文書を)作った人は、今もいるわけですよ、文部科学省に。
本当のところ、わざわざ調査するまでもない。
現役の後輩たちが気の毒でね。
『ここにあります』なんて言っちゃダメだよ、という話。
『私持ってます、ここにあります』とか言っちゃダメ、という話。(文部科学省 前川喜平前事務次官)
 

前川氏が、文書に関わったと指摘した、文科省の現役職員は、25日朝、私たちの取材に対し、「何も言えないです」と緊張した面持ちで答え、足早に立ち去りました。

Q.前川氏に取材し、「文書は存在する」と証言を得た。存在を認めるか?

松野博一文科大臣:
私、インタビューを見ていないので、どういう発言したか、今、承知していない。
それに関してコメントできない。
 
松野文科大臣には、野党からも、追及が相次ぎました。

民進党 斎藤嘉隆参院議員:
前次官の告白の内容は、普通に見れば、動かしようのない事実だ。
 
松野博一文科大臣:
既に辞職された方の発言。
文科省として、コメントする立場にない。

斎藤嘉隆参院議員:
確認できなかったということは、あるともないとも言っていない。
確認できなかったということで、ないという結論ではないですね?

松野博一文科大臣:
調査により、担当局内の行政文書として、存在していない。存在がない。
 

「行政文書としては存在しない」と述べ、改めて調査をする考えは示しませんでした。
野党側は、前川氏の証人喚問を、求めています。
 
前川喜平前事務次官:
(調査された職員に)記憶がないはずない。
『記憶ない』と答えたことにさせられているんだな。
彼らにとっても本意ではない、非常に不本意な振る舞いをさせられている。
大臣も含め、ものすごく気の毒だなと。
 

文書の中にある「総理の意向」という言葉。
これについても、前川氏は証言しました 。

Q.「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」、誰の言葉?

前川喜平前事務次官:
内閣府の藤原審議官だ、と認識しています。
専門教育課の者が、あのペーパーで説明に来たときに、『内閣府の藤原審議官からこのように言われた』と、私に説明した。
『総理のご意向だと聞いている』、審議官は聞いている。
だけど、それを言った人は誰かわからないし、その人は、本当に総理から、そういうふうに聞かされたのかもわからない。
 
しかし、内閣府で、国家戦略特区を担当している藤原豊審議官は、「『総理の意向』などと言ったことはない」としています。

藤原豊審議官: 
『官邸の最高レベルが言っている』『総理のご意向だと聞いている』と、お伝えしたことはございませんし、総理からも、そうした指示等は、一切ございません。
 
食い違う両者の証言。

前川喜平前事務次官:
私は。私の部下を信頼していますから。
部下が聞いてきたことを、文字にして持って来た、確かに聞いたことだろうと、私は信じている。
我々は、内閣府からそう聞かされた。
『聞かせた覚えはない』というなら、聞き間違いだったのかと。
 
では、「総理の意向」などの言葉を、文科省側は、どう受け止めたというのでしょうか。
 
前川喜平前事務次官:
政治的な配慮が必要だ、という言い方に聞こえる。
役人である我々ではなく、政治家である大臣・副大臣が、どう判断するかの問題。
 
判断するのは、大臣や副大臣としながらも…。

Q.「総理の意向」などを聞かされた側(官僚側)に、配慮・遠慮が働いた?

前川喜平前事務次官:
それなりの意識はしただろう、と思う。何もなかったとは言えない。
 

これまで、獣医学部の新設は、50年以上認められてきませんでした。
「獣医師の数は足りている」との認識からです。
 
前川喜平前事務次官:
説明がつかないと思う。
どうして今治で、160人規模の獣医学部をつくらなきゃいけないのか。
一体、どういう分野・人材を、どの程度の規模養成するために必要なのか。
 
今治市などは、2007年から、15回にわたって新設を申請しましたが、認められませんでした。
しかし、2015年になって、風向きが変わります。
安倍総理が議長を務める、国家戦略特区に提案すると、実現に向けて、急速に事態が動き出したのです。

民進党 斎藤嘉隆参院議員:
腹心の友である理事長から、獣医学部創設について、これまで何らかの相談を受けていたか。

安倍晋三総理大臣:
加計学園から私に相談があったことや、圧力が働いたということは、一切ない。
 

文科省は、内閣府に対して、獣医学部を新設する必要性を、具体的に説明するよう求めたといいますが、要求は、ほとんど受け入れられなかったといいます。

前川喜平前事務次官:
我々としての懸念は、何度も何度も投げかけてはいたけど、内閣府は、いいんだやれというスタンスだった。
私から見ると、内閣府の仕事のしかたというのは、乱暴なんじゃないかと意識せざるを得ない。
どうして乱暴なことをしたのか、私には説明できない。
 
結局、内閣府に押し切られた、と話す前川氏。
自戒を込めて、こう訴えます。
 
前川喜平前事務次官:
獣医学部の設置については、文部科学省がここまでやったけど、力及ばず、こういう形になってしまっている。
行政の筋が、おかしいと説明する責任がある。
あるものを『ない』と言ったり、知ってることを『知らない』と言ったり、これ以上やるべきでない。
私ができなかったことをやってくれと、後輩に言っているわけだから、何で自分でできなかったことをやれと言ってるんだ、という批判はあると思う。
 

前川氏は今年1月、事務次官を引責辞任しています。
文科省が、法律で禁止されている天下りを、組織的にあっせんし、さらに、その事実を隠蔽していたことが理由です。
その後、文科省を去った前川氏。
今回、文書が実在すると告白した背景には、どんな意図があるのでしょうか。

Q.自分が天下りできなかった、個人的恨みで言っていることは?

前川喜平前事務次官
そんなことは毛頭ありません。
再就職規制違反の問題は、そのとき、事務方の最高ポストに私がいたわけだから、責任はある。
責任あるし、悪かったと、国民の皆さんに謝らないといけない。
 
責任を感じて次官を辞任した、という前川氏。
菅官房長官は、前川氏を批判しました。

菅義偉官房長官:
当初は、責任者として、自ら辞める意向を全く示さず、地位にしがみついておりましたけれども、
天下り問題に対する、世論からの極めて厳しい批判等にさらされて、最終的に辞任をされた方である、このように承知しております。
 

前川氏は、25日夕方、記者会見を開き、当時、「計画は、加計学園ありきで動いていた」と証言しました。

前川喜平前事務次官:
関係者の間の、暗黙の共通理解としてあったのは、確かだと思います。
内閣府においても、文部科学省においても、この国家戦略特区で議論している対象は、今治市で設置しようとしている加計学園の獣医学部であると、そういう共通認識のもとで仕事をしていた、と認識しております。
 
菅官房長官が、「事務次官の地位にしがみついていた」と述べたことについては、こう否定しました。

前川喜平前事務次官:
辞職を承認していただきたいというお願いを、私から大臣に申し上げた。
地位に恋々としたとか、あるいはジタバタしたということは、私は無かったと思っている。
 

一方、前川氏が、出会い系バーに通っていたと、読売新聞が報じたことについては、
「女性の貧困の実態を、実際に会って話を聞いた。
極めて個人的な行動で、どうして読売新聞が報じたのかわからない」などと述べました。
 
今回、「NEWS23」の、単独インタビューに応じた前川前事務次官。
文書の存在を証言するに至った思いを、こう話しました。

前川喜平前事務次官:
政府の中で、どのように意思決定が行われているのかを、国民が知ることは、民主主義の基本の基本だと思います。

Q.この文書が公になったことで、国民に何を知ってほしい?

前川喜平前事務次官:
文部科学省が、心ならずも、十分な裏づけの無い仕事をせざるを得なくなっている、ということ。
決して、内閣の転覆を考えているわけではない。
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