2月7日(土)に栗東トレセンに帰厩したアルシラートは、その後順調に調整しているようです。
12日の三浦助手のコメントによると、「体調は前走時より上向き」との事。(まあ、短期とは言えそのためにリフレッシュ放牧したのですから、上向きじゃないと困りますけどね。)
09.02.10 助手 栗東坂良 1本 61.0 45.5 31.2 15.7 馬なり余力
09.02.12 栗東坂良 1本 63.6 46.1 30.4 14.9 馬なり余力
まだ調教内容はごく軽いものですが、一応来週2月21日(土)京都10R 河原町S(1600万下 ダ1200m)に出走予定のようです。もしかすると、長く休んだわけではないのであまり調教でテンションを上げずに、直前にサラッと追ってレースへ臨む作戦かもしれません。
関係者がいつもコメントしているように、この馬は「走る能力」だけならオープンでも充分通用すると思えるだけに、最近のレースは歯痒くて仕方がありません。こうなったら、レースの進め方(戦法)だけでなく、レース間隔や調整方法も変えてみるなど、何でも試して活路を見出して欲しいですね。
(写真は1/24羅生門S時のアルシラート:公式HPより)
本日の京都11R 第49回きさらぎ賞 の結果が出ました。
馬 名 騎 手 タイム 着差 予想印
1着 リーチザクラウン 武 豊 1:48.9 ▲
2着 リクエストソング 後藤浩樹 1:49.5 3 1/2 ◎
3着 エンブリオ 安部幸夫 1:49.8 1 3/4 -
4着 ベストメンバー 四位洋文 1:49.8 クビ ○
5着 キタサンガイセン 安藤勝己 1:49.8 ハナ △
予想の記事でレース展開についての願望を書きましたが、実際は少し残念な結果になりました。
(もっと激しいレースが見たかったなぁ・・・)
レース前に「今日は後ろから行きたい」と言っていたリーチザクラウン陣営でしたが、代わりにレースを引っ張るタイプの馬がいなかったことと、無理に抑え過ぎてリズムを崩すことを嫌った武豊騎手の判断で、やはりこの馬がスンナリ先頭へ。(それでも内側を大きく開けて「何でもいいから先に行ってくれ・・・」という素振りは見えましたが)
その後は特に競りかける馬も無く悠々と直線へ。武騎手が軽く仕掛けると後続を突き放し、最後はターフビジョンで着差を確認しながらの入線でした。
1000m通過が1:01.7というスローぺースになることまでは想定の範囲内でしたが、ベストメンバーやリクエストソングがあそこまで消極的な競馬をするとは思いませんでした。リーチザクラウンをペースメーカーにしてその直後につけるとか、3コーナーから思い切ってマクッて出し抜けを狙うとか、もう少し何か仕掛けて欲しかったですね。正直言って、最初から2着狙いの競馬に見えるほど「何も出来ずに負けた」という感じです。
今日のレースでは、リーチザクラウンと2着以下の馬たちに、着差以上の実力差を感じました。クラシック本番までにはまだ時間がありますが、現時点の力関係を2着以下の馬たちが逆転するのは至難のわざだと思えます。
逆に、リーチザクラウンはこのレースを圧勝したことで再度クラシックの有力候補に躍り出ました。スタート後に折合いさえつけば、勝負どころでのの瞬発力も持っていますので(今日も1400m~1600mのラップが一番速くて11.1秒)、順調に行けば大きな可能性を持って本番に臨むことになりそうです。