シュウジデイファーム在厩のカイザーノヴァは、先週同様、おもにBTCの坂路で普通キャンター2本を消化。週2回の15-15を乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「14日朝も先週と同じように1本目に15-15を少し切り、2本目に併せ馬で外めを回して40秒で登坂。牧場で攻め馬を派手に見せるタイプではありませんので、これくらいやれていれば問題ないでしょう。やんちゃはやんちゃでも、ここまで大きなケガにつながらないのは救い。脚元や飼葉喰いなどにも問題はなく、引き続き順調に調整できています」
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目標レースのデイリー杯2歳Sまであと一ヶ月。直接栗東トレセンに入る作戦だとしても、来週には移動することになるのでしょう。(早ければ今週末にも移動??)
石川代表によれば「牧場で攻め馬を派手に見せるタイプではない」とのことですが、カイザーノヴァは心身ともにまだ子どもっぽいですからね。レースでも調教でも安定して良い走りができるようになるためには、もう一段二段の成長が必要なのでしょう。(本格化後には480kg台で競馬をするようになるのでは…)
ただ、それだけにこの時期に2勝しているのは素晴らしいですし、出たいレースに出られるのはとても大きなアドバンテージだと思います。今はフォームの改善云々もあまり気にせずに、重賞路線の強い馬たちに思い切りぶつかっていって欲しいと思います!(あ、物理的にぶつかっていくのはダメですけれど(^^;))
【2020/8/23 クローバー賞でのカイザーノヴァ:公式HPより】
三重ホーストレーニングセンター在厩のバスラットレオンは、先週後半より乗り運動を開始しています。
◇伊藤場長のコメント 「少しずつ立ち上げており、現在はダート周回コースで軽いキャンターを2000m程度。念のため調教後の水冷と午後のキセノン照射は続けていますが、乗り出した後も熱感や腫れはありませんし、歩様も正常です。この分であれば徐々にペースアップしていけるのではないでしょうか」
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軽いキャンターを乗り始めても脚元に問題なく、徐々にペースアップをしていけそうとのこと。次走がどこになるかは別にして、大きな頓挫にならなかったことは本当に良かったと思います。
もともと出走の意思があったサウジアラビアRCはマイル戦にも関わらず1分40秒もかかる不良馬場。あそこまで悪いと普通の競馬ではないですし、それこそ脚元に悪い影響があったらたまったものではありません。いやホント、それを考えると出なくて良かったというのが本音です。
そして、次が12月のレースだとすると出走までにあと2ヶ月。ひと息入ったとは言え、態勢を整えるには充分な時間がありますので、しっかり2勝目をゲットして欲しいと思います。来春に上をめざすのであれば、年内1勝と2勝では大きな違いがありますからっ!
【2020/9/5 札幌2歳ステークス(G3)でのバスラットレオン:公式HPより】
宇治田原優駿ステーブル在厩のマーテルは、引き続きトラックでの軽め2400m、坂路でのハロン17~18秒ペースのキャンター2本を消化。週2回15-15前後を乗り込まれています。10/13の馬体重は464kgです。
◇青山調教主任のコメント 「乗っている時の感触や感覚が変わってきたのは背丈が伸びるなどして馬の成長が進んでいるから。以前のような非力な印象が抜けてきましたし、この変化は明らかにプラスと捉えて良いと思います。背腰などに疲れは見られず獣医師の触診チェックも異常なし。ここにきてだいぶ軌道に乗ってきたのではないでしょうか。調教師によれば『そろそろトレセン帰厩のタイミングを考えていきたい』とのことでした」
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馬の成長により騎乗時の感触、感覚が良い方に変わってきたとのこと。4月から約半年、入厩やデビューを焦ることなく、馬優先で乗り込みを重ねてきた甲斐があったというものです。
しかしアレですね、幸四郎先生にはこの馬とリナーシェで初めてお世話になっているわけですが、馬の状態を見極めたうえでしっかり『待てる』先生なのは確かですね。成長を待つというのは意外に難しいことですし、なかなか大したものだと思います。(マーテルだけに待てる… なんちって~\(//∇//)\)
とにかく、ここに来て厩舎サイドからようやくトレセン再入厩の話が出てきました。流れとしては、今週末出走予定のリナーシェとの入れ替えでしょうから、おそらく来週には…。いずれにしても、しっかり心の準備をしておきたいと思います。
テンコートレーニングセンター在厩のクレッシェンドラヴは、坂路と走路を併用し、おもにハロン18~22秒ペースのキャンターを消化しています。
◇伊藤マネージャーのコメント 「馬体面に特に問題はなく元気は元気ですが、今回はまだ気持ちの高ぶりが抜けておらず、煩いというか、どこかイラつくような部分が奥底に感じられます。よって、目下は日々の馬の気持ちに合わせるようにして調教メニューを組んでおり、おもにインターバルで宥めるような感覚で乗っているところ。これは本馬以外にも言えることですが、気温がかなり涼しくなっていることも影響しているのかもしれません」
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気温が下がって涼しくなり、結果として煩くなっているということは、まだ元気が有り余っているということなんですかね。。微妙な感覚はよくわかりませんが、そういうことがあってもおかしくないかもしれません。
とにかく今は気落ちも含めてフレッシュな状態になることが第一です。そして、今週来週ぐらいで気持ちが落ち着いてくれたら11月に一走、長引くようなら無理をさせずに直接年末のレースをめざすこともあり得るかも…。いずれにしても、もともと気性が難しい馬だけに、引き続き慎重に進めて頂ければと思いますm(_ _)m
【2020/9/27中山11R 産経賞オールカマー(G2)でのクレッシェンドラヴ:公式HPより】