*チャンピオンヒルズはチャンピオンズファームさんが栗東近郊に開設したばかりの育成施設だそうです。チャンピオンズファームさんのHPに紹介が載っています → Champions Farm (http://champions-farm.co.jp/)
【2020/9/5 札幌2歳ステークス(G3)でのバスラットレオン:公式HPより】
シュウジデイファーム在厩のカイザーノヴァは、おもにBTCの坂路で普通キャンター2本を消化。週2回の速めをコンスタントに乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「今週は3頭併せで後ろから前を追いかける形。ラストは真ん中に入り39秒を少し切るくらいで先着しました。厩舎陣営によれば、『11月14日阪神11R デイリー杯2歳S(G2・芝1600m)に向けて、今週末か来週には栗東トレセンへ』とのこと。問題なく送り出せると思います」
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個人的には北海道から栗東への移動を心配していたのですが、どうやら陣営は今までの様子から『輸送に関しては心配ない』と判断されているようですね。11/14の復帰初戦に向けて今週末移動なら3週間、来週末なら2週間でレース出走まで持っていける自信があるということのようです。
その上で今週の速めは3頭併せ、ラスト3Fで39秒を切る時計が出たとのこと。クローバー賞が終わったあとも、BTCの調教ではなかなか40秒を切らない本馬でしたが、ひょっとすると調教でも時計が楽に出るぐらい心身に成長が見られるのかもしれません。
ちなみにラスト3F39秒を切るということは、デビュー戦前の最終追い切り(坂井瑠星騎手、函館芝コースで39.1秒)より速く、クローバー賞の最終追い切り(助手、札幌芝コースで38.0秒)より少し遅いぐらいの時計です。こういう追い切りレベルの3頭併せがしっかりこなせるのが、矢作先生が信頼するシュウジデイファームさんの売りなんでしょうね。
とにかくですね、石川代表の「問題なく送り出せる」との言葉にも自信を感じますし、半姉パラスアテナが秋華賞で見せたパフォーマンスもこの系統の成長力を示す素晴らしい内容でした。次はG2戦で相手強化は明らかですが、こちらだって以前より強くなっているかもしれず…。これは期待できるんじゃないですかねぇ(^^)
【木村秀則牧場在厩時のカイザーノヴァ:公式HP(2019/7/5更新分)より】
スピリットファーム在厩のグランソヴァールは、現在は、おもにダート周回コースでハロン22秒ペースのキャンター2000mを消化しています。
◇明智代表のコメント 「調教師によれば、『嫌気がさしている状態にありそうですので、通常よりも立ち上げの期間を長めに取ってから進めてあげて欲しい』とのこと。牧場ではいつも大人しい馬ですから特に変わりない様子に見えますが、一層のリフレッシュに重きをおいて着手していきたいと思います。どうやら背腰に疲れについては、この間に自然と癒えてくれるレベルに留まっているようです」
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身体については大きな疲れはないようですが、気持ちの問題は厄介なので時間をかけて進めるしかありません。先週の近況によれば、復帰目標は年末年始が一つの目安とのことでしたから、少なくともあと二、三週間は軽めのメニューのみになるのでしょう。
本馬に関しては、年内のオープン入りを現実的な目標にしていましたが、この状況ではそいういう目標も一旦リセットになりますね。もちろん、先々は上をめざして欲しいですが、まずはこの馬本来の走りができる精神状態になってもらわなければ…。簡単な話ではないでしょうが、完全復活を信じて待ちたいと思います。
【2020/10/10東京10R 神無月ステークスでのグランソヴァール:公式HPより】
引き続き次走情報の提供はありませんでしたが、Sponichi Annexさんの取材によれば「次走は福島記念かジャパンカップか有馬記念」とのこと。昨年に続いて福島記念に出走する場合は今週末には帰厩するはずですが、とりあえず近況からはそういう雰囲気は感じられません。まあ、福島記念は昨年勝った縁起の良いレースとは言え、今回出るとなればハンデも背負うことになりますし、正直、ちょっと微妙な選択に思えます。
それに福島記念には以前からドゥオーモが出走を表明していて、さらにパンサラッサも出走するとのこと。重賞であれば出資馬どうしの直接対決も仕方がない面はありますが、クラブとしてもわざわざ福島記念に3頭も集める必要があるのかどうか…。オールカマーが久々の一戦、そこから適度に間隔を開けたわけですから、ここはジャパンカップから有馬記念をめざす作戦でも良いのではないでしょうか(^^ゞ
ジャパンカップは有馬記念とともに国内最高賞金を誇るレースですが、大人の事情(?)で結果的に天皇賞(秋)と有馬記念の谷間的メンバーになることもあり得ます。それに、東京連続開催の最終週で意外にに高速決着、瞬発力勝負にならないケースも考えられますから…。クレッシェンドラヴ自身、実に久しぶりの左回りにはなりますが、思い切ってチャレンジしても面白いと思います。
(何だかんだで有馬記念直行… という雰囲気も漂ってきましたけれど…)
Sponichi Annex 『【古馬次走】ラヴズオンリーユーはエリザベス女王杯』
オールカマー4着クレッシェンドラヴ(牡6=林)は、福島記念(11・15、福島)かジャパンC(11・29、東京)か有馬記念(12・27、中山)
【2020/9/27中山11R 産経賞オールカマー(G2)でのクレッシェンドラヴ:公式HPより】
パンサラッサは、21日、トレセン近郊のチャンピオンヒルズへリフレッシュ放牧に出ています。
◇矢作調教師のコメント 「ひとまずレース後も反動は見られませんので、10日間ほどの短期放牧を挟んで次走を意識。放牧後も問題がないようであれば、11月15日福島11R 福島記念(G3・芝2000m)に向かいたいと思います。JBCクラシックに関しては登録だけとなりましたが、藤岡佑騎手も『ダートも良さそう』と言っていたように、ゆくゆくはダートにもチャレンジしてみたい、その気持ちに変わりはありません」
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JBCクラシック登録で一瞬『おっ!!』と思いましたが、補欠の立場で中途半端に調整を続けるわけにもいきませんし、前走オクトーバーSでの好走を見てしまうと芝のリステッドやG3で勝負になるのは明らかですからね。いずれダートへ挑戦するのは方向性として維持されるものの、次走に関しては短期放牧を挟んで福島記念という流れになったようです。
レース間隔、レース選択にもいろいろなバリエーションがある今回でしたが、こうやって早めに決断をするのは準備を進める現場の皆さんにとっても分かりやすくてイイですよね。もちろん準備の過程で想定外があれば、それはその時に対処していけば良いのですから。
ということで、これでドゥオーモとパンサラッサ、初重賞制覇をめざす2頭が福島記念で直接対決となってしまいました。。正直、どちらも喉から手が出るほど欲しい重賞のタイトル…。重賞に出資馬2頭が出るのはありがたいものの、何とか使い分けてもらえないかと思ってみたり…。そんなワガママが通らないのは百も承知ですが、どちらにも勝たせてあげたいだけに、ついつい余計なことを考えてしまいます(^^;)
*チャンピオンヒルズはチャンピオンズファームさんが栗東近郊に開設したばかりの育成施設だそうです。チャンピオンズファームさんのHPに紹介が載っています → Champions Farm (http://champions-farm.co.jp/)
【2020/9/27中京11R 神戸新聞杯(G2)でのパンサラッサ:公式HPより】