モリナガファーム分場在厩のキョウエイカルラ’20は、さらに広大な放牧地に場所を移し、昼夜放牧による管理が続けられています。9/16の馬体重は426kgです。
◇森永代表のコメント 「東京ドーム約2つ分の放牧地に切り替えて放牧中。本馬好みの青草が生えているエリアを拠点として、日々元気に動き回っています。真ん中には一般の人が通行可能な歩道橋がかかっていますので、競馬場のパドックのように少し上から人に見られることにも慣れてくることでしょう。体つきは馬体重からも分かるとおり、順調に大きくなってきており、今はトモが高くなっている段階。どちらか言えば奥手のタイプですから、まだまだ成長してくれそうですよね。調教師の仰るとおり、馴致の着手を待って正解でした。リニューアル作業のために入っているブルドーザーの音や動きにも驚くことなく、平常心でのんびりと工事を見つめています。このあたりも競走馬としてプラスに働くのではないでしょうか」
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7/15の馬体重が402kgでしたから、約2ヶ月で20kg以上増えてくれました。ただし、本馬は(森永代表が仰る通り)まだトモ高が目立つ幼い体型をしていますので、本格的に身体ができてくるのはまだ先の話でしょう。これは願望込みですが、今が本格的な成長期の入り口だとすれば、あと2ヶ月で30kgぐらいの上積みがあってもおかしくないと思います。
そうですねぇ、矢作先生がシュウジデイファームへの移動を遅らせたのも、そういう見通しがあったからと考えられますし、元気に動き回りながら青草を食べ、自然に身体が増える今の流れを切りたくない気持ちはすごく良くわかります。最近は3歳8月までに最低限の結果を出す必要がありますが、できるだけ待ってあげたいのは確かです。
あとは、ブルドーザーなどの物音や、歩道橋を歩く方の目線などにも動じることが少ないというお話、これも、牧場の放牧地ならではの経験が、自然に気持ちの強さを形作ってくれている気がしてイイですね。もちろん、持って生まれた性格の部分が大きいのでしょうが、馬運車での移動や環境変化への対応など、いちいち心配が必要な馬は大変ですから(^^;)
ということで、馴致開始は馬優先、年内に済ませておけば充分という『昔風の感覚』と、できるだけ早い時期に鍛え始める『昨今の当たり前』の折り合いをどうつけていくのか、今後の矢作先生の采配に注目したいと思います。
【モリナガファーム分場在厩のキョウエイカルラ’20:公式HP(2021/9/3更新分)より】
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