2/22(日)東京競馬場で、第26回フェブラリーステークスGⅠが行われます。今年のフェブラリーSは、ダイワスカーレットの出走表明によって例年以上に注目のされていましたが、最終的にはダイワスカーレットの回避(引退)によって、ダート路線で頑張ってきた馬たちのメンバー構成に落ち着きました。
今年のフェブラリーSで最も注目されているのが、前人未到のGⅠ8勝目(芝のGⅠ路線と単純比較は出来ませんけど)に挑むカネヒキリ。2006年の帝王賞GⅠ(2着)のあと、屈腱炎による2年以上のブランクを経て2008年11月の武蔵野ステークスGⅢで復帰。復帰戦こそ敗れたものの、その後は不屈の闘志で怒涛のGⅠ3連勝(ジャパンカップダートGⅠ(以下「JCD」)、東京大賞典Jpn1、川崎記念Jpn1)を達成し、現役ダート最強馬の座に返り咲いています。まさに、お見事!という内容で、正直驚きました。
ただし、カネヒキリのローテーション【JCD⇒東京大賞典⇒川崎記念⇒フェブラリーS】は、フェブラリーSを勝つという視点では、あまり良くないと思います。ダート馬の国内最大目標であるJCDとフェブラリーSはいずれも激戦になることが多く、その間に2走挿むのはいかにも厳しいからです。もちろん、カネヒキリ陣営が百も承知で組んだローテーションですから克服する可能性もありますが、馬券的には明らかなマイナス材料だと思います。(たしか、もともと川崎記念出走馬はあまり良い成績を残してない気が・・・)
という事で前置きが長くなりましたが、今回は、このレースを「ローテーション」をポイントに予想してみたいと思います。
まず、今回の出走馬を以下の二つに分けます。
①実力上位の既成勢力=昨年のJCD出走馬
カネヒキリ、ヴァーミリアン、サクセスブロッケン、サンライズバッカス、カジノドライヴ 以上5頭
②その他路線からの新興勢力=直前2走に勝鞍があり、且つ2走とも3着以内
ヒシカツリーダー、エスポワールシチー、フェラーリピサ 以上3頭
(少し条件付けが強引な気もしますが)GⅠですし、手を拡げ過ぎると大変なので上記①と②に該当しない馬たちは思い切って無視します。
次に、①の馬たちについて重み付けをしてみます。
前置きで書いたようにJCDのあとにフェブラリーSを狙うならその間は1走が理想です。①に該当する5頭のうちそれに該当するのはヴァーミリアン、サンライズバッカス、カジノドライヴの3頭。JCDから東京大賞典に出走し、更に余分な川崎記念を使ったカネヒキリとサクセスブロッケンは調子落ちの可能性が高いとみて割引きです。
さらに、②で取り上げた3頭の馬たちを見てみます。
エスポワールシチーは前走の平安ステークスGⅢで、JCDで9着だったワンダースピードに3kgの斤量差をもらいながら負けたわけですから、今回も実力的には苦しそうです。一方、前走根岸ステークスGⅢでクビ差の勝負だったフェラーリピサ(1着)とヒシカツリーダー(2着)は、ともに上り馬に相応しい勢いがあり、侮れない存在だと思います。どちらが上かは難しいところですが、差し馬有利のコースも考慮に入れて、今回は敢えてヒシカツリーダーを上位に取りたいと思います。
最後に、今までの検討内容に加え、出走馬たちの過去データを総合的に比較した私の結論です。
馬番 馬 名 騎 手 私の印 参考(ダービーニュース)
9 ヴァーミリアン 武 豊 ◎ ▲△○△△▲
14 カジノドライヴ 安藤勝己 ○ △◎△◎▲◎
3 サンライズバッカス 三浦皇成 ▲ -▲△△-△
2 カネヒキリ ルメール △ ○○◎○◎○
7 ヒシカツリーダー 木幡初広 △ --△△--
公式HPによると、以前「気になる2007年産」で取り上げたサヴァント’07はその後も順調に調教を重ねているようです。
ちなみに、サヴァント’07の12月から今までののコメントを並べるとこんな感じです。
12月:まるで古馬のように全身を使った綺麗な走り
1月:馬体、性格、足捌き、2歳1月の時点では何一つ文句なし
2月:乗り心地ピカ一、手ごたえ充分
セールストークありとは言え、凄いコメントですねぇ。予定厩舎は国枝厩舎だし、価格もお手ごろなのでもっと売れていても良い感じですが、今のところ残口には余裕があるようです。
不安点を挙げれば、兄姉があまり活躍していないこと、牡馬としてはやや小柄なサイズでしかも体重が増える気配が無いこと(12月:452kg→1月:442kg→2月:436kg)でしょうか。もしかすると、そのあたりを気にして様子見をしている人が多いのかもしれません。(私自身も実は様子見しています)
写真の顔つきも悪くないですし、出資候補であることは間違いないので、引き続き今後の動向に注目していきます。
(写真は募集開始時のサヴァント’07:公式HPより)
水曜日の時点で出走希望馬が22頭(優先出走権保持馬8頭)と聞いていたので、「今週は除外かな?」とも思っていましたが、無事出走確定しました。このところ着実に力をつけているし、1600mも是非試して欲しいと思っていたので、この出走確定は素直に嬉しいです。
もっとも、直近4走(いずれも1600万下)で2着が3回あるドリーミーペガサス(内田博幸騎手)が抜けて強い感じなので、勝つまではどうかと思いますが、他の有力馬たちとはそんなに差が無さそうなので良い結果を期待しています。
できればいい枠順を引いて、先行策が予想されるフォーティファイド(武豊騎手)あたりを目標に、前々でスムーズな競馬をして欲しいところです。今回テン乗りの田中勝春騎手にも是非頑張ってほしいです。
09.02.18 助手 栗東坂稍 1本 55.2 40.8 26.7 13.5 馬なり余力
アルシラートは、2月21日(土)京都10R 河原町S(1600万下 ダ1200m)にM.デムーロ騎手で出走します。
09.02.18 助手 栗東坂稍 1本 53.6 41.4 29.2 15.7 馬なり余力
09.02.17 助手 栗東坂稍 1本 56.7 42.0 28.3 14.4 馬なり余力
相変わらず「前半飛ばし気味に走って、嫌になったらやめてしまう」という感じの調教のようですね。今の状態でレースでの好結果を臨むのは酷かもしれませんが、前走からの距離短縮は好材料ですし、清水助手もコメントしているように、なんとかデムーロ騎手の好騎乗にも期待したいところです。
やはり、ダイワスカーレットは引退するようです。
残念な形での引退にはなりましたが、12戦8勝(2着4回)という成績やレース内容には文句のつけようもなく、彼女が歴史的名牝であることは間違いありません。
ゆっくり休んで、いい仔をを出して欲しいですね。
2月7日(土)に栗東トレセンに帰厩したアルシラートは、その後順調に調整しているようです。
12日の三浦助手のコメントによると、「体調は前走時より上向き」との事。(まあ、短期とは言えそのためにリフレッシュ放牧したのですから、上向きじゃないと困りますけどね。)
09.02.10 助手 栗東坂良 1本 61.0 45.5 31.2 15.7 馬なり余力
09.02.12 栗東坂良 1本 63.6 46.1 30.4 14.9 馬なり余力
まだ調教内容はごく軽いものですが、一応来週2月21日(土)京都10R 河原町S(1600万下 ダ1200m)に出走予定のようです。もしかすると、長く休んだわけではないのであまり調教でテンションを上げずに、直前にサラッと追ってレースへ臨む作戦かもしれません。
関係者がいつもコメントしているように、この馬は「走る能力」だけならオープンでも充分通用すると思えるだけに、最近のレースは歯痒くて仕方がありません。こうなったら、レースの進め方(戦法)だけでなく、レース間隔や調整方法も変えてみるなど、何でも試して活路を見出して欲しいですね。
(写真は1/24羅生門S時のアルシラート:公式HPより)
本日の京都11R 第49回きさらぎ賞 の結果が出ました。
馬 名 騎 手 タイム 着差 予想印
1着 リーチザクラウン 武 豊 1:48.9 ▲
2着 リクエストソング 後藤浩樹 1:49.5 3 1/2 ◎
3着 エンブリオ 安部幸夫 1:49.8 1 3/4 -
4着 ベストメンバー 四位洋文 1:49.8 クビ ○
5着 キタサンガイセン 安藤勝己 1:49.8 ハナ △
予想の記事でレース展開についての願望を書きましたが、実際は少し残念な結果になりました。
(もっと激しいレースが見たかったなぁ・・・)
レース前に「今日は後ろから行きたい」と言っていたリーチザクラウン陣営でしたが、代わりにレースを引っ張るタイプの馬がいなかったことと、無理に抑え過ぎてリズムを崩すことを嫌った武豊騎手の判断で、やはりこの馬がスンナリ先頭へ。(それでも内側を大きく開けて「何でもいいから先に行ってくれ・・・」という素振りは見えましたが)
その後は特に競りかける馬も無く悠々と直線へ。武騎手が軽く仕掛けると後続を突き放し、最後はターフビジョンで着差を確認しながらの入線でした。
1000m通過が1:01.7というスローぺースになることまでは想定の範囲内でしたが、ベストメンバーやリクエストソングがあそこまで消極的な競馬をするとは思いませんでした。リーチザクラウンをペースメーカーにしてその直後につけるとか、3コーナーから思い切ってマクッて出し抜けを狙うとか、もう少し何か仕掛けて欲しかったですね。正直言って、最初から2着狙いの競馬に見えるほど「何も出来ずに負けた」という感じです。
今日のレースでは、リーチザクラウンと2着以下の馬たちに、着差以上の実力差を感じました。クラシック本番までにはまだ時間がありますが、現時点の力関係を2着以下の馬たちが逆転するのは至難のわざだと思えます。
逆に、リーチザクラウンはこのレースを圧勝したことで再度クラシックの有力候補に躍り出ました。スタート後に折合いさえつけば、勝負どころでのの瞬発力も持っていますので(今日も1400m~1600mのラップが一番速くて11.1秒)、順調に行けば大きな可能性を持って本番に臨むことになりそうです。
◎ リクエストソング 後藤
○ ベストメンバー 四位
▲ リーチザクラウン 武豊
△ キタサンガイセン 安藤
展開としては、武豊のリーチザクラウンが逃げ、それをベストメンバー、リクエストソングなどの有力馬がマークする形になると思います。出走頭数が10頭と落ち着いた上にスタート後の直線が長い京都競馬場の芝1800mですから、あまり展開上の紛れも無さそうで、現時点での力関係がはっきり出るレースになると思います。
リーチザクラウンがマークされる厳しい展開をしのぎきって勝つのか、新興勢力が差し切ってクラシックの有力候補に躍り出るのか、非常に楽しみな一戦になりました。
あとは、おそらく単騎逃げになるリーチザクラウンに楽をさせ過ぎないように、リクエストソングの後藤騎手やベストメンバーの四位騎手には、積極的な思い切った競馬をして欲しいと思います。この時期の賞金加算は大事なので慎重に乗りたくなる気持ちはわかりますが、この辺でビビッた競馬をしているようではとてもクラシックの栄冠は手に入らないと思います。
この後にもロジユニヴァースやナカヤマフェスタなどの弥生賞出走予定組が控えていますし、まだまだ行方がわからないクラシック戦線ですが、ここらでイキのいい新しい勢力に出てきてもらって、2009年の春競馬をもっともっと盛り上げて欲しいと思います。
フェブラリーステークスGⅠの回避に続いてドバイ遠征も取り止めと聞いていましたので、少しいやな予感はありましたが、「やはり・・・」という印象と「まさか・・・」という思いが交錯しています。昨年末の有馬記念で見せたパフォーマンスは、名実ともに現役最強馬である事を見せ付けた強い内容でしたし、自分でレースを作れる先行力、自在性と類稀な勝負根性を兼ね備えている事などから、ドバイでは2001年のトゥザヴィクトリー以上の結果を期待していた人も多いと思います。
私は、今、日本の競馬界を席巻しているサンデーサイレンス系の種牡馬たちを海外に逆輸出して、日本で開花したあの素晴らしい血統を世界に還元できたらいいなぁと思っています。そういう意味でも、アグネスタキオン産駒のスカーレットには是非ともドバイで世界中をアッと言わせる活躍をして欲しいと思っていました。
ダイワスカーレットは5歳牝馬。もちろん症状次第だと思いますが、陣営は、このままスカーレットに競争生活を続けさせるのかどうか、厳しい判断を求められることになってしまいました。
こういうことがおこる度に、無事是名馬、という言葉が思い出されます。
食べたところはいつもの「豊後屋」さん(JR大森駅近く)。幻の麦焼酎「兼八」との相性もばっちりで、たまらなく美味いです。
ポイントは、大将が「今日はあんきもが美味い」と言った時にすかさず頼むこと。とれたての新鮮なやつが堪能できます。
普通の店で出てくるあんきもは、ポン酢などで味がついていますが、ここはそのままの状態で出てきます(タレは別についてきます)。で、試しにタレをつけずに食べると濃厚なあんきもの風味が直球で・・・。新鮮なので全く臭みが無いから出来ることですね。
ま、体に悪いこと請け合いです。
(写真はRICOH R10で撮影)