わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸体験のミスマッチ

2008-08-30 14:14:43 | 陶芸体験、陶芸の費用
近年、陶芸体験の出来る所が、減る傾向に有る様に思われます。

    ( 陶器産地の窯元や、観光地の体験は、除く )

即ち、体験受け入れ側と、体験をしたい人の思惑に、違いが有るからです。

 1) 受け入れ側の思惑

  ① 体験を通して、陶芸の面白さ、楽しさを知って貰いたい。

  ② 体験では、作るだけでなく、場所の雰囲気、指導者の人柄、指導の仕方

    その教室(クラブなど)のシステム、規約(料金、振り替えなど)を

    知って貰いたい。

  ③ 上記事柄を理解したう上で、継続して参加(入会)して貰いたい。

    (これが、受け入れ側の、本音です。)

  ④ その為に、体験の料金絵を安く、設定し、指導も丁寧にしています。

   (初心者に、短時間で色々教える事は、かなりハードな仕事ですが・・)

  ⑤ 以前ですと、3~5人体験をすれば、その内の一人位は入会した物ですが

    現在では、数十人に一人の割合になっています。

    (体験する側も、かなりドライになって来ています。)

  ⑥ 受け入れる側からは、体験コースは「労多くして功少なし」の状態に成り

    つつ有り、受付ける所(教室)も少なくなっています。

 2) 体験を受ける側の思惑

   ① 自分の作りたい物を作りたい。なるべく大きな作品を作りたい。

     自分一人で作りたい。使える物を作りたい。

    ・ 初心者にとって電動ロクロで、一人で作品を作るのは、不可能です。

    ・ 体験ですので、大きな作品を作る事は、時間的に困難です。

    ・ 形は作れますが、使いやすい作品に仕上げる事は、難しいです。

   ② 安い費用で、時間的に自由が効く所、なるべく近所で、

    ・ 参加し易い費用に設定されている所が多いです。

    ・ 時間は約2時間位が一般的ですが、ややオーバーも認める所も多い。

   ③ 入会を強要されず、一回のみの体験が出来る所。

     陶芸に、少し興味が有るが、継続してまでやりたくない。

    ・ 体験を希望される方の多いパターンです

      (特に、若い女性に多いタイプです。)

   ④ 陶芸全般を知る必要も無い。

     (自分の関心の無い所は、先生にお任せ)

     表面的に、陶芸を体験したと言う事実が、必要な事なのどです。


以上の様な事情で、「体験=入会」となり難いのが実情です。

  陶芸の楽しさ、面白さを、アピール出来る体験をして貰いたいと、常々思って

  いるのですが・・・


  体験をされた方の感想を聞いてみると、「面白かった」 と言う方が大半です、

  受付ける側としては、これで十分満足すべきかも知れません。
  

コメント
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