作品が十分乾燥したら、次に素焼、施釉、本焼きと、続きます。
素焼と本焼きとの違いを列挙すると、以下の様に成ります。
1) 目的が違う。
2) 焼く温度が違う。
3) 焼き方が違う。
4) 焼ける作品の量が違う。
5) 窯詰めの方法が違う。
6) その他の違い。
以上 順次お話します。
1) 目的が違う。
① 素焼の目的は、釉薬を失敗無く、掛ける様にする為です。
即ち、素焼をする事により、作品の強度(特に水に対する強度)が増します。
又、吸水性が増し、水に溶いた釉薬を、素早く吸収し、均一に塗る事が出来ます。
それ故、焼き締め等の様に、釉薬を塗らない場合には、素焼をする必要は、有りません。
② 本焼きの目的は、釉薬を熔かし、作品の素地を均一に被う事で、強度を増し、吸水性を無し
水漏れを防ぎます。
2) 焼く温度が違う。
① 素焼は、700℃~800℃程度で焼くのが一般的きです。
温度が高すぎると、吸水性が悪くなり、施釉が上手く行きません。
温度の「バラツキ」も100℃程度あっても、ほとんど問題ありません。
② 本焼きは陶器で1200℃(SK-6a)~1250℃(SK-8)が一般的です。
磁器では、1280℃(SK-9)~1300℃(SK-10)が一般的です。
本焼きの温度の「バラツキ」(最高部分と最低部分の温度差)は10℃程度に抑えられれば、
理想的です。
3) 焼き方が違う。
温度上昇速度の違いと、温度差、及び酸化、還元焼成の有無です。
① 素焼では、なるべく「ゆっくり」と温度を上げていきます。
特に、水蒸気爆発を起しやすい温度近辺では、特に「ゆっくり」(1時間で80℃~100℃程度)
上昇させます。
(水蒸気爆発については、後で述べます。)
温度差については、さほど問題に成りません。かなり「ラフ」にして良いです。
又、極端な還元で、作品が「すす」で黒くなる場合を除き、神経を使う必要は、有りません。
② 本焼きでは、一度素焼をしていますから、水蒸気爆発は、ほとんど起こりません。
それ故、素焼より温度上昇が早く成ります。
ほとんどの釉薬は、酸化焼成と、還元焼成とでは、発色の違いが出ます。
酸化か、還元かを決め、950℃前後より、空気の量を調整し、焼成します。
(本焼きの焼成方法については、後日詳細を述べます。)
以下 次回に続きます。
陶芸の窯焚き(素焼)
素焼と本焼きとの違いを列挙すると、以下の様に成ります。
1) 目的が違う。
2) 焼く温度が違う。
3) 焼き方が違う。
4) 焼ける作品の量が違う。
5) 窯詰めの方法が違う。
6) その他の違い。
以上 順次お話します。
1) 目的が違う。
① 素焼の目的は、釉薬を失敗無く、掛ける様にする為です。
即ち、素焼をする事により、作品の強度(特に水に対する強度)が増します。
又、吸水性が増し、水に溶いた釉薬を、素早く吸収し、均一に塗る事が出来ます。
それ故、焼き締め等の様に、釉薬を塗らない場合には、素焼をする必要は、有りません。
② 本焼きの目的は、釉薬を熔かし、作品の素地を均一に被う事で、強度を増し、吸水性を無し
水漏れを防ぎます。
2) 焼く温度が違う。
① 素焼は、700℃~800℃程度で焼くのが一般的きです。
温度が高すぎると、吸水性が悪くなり、施釉が上手く行きません。
温度の「バラツキ」も100℃程度あっても、ほとんど問題ありません。
② 本焼きは陶器で1200℃(SK-6a)~1250℃(SK-8)が一般的です。
磁器では、1280℃(SK-9)~1300℃(SK-10)が一般的です。
本焼きの温度の「バラツキ」(最高部分と最低部分の温度差)は10℃程度に抑えられれば、
理想的です。
3) 焼き方が違う。
温度上昇速度の違いと、温度差、及び酸化、還元焼成の有無です。
① 素焼では、なるべく「ゆっくり」と温度を上げていきます。
特に、水蒸気爆発を起しやすい温度近辺では、特に「ゆっくり」(1時間で80℃~100℃程度)
上昇させます。
(水蒸気爆発については、後で述べます。)
温度差については、さほど問題に成りません。かなり「ラフ」にして良いです。
又、極端な還元で、作品が「すす」で黒くなる場合を除き、神経を使う必要は、有りません。
② 本焼きでは、一度素焼をしていますから、水蒸気爆発は、ほとんど起こりません。
それ故、素焼より温度上昇が早く成ります。
ほとんどの釉薬は、酸化焼成と、還元焼成とでは、発色の違いが出ます。
酸化か、還元かを決め、950℃前後より、空気の量を調整し、焼成します。
(本焼きの焼成方法については、後日詳細を述べます。)
以下 次回に続きます。
陶芸の窯焚き(素焼)