作品を乾燥し、窯詰めしたら、いよいよ、素焼の窯焚きと成ります。
1) 窯焚き前の確認事項
① 燃料(灯油、ガス)を使う窯の場合、燃料が十分有る事を確認。
都市ガスなど、使用量のメーターが有る場合は、その数値を読み取っておく。
② 電気を使う窯の場合、電熱線が断線していないかを、確認。
③ 熱電対温度計が、正常に作動しているかも、確認。
④ 素焼すべき作品の、入れ忘れが無いかを確認。
⑤ 点火用具(マッチ、チャッカマンなど)、筆記用具(焼成記録ノート、鉛筆など)の用意。
尚 窯の焚き方は、千差万別で、人によって色々方法が有りますので、ここでは詳しくは述べません。
2) 窯を焚く人は、以下の様に成ります。
① 常にある人に固定されている。
自分の窯(又はカルチャーの窯)で、自分一人で、窯の管理から窯焚きまで、一人で行う。
② 陶芸グループの様に、窯焚きが当番制で、一定していない。
窯焚きの記録を残して置くと、技術が蓄積され、次の人(次の回)の役に立ちます。
) 記録事項は、天候、日時、作品の量、作品の大きさ、温度上昇記録(10分~20分毎の温度)
最高温度、焼成時のトラブル、焼成の仕方(バーナー操作、灯油やガスの供給量、ガス圧)
焼成結果、燃料使用量、その他、気が付いた事をノートに記します。
3) 作品を作った人
① 自分一人で作った作品のみ。
作品の状態が、完全に解かっていますので、素焼は、ほとんど問題ありません。
② 陶芸教室や、カルチャーセンターなどの、会員の作った作品。
一応指導者(先生)が、作っている所を、見ていますので、トラブルは少ないです。
但し、指導者=窯を焚く人とは、限りません。この場合には、指導者と、窯を焚く人の
打ち合わせが必要です。
③ 公民館活動などの、陶芸サークルなどで、複数の人が作った作品。
しっかりした指導者が、いるとは限りません。又作る過程も十分チェック出来ない事も
有ります。この場合、色々トラブルが起こり易いのです。
④ 第三者の作品。(窯焚きは自分、又は窯焚きも第三者の場合)
いわゆる、「窯を貸す」と言う状態です。
一般には、窯焚きを含めて、「窯を貸す」事は少ないですが、薪窯などの本焼きの場合は多いです。
窯の焚き方から、指導してくれる所も有ります。
) 窯のみを貸す。
a) 知り合いの作品の場合、作った人の状態も解かり、トラブルも少ないので、
引き受けてくれる事も、少なく有りません。(素焼のみ、又は本焼きまで)
b) 知り合いでない場合、中々引き受けてくれる所は、有りません。
引き受けてくれる所でも、かなり高価な金額を要求されます。
それは、「窯が壊れる」事を恐れるためです。作品がどの様に作られたのか、不明の場合、
作品自体、又は窯に何らかのトラブルが、起こる可能性が有ります。
・ 私事ですが、以前、小学校の図工の時間に作った作品を、素焼した事がありました。
(楽焼をしたいので、素焼のみの、依頼でした。)
話を聞いてみると、粘土の中に、「ビー玉」や「オハジキ」を入れたとの事、
低い温度の素焼でも、「ビー玉」や「オハジキ」が熔けてしまう危険がある事を、
承知の上で、引き受けました。案の定、幾つかのガラス製は、熔けてしまいました。
以下 次回に続きます。
陶芸の窯焚き(素焼)
1) 窯焚き前の確認事項
① 燃料(灯油、ガス)を使う窯の場合、燃料が十分有る事を確認。
都市ガスなど、使用量のメーターが有る場合は、その数値を読み取っておく。
② 電気を使う窯の場合、電熱線が断線していないかを、確認。
③ 熱電対温度計が、正常に作動しているかも、確認。
④ 素焼すべき作品の、入れ忘れが無いかを確認。
⑤ 点火用具(マッチ、チャッカマンなど)、筆記用具(焼成記録ノート、鉛筆など)の用意。
尚 窯の焚き方は、千差万別で、人によって色々方法が有りますので、ここでは詳しくは述べません。
2) 窯を焚く人は、以下の様に成ります。
① 常にある人に固定されている。
自分の窯(又はカルチャーの窯)で、自分一人で、窯の管理から窯焚きまで、一人で行う。
② 陶芸グループの様に、窯焚きが当番制で、一定していない。
窯焚きの記録を残して置くと、技術が蓄積され、次の人(次の回)の役に立ちます。
) 記録事項は、天候、日時、作品の量、作品の大きさ、温度上昇記録(10分~20分毎の温度)
最高温度、焼成時のトラブル、焼成の仕方(バーナー操作、灯油やガスの供給量、ガス圧)
焼成結果、燃料使用量、その他、気が付いた事をノートに記します。
3) 作品を作った人
① 自分一人で作った作品のみ。
作品の状態が、完全に解かっていますので、素焼は、ほとんど問題ありません。
② 陶芸教室や、カルチャーセンターなどの、会員の作った作品。
一応指導者(先生)が、作っている所を、見ていますので、トラブルは少ないです。
但し、指導者=窯を焚く人とは、限りません。この場合には、指導者と、窯を焚く人の
打ち合わせが必要です。
③ 公民館活動などの、陶芸サークルなどで、複数の人が作った作品。
しっかりした指導者が、いるとは限りません。又作る過程も十分チェック出来ない事も
有ります。この場合、色々トラブルが起こり易いのです。
④ 第三者の作品。(窯焚きは自分、又は窯焚きも第三者の場合)
いわゆる、「窯を貸す」と言う状態です。
一般には、窯焚きを含めて、「窯を貸す」事は少ないですが、薪窯などの本焼きの場合は多いです。
窯の焚き方から、指導してくれる所も有ります。
) 窯のみを貸す。
a) 知り合いの作品の場合、作った人の状態も解かり、トラブルも少ないので、
引き受けてくれる事も、少なく有りません。(素焼のみ、又は本焼きまで)
b) 知り合いでない場合、中々引き受けてくれる所は、有りません。
引き受けてくれる所でも、かなり高価な金額を要求されます。
それは、「窯が壊れる」事を恐れるためです。作品がどの様に作られたのか、不明の場合、
作品自体、又は窯に何らかのトラブルが、起こる可能性が有ります。
・ 私事ですが、以前、小学校の図工の時間に作った作品を、素焼した事がありました。
(楽焼をしたいので、素焼のみの、依頼でした。)
話を聞いてみると、粘土の中に、「ビー玉」や「オハジキ」を入れたとの事、
低い温度の素焼でも、「ビー玉」や「オハジキ」が熔けてしまう危険がある事を、
承知の上で、引き受けました。案の定、幾つかのガラス製は、熔けてしまいました。
以下 次回に続きます。
陶芸の窯焚き(素焼)