わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

釉薬を掛ける1(施釉前の作業)

2009-05-16 22:21:51 | 釉薬の調合と釉を掛ける
素焼が終わった作品は、次に釉薬を掛けます。

以下の説明は、以前お話した事と、重複する場合が、多いですが、ご了承下さい。

釉薬を掛ける前に、する作業として、

1) 素焼の結果、「ひび」や、壊れが無いかを、確認する。

   即ち、施釉出来る作品と、施釉しない方が良い作品を、選別します。

 ① 基本的には、「ひび」の入った作品は、この段階で、破棄するのが、正解ですが、

   破棄できない事情の有る作品は、補修する事に成ります。

 ② 補修の仕方

  ) 陶芸用接着剤を使う。(市販されています。)

    但し、万能な接着剤は、有りません。特に「ひび」の入った作品には不向きです。

    逆に。完全に、二つに割れた作品の方が、接着面積(糊しろ)が広く、成功し易いです。

  ) 「ひび」の入った部分に、同じ土で作った、素焼の粉(シャモット)に糊を混ぜ、

    埋め込み補修します。
  
  ) 割れた作品でも、そのままで自立し、移動しない場合には、釉薬を塗る事で、補修できます。

  ) 補修で注意する事は、接着した部品が、本焼き中に、移動してしまう事です。

    移動した部品は、変な位置に、しっかり固着し、処置無しと成ります。

    特に、ぶら下がる部品や、横方向に付ける部品は、動き易いです。

  Ⅴ) 素焼時に見つけた、「ひび」は本焼きで、確実に広がります。

    上記補修しても、上手く行かない場合、本焼きで傷を広げた後、再度補修、施釉し、

    本焼きすれば、かなりの程度、目立たなく成ります。

2) 作品に付いた、「ホコリ」を落す。

   素焼後直ぐに、施釉する場合は、ほとんど問題有りませんが、長い間放置してあると、

   必ず「ホコリ」が付きます。

   この「ホコリ」が、釉薬を弾く事になり、「釉ハゲ」の原因に成ります。

 ① 「ホコリ」を取り除く方法

  ) 「はたき」などを掛けて、取り除く。

  ) 強く絞った「スポンジ」で、軽く拭き取る。

   (強く拭くと、反って「ホコリ」を、作品に、なすり付ける事に成ります。)

    この場合、直ぐに、施釉出来ます。

  ) やや強めの水流で、全体を洗う。洗った後、乾燥させてから施釉します。

    但し、短時間で終わらせます。時間が掛かると、作品が水を吸い、施釉までに時間が掛かります。

3) 異物の除去や、小さな傷を消します。

 ① 「削りカス」などが、作品に付着している場合も、多いです。

  作品表面を、手で撫ぜ、異物を感じなければ、問題有りません。

  特に、湯呑みや、ご飯茶碗のように、唇に当る部分は、丁寧に撫ぜて下さい。

  但し、作品の内側に、異物が有り、手が届かない場合、針(剣先)や、細い棒(ひご等)で、

  掻き出します。

 ② 作品表面の、浅い傷(小さい傷)は、「紙やすり」や「布やすり」で、削りとります。

   但し、」削りカス」は、上記「ホコリ」と、同じ作用が有りますので、2)と同じ作業が必要です。

以下次回に続きます。
陶芸の釉薬の掛け方 

施釉 施釉準備
コメント
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