今まで、色々述べて着ましたが、正直言って、轆轤の上達法には、「これ」と言う物は有りません。
基本的には、数多くの作品を、作ると言う事に、なるのですが、時間的制約で、轆轤に触れる事も、
多くないかも知れません。その短い時間内でも、なるべく多くの、形の作品を作る事で、轆轤の
技法を、学ぶ事が出来ます。
10) 形の違った作品を、多く作る。
① 良く聞く話ですが、湯呑みの様な、小ぶりな物を、同じ形、同じ大きさの作品に仕上げ、
短時間で、1,000 個、轆轤挽すると、轆轤技術が上達出きると言う話は、真実かも知れません。
しかし、この方法で習得できるのは、土殺し、土取りの量、土の伸ばし方、形の作り方、
寸法感覚、轆轤作業のスピード化など、ある限定された技術とも言えます。
又、小規模の量産向きの、技術だとも言えます。
大きな窯元ならば、必要な技術かも知れませんが、陶芸を趣味に持つ多くの方では、必ずしも、
必要な技(わざ)とは限りません。
② 趣味で陶芸を、楽しむのでしたら、なるべく多くの技法(やり方)を、身に着けた方が、
より陶芸を、楽しむ事ができます。
③ その為には、色々な形や大きさの作品を、作る事です。
) 轆轤は基本的には、丸い物しか作れませんが、急須の様に、格パーツを作り、組み合わ
せて、新たな形を作る事も出来ます。
) 丸い鉢から、楕円鉢を作る事も出来ます。(このやり方にも、幾つかの方法があります。)
その他、四角や六角などの形に、変形する事も可能です。
) 面取りの器などは、あえて、肉厚に作ら無ければ、なりません。
) 俵壷の様に、完全に空気を閉じ込めて、形を作る物もあります。
以上は、ほんの一例ですが、作る形によっては、従来の技法では、上手くいかない場合があり、
新たな作り方(技法)を、見付けなければなりません。
この事が、新たな課題となり、轆轤技術が上達する、「きっかけ」に成ります。
④ 轆轤作業でも、色々な装飾を施す事が出来ます。
) 練り込みによる、マーブル模様の袋物などでは、失敗しても、その上に土を載せる事は、
出来ません。模様の連続性が、途切れて仕舞う為です。又、失敗して全てを壊しても、
その土を、練り直して、もう一度マーブル模様の作品は、作れません。
即ち、その土では、やり直しが出来ない、一発勝負と成ります。
) 轆轤目も人気のある、装飾の一つです。皿状の中央部分に付ける方法や、中心より縁に
掛けて、全面に施す場合も有ります。
この際には、皿が「お猪口」にならない様に、作業する必要があります。
この作業も、慣れないと、かなり難しいです。
・ 縦長の容器や、袋物などの、轆轤目も、力強く入れる事は、かなり難しいです。
轆轤目の粗さ(ピッチ)や、強弱(溝の深さ)など、轆轤の回転と、引き上げる手の、
タイミングで、変化します。
その他、別の何かを、新しく始めると、必ず何らかの、問題に「ぶつかる」はずです。
この問題を解決する事が、轆轤技術を上達させる、原動力になります。
それ故、どんどん、新しい形や、大きさに挑戦して下さい。
それが、轆轤技術の、「真の上達方法」かも知れません。
以下次回に続きます。
基本的には、数多くの作品を、作ると言う事に、なるのですが、時間的制約で、轆轤に触れる事も、
多くないかも知れません。その短い時間内でも、なるべく多くの、形の作品を作る事で、轆轤の
技法を、学ぶ事が出来ます。
10) 形の違った作品を、多く作る。
① 良く聞く話ですが、湯呑みの様な、小ぶりな物を、同じ形、同じ大きさの作品に仕上げ、
短時間で、1,000 個、轆轤挽すると、轆轤技術が上達出きると言う話は、真実かも知れません。
しかし、この方法で習得できるのは、土殺し、土取りの量、土の伸ばし方、形の作り方、
寸法感覚、轆轤作業のスピード化など、ある限定された技術とも言えます。
又、小規模の量産向きの、技術だとも言えます。
大きな窯元ならば、必要な技術かも知れませんが、陶芸を趣味に持つ多くの方では、必ずしも、
必要な技(わざ)とは限りません。
② 趣味で陶芸を、楽しむのでしたら、なるべく多くの技法(やり方)を、身に着けた方が、
より陶芸を、楽しむ事ができます。
③ その為には、色々な形や大きさの作品を、作る事です。
) 轆轤は基本的には、丸い物しか作れませんが、急須の様に、格パーツを作り、組み合わ
せて、新たな形を作る事も出来ます。
) 丸い鉢から、楕円鉢を作る事も出来ます。(このやり方にも、幾つかの方法があります。)
その他、四角や六角などの形に、変形する事も可能です。
) 面取りの器などは、あえて、肉厚に作ら無ければ、なりません。
) 俵壷の様に、完全に空気を閉じ込めて、形を作る物もあります。
以上は、ほんの一例ですが、作る形によっては、従来の技法では、上手くいかない場合があり、
新たな作り方(技法)を、見付けなければなりません。
この事が、新たな課題となり、轆轤技術が上達する、「きっかけ」に成ります。
④ 轆轤作業でも、色々な装飾を施す事が出来ます。
) 練り込みによる、マーブル模様の袋物などでは、失敗しても、その上に土を載せる事は、
出来ません。模様の連続性が、途切れて仕舞う為です。又、失敗して全てを壊しても、
その土を、練り直して、もう一度マーブル模様の作品は、作れません。
即ち、その土では、やり直しが出来ない、一発勝負と成ります。
) 轆轤目も人気のある、装飾の一つです。皿状の中央部分に付ける方法や、中心より縁に
掛けて、全面に施す場合も有ります。
この際には、皿が「お猪口」にならない様に、作業する必要があります。
この作業も、慣れないと、かなり難しいです。
・ 縦長の容器や、袋物などの、轆轤目も、力強く入れる事は、かなり難しいです。
轆轤目の粗さ(ピッチ)や、強弱(溝の深さ)など、轆轤の回転と、引き上げる手の、
タイミングで、変化します。
その他、別の何かを、新しく始めると、必ず何らかの、問題に「ぶつかる」はずです。
この問題を解決する事が、轆轤技術を上達させる、原動力になります。
それ故、どんどん、新しい形や、大きさに挑戦して下さい。
それが、轆轤技術の、「真の上達方法」かも知れません。
以下次回に続きます。