本日テレビで、益子(栃木県)や笠間(茨城県)の窯場で、地震による、大きな被害があった事が、
報じられていました。被害に会われた方に、謹んで、お見舞い申し上げます。
展示されていた美術品や、商品が倒れたり、落ちたりして、大量に破損した様です。
・ 特に、登り窯の被害が大きく、天井が抜け落ちた映像が、写っていました。
耐火レンガを、モルタルで接着しながら、積み上げただけの、構造ですので、鉄骨や鉄板で補強
された窯に比べ、脆い面が有ります。
窯の中に、人や作品が有ったかどうかは、不明ですが、怪我のなかった事を、願っています。
・ 窯は陶芸家の命です、作品は壊れても、ある程度、再現が出来ますが、登り窯の復興と成ると、
多大の時間と、費用が必要に成ります。その間、作品を作っても、焼く事が出来ません。
・ 一応復興を目指したいと、お話していましたので、陰ながら、応援したいと思っています。
本日のテーマについて、お話します。
4) 緊急時、地震、雷に会った場合の処置
② 雷(雨)に会った場合
夏場の夕立等、急に雷が鳴り始め、周囲に落雷などが、続いて起きた時にも、続行か中断かを、
迷う場合があります。朝から焚き始めた窯も、夕方にはかなりの、高温になっていますので、
迷いも、大きくなり易いです。
雷の危険は、落雷の他に、電子機器を壊す、「雷サージ電流」の怖さも有ります。
) 落雷について
金属製の煙突のある窯では、当然、煙突は建物より、高い場合が多いです。
都市部にある窯等は、周囲の煙突より高い建物も、数多く避雷針も付けれれている為、直接
激しい雷であっても、窯の煙突に、落雷する事は、稀な様です。
但し、避雷針自体は、落雷を避ける物ではありません。むしろ、避雷針に落雷させる事により
周囲に、落雷し無いように、設けられいる物です。
a) 避雷針の有効範囲は、旧JISでも避雷針の保護範囲(角度法)が決められています。
一般建築物であれば避雷針の頂点から60°以下の範囲内とし、
可燃性ガス・液体を扱う製造所・貯蔵所は45°の範囲と定められていました。
・ 例えば、 高さ20mの避雷針の、一般建物における安全範囲は、避雷針を中心に半径約11.55m
となります。高さが15mだと地上部分で直径15~25m程度が保護範囲でした。
・ 新JIS(2003年にJISが改正)における避雷針の保護範囲(角度法+回転球体法)
回転球体法では、先駆放電の先端(避雷針の先端)から、雷撃距離(避雷針の高さ)Rmの
球の範囲内と、その球に接する地面からの、角度(高さ等に拠って決られています)内が、
避雷範囲に成っています。(有効範囲は、旧JISと大きな違いは、ない様です。)
b) いずれにしても、避雷針の有効範囲は、我々が思っている以上に、狭い事が解かります。
あくまでも、避雷針のある建物を、守る事が役目になっています。
それ故、近くに避雷針があるからと言って、安心は出来ません。
d) 人家の少ない所などでの、雷は怖いものです。窯の煙突程度の高さであっても、落雷の
危険性が有ります。激しい雷が発生した場合には、中断する決断も必要です。
但し、雷よりも、雨が激しい場合は、必ずしも、中断しなくても、良いかもしれません。
(雨の降っていない方が、危険が大きいと言う話を、聞いた事があります。)
・ 夕立が有りそうな天気の場合には、早めに作業を終わせる様にしたいです。
又、天気予報に注意しながら、窯焚きのタイミング(日時)を、見つける事です。
e) 雨が激しく降ると、思わぬ所に、影響が出ます。
以下次回に続きます。
報じられていました。被害に会われた方に、謹んで、お見舞い申し上げます。
展示されていた美術品や、商品が倒れたり、落ちたりして、大量に破損した様です。
・ 特に、登り窯の被害が大きく、天井が抜け落ちた映像が、写っていました。
耐火レンガを、モルタルで接着しながら、積み上げただけの、構造ですので、鉄骨や鉄板で補強
された窯に比べ、脆い面が有ります。
窯の中に、人や作品が有ったかどうかは、不明ですが、怪我のなかった事を、願っています。
・ 窯は陶芸家の命です、作品は壊れても、ある程度、再現が出来ますが、登り窯の復興と成ると、
多大の時間と、費用が必要に成ります。その間、作品を作っても、焼く事が出来ません。
・ 一応復興を目指したいと、お話していましたので、陰ながら、応援したいと思っています。
本日のテーマについて、お話します。
4) 緊急時、地震、雷に会った場合の処置
② 雷(雨)に会った場合
夏場の夕立等、急に雷が鳴り始め、周囲に落雷などが、続いて起きた時にも、続行か中断かを、
迷う場合があります。朝から焚き始めた窯も、夕方にはかなりの、高温になっていますので、
迷いも、大きくなり易いです。
雷の危険は、落雷の他に、電子機器を壊す、「雷サージ電流」の怖さも有ります。
) 落雷について
金属製の煙突のある窯では、当然、煙突は建物より、高い場合が多いです。
都市部にある窯等は、周囲の煙突より高い建物も、数多く避雷針も付けれれている為、直接
激しい雷であっても、窯の煙突に、落雷する事は、稀な様です。
但し、避雷針自体は、落雷を避ける物ではありません。むしろ、避雷針に落雷させる事により
周囲に、落雷し無いように、設けられいる物です。
a) 避雷針の有効範囲は、旧JISでも避雷針の保護範囲(角度法)が決められています。
一般建築物であれば避雷針の頂点から60°以下の範囲内とし、
可燃性ガス・液体を扱う製造所・貯蔵所は45°の範囲と定められていました。
・ 例えば、 高さ20mの避雷針の、一般建物における安全範囲は、避雷針を中心に半径約11.55m
となります。高さが15mだと地上部分で直径15~25m程度が保護範囲でした。
・ 新JIS(2003年にJISが改正)における避雷針の保護範囲(角度法+回転球体法)
回転球体法では、先駆放電の先端(避雷針の先端)から、雷撃距離(避雷針の高さ)Rmの
球の範囲内と、その球に接する地面からの、角度(高さ等に拠って決られています)内が、
避雷範囲に成っています。(有効範囲は、旧JISと大きな違いは、ない様です。)
b) いずれにしても、避雷針の有効範囲は、我々が思っている以上に、狭い事が解かります。
あくまでも、避雷針のある建物を、守る事が役目になっています。
それ故、近くに避雷針があるからと言って、安心は出来ません。
d) 人家の少ない所などでの、雷は怖いものです。窯の煙突程度の高さであっても、落雷の
危険性が有ります。激しい雷が発生した場合には、中断する決断も必要です。
但し、雷よりも、雨が激しい場合は、必ずしも、中断しなくても、良いかもしれません。
(雨の降っていない方が、危険が大きいと言う話を、聞いた事があります。)
・ 夕立が有りそうな天気の場合には、早めに作業を終わせる様にしたいです。
又、天気予報に注意しながら、窯焚きのタイミング(日時)を、見つける事です。
e) 雨が激しく降ると、思わぬ所に、影響が出ます。
以下次回に続きます。