削り作業がスムーズに行われる為には、作品がある程度乾燥していなければ成りません。
(軟らかい内に「竹へら」等で、作品の一部を削り取る事もありますが、この件に付いては、ここでは
触れません。後でお話する機会があると思います。)
1) 作品の乾燥具合は、削りカスで判断します。
① 削り易い乾燥度では、「カンナ」の刃から「削りカス」が、帯状に連なって出て行きます。
乾燥が甘い(弱い)場合には、「削りカス」がカンナの刃にくっ付き、刃から離れない状態に
成ります。逆に乾燥し過ぎの場合には、「削りカス」がブツブツ切れたり、粉状に成ったりします。
② 上記の判断方法では、実際に削り作業をした結果判断出来る方法ですので、それ以前に解かる
方法は以下の様なものがあります。
) 作品を持った場合変形する様では、明らかに乾燥不足です。
) 作品を板の上においた場合、板に水分が少し付く様ですと、やや乾燥不足です。
(化粧板では水分を吸収しませんので、この場合は使用しない事。)
) 作品を掴んだ時(鷲つかみ)に、指の跡(凹み)が付かない状態では、ほぼ削り時と
成ります。
) 前日に造った作品を、翌日削ると言う方法が、一般的に行われている方法ですが、
季節や陽気(気温)によって、乾燥度が左右されますので、絶対的な方法ではありません
ので、注意が必要です。冬季の乾燥では、必ず室内で行い、作品が凍結しない様に注意します。
) 乾燥は肉の薄い物から早く進みます。更に大きな作品ほどゆっくり乾燥します。
又、下部より上部の方から乾燥が進み、底の部分が最後に乾燥する事に成ります。
それ故、途中で上下逆さまにして、なるべく均一に乾燥する様にします。
尚、板上などに置き水分を、板に吸い取らせるのも有効な方法です。
いずれの方法であっても、作品の乾燥度合いが、削り易さを左右しますので、適度に乾燥する
様に、心掛けて下さい。又、、冬場では乾燥は必ず室内で行います。さもないと作品が凍結し、
割れてしまいますので、凍らない環境で乾燥させます。凍結すると水分が膨張して、作品が
壊れます。
2) 削る前の準備として、作品の肉厚をチェックしておく事です。
削り出してから、肉厚をチェックする方法(音で判断)もありますが、意外と難しいですので、
小さな作品では、削る前に片手の親指と人差し指(又は中指)で、側面と底の厚みを確認して
おきます。大きな作品では、両手を使って厚みを見る必要があります。
① 作品のどの部分に贅肉が有るかを、確認するのですが、主に底の周囲、作品の下部が肉厚に
成っている事が多いです。
② 特に轆轤挽きした作品では、必ず下部から上部に向かって、肉が薄くなっているはずです。
3) 何処を削るかを考えておく事
一般に容器(食器、壷など)では、外側を削ります。場合によっては内側を削る事も有ります。
① 外側を削る事は、作品の径が細くなる事で、内側を削る事は、容積を増やす事に成ります。
いずれにしても、削りに従い、形が変化する事に成ります。
(作品を作る際、削りによる変化を見込んで造れる様になれば、かなり上達した事になります。)
② 外側の形は、内側の形と同じにします。
内側が丸く碗曲している場合には、外側もその形に碗曲させる様に削ります。
内側が丸く、外側が直線的では、一部が肉厚になり、内が直線的で、外が丸い場合には、
一部が薄く成り過ぎます。それ故、削る前に内側の形状を、頭に入れておかなければ成りません。
以下次回に続きます。
(軟らかい内に「竹へら」等で、作品の一部を削り取る事もありますが、この件に付いては、ここでは
触れません。後でお話する機会があると思います。)
1) 作品の乾燥具合は、削りカスで判断します。
① 削り易い乾燥度では、「カンナ」の刃から「削りカス」が、帯状に連なって出て行きます。
乾燥が甘い(弱い)場合には、「削りカス」がカンナの刃にくっ付き、刃から離れない状態に
成ります。逆に乾燥し過ぎの場合には、「削りカス」がブツブツ切れたり、粉状に成ったりします。
② 上記の判断方法では、実際に削り作業をした結果判断出来る方法ですので、それ以前に解かる
方法は以下の様なものがあります。
) 作品を持った場合変形する様では、明らかに乾燥不足です。
) 作品を板の上においた場合、板に水分が少し付く様ですと、やや乾燥不足です。
(化粧板では水分を吸収しませんので、この場合は使用しない事。)
) 作品を掴んだ時(鷲つかみ)に、指の跡(凹み)が付かない状態では、ほぼ削り時と
成ります。
) 前日に造った作品を、翌日削ると言う方法が、一般的に行われている方法ですが、
季節や陽気(気温)によって、乾燥度が左右されますので、絶対的な方法ではありません
ので、注意が必要です。冬季の乾燥では、必ず室内で行い、作品が凍結しない様に注意します。
) 乾燥は肉の薄い物から早く進みます。更に大きな作品ほどゆっくり乾燥します。
又、下部より上部の方から乾燥が進み、底の部分が最後に乾燥する事に成ります。
それ故、途中で上下逆さまにして、なるべく均一に乾燥する様にします。
尚、板上などに置き水分を、板に吸い取らせるのも有効な方法です。
いずれの方法であっても、作品の乾燥度合いが、削り易さを左右しますので、適度に乾燥する
様に、心掛けて下さい。又、、冬場では乾燥は必ず室内で行います。さもないと作品が凍結し、
割れてしまいますので、凍らない環境で乾燥させます。凍結すると水分が膨張して、作品が
壊れます。
2) 削る前の準備として、作品の肉厚をチェックしておく事です。
削り出してから、肉厚をチェックする方法(音で判断)もありますが、意外と難しいですので、
小さな作品では、削る前に片手の親指と人差し指(又は中指)で、側面と底の厚みを確認して
おきます。大きな作品では、両手を使って厚みを見る必要があります。
① 作品のどの部分に贅肉が有るかを、確認するのですが、主に底の周囲、作品の下部が肉厚に
成っている事が多いです。
② 特に轆轤挽きした作品では、必ず下部から上部に向かって、肉が薄くなっているはずです。
3) 何処を削るかを考えておく事
一般に容器(食器、壷など)では、外側を削ります。場合によっては内側を削る事も有ります。
① 外側を削る事は、作品の径が細くなる事で、内側を削る事は、容積を増やす事に成ります。
いずれにしても、削りに従い、形が変化する事に成ります。
(作品を作る際、削りによる変化を見込んで造れる様になれば、かなり上達した事になります。)
② 外側の形は、内側の形と同じにします。
内側が丸く碗曲している場合には、外側もその形に碗曲させる様に削ります。
内側が丸く、外側が直線的では、一部が肉厚になり、内が直線的で、外が丸い場合には、
一部が薄く成り過ぎます。それ故、削る前に内側の形状を、頭に入れておかなければ成りません。
以下次回に続きます。