あの人は「人を見る目がある」とか、「物を見る目がある人だ」とか言う事があります。
一般に、「見る目」とは、本物と偽者を見分ける目や、良い物か余り良くない物かを、見分ける時に
使う言葉です。長年かけて自然に身に付いたものともいえますが、普段の努力の結果ともいえます。
陶芸の世界でも、「鑑定(識別、鑑別)する目」を身に付けた方は、鑑定家としてあがめられている
場合も多く、その為には、良い作品を見る事や、実際に作品を購入し、失敗を繰り返す事により、
経験を重ねる必要があると言われています。
但し、今回のテーマは、この様に「鑑定の目」や「美的感覚」を身に付ける事とは異なります。
最初のテーマは、自分が現在製作中の作品が、どの様な状態にあるのかを、認識する為の目を
養う事です。
1) 製作に夢中に成っていると、作品の不備が見え難く、どんどん悪い方向に進んでしまうと言う
事をたびたび見る機会があります。
2) この様な事が起きない様に、常に目や肌で確認しながら、作業を進める必要があります。
その為の方法を、私なりに,お話したいと思います。
次に、一枚の写真(図)から、どれ程の情報が読み取れるかという事が、今回のテーマに成ります。
1) 私の陶芸教室では、自由に作品を作らせていますが、各自オリジナルな作品は、中々思いつかない
事が多く、陶芸の書物や、雑誌の切り抜きや、町中や、テレビ番組で見掛けた作品などを、
参考にして、作品を作る事も稀ではありません。
(教室によっては、雑誌などの持ち込みを、禁止している所も有るようですが、私の所では自由に
させています。)
① この様な作品を作りたいと、写真を見せられた時、そこからどれ程の情報が引き出せるかは、
本人や見せられた人の経験や技量が、試される事に成ります。
② 陶芸関係の雑誌などで、作品の大きさ、粘土の種類、作り方、装飾の施し方、釉薬の種類や
作る際の注意点まで、記載されている場合は、さほど問題がありません。
(但し、その記事の意味が出来ない人も、意外と多いのですが)
問題と成るとすれば、使っている釉薬が、その作者のオリジナルな釉であるかと言う事です。
そうであれば、まったく同じ様な釉には成りません。これは仕方ない事なので、代用品で
間に合わせる事に成ります。
③ 情報が限定的な場合
写真と共に、作品の名前(用途)や、大きさなどの情報が有る場合には、有る程度、類推しながら
同じような作品を作る様に、指導する事が出来ます。
④ 更に、情報量が少なく、写真のみの場合も多いです。勿論実物の寸法が記載されていない事も
多く、写真の反対側も、類推するしかありません。
⑤ 写真も無く、うろ覚えのスケッチしかない場合も有ります。
先ほど申しました、テレビ番組(料理、旅番組)などで、何処かで見た(しかも一瞬)物を
スケッチした物の場合、情報量は極端に少なくなります。そのスケッチを見せられ、この様な
作品を作りたいと、相談された時、本人の望む形や装飾、色に仕上げるのには、それなりの
「見る目(読み取る目)」が必要に成ります。
今回はこの様な場面に遭遇した場合の、対処の仕方を述べたいと思います。
以下次回に続きます。
一般に、「見る目」とは、本物と偽者を見分ける目や、良い物か余り良くない物かを、見分ける時に
使う言葉です。長年かけて自然に身に付いたものともいえますが、普段の努力の結果ともいえます。
陶芸の世界でも、「鑑定(識別、鑑別)する目」を身に付けた方は、鑑定家としてあがめられている
場合も多く、その為には、良い作品を見る事や、実際に作品を購入し、失敗を繰り返す事により、
経験を重ねる必要があると言われています。
但し、今回のテーマは、この様に「鑑定の目」や「美的感覚」を身に付ける事とは異なります。
最初のテーマは、自分が現在製作中の作品が、どの様な状態にあるのかを、認識する為の目を
養う事です。
1) 製作に夢中に成っていると、作品の不備が見え難く、どんどん悪い方向に進んでしまうと言う
事をたびたび見る機会があります。
2) この様な事が起きない様に、常に目や肌で確認しながら、作業を進める必要があります。
その為の方法を、私なりに,お話したいと思います。
次に、一枚の写真(図)から、どれ程の情報が読み取れるかという事が、今回のテーマに成ります。
1) 私の陶芸教室では、自由に作品を作らせていますが、各自オリジナルな作品は、中々思いつかない
事が多く、陶芸の書物や、雑誌の切り抜きや、町中や、テレビ番組で見掛けた作品などを、
参考にして、作品を作る事も稀ではありません。
(教室によっては、雑誌などの持ち込みを、禁止している所も有るようですが、私の所では自由に
させています。)
① この様な作品を作りたいと、写真を見せられた時、そこからどれ程の情報が引き出せるかは、
本人や見せられた人の経験や技量が、試される事に成ります。
② 陶芸関係の雑誌などで、作品の大きさ、粘土の種類、作り方、装飾の施し方、釉薬の種類や
作る際の注意点まで、記載されている場合は、さほど問題がありません。
(但し、その記事の意味が出来ない人も、意外と多いのですが)
問題と成るとすれば、使っている釉薬が、その作者のオリジナルな釉であるかと言う事です。
そうであれば、まったく同じ様な釉には成りません。これは仕方ない事なので、代用品で
間に合わせる事に成ります。
③ 情報が限定的な場合
写真と共に、作品の名前(用途)や、大きさなどの情報が有る場合には、有る程度、類推しながら
同じような作品を作る様に、指導する事が出来ます。
④ 更に、情報量が少なく、写真のみの場合も多いです。勿論実物の寸法が記載されていない事も
多く、写真の反対側も、類推するしかありません。
⑤ 写真も無く、うろ覚えのスケッチしかない場合も有ります。
先ほど申しました、テレビ番組(料理、旅番組)などで、何処かで見た(しかも一瞬)物を
スケッチした物の場合、情報量は極端に少なくなります。そのスケッチを見せられ、この様な
作品を作りたいと、相談された時、本人の望む形や装飾、色に仕上げるのには、それなりの
「見る目(読み取る目)」が必要に成ります。
今回はこの様な場面に遭遇した場合の、対処の仕方を述べたいと思います。
以下次回に続きます。