陶磁器製のタイルは強固で長持ちし、簡単に作る事が出来ます。
古代ローマでは、テラコッタ製のタイルが理想的な床材として用いられています。これは、床下から
送り込まれる温風を、タイルが蓄熱する効果を利用した物です。
ヨーロパやイスラムの世界では、古くから衛生的で理想的な壁材として使われています。
装飾性を秘めたタイルは、イスラム地域の宮殿やモスク等に大量に使われています。更に、室内を
冷やす効果から、暑い地方の室内に使われていました。
又、耐水性、耐熱性、耐久性、断熱性に優れる為、暖炉や竈(かまど)の周囲や、台所など一般家庭
でも盛んに用いられています。
1) 施釉タイル。
施釉されたタイルは中東地域で始まったと言われています。インドのムガール王朝、スペインの
ムーア帝国、トルコのオスマン帝国などに伝わり、宮殿を飾る建築材料として、色々な技法が
開発されます。16世紀の後半には、最高い水準に達したと言われています。
2) タイルの形。
無地や単調な文様では、一般的には、正方形の物が多いです。それは、タイルは連続的に隙間
無く張り合わせますので、繋ぎ合わせの際、隙間が出来ない形にする必要があります。
中世ヨーロッパでは、紋章をデザインした、装飾タイルが作られる様になります。
即ち、粘土板に紋様を押印し凹みを付けた後、その凹み部に異なる色の粘土を押し込む方法で
作っていました。
3) タイルは数十枚~数千枚、場合によっては数万枚のタイルで構成する場合も少なくありません
それ故、文様は型押しの方法で作られる事が多いです。タイルは現在モルタルを使って接着
する方法がとられています。それ故、裏面に凹凸を付け糊代を大きくし、接着を強固にする
必要があります。
4) タイルによる壁面。
① オランダタイル: 17世紀オランダの港町、ロッテルダムを中心に作られたタイルです。
当時のオランダの建築物は、木造から火事に強いレンガ作りへと徐々に変化していました。
その内装にタイルが適しています。更に、湿潤なオランダでは壁の湿気に強いタイルが叶った
建築素材でもあります。タイルで室内装飾を施すのは、豊かさの象徴にも成っていて、裕福な
家庭では盛んに用いられています。
② オランダ、タイルの特徴。多様な絵紋様のタイルが作られています。
百合(ゆり)、葡萄(ぶどう)、石榴(ざくろ)などの植物や、鷺(さぎ)等の鳥類は初期の
頃に多く、次第にチューリップや風車、帆船などのオランダ風景のタイルが出現します。
時代を経るに従い、兵士、農民、騎馬人物、女性、子供などの人物像が登場し、市民の日常
生活は反映した絵模様も登場します。
③ スペイン南部の教会などには、装飾タイルを一枚づつ組み合わせ、大きな「貼り絵」の様に
した壁面も存在しています。
5) タイルの焼成の仕方。
肉薄の陶板であるタイルは、独特の方法で焼成するとの事です。即ち多量のタイルを一度に
焼成する為に、横に並べる方法では、上下の棚板の間隔が狭くなり、火(熱)の回りが均一に
成りません。そこで、斜めに立て掛ける様にして焼成します。
即ち、タイルが寄り掛かれる窯道具を用意し、狭い隙間を設け等間隔で並べます。この狭い
隙間に、なるたけ垂直に近い傾斜で寄り掛かけて窯詰めし、焼成します。
古代ローマでは、テラコッタ製のタイルが理想的な床材として用いられています。これは、床下から
送り込まれる温風を、タイルが蓄熱する効果を利用した物です。
ヨーロパやイスラムの世界では、古くから衛生的で理想的な壁材として使われています。
装飾性を秘めたタイルは、イスラム地域の宮殿やモスク等に大量に使われています。更に、室内を
冷やす効果から、暑い地方の室内に使われていました。
又、耐水性、耐熱性、耐久性、断熱性に優れる為、暖炉や竈(かまど)の周囲や、台所など一般家庭
でも盛んに用いられています。
1) 施釉タイル。
施釉されたタイルは中東地域で始まったと言われています。インドのムガール王朝、スペインの
ムーア帝国、トルコのオスマン帝国などに伝わり、宮殿を飾る建築材料として、色々な技法が
開発されます。16世紀の後半には、最高い水準に達したと言われています。
2) タイルの形。
無地や単調な文様では、一般的には、正方形の物が多いです。それは、タイルは連続的に隙間
無く張り合わせますので、繋ぎ合わせの際、隙間が出来ない形にする必要があります。
中世ヨーロッパでは、紋章をデザインした、装飾タイルが作られる様になります。
即ち、粘土板に紋様を押印し凹みを付けた後、その凹み部に異なる色の粘土を押し込む方法で
作っていました。
3) タイルは数十枚~数千枚、場合によっては数万枚のタイルで構成する場合も少なくありません
それ故、文様は型押しの方法で作られる事が多いです。タイルは現在モルタルを使って接着
する方法がとられています。それ故、裏面に凹凸を付け糊代を大きくし、接着を強固にする
必要があります。
4) タイルによる壁面。
① オランダタイル: 17世紀オランダの港町、ロッテルダムを中心に作られたタイルです。
当時のオランダの建築物は、木造から火事に強いレンガ作りへと徐々に変化していました。
その内装にタイルが適しています。更に、湿潤なオランダでは壁の湿気に強いタイルが叶った
建築素材でもあります。タイルで室内装飾を施すのは、豊かさの象徴にも成っていて、裕福な
家庭では盛んに用いられています。
② オランダ、タイルの特徴。多様な絵紋様のタイルが作られています。
百合(ゆり)、葡萄(ぶどう)、石榴(ざくろ)などの植物や、鷺(さぎ)等の鳥類は初期の
頃に多く、次第にチューリップや風車、帆船などのオランダ風景のタイルが出現します。
時代を経るに従い、兵士、農民、騎馬人物、女性、子供などの人物像が登場し、市民の日常
生活は反映した絵模様も登場します。
③ スペイン南部の教会などには、装飾タイルを一枚づつ組み合わせ、大きな「貼り絵」の様に
した壁面も存在しています。
5) タイルの焼成の仕方。
肉薄の陶板であるタイルは、独特の方法で焼成するとの事です。即ち多量のタイルを一度に
焼成する為に、横に並べる方法では、上下の棚板の間隔が狭くなり、火(熱)の回りが均一に
成りません。そこで、斜めに立て掛ける様にして焼成します。
即ち、タイルが寄り掛かれる窯道具を用意し、狭い隙間を設け等間隔で並べます。この狭い
隙間に、なるたけ垂直に近い傾斜で寄り掛かけて窯詰めし、焼成します。