陶磁器への、金彩、銀彩について、述べます。
金を使って、装飾する方法に、以下の方法が、有ります。
① 金襴手(きんらんで)
金液(きんえき)を使い、筆などで、直接本焼きした、釉面に塗り、低温で、焼成します。
特に、色絵の磁器に、金彩を施したものをいい、さらに、中国明代のものを、
指して、言うことも多いです。
また、赤絵の上に、金彩が施され、焼き付けたものを、赤絵金襴手と、言います。
金の扱い方は、多様で、金箔を表面に、直接のせて、文様をかたどる技法も、金襴手と、
呼んでいます。
② 釉裏金彩(ゆうり、きんさい)
釉裏金彩とは、厚さの異なった金箔を、切り取って、陶磁器の表面に載せ、模様をつくり、
その上から、透明度の高い釉薬を、掛けて、焼き上げたものです。
・ 詳細は、後で述べます。
③ 金と、銀について
) 金色に、加飾されている金は、本物の金が使用されています。
金を、筆などで加飾するためには、固体である金を、液状化させる、必要があります。
そこで、金(15%~40%)に、添加物を加え、金の液(金液、水金、みずきん)を作ります。
(水金は、1830年、ドイツ、マイセンで発明され、1884年、ドイツ、ビエンナで、
金と「ロジウム」の合金を使い、伸びのよい金液が、発明されます。)
この液状化した金を、原液のまま、または、金油、テレピン油などで、希釈し、筆などを用いて
加飾して、焼成すると、添加した、不純物(有機物)の殆どは、熱によって失われます。
残った金の中には、若干の不純物しか残らず、ほぼ純金に近い、金(18金~24金)が、
0.1ミクロン以下(マット金では0.1~0.3ミクロン)の、薄さで付着し、金属皮膜を形成します。
金液は、光沢の有るものと、艶消し(マット)になる物が、有ります。
マット金液は、金液に純金粉末を、加える事により、マット状に、焼き上がる様に、
調整された物です。
) 銀は金と違い、空気に触れていると、黒く変色してしまいます。
それ故、一般的には、食器の装飾に、銀を使うことは、あまり、ありません。
銀色を表現するのに、金を使用します。金にパラジウムと、微量のプラチナを、加えること
によって、艶有りの銀色を、表現します。
又、銀液は、油液中に、銀粉末を、混合した物も有ります。
④ 金液を塗る方法
以下次回に続きます。
金彩、銀彩
金を使って、装飾する方法に、以下の方法が、有ります。
① 金襴手(きんらんで)
金液(きんえき)を使い、筆などで、直接本焼きした、釉面に塗り、低温で、焼成します。
特に、色絵の磁器に、金彩を施したものをいい、さらに、中国明代のものを、
指して、言うことも多いです。
また、赤絵の上に、金彩が施され、焼き付けたものを、赤絵金襴手と、言います。
金の扱い方は、多様で、金箔を表面に、直接のせて、文様をかたどる技法も、金襴手と、
呼んでいます。
② 釉裏金彩(ゆうり、きんさい)
釉裏金彩とは、厚さの異なった金箔を、切り取って、陶磁器の表面に載せ、模様をつくり、
その上から、透明度の高い釉薬を、掛けて、焼き上げたものです。
・ 詳細は、後で述べます。
③ 金と、銀について
) 金色に、加飾されている金は、本物の金が使用されています。
金を、筆などで加飾するためには、固体である金を、液状化させる、必要があります。
そこで、金(15%~40%)に、添加物を加え、金の液(金液、水金、みずきん)を作ります。
(水金は、1830年、ドイツ、マイセンで発明され、1884年、ドイツ、ビエンナで、
金と「ロジウム」の合金を使い、伸びのよい金液が、発明されます。)
この液状化した金を、原液のまま、または、金油、テレピン油などで、希釈し、筆などを用いて
加飾して、焼成すると、添加した、不純物(有機物)の殆どは、熱によって失われます。
残った金の中には、若干の不純物しか残らず、ほぼ純金に近い、金(18金~24金)が、
0.1ミクロン以下(マット金では0.1~0.3ミクロン)の、薄さで付着し、金属皮膜を形成します。
金液は、光沢の有るものと、艶消し(マット)になる物が、有ります。
マット金液は、金液に純金粉末を、加える事により、マット状に、焼き上がる様に、
調整された物です。
) 銀は金と違い、空気に触れていると、黒く変色してしまいます。
それ故、一般的には、食器の装飾に、銀を使うことは、あまり、ありません。
銀色を表現するのに、金を使用します。金にパラジウムと、微量のプラチナを、加えること
によって、艶有りの銀色を、表現します。
又、銀液は、油液中に、銀粉末を、混合した物も有ります。
④ 金液を塗る方法
以下次回に続きます。
金彩、銀彩
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