絵付け以外でも、焼き方によって、金彩、銀彩、ラスター調に仕上げる事が出来ます。
例えば、備前焼や、信楽焼きの様な、無釉焼き締めでも、金色や、銀色、ラスター色が、
出る事が有ります。
原理的には、強還元焼成によって、作品表面に、薄い炭素の層を、作る事により、光の乱反射で、
発色する物と、思われます。
① 備前焼で「金彩、銀彩」と言われる模様は、金色や銀色が、縞模様になって、現れる窯変です。
「備前金彩」(又は金彩備前)とも言われ、大変珍重され、高価な物です。
② 主に、桟切(サンギリ)と呼ばれる、窯変で起こる現象です。
窯の隅や、器物の陰など、直接炎や、灰が当たらず、煙に包み込まれる様な所で、出来ます。
③ 酸素が少ない場所で、強い還元焼成を伴った場合に、偶然、作品の一部に、金、銀、ラスター調の
模様が、又は、筋状に金色の光で、炎が走った模様が、現れる事も有ります。
更に、作品全体が、金彩に被われる場合があり、これは、作品を密に詰め、炎の通りを、
極力抑える事によって、偶然生まれるものです。
④ 現在では、ある程度、人工的に、作り出す事が、出来ます。
即ち、焼成終了間際に、作品の上や側に、木炭を落とし入れ(炭入れ)、それを燃焼させる事に
よって、強還元状況を、作り出して、金彩や銀彩などの、色を出します。
⑤ 炭素が、付着し易くする為に、窯詰めの際に、サヤに入れたり、作品の位置を工夫したりします。
最後に、炭入れ前後の状況を、一定温度に、保ちます。
しかし、希望する場所に、色を出すのは、かなり困難で、偶然が、大きく作用します。
⑥ 備前焼や信楽焼きは、燃料で薪(赤松など)を使います。
ガス窯や電気窯等で、この様な、金彩や銀彩を、出したい場合には、サヤを使います。
即ち、作品を藁(わら)で包み、炭(木炭)と一緒に、サヤに収め、蓋をして、焼成します。
強還元で焼成しますので、運がよければ、発色も可能です。
尚、当然、粘土は、備前の土や、信楽の土を使います。
(但し、現在では、本物の備前の土は、一般の人は、手に入らないでしょう。備前の土と称して、
市販されている土は、ほとんど合成備前だと、思って下さい。)
以下次回に続きます。
備前金彩(金彩備前)
例えば、備前焼や、信楽焼きの様な、無釉焼き締めでも、金色や、銀色、ラスター色が、
出る事が有ります。
原理的には、強還元焼成によって、作品表面に、薄い炭素の層を、作る事により、光の乱反射で、
発色する物と、思われます。
① 備前焼で「金彩、銀彩」と言われる模様は、金色や銀色が、縞模様になって、現れる窯変です。
「備前金彩」(又は金彩備前)とも言われ、大変珍重され、高価な物です。
② 主に、桟切(サンギリ)と呼ばれる、窯変で起こる現象です。
窯の隅や、器物の陰など、直接炎や、灰が当たらず、煙に包み込まれる様な所で、出来ます。
③ 酸素が少ない場所で、強い還元焼成を伴った場合に、偶然、作品の一部に、金、銀、ラスター調の
模様が、又は、筋状に金色の光で、炎が走った模様が、現れる事も有ります。
更に、作品全体が、金彩に被われる場合があり、これは、作品を密に詰め、炎の通りを、
極力抑える事によって、偶然生まれるものです。
④ 現在では、ある程度、人工的に、作り出す事が、出来ます。
即ち、焼成終了間際に、作品の上や側に、木炭を落とし入れ(炭入れ)、それを燃焼させる事に
よって、強還元状況を、作り出して、金彩や銀彩などの、色を出します。
⑤ 炭素が、付着し易くする為に、窯詰めの際に、サヤに入れたり、作品の位置を工夫したりします。
最後に、炭入れ前後の状況を、一定温度に、保ちます。
しかし、希望する場所に、色を出すのは、かなり困難で、偶然が、大きく作用します。
⑥ 備前焼や信楽焼きは、燃料で薪(赤松など)を使います。
ガス窯や電気窯等で、この様な、金彩や銀彩を、出したい場合には、サヤを使います。
即ち、作品を藁(わら)で包み、炭(木炭)と一緒に、サヤに収め、蓋をして、焼成します。
強還元で焼成しますので、運がよければ、発色も可能です。
尚、当然、粘土は、備前の土や、信楽の土を使います。
(但し、現在では、本物の備前の土は、一般の人は、手に入らないでしょう。備前の土と称して、
市販されている土は、ほとんど合成備前だと、思って下さい。)
以下次回に続きます。
備前金彩(金彩備前)
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