化粧掛けは、元々赤土などで作陶した作品の焼き上がりに、黒や茶色の色が付く
のを、綺麗に見せる為に、表面を白い土で覆う作業です。
現在では、むしろ装飾性が強い作業です。
(地の色と、化粧土の色の対比が、見所です。)
化粧掛けは、前述の様に、一般に色の付いた土の上に、白化粧を施しますが、
その他に、地が白い土の上に、黒、グレー、黄色、紫、青、緑など好みの化粧土
を塗る場合も有ります。
(地の土や白絵土に、練り込み用の顔料を入れて、化粧土を作ります。)
・ 化粧土を塗る方法は、刷毛目と粉引きが有ります。
・ 掻き落とし・・・化粧掛けの後、部分的に模様を描き、その模様の外側、
又は、内側を「彫刻刀」や「カンナ」を用いて、削り取ります。
そして、地の色と化粧土の色の差で、模様を浮き上がらせます。
・ 刷毛目、粉引き共、地の土との相性で、「剥がれ」の問題が発生します。
(粉引きの場合が特に剥がれ易いです)
1) 刷毛目(ハケ目)
底削りの終わった作品の、内、外又は両方に刷毛を使い、化粧土を塗ります
・ 化粧土の濃度は、水の量で調節します。又やや乾いた作品に、塗ります
ので、線は延びません。C M C(化学糊)等を入れて、刷毛が滑る様に
します。
・ 二色以上の化粧土を使う場合、下の化粧土が乾いてから、更に上を塗り
ます。二色が混ざった色の効果を出すには、濡れた状態で塗ります。
・ 刷毛で塗ると、必ず刷毛の通った痕が残ります。
・ 一般に化粧土が薄く掛かる為、地の土の色が見えます。
2) 粉引き
底削りの終わった作品を、やや濃い目の化粧土の入った容器に、漬けて塗
ります。又流し掛けで塗ります。 (素焼後に塗る方法もあります。)
・ 刷毛目よりは、化粧土が厚く掛かります。
それ故、地の土の色を完全に隠します。刷毛の痕は残りません。
・ 墨流し・・・二種類以上の化粧土を、皿などに柄杓で流し込み、急いで
強く動かし、化粧土を混ぜ合わせて、マーブル状の模様を作ります。
3) 化粧土の剥がれ
剥がれは、地の土と、化粧土の乾燥時、又は本焼き時の収縮率の差、拠って
起こります。
イ) 化粧土の縮みが大きい場合
化粧土に「ひび」が入る様にして、剥がれる。
対策 収縮し難いカオリンや、蝋石(ロウセキ)、珪石を10~20%
加えます。
ロ) 化粧土の縮みが小さい場合
乾燥後、やや大きい面積の化粧土が、剥がれ落ちたり、浮き上がる。
対策 木節粘土や蛙目粘土、磁器土、赤土など粘土類を加える。
ハ) 化粧土を厚く(濃く)掛けると剥がれ易くなります。
ニ) 化粧掛けのタイミングも、問題です。
即ち作品の乾燥が進み過ぎると、収縮差は大きくなり、且つ濃度も
濃くなります。
4) 作品が溶けて壊れる。
化粧土を掛けるタイミングが合わないと、作品が化粧土の水分を多量に吸い
溶けて、形が壊れます。特に粉引きの場合に起こります。
即ち、作品の乾燥度が進むと、化粧土の水分を多く吸い込みます。
逆に乾燥度が甘いと、化粧土の重みや水分で、形が崩れます。
対策 結局、化粧土の調合と、タイミングを思考錯誤で見つける事に成ります。
のを、綺麗に見せる為に、表面を白い土で覆う作業です。
現在では、むしろ装飾性が強い作業です。
(地の色と、化粧土の色の対比が、見所です。)
化粧掛けは、前述の様に、一般に色の付いた土の上に、白化粧を施しますが、
その他に、地が白い土の上に、黒、グレー、黄色、紫、青、緑など好みの化粧土
を塗る場合も有ります。
(地の土や白絵土に、練り込み用の顔料を入れて、化粧土を作ります。)
・ 化粧土を塗る方法は、刷毛目と粉引きが有ります。
・ 掻き落とし・・・化粧掛けの後、部分的に模様を描き、その模様の外側、
又は、内側を「彫刻刀」や「カンナ」を用いて、削り取ります。
そして、地の色と化粧土の色の差で、模様を浮き上がらせます。
・ 刷毛目、粉引き共、地の土との相性で、「剥がれ」の問題が発生します。
(粉引きの場合が特に剥がれ易いです)
1) 刷毛目(ハケ目)
底削りの終わった作品の、内、外又は両方に刷毛を使い、化粧土を塗ります
・ 化粧土の濃度は、水の量で調節します。又やや乾いた作品に、塗ります
ので、線は延びません。C M C(化学糊)等を入れて、刷毛が滑る様に
します。
・ 二色以上の化粧土を使う場合、下の化粧土が乾いてから、更に上を塗り
ます。二色が混ざった色の効果を出すには、濡れた状態で塗ります。
・ 刷毛で塗ると、必ず刷毛の通った痕が残ります。
・ 一般に化粧土が薄く掛かる為、地の土の色が見えます。
2) 粉引き
底削りの終わった作品を、やや濃い目の化粧土の入った容器に、漬けて塗
ります。又流し掛けで塗ります。 (素焼後に塗る方法もあります。)
・ 刷毛目よりは、化粧土が厚く掛かります。
それ故、地の土の色を完全に隠します。刷毛の痕は残りません。
・ 墨流し・・・二種類以上の化粧土を、皿などに柄杓で流し込み、急いで
強く動かし、化粧土を混ぜ合わせて、マーブル状の模様を作ります。
3) 化粧土の剥がれ
剥がれは、地の土と、化粧土の乾燥時、又は本焼き時の収縮率の差、拠って
起こります。
イ) 化粧土の縮みが大きい場合
化粧土に「ひび」が入る様にして、剥がれる。
対策 収縮し難いカオリンや、蝋石(ロウセキ)、珪石を10~20%
加えます。
ロ) 化粧土の縮みが小さい場合
乾燥後、やや大きい面積の化粧土が、剥がれ落ちたり、浮き上がる。
対策 木節粘土や蛙目粘土、磁器土、赤土など粘土類を加える。
ハ) 化粧土を厚く(濃く)掛けると剥がれ易くなります。
ニ) 化粧掛けのタイミングも、問題です。
即ち作品の乾燥が進み過ぎると、収縮差は大きくなり、且つ濃度も
濃くなります。
4) 作品が溶けて壊れる。
化粧土を掛けるタイミングが合わないと、作品が化粧土の水分を多量に吸い
溶けて、形が壊れます。特に粉引きの場合に起こります。
即ち、作品の乾燥度が進むと、化粧土の水分を多く吸い込みます。
逆に乾燥度が甘いと、化粧土の重みや水分で、形が崩れます。
対策 結局、化粧土の調合と、タイミングを思考錯誤で見つける事に成ります。
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