色土は色々な場面で登場します。例えば、化粧掛け、掻き落とし、象嵌、練り込みなどが代表的な
技法ですが、その他、刷毛目、粉引き、飛鉋(とびかんな)等使い方によっては、色々な場面でも
応用の利く粘土と言えます。
一般に自然の土の色は、白、赤、黒、灰色、黄色、グレーが圧倒的に多いです。しかし、本焼き
程度の高い温度で焼成した場合、ほとんどの色が、白、グレー(灰色)、茶色(褐色)、黒になって
仕舞います。黄土や赤土は、鉄分を含んでいる為、黒~褐色の間の色に成ります。
以前は土に色を付ける場合、鉄や銅や呉須(ゴス)などを混入し、褐色や緑や濃いブルーを作り出す
程度しか手段がありませんでしたが、現在では、高温で発色する練り込み用の顔料が開発され、
様々の色の土が作れる様になりました。勿論、従来の金属を混入して色土を作る事も可能ですが、
練り込み用の顔料が市販されて、安価に入手できますいので、これを使う方が、容易であり綺麗な
色に発色します。
色土は、化粧掛けの様に、作品の表面のみに使用する場合と、土の中まで練り込む方法があります。
1) 化粧土として使う。
一般には、白化粧土が使われますが、白化粧土に上記練り込み用の顔料(粉末)を添加して
作る事が出来ます。尚、作るのが面倒な方には、各種の色土の化粧土も市販されています。
赤やオレンジ色など自分で調合するのが難しい物は、市販品を使った方が確実です。
① 顔料の種類。 顔料は100g単位、又は500g単位で市販されています。
青色: 白化粧土に市販の青い顔料や、呉須などを添加します。
緑色: 白化粧土に市販の緑色の顔料や、酸化銅などを添加します。
黒色: 白化粧土に市販の黒い顔料や、大正黒などを添加します。
ピンク: 白化粧土に市販のピンクの顔料や、陶試紅などを添加します。
黄色: 白化粧土に酸化チタンなどを添加します。
茶色: 白化粧土に鬼板などを添加します。
紫色: 白化粧土に市販の紫色の顔料を添加します。
グレー: 白化粧土に市販のグレーの顔料を添加します。
② 添加量は色によって違いがあります。当然、添加量によって色の出具合が変化します。
色の薄いピンクや黄色は多めに添加しないとハッキリシタ色はでません。
粉末をその白化粧土に添加すると、色斑(いろむら)がでますので、顔料を乳鉢などに取り
水を加えて良く掻き混ぜてから、化粧土に混ぜます。
③ 色化粧土は、原則生掛けで使用します。即ち、ある程度乾燥した生の土の表面に塗る事です。
2) 練り込み用の粘土(カラー粘土)
① 顔料の種類は上記の物と同じです。
② 使用する土に顔料を練り込みます。なるべく白い土の方が綺麗な色に成ります。
③ 練り込み用の粘土を作る。
) 顔料の添加量は3~10%程度です。薄い場合は3%程度で、濃い場合は8~10%
程度です。
) 顔料は乳鉢に取り、水を加え良く練っておきます。
) 使用する粘土を細かく切り分けます。粘土は手で千切って細かくします。
軟らかい顔料を添加する為、使う粘土は柔らか過ぎない事です。
) 千切った粘土の塊で、乳鉢の中の顔料を掬い取り、両手の指でこね回します。
同様の作業を他の塊でも行います。全ての塊に顔料を添加します。
) 上記で出来た塊を全て集めて、菊練を行い完全に混ざる様にします。
菊練された土を糸で切断し、その切り口の色が一様であれば、完全に混ざり、練り込み
用の粘土は完成です。
④ 複数の色土を使う場合、見間違える事が多いですので、間違わない用に注意が必要です。
土に練り込んだ場合、生のままや素焼きの状態ではほとんど発色しません。
それ故、色の名前のラベルを張った容器か、紙の上に載せて、区別して粘土が混ざらない
様にします。色土は、本焼きでの高い温度で、初めて所定の色に発色します。
技法ですが、その他、刷毛目、粉引き、飛鉋(とびかんな)等使い方によっては、色々な場面でも
応用の利く粘土と言えます。
一般に自然の土の色は、白、赤、黒、灰色、黄色、グレーが圧倒的に多いです。しかし、本焼き
程度の高い温度で焼成した場合、ほとんどの色が、白、グレー(灰色)、茶色(褐色)、黒になって
仕舞います。黄土や赤土は、鉄分を含んでいる為、黒~褐色の間の色に成ります。
以前は土に色を付ける場合、鉄や銅や呉須(ゴス)などを混入し、褐色や緑や濃いブルーを作り出す
程度しか手段がありませんでしたが、現在では、高温で発色する練り込み用の顔料が開発され、
様々の色の土が作れる様になりました。勿論、従来の金属を混入して色土を作る事も可能ですが、
練り込み用の顔料が市販されて、安価に入手できますいので、これを使う方が、容易であり綺麗な
色に発色します。
色土は、化粧掛けの様に、作品の表面のみに使用する場合と、土の中まで練り込む方法があります。
1) 化粧土として使う。
一般には、白化粧土が使われますが、白化粧土に上記練り込み用の顔料(粉末)を添加して
作る事が出来ます。尚、作るのが面倒な方には、各種の色土の化粧土も市販されています。
赤やオレンジ色など自分で調合するのが難しい物は、市販品を使った方が確実です。
① 顔料の種類。 顔料は100g単位、又は500g単位で市販されています。
青色: 白化粧土に市販の青い顔料や、呉須などを添加します。
緑色: 白化粧土に市販の緑色の顔料や、酸化銅などを添加します。
黒色: 白化粧土に市販の黒い顔料や、大正黒などを添加します。
ピンク: 白化粧土に市販のピンクの顔料や、陶試紅などを添加します。
黄色: 白化粧土に酸化チタンなどを添加します。
茶色: 白化粧土に鬼板などを添加します。
紫色: 白化粧土に市販の紫色の顔料を添加します。
グレー: 白化粧土に市販のグレーの顔料を添加します。
② 添加量は色によって違いがあります。当然、添加量によって色の出具合が変化します。
色の薄いピンクや黄色は多めに添加しないとハッキリシタ色はでません。
粉末をその白化粧土に添加すると、色斑(いろむら)がでますので、顔料を乳鉢などに取り
水を加えて良く掻き混ぜてから、化粧土に混ぜます。
③ 色化粧土は、原則生掛けで使用します。即ち、ある程度乾燥した生の土の表面に塗る事です。
2) 練り込み用の粘土(カラー粘土)
① 顔料の種類は上記の物と同じです。
② 使用する土に顔料を練り込みます。なるべく白い土の方が綺麗な色に成ります。
③ 練り込み用の粘土を作る。
) 顔料の添加量は3~10%程度です。薄い場合は3%程度で、濃い場合は8~10%
程度です。
) 顔料は乳鉢に取り、水を加え良く練っておきます。
) 使用する粘土を細かく切り分けます。粘土は手で千切って細かくします。
軟らかい顔料を添加する為、使う粘土は柔らか過ぎない事です。
) 千切った粘土の塊で、乳鉢の中の顔料を掬い取り、両手の指でこね回します。
同様の作業を他の塊でも行います。全ての塊に顔料を添加します。
) 上記で出来た塊を全て集めて、菊練を行い完全に混ざる様にします。
菊練された土を糸で切断し、その切り口の色が一様であれば、完全に混ざり、練り込み
用の粘土は完成です。
④ 複数の色土を使う場合、見間違える事が多いですので、間違わない用に注意が必要です。
土に練り込んだ場合、生のままや素焼きの状態ではほとんど発色しません。
それ故、色の名前のラベルを張った容器か、紙の上に載せて、区別して粘土が混ざらない
様にします。色土は、本焼きでの高い温度で、初めて所定の色に発色します。
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