銀山温泉にはかじか湯の他にもう一つ共同浴場があります。
しろがね湯です。
しろがね湯は温泉街の一番下の街並みの外れにあります。
しろがね湯は名建築家といわれる隈健吾氏の設計でも有名です。
(しろがね湯)
ご覧の通り土地の条件が良くなく、細い三角の土地に建っています。
(背後から見たしろがね湯)
背後から見た写真でも判るとおり、建築家は鉄筋の二階建ての設計をしました。
一階の浴場も二階の浴場もそれぞれ脱衣場を持っています。
どちらが男湯でどちらが女湯かは、管理人がその日になって決めるのだそうです。
この日は一階が男湯、二階が女湯でした。
脱衣場は廊下に仮設のような棚を設けその棚に脱衣籠が乗っています。
(脱衣場)
脱衣場の近くに戸があり、浴場です。石造りの浴場は二階まで天井が高く、従って二階の浴場はこの上には乗っていないようです。
(浴槽)
浴場は照明が暗く、二階の天井近くに窓があるようですが、外が暗くなると光は入らず、唯一の薄暗い電灯の照明一基だけでお風呂に入ります。
しろがね湯の終い湯の時間が午後5時という理由は照明の暗さの所為なのでしょうか。
(洗い場)
訪問した日は午後3時40分でこのありさまでした。
また、源泉は旅館やかじか湯と同じですから、供給されている湯温は60度ぐらいでしょうが、しろがね湯はぬるすぎて、一度入った人はなかなか出ません。
この日もかなり待たされたされたのですが、ぬるい鮮度を失った湯も気にかかります。
名建築家の設計でも、運営方法が適切でないと、客の満足を引き出せないモノですね。
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