#キンモクセイ
例年10月1日にはキンモクセイの甘い香りが漂ってくるのですが、今年(2019年)は10月になっても気温が高く、町内を歩いてもキンモクセイは香らないばかりか、大型台風がいくつか首都圏を直撃し、台風来襲後は天候も冴えず、晴天が長続きすることはありませんでした。
その間、キンモクセイは沈黙を守り、開花は見られませんでした。
10月も半ばを過ぎて、ようやくキンモクセイの微かな香りが立ったので、ご近所さんを取材すると、例年に無くわずかばかりの花を付けたキンモクセイが目立ちました。
(近所のキンモクセイ)
我が家のキンモクセイも花付きが悪く、枝ぶりも冴えません。
(我が家のキンモクセイ)
しかも、花をよく見ると、つぼみと開花下花が混在している有様です。
(キンモクセイの花1)
過去のキンモクセイの花の写真を調べてみましたが、花とツボミが同時に写っている写真は全くありませんでした。
(キンモクセイの花2)
(キンモクセイの花3)
(キンモクセイの花4)
このまま、終わるのか、ツボミがさらに開くのか?
キンモクセイのツボミは可愛らしく、健気に見えます。
10月25日、最後になって欲しいと思う大型台風が北上し、上陸はしなかったものの九州にあった前線を呼び込んで千葉県を中心大雨が降った翌日、快晴になってツボミだったキンモクセイの花が一斉に開花しました。
台風によって落葉した隙間は黄金色一色になり、甘い香りもよみがえったのです。
(キンモクセイの花5)
(キンモクセイの花6)
10月の最後の週は台風発生の予報もないので、このあたりの空気は金木犀の甘い香りに満ちあふれるにちがいありません。