常楽寺の文殊祭を取材しました。
臨済宗建長寺派の古刹の常楽寺は毎年1月25日に文殊祭を催します。
文殊菩薩は智恵を授ける仏様として知られ、この日は多くの大人が文殊様を拝み、僧侶たちの繰り広げる大般若経を見物するため常楽寺を訪れます。
1月25日の鎌倉はどんよりと曇っていて肌寒い日でしたが、多くの参拝客で埋まりました。
(常楽寺参道)
鎌倉囃子保存会のお囃子です。場所は駐車場の一角です。
(鎌倉囃子)
(常楽寺山門近隣寺院のご住職が到着)
山門をくぐると甘茶の接待所がありました。甘茶を勧めてくれます。
(甘酒のご接待)
(仏殿と文殊堂のお参り)
(仏殿の常楽寺本尊)
文殊祭は文殊堂の中で行われるのですが、境内の隅にあり、解放部分が狭く、参拝者も陣取りに余念がありません。
所定の午後2時に20人を越える僧侶たちが中に入りました。また、外縁にも5人の僧侶の席が
あります。
さて、僧侶の入堂です。
所定の午後2時に20人を越える僧侶たちが中に入りました。
(20名を越える僧侶が文殊堂に入る1)
(20名を越える僧侶が文殊堂に入る2)
(住職と副住職が文殊堂に入る2)
堂内には大般若経が席毎に備わっていました。
お堂の中は、常楽寺のご住職が中央最先端に座り、左右に向き合って7~8人づつ座っています。
入りきれない僧侶は縁側に座って、堂内の僧侶と一緒に唱和します。
(縁側に座った僧侶)
太鼓が打たれ、般若心経が唱えられ、その後、大般若経の転読が始まりました。
大声で大般若経の経巻名を読み上げ読んだことにするとのこと。ですから、この経巻をぱらぱらと開きその後閉じて次のお経巻にとりかかるのです。
(祈り続ける参拝者)
大般若経の転読が行われた後は、別のお経の唱和です。これも長く続きました。
そして、ご住職が出てきて、正面の参列者と右側の参列者に大般若経本をかざしてパラパラと開閉し、功徳を授けました。
最後に、ご住職は、文殊堂の奥に向かって座り、お経を上げて一切の行事が終わりました。
およそ35分のお祈りでした。
2017に撮った動画を Youtube にアップしてあります。
(2017年の文殊祭)
なんとも賑やかなありがたいお経でした。