世の中は予期せぬことがしばしば興るもので、朝起きて玄関に向かったら、アプローチの通路と庭との間に漏水があり、道路に水が流れ出ていました。
(漏水)
この場所は今年の春の因縁ある場所です。
4月のはじめ、朝、朝食後に都市ガスが止まりました。
ガス会社に電話をしたら、いろいろと試すように云われ、指示通り復旧を試しましたが解決しませんでした。
ガス会社の技術者が来て、メーターのところで調査した結果、「配管内に水の音がする」ということで、道路からメーターまでの間に何らかの理由で水が入ったということになり、道路を掘り起こし、また途中のガス管のある場所も掘り起こされました。
鎌倉でもこのあたりは地下水位が高く、1メートルほど掘るとじくじくと湿った土が出ます。
特に前日の大雨もあってガス管が水没し古い管だったので水が入ったと推定されました。
従い、応急処置として、道路からメーターまでを地上配管で結び、追ってどのようにするかのプランを作成しその後本工事をすると云うことになりました。
この件があって、5月の連休前に設計者が来て打ち合わせをし、本格工事は連休後速やかにするということになりました。
さて、本工事は5月の半ば頃でした。
道路からガスメーターまで、およそ10メートルは一部地下埋設、一部地上配管ということで無事完了しました。
その際、今回の水漏れ場所は、地下埋設したところで、水道管とガス管がクロスしている辺りでした。
朝から水道局に連絡し、緊急漏水の当番会社が処置班を派遣するということになりましたが、この日は漏水の事故が多く、実際に担当者が来てくれたのは午後2時を回っていました。
水の勢いは増し、隣家の一部に水がしみ出す有様でした。
(漏水箇所の掘削)
工事担当は一人でした。
他に漏水した場所があって人手が割けないとのことでした。
5月中旬のガス配管の話をしました。
漏水箇所の掘削はガス配管があるあるということで慎重に掘りましたが、水の出は更に勢いを増しました。
水道管はガス管より20センチほど下だと手探りで探り当てたそうです。
掘った場所は、家の建て替え前の基礎などが残っており、あまり大きくは掘り進めませんでした。
水を止めるため、水道管(塩ビ管)をつぶす器具を手探りで入れて水を止めました。
穴から水をかい出すのも手作業なので結構苦労したと思います。
(漏水箇所の水のかき出し)
水が掻き出されると、ガス管の下に水道管も見えるようになりました。
(水道局への報告1)
この段階で水道管を切って地上に持ち出しました。
(漏洩箇所の切除)
昔、この配管をしたときに、右から水が入り、捨てバルブを入れ、立ち上がって水道メーターにつなげるように地表近くに来ていたわけです。
(水道局への報告2)
担当さんは、この切り離した部分と水道局への報告の黒板とを写真に収めました。
量水器より上流は水道局の負担、下流はユーザーの負担なので、節目節目に写真を撮って工事代金の請求に添付するのだそうです。
(因みに5月の都市ガス工事の場合は、敷地内は全てユーザー負担でした。)
さて、切り離された部分の新設です。
所定の長さを測り、漏水事故前と同じようにガス管の下を通って立ち上がり、水道メーターとの接続を行うのです。
器具でつぶしていた部分にT事型の捨てバルブをつなぎ、上に立ち上がってまたエルボを入れ、メーターにつなぐのです。
捨てバルブを入れた段階で、ブローという配管内の清掃をして、内部がきれいな状態でメーターにつながれました。
(漏洩箇所の新設)
後は埋め戻しです。
掻き出した土砂のうち再利用できる土砂は埋め戻しに使いましたが流失した砂などがあるので、後日くぼみを埋めてくれるそうです。
午後5時半を廻ったところでした。
担当さん、本当にご苦労さまでした。
ありがとうございました。